両界の嗣子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 01:36 UTC 版)
「灼眼のシャナの登場人物」の記事における「両界の嗣子」の解説
“この世”と“紅世”、双方の存在の融合体の呼称。 かつて“紅世の王”である“棺の織手”アシズと、その契約者であったフレイムヘイズ『棺の織手』ティスという二つの存在を存在の『分解』と『定着』の自在式(『大命詩篇』の断篇)の起動によって融合させた『新たな在り様』たる存在。アシズが提唱する『壮挙』によって生み出されるはずだった。『両界の嗣子』の呼称もアシズが考案したものである。 中世の『大戦』の終盤、アシズの保有する莫大な“存在の力”によって支配した宝具『小夜啼鳥』によって、金属板に刻み込まれている本来起動が困難な『大命詩篇』の二つの自在式を次のように使い、誕生(完成)するはずだった。 存在の『分解』の自在式により、アシズとティスの存在の一部を糸状に分解する。 存在の『定着』の自在式により、糸状に分解された二つの存在の一部を青い結晶の形として注ぎ込む。 両者を一つに融合させる。 しかし、神威召喚“天破壌砕”によって天罰神として顕現した“天壌の劫火”アラストールにより、『両界の嗣子』となるはずだった青い結晶は、『清なる棺』に収納されたティスの亡骸や『大命詩篇』の断篇が刻み込まれた金属板もろとも容易く握り潰されて、誕生(完成)前に破壊された。 数百年後の現代、フィレスが宝具『ノーメンクラタ』を使って改変した『大命詩篇』を核に、『分解』と『定着』の自在式で二人の存在を融合、新世界『無何有鏡』へと旅立った“徒”たちの残した膨大な“存在の力”を使って『両界の嗣子』ユストゥスを誕生させた。 ユストゥス 声 - 浅倉杏美(ドラマCD) ヨーハンとフィレスが生み出した、史上最初の『両界の嗣子』。炎の色は琥珀色。 フィレスが改変した『大命詩篇』を核に、二人が融合した最初の時点では、捩れた球形のフラスコの中の脈動する心臓というものであった。命名者はヨーハン。 新世界『無何有鏡』創造後にヨーハンから吉田一美に託されたヴィルヘルミナへの伝言によって捩れた球形のフラスコの中の心臓が起動し、新世界へ旅立った“徒”たちの残した膨大な“存在の力”を吸収し、人間の生後三か月程の男の子の姿で誕生した。生まれながらに封絶の中を動くことができ、その養育はヨーハンの遺言でヴィルヘルミナに託され、ヴィルヘルミナに抱かれて『天道宮』に乗って新世界へ旅立った。 新世界へ旅立ってから一年後の春、『天道宮』で無邪気に自在式を玩具代わりに構成していじくることが可能になっており、早くも自在法を操る天稟の才を表している。生育速度は人間と変わりないようで、『天道宮』へやって来たシャナと剣術稽古に興じるなど、健やかに成長している。新世界へ渡り来てから数年後には、新世界での初めてのヴィルヘルミナ(やティアマトー)との会談を終えて坂井悠二が立ち去りかけた際に、ヴィルヘルミナと手をつなぎながら悠二に向かって笑顔で手を振っていた(短編『クイディティ』)。 ユストゥスの誕生はシャヘルの神意召喚 “嘯飛吟声”によって全ての“徒”に周知されているため、ユストゥスは新世界創造と並ぶ伝説であり、共存の象徴となり得る存在でもある。
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