い・ぬ【▽寝ぬ】
い・ぬ【▽往ぬ／▽去ぬ】
読み方：いぬ
［動ナ変］
１ 行ってしまう。去る。
「旅に—・にし君しも継ぎて夢に見ゆ我(あ)が片恋の繁ければかも」〈万・三九二九〉
３ 世を去る。死ぬ。
「隠(こも)り沼(ぬ)の下延(したは)へ置きてうち嘆き妹が—・ぬれば」〈万・一八〇九〉
４ 腐る。悪くなる。
「うどんも出しも—・んである」〈咄・臍の宿替・一〉
［動ナ五（四）］に同じ。
いぬ【×戌】
いぬ【犬／×狗】
読み方：いぬ
［名］
１ 食肉目イヌ科の哺乳類。嗅覚・聴覚が鋭く、古くから猟犬・番犬・牧畜犬などとして家畜化。多くの品種がつくられ、大きさや体形、毛色などはさまざま。警察犬・軍用犬・盲導犬・競走犬・愛玩犬など用途は広い。
２ 他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。「官憲の—」
３ 人をののしっていう語。
［接頭］名詞に付く。
３ よく似てはいるが、実は違っているという意を表す。「—蓼(たで)」
[下接語] 秋田犬・御伽(おとぎ)犬・飼い犬・甲斐(かい)犬・狩り犬・紀州犬・小犬・狛(こま)犬・里犬・地犬・柴(しば)犬・喪家の狗(いぬ)・鷹(たか)犬・土佐犬・野犬・野良犬・負け犬・尨(むく)犬・山犬
いぬ【犬】
い・ぬ〔ゐぬ〕【▽率▽寝】
いぬ
いぬ
いぬ
癒ぬ、射ぬ、居ぬ、鋳ぬ
将ぬ、率ぬ
居ぬ
沃ぬ
い・ぬ
いぬ
いぬ
いぬ
戌
犬
- 密告セラルルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・埼玉県〕
- 密告スル者ヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・岐阜県〕
- 人ノ悪事ヲ密告スルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・山口県〕
- 探偵ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・大阪府〕
- 戒護者ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・山梨県〕
- 密告者ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・岐阜県〕
- 探偵ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・長野県〕
- 看守ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・長野県〕
- 看守押丁ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・長野県〕
- 探偵ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・徳島県〕
- 探偵下使ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・徳島県〕
- 探偵ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏及官舎之部・佐賀県〕
- 密偵－諜者－犯罪密告者。〔第二類 人物風俗〕
- （一）探偵のこと。犯人を嗅ぎ出すよりいふ。（二）まはしもののこと。「某党の－」（間牒）。
- 密偵諜者のことをいふ隠語。
- 諜者のこと、又は刑事巡査のことをいふ。犬の如く人の悪事を臭ぎつけるから。〔犯罪語〕
- 〔犯・不〕諜者、間者、密偵のこと、又刑事巡査のことにも云ふ。匂（犯人たる予感）を臭ぎ出すといふ意。
- 間牒即ちまはしもの。〔隠語〕
- 探偵。
- 〔隠〕間牒のこと。
- 間者、廻し者、刑事などの事をいふ。
- 密告者、諜者（まわしもの）を云ふ。
- 警察へ密告した者をあざけつて使う言葉。三島、江差。
- まわしもの、密偵。犬がよくものを嗅ぎつけるように情報をさぐることから出た語。
- 巡査、刑事。〔一般犯罪〕
- 警察に密告する者。用例「あいつはいぬだぞ、しめてやれ」（あいつはいぬだから、やっつけろ）。〔香具師・不良〕
- 密偵、諜者、捜査機関に密告するもの 犬は臭覚が強くよく物を見つけ又よく命に服するところから。〔盗〕
- ①密告者、警察に密告する者のこと。②巡査、刑事のことをいう。
分類 佐賀県、俗語、埼玉県、大阪府、山口県、山梨県、岐阜県、徳島県、東京、犯罪、犯罪語、犯／不、盗／犯罪、長野県、香具師／不良
イヌ
いぬ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/05 01:27 UTC 版)
全ては、機械を操作する犬の仕業だった。あまりの衝撃の事実にジェイムスも思わず片言の日本語を口にしながら落胆し、そんな彼に犬は慰めるかのように顔を寄せてくる。
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いぬ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/13 06:58 UTC 版)
「清村くんと杉小路くんと」の記事における「いぬ」の解説
そこら辺にいるいぬ。ねこ同様「犬」とはまた違う生き物なのかは不明。「ばうあう」と吼える。ねこと同じようにコマのどこかに登場するが、ねことは完全に別物の存在。サッカー部の一員らしく彼のユニフォームも存在する。ねこと同様に作者の他作品にも登場するが、いぬはギャグやストーリーに少なからず関わっている場合が多い。この「いぬ」の英語はINUである。
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いぬ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/22 05:10 UTC 版)
《去ぬ・往ぬ》帰る。古語由来。「いんでくる」（「いぬ」+「来る」）とも。
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いぬ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/07/22 07:56 UTC 版)
この物語のツッコミ役で常識人。鼻兎に遊ばれている。歯がギザギザしており、一見ワニっぽい。放浪者の父を尊敬している。鼻兎がいない時は木を噛んで遊んでいる。年齢は6歳。一人称「僕」で男の子。
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いぬ
出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 11:07 UTC 版)
名詞: 犬・狗
- 哺乳類食肉目イヌ科イヌ属の動物、学名はCanis lupus familiaris（以前は、種小名を除きCanis familiaris）。しばしば家畜にされ番犬として使われる。
- （番犬が従順であることから）子分、手下。
- （よく鼻が利くことから）スパイ。間者。
- （隠語）警察官のこと。
- 取るに足らないもの、つまらないもの、にせもの。「イヌサフラン」「イヌタデ」「イヌマキ」など、動植物の名称の一部に使われる場合もある。（例外として「イヌノフグリ」は、犬の陰嚢の姿にちなむ）
発音
東京式アクセント
- い↗ぬ↘
京阪式アクセント
- い↘ぬ
翻訳
- アフリカーンス語: hond
- アイヌ語: セタ (seta)
- 古英語: hund, docga
- アラビア語: كَلْب (kalb) 男性, كِلاَب (kiláːb) 複数
- アラム語:（シリア文字） ܟܠܒܐ (kalbā, kalbo) 男性, ܟܠܒܬܐ (kalbtā, kalbto) 女性、（ヘブル文字） כלבא (kalbā, kalbo) 男性, כלבתא (kalbtā, kalbto) 女性
- アラパホー語: heθ
- ベラルーシ語: сабака (sabáka) 女性
- ベルベル語派: ⴰⵢⴷⵉ (aydi) 男性
- ブルガリア語: куче (kuče) 中性, пес (pes) 男性 (口語), псе (pse) 中性 (口語)
- ブラックフット語: imĭta
- ベンガル語: কুকুর (kukur)
- チベット語: ཁྱི་ (kiy)
- ブルトン語: ki 男性, chas 複数; kiez 女性, kiezed 複数
- ボスニア語: pas 男性, kučka 女性
- カタルーニャ語: gos, ca 男性, gossa 女性
- セブアノ語: irô, ayam
- チェロキー語: ᎩᏟ (giɬi), ᎩᎵ (gili)
- クリー語: ᐊᑎᒼ (atim)
- チェコ語: pes 男性
- ウェールズ語: ci
- デンマーク語: hund 通性
- ドイツ語: Hund 男性
- ギリシア語: σκύλος (skílos) 男性, κύων (kíon) 通性
- 英語: dog (en); (子犬) puppy (en)
- エスペラント: hundo
- スペイン語: perro 男性, cachorro 男性
- エストニア語: koer
- バスク語: txakur, etxe-txakur
- ペルシア語: سَگ (sæg)
- フィンランド語: koira
- フェロー語: hundur 男性
- フランス語: chien 男性
- 古フランス語: chen 男性
- フリウリ語: čhan (新表記), cjan (旧表記)
- 西フリジア語: hûn
- アイルランド語: madra, gadhar 男性
- ガリシア語: can
- スコットランド・ゲール語: cù 男性, madadh 男性
- グアラニ語: jagua
- ゴート語: ���������� (hunds) 男性
- 古典ギリシア語: κύων (kýōn) 通性
- グジャラート語: કુતરો (kutro) 男性, કુતરી (kutrī) 女性, કુતરાઓ (kutrāo) / કુતરીઓ (kutrīo) 複数
- ハワイ語: ‘īlio
- ヘブライ語: כלב (kélev) 男性
- ヒンディー語: कुत्ता (kuttā)
- ヒッタイト語: kuwas; suwana
- クロアチア語: pas 男性
- ハンガリー語: kutya, eb
- アルメニア語: շուն (šun)
- インターリングア: can
- イボ語: n'kita
- インドネシア語: anjing
- イロカノ語: aso
- アイスランド語: hundur 男性
- イタリア語: cane 男性
- イヌクティトゥット語: ᕿᒻᒥᖅ, qimmiq
- ジャワ語: asu
- 朝鮮語: 개 (gae), 견 (犬, gyeon), 구 (狗, gu)
- クルド語:（クルマンシー） se, kûç, kûçik、（ソラニー） سهگ
- ラテン語: canis 通性
- ルクセンブルク語: Hond
- リンブルフ語: hóndj
- ラディン語: cian
- ラトヴィア語: suns (lv) 男性
- リトアニア語: šuo (lt) 男性; (古風) šuva (lt) 男性
- マケドニア語: куче 中性, пес (pes) 男性
- マオリ語: kurī
- マラヤーラム語: നായ (naaya), പട്ടി (patti)
- モンゴル語: нохой (nokhoi), ᠨᠣᠬᠠᠢ (noqai)
- マレー語: anjing
- マルタ語: kelb 男性, kelba ((f))
- ビルマ語: ခွေး (hkwe:)
- エルジャ語: киска (kiska), пине (pine)
- ナワトル語: chichi; itzcuintli
- オランダ語: hond 男性
- ノルウェー語: hund 男性, bikkje 女性
- ナヴァホ語: łééčąą'í
- オック語: gos, can
- オジブウェー語: ᐊᓂᒧᔥ (animosh) 単数, ᐊᓂᒧᔕᒃ (animoshag) 複数
- パンジャブ語: ਕੁੱਤਾ (kuttā)
- ポーランド語: pies (pl) 男性, suka (pl) 女性; (子犬) szczenię (pl) 中性, szczeniak (pl) 男性
- ポルトガル語: cão 男性, cadela 女性, cachorro 男性, cachorra 女性
- ロヒンギャ語: kutta
- ロマンシュ語: chaun (rm), tgaun (rm)
- ロマ語: žukel 男性, žukli 女性
- ルーマニア語: câine (現表記), cîine (1950年代)
- ロシア語: собака (sobáka) 女性; пёс (pjos) 男性, псина (psína) 女性 (口語)
- 沖縄語: いん, いんぐゎ
- サルデーニャ語: cani / cane, perru, catteddu
- サーミ語: beana
- スロヴァキア語: pes 男性, suka 女性
- スロヴェニア語: pes 男性, psica 女性
- アルバニア語: qen 男性
- セルビア語: пас 男性
- スウェーデン語: hund 通性
- スワヒリ語: mbwa 単数/複数 (名詞 9/10)
- テルグ語: కుక్క, శునకము
- タイ語: สุนัข, หมา (máá)
- タガログ語: aso
- トルコ語: köpek, it
- ウクライナ語: собака (sobáka) 男性, пес (pes) 男性
- ウルドゥー語: کتا, کوکر, سگ, کلب
- ベトナム語: chó: dog
- ウェールズ語: ci
- イディッシュ語: הונט (hunt) 男性
- 中国語: 狗 (gǒu); 犬 (quǎn)
- ズールー語: inja (nc 9)
関連語
名詞: 戌
いぬ（戌）
関連語
| 文字 | 音 | 訓 | 動物 | 方位 （八卦） |
| 子 | シ | ね | 鼠 | 北（坎：カン） |
| 丑 | チュウ | うし | 牛 | 北東（艮：ゴン うしとら） |
| 寅 | イン | とら | 虎 | |
| 卯 | ボウ | う | 兎 | 東（震：シン） |
| 辰 | シン | たつ | 龍 | 東南（巽：ソン たつみ） |
| 巳 | シ | み | 蛇 | |
| 午 | ゴ | うま | 馬 | 南（離：リ） |
| 未 | ミ | ひつじ | 羊 | 南西（坤：コン ひつじさる） |
| 申 | シン | さる | 猿 | |
| 酉 | ユウ | とり | 鶏 | 西（兌：ダ） |
| 戌 | ジュツ | いぬ | 犬 | 北西（乾：ケン・カン いぬい） |
| 亥 | ガイ | い | 猪（豚） |
造語成分
いぬ
動詞・往
- 終止形・連体形は「いぬる」となることもある。
語源
名詞・犬
発音
二拍名詞三類
平安時代
- いぬ
南北朝時代以降
- い↘ぬ
名詞・戌
いぬ【戌】
- （現代語に同じ）戌。
動詞・往
活用
| ナ行変格活用 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
| い | な | に | ぬ | ぬる | ぬれ | ね |
語源
発音
- ↗いぬ
関連語
動詞・寝
いぬ【寝ぬ】
- 寝る。
活用
| ナ行下二段活用 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
| い | ね | ね | ぬ | ぬる | ぬれ | ねよ |
語源
関連語
戌
戌 |
犬
狗
獒
獹
「 いぬ」の例文・使い方・用例・文例
- 猫のいない間はネズミが遊ぶ；鬼のいぬ間の洗濯
- 猫がいないとネズミが遊ぶ；鬼のいぬ間に洗濯
- 彼女は毎日いぬといっしょに散歩します。
- 天井が落ちてきていぬが逃げていった。
- 新入社員は初めての失敗をうまくいいぬけた。
- 私はすべての動物の中でいぬが一番好きです。
- 課長の奥さん、今旅行中なんだって。それで、鬼のいぬ間の洗濯とばかり、毎日飲み歩いているんだ。
- いぬ達は月に向かって遠吠えしていた。
- いぬは見知らぬ男に向かってうなった。
- いぬが走っていた。
- いぬが後についてきた。
- いぬが激しく吠えたので、弟が目を覚ました。
- ふろのあとの気持ちよいぬくもり.
- 警察の密告者[いぬ].
- 盲人は耳で音楽を奏する（楽譜を用いぬ）
- 漢方では草根木皮のほかは用いぬ
- 深いぬかるんだ泥
- 白熱･･･単に、半分活気のない組織に優しいぬくもりを伝えました
- 北大西洋沿岸海域に生息する鱗の無いぬめりのある食用魚
- 水の中の良いぬかるみ
い・ぬと同じ種類の言葉
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