シンフォギア装者
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「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」の記事における「シンフォギア装者」の解説
立花響(たちばな ひびき) 声 - 悠木碧 「ガングニール」の装者。原案では個人技を持たなかったが、本作ではパンチやキックに技名が設定されている。立花響(並行世界) 「翳り裂く閃光」に登場する、並行世界における響。「ツヴァイウィング」のライブの前に未来と離別しており、その後の誹謗中傷を浴びた生活の中で性格が荒んでしまった。普段着は灰色のパーカーで、ギア装備時はマフラーで口元を覆っている。他人と関わることを嫌い、二課にも所属せず、半ば八つ当たりに近い形でノイズと戦い続けている。その強い負の感情がギャラルホルンを通して本編世界の響に流れ込み、悪夢という形で苦しめる事態になった。 「LOST SONG編」では事実上の主人公として扱われ、謎の存在によって未来が奪われた復讐からガングニールを捨て、スターリットの形見となるエレクライトを身に着ける。属性は「エレクライト」。 風鳴翼(かざなり つばさ) 声 - 水樹奈々 「天羽々斬」の装者。風鳴翼(Another) 「BAYONET CHARGE」に登場する、並行世界における翼。風鳴家への反発から幼少期に弦十郎に付く形で家を出ており、秘密組織「影護」の一員として活動している。弦十郎の影響を強く受けた結果、一人称に「オレ」を用いる明朗快活な少年のような性格になっている。「天羽々斬」のアームドギアは双頭の剣になっており、戦闘スタイルも多彩な剣術を用いる本編の翼に対し、弦十郎直伝の格闘術を織り交ぜた本編の響に近いパワー重視になっている。 雪音クリス(ゆきね クリス) 声 - 高垣彩陽 「イチイバル」の装者。本作ではギア以外にアニメ第1期でも使用していた完全聖遺物「ネフシュタンの鎧」をまとった姿も使用可能(分類は「聖遺物」ではなく通常同様「シンフォギア装者」)。雪音クリス(Another) 「BAYONET CHARGE」に登場する、並行世界におけるクリス。テロで両親を亡くしたことは本編のクリスと同様だが、その後翼と弦十郎に救われ「影護」の一員になっている。そのため翼への信頼はより深く、彼女を「翼」と呼び捨てにしている。「イチイバル」のアームドギアは大型ライフルになっており、後方からの狙撃支援を担当するが、翼同様に弦十郎の薫陶を受けているため格闘術も身につけている。 マリア・カデンツァヴナ・イヴ 声 - 日笠陽子 「アガートラーム」の装者。アニメ第2期および第3期4話で登場した「ガングニール」を纏った姿も使用可能であり、イベントクエスト「太陽の三撃槍」では、並行世界の奏の予備機として加工されていた「ガングニール」を預かっている。マリア・カデンツァヴナ・イヴ(Another) 「Stand up! Girl!!」に登場する、並行世界におけるマリア。ウロボロスを滅ぼすべく平行世界を股に駆ける特殊部隊「APPLE」の隊長。ウロボロスの構成員にかけられた呪いによって肉体の成長が止まり、それによって10歳以下にみられる事が多い。「ガングニール」を使用するが、本人の意地っ張りが原因して身長に見合わないサイズ(本編世界のマリアが使用した時と同サイズ)となっている。 月読調(つくよみ しらべ) 声 - 南條愛乃 「シュルシャガナ」の装者。月読調(Another) 「TWIN HEART MELODY」に登場する、並行世界における調。ツインテールではなくショートヘアになっている。意識不明となった切歌を目覚めさせるためにF.I.S.を出奔し、独学でロボット工学を学び科学者になった。技術者としては優秀な反面、生活能力はなく自室は散らかり放題になっている。「シュルシャガナ」のアームドギアは帯同する2体のドローンと自身を載せて浮遊する球状のメカ。 暁切歌(あかつき きりか) 声 - 茅野愛衣 「イガリマ」の装者。暁切歌(アンドロイド) 「TWIN HEART MELODY」に登場する、並行世界の切歌を模したアンドロイド。製作者は並行世界の調。 アンドロイド故に常人離れした戦闘力を持ち、腕をイガリマの鎌のように変形させて戦う。意識不明の切歌に代わり、研究に没頭しがちな調の身の回りの世話をしているが、本物の切歌ではないとして調からは辛辣な態度を向けられている。属性は「機巧」。 暁切歌(Another) 「TWIN HEART MELODY」に登場する、並行世界における切歌。本編と違いロングヘア。F.I.S.所属時代の事故により意識不明となり、生命維持装置に繋がれたまま眠っている。 天羽奏(あもう かなで) 声 - 高山みなみ 「ガングニール」の装者。原案ではアニメ第1話の時点で故人。 「片翼の奏者」の並行世界では、彼女が生存している代わりに翼が絶唱を使い死亡している。本伝での翼同様、この出来事が原因でノイズに並々ならぬ怒りを抱き、歌手活動から引退し、薬物投与を繰り返しながら独りで戦い続けている。本編世界から現れた翼に対しては敵愾心をむき出しにしており、同じガングニールの装者でありながら自身より戦闘経験が高い響たちに対してもコンプレックスを抱いていたが、共に戦い続けるうちに和解。歌手活動も再開し、たびたび本編世界に遊びに来るようになった。 小日向未来(こひなた みく) 声 - 井口裕香 「神獣鏡」の装者。 本編では第2期でギアを失っているが、イベント「翳り裂く閃光」にて、衰弱した本編世界の響と心が傷ついた並行世界の響の二人ともを救うべく、並行世界にある神獣鏡を纏う形で再び装者となった。その後、神獣鏡は本編世界へ持ち帰ったが、ギャラルホルンに関する事件は機密性が高く彼女が再び装者になったことも伏せる必要があり、訓練以外の出動に関しては弦十郎から制限がかけられている。後に「絆結ぶ赤き宝石」にて自ら志願し、正規の装者になる。 セレナ・カデンツァヴナ・イヴ 声 - 堀江由衣 「アガートラーム」の装者で、マリアの妹。原案では第2期の時系列の6年前に故人となっている。 「イノセント・シスター」の並行世界では、ネフィリムの暴走を止めた際に瀕死の重傷を負うも、同世界のマリアが身を呈して庇ったことで生存し、治療手段が整うまで7年間コールドスリープ状態にあった。このため容姿は暴走事故のときから変化していない。また、ナスターシャの配慮により並行世界上の姉が死亡したことも知らされておらず、本編世界のマリアが現れた際には自身の姉と信じ込んでいた。徐々に違和感に気づいていき、ナスターシャを問いただして真実を知るも、本編世界のマリアもまた自分の姉であると受け入れた。後に奏同様、たびたび本編世界に遊びに来るようになった。また2019年度のイベントで泳ぎが苦手という設定が明らかになった。セレナ・カデンツァヴナ・イヴ(Another) 「Stand up! Girl!!」に登場する、並行世界におけるセレナ。ウロボロスを滅ぼすべく平行世界を股に駆ける特殊部隊「APPLE」の副隊長。「イノセント・シスター」の並行世界のセレナとは異なり年相応に成長している。「アガートラーム」はビームダガー状に変化している。
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シンフォギア装者
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「戦姫絶唱シンフォギア」の記事における「シンフォギア装者」の解説
主人公響をはじめとする6人のメインキャラクターの他には、過去死亡した2人が登場している。またアニメ本編で未来が装者となったのは第2期での一時的なものであるが、便宜上この項目に含める。 立花 響(たちばな ひびき) 声 - 悠木碧 15歳(第1期)→16歳(第2期以降)→17歳(第4期第12話 - )/ 誕生日:9月13日 / O型 / 身長157cm / 3サイズ:B84・W58・H86 本作の主人公。私立リディアン音楽院高等科1回生(第1・2期)→2回生(第3期以降)。第3号聖遺物ガングニールのシンフォギア装者。特異災害対策機動部二課(第1・2期)→S.O.N.G.(第3期以降)所属。当初は聖遺物との融合体としての装者であったが、フロンティア事変の最中、融合体でなくなったにも関わらずガングニールを纏い、以後も装者であり続けていることから第三種適合者となったと見做されている。髪型は襟足が広がったボブカット、揉み上げのこめかみ辺りの左右に髪留めを付ける。 融合体となった顛末は第1期第1話より語られた。本編より2年前、「ツヴァイウィング」のライブの観客となった響は会場に突如現れたノイズと、それを迎え討つシンフォギア装者との戦闘に巻き込まれ、生死をさまよう大怪我を負う。胸を穿った奏のギアの破片は体内に残り、意図せずして聖遺物をその身に宿すこととなった彼女は、再びノイズと遭遇したことを切っ掛けに融合体として覚醒、シンフォギア装者として人類を守るための戦いに身を投じていく。 明るく闊達で、困っている人が居れば放ってはおけない性格。第1期では「私、呪われてるかも」が口癖であったが第2期以降はその様子はなく、困難な状況などで「へいき、へっちゃら」とシリーズを一貫して口にしている。学業はやや苦手で、任務の忙しさもあって課題をギリギリまで仕上げられないこともある。「好きなものはごはん&ごはん」と自称するほど食欲は旺盛。 装者となった当初、同じ二課の装者である翼には受け入れられず、感情を抑えきれず反発した彼女の技で攻撃すらされた。しかし翼の気持ちを深く考えた響は「奏の代わり」としてではなく一個人として支えることを決意。最初は戦いに関して素人同然だった響だったが、弦十郎の下で戦闘訓練を受け、クリスとの戦いを経て「戦う覚悟」を決め、一人前の戦士として成長していく。その末には、地球に天変地異を招くことも厭わず月を破壊する「ルナアタック」を目論んだ櫻井了子=フィーネとの戦いや、その計画を継いで蜂起したマリアたち武装組織「フィーネ」との対立・共闘、人類に復讐を誓った錬金術師キャロルの世界分解を阻止するための戦いなど、幾度もの地球の命運をかけた事態を治めることとなる。 過去、上記のライブ会場の事件でただ一人が生き残ったことで、死者の遺族から生じた妬みが社会現象となり、居宅の物的被害に及ぶほどの迫害や、響本人は学校内でのいじめを受けている。また迫害を受けることを苦にして出奔した父親 立花洸とは再会しても失望する結果となったが、「人と繋がること」を信条とする彼女はその真っ直ぐな心で苦難を乗り越え、装者として戦う相手にも理解を求め、時に敵であった者の心すら変えていく。 組織「フィーネ」やキャロル一派を陰で支援していたパヴァリア光明結社との戦いが描かれた第4期では、互いの譲れない正義のために幾度となく衝突した結社の錬金術師サンジェルマンとの共闘を実現させるも、「神の力」が自身に宿るという謎の現象によってディバインウェポン破壊神ヒビキとなり暴走してしまう。他の装者5人をはじめとするS.O.N.G.メンバーとサンジェルマンの奮戦、そして未来の叫びによって「神の力」から解放された後は、怒りのままに暴れまわる結社の首魁アダム・ヴァイスハウプトを5人の仲間たちの力を借りて粉砕、戦いに終止符を打って17歳の誕生日の祝福を無事受けた。 五期においてヴァネッサ達のダイダロスエンドに、窮地に立たされたものの胸の中のサンジェルマンの言葉により奮起し、新たな機能「アマルガム」を発現するにいたる。使用ギア:ガングニール 第3号聖遺物ガングニールの欠片から構成されるシンフォギア。メインカラーは橙色。聖詠は「Balwisyall Nescell gungnir tron」。現在、響が使用するガングニールはかつてマリアが使用していた機体であり、型式番号は「SG-r03' Gungnir」となっている。第1期を通じて響が纏ったガングニールは奏から継承したギア であったが、第2期第10話の未来との戦いで消失した。融合体時のギアは奏のものが由来であり同一に等しかったが、その外見は頭部左右に角のように頂くヘッドギアや腕部装甲などの基本的な形状やボディカラーなど以外は、響独自の形状となった部分も多い。装者のパーソナリティが反映されるシンフォギアの性質から、初めて元マリアの同型機を纏った際にも、消失したガングニールとまったく同じ形状・機体色となった。 響のアームドギアは装者の中で最も異質である。当初、響はアームドギアを形成することができなかったが、練度が上がっても通常の戦闘では本来の武器である槍を形成することはなく、シリーズを一貫して徒手空拳の格闘が彼女の戦闘スタイルとなっている。これは響が誰かと手を繋ぎ合うことを第一に考えるが故に生まれた特性となっているが、戦いを経るに連れてギミックが発現し、両腕部には武装ユニットとして弾性で作動するハンマーパーツ、両足の脛部にも同様の仕組みのパワージャッキが備わった。それらは予備動作で引絞り、弾くことでパンチのインパクトの破壊力や脚力を強化させる機構となっており、より長く引絞ればそれだけ威力が増大する。弦十郎に師事した我流の八極拳をシンフォギアで強化された身体能力で発揮する響は、それに絡めて上記機構を用いた技を繰り出す。腰部ユニット後方に装備する二基のバーニアをジャンプしての滑空飛行や攻撃のための突進に用いるが、この推力をくわえたハンマーパーツのパンチの威力は打撃を受けたクリスをして「絶唱に匹敵しかねない」と言わしめたほどである。 脚部ユニットのパワージャッキは着地時などの衝撃吸収や跳躍時の加速力付加、飛距離の延長、そしてキックの威力の強化にも用いられる多目的機構である。腕部ユニットのハンマーパーツも攻撃が主用途の武装ユニットだが、響の直観的な運用により、空中における軌道修正にアポジモーター代わりに使われたこともある。融合が進行した状態においては、脚部ユニットのパワージャッキの特殊運用(インパクトハイク)を連続使用し、腰部バーニアとの併用で疑似的ながらも空中戦を行った。 エクスドライブモードにおいては、他のシンフォギア同様、光翼を展開させ完全な飛行が可能となる。また腕部ユニットのギミックによる近接打撃攻撃のみならず、繰り出した拳から直接エネルギーを射出して、街を埋め尽くすほどの大量のノイズを一気に殲滅できるほどの広域・遠距離攻撃を行っている。 第1期でのルナアタックにてエクスドライブの発現を経た為か、第2期では通常モードがすでに以前とは違う形に変化した状態で登場した。外観上はカラーリングの変化と共にマフラー状のパーツが追加されたことが目立っており、出力の向上に従って性能自体も上がった。明確なアームドギアがないことは変わらずとも、腕部ユニットにはさらにギミックが追加され、それらを展開した際には拳撃のための武装ユニットとも言える形状に変形する。追加ギミックは、ナックルガード、内臓式のスクリューのような軸回転機構(腕に巻かれた環状パーツ2基が互いに反回転する)、および肘部後方に噴射口を設ける2基のバーニアである。ハンマーパーツの作動機構は従来通りで追加ギミックを展開せずともそれ単独の作動で攻撃することもできるが、全ての機能を発動させることでより強力なパンチを放つことが可能となった。 ガングニールを纏う響の絶唱特性はアニメ本編中では明言されていないものの「エネルギーベクトルの操作」に類するものとされており、その特性が故にルナアタック時に翼・クリスとともに絶唱を放ち月の欠片を破壊しながらも、ギアからの負荷が低減されたため生還を果たした。第2期ではその現象から着想を得て、響を中心とする複数の装者の絶唱を一つにまとめて放つコンビネーション「S2CA (Superb Song Combination Arts)」が編み出されており、エネルギーの拡散攻撃や強化されたガングニールの必殺パンチの形で放たれている。その際、絶唱エネルギーを収束・チャージする響のガングニールには装甲各部が展開する特別な形状の変化が現れる。さらにその上で必殺パンチを放つ響は、両腕部ユニットを合体させ右腕に装着する固有の予備動作を行い、内臓軸回転スクリューが大型化した4本のピックを有する特殊な武装形態へと変形させる。通常の攻撃では歯が立たない分裂・増殖タイプのノイズに対して翼・クリスとのコンビネーションである「S2CA・トライバースト」を仕掛けた際には、腰部バーニアの噴射による突進から収束した全エネルギーを込めたパンチをとどめに打ち込み、敵ノイズを完全に消滅させた。「S2CA」は響が融合症例でなくなった後にも使用されており、ネフィリムやキャロル、アダムなどの強大な敵に対する装者たちの切り札となっている。 響が融合症例であった頃は、ギアそのものが体組織と固着・融合している状態であり、装着する度にギアは彼女の肉体を侵食し、やがては生命すら失うことが危惧されていた。および、人と聖遺物との融合体としての変質に苛まれており、響そのものをシンフォギアへと変えつつあった。その影響で、生身でノイズに触れても炭素化が起こらない、ギアを纏えば制御できない膨大なエネルギーが放出され周囲に影響を及ぼすほどの高熱をもたらす(スポンティニアス・コンバッション)、などの現象が発現している。未来の纏う神獣鏡の攻撃によって「響の体内のガングニール」は消失し彼女は融合体ではなくなるが、同時に装者としての力も失った。しかしその後、同型のギアを有するマリアから制御権を乗っ取る形で装着に成功し、ネフィリム・ノヴァ撃破後には正式に譲渡された。 第3期では第2期での形態変化と同様に、基本的な形状はそのままだがカラーリングも含んで細部に違いのある形での登場となり、臍部を露出したデザインとなった。また第3期では新たなシンフォギアの決戦機能「イグナイトモジュール」が登場しており、キャロルとの初戦でその力を発動した響は必殺パンチから連続して飛び蹴りを繰り出しているが、イグナイトのガングニールには脚部にもバーニアが設けられており、その推力も加えた蹴撃でキャロルを降している。その後のキャロルとの決戦では、共にエクスドライブを発動した他の装者5人のギアのエネルギーを受けて巨大な拳型のアームドギアを形成し、繋ぐ手を武器とする響は真の意味でアームドギアを持つに至った。 第4期では腕部ユニットを固有の形状に変形させた上で軸回転させ、ドリルのように繰り出す新技を見せている。また首のマフラーに攻撃機能が追加されており、黄色く光を放つマフラーを振るってアルカ・ノイズを切り裂く技も見せた。他にも、脚部パワージャッキを腕部ハンマーパーツ同様に使用し、蹴撃の威力を強化したキックで分裂能力をもつ八首のノイズの分体にとどめの一撃を放っている。 5期では更に形状が変化しており、インナーやギアに金色のパーツが配置され更に両腕の軸回転機構を変化させての水中移動も可能となっている。 アダムとの戦いでは、リビルドによりエクスドライブに匹敵する力を一時的に得るも反動汚染により機能不全となった。だが仲間たち5人の装者のエネルギーを受け取ることで出力が補なわれ、響の繋ぐ力の応用により他の装者の技を繰り出して 窮地を脱した。さらに錬金術師たちの黄金錬成の力までも使用する現象を見せている。この時、機能不全のガングニールの機体色は灰色となったが、他装者の力を受け取った際には虹色のオーラを纏い、黄金錬成がもたらされた際には機体全体が金色となった。 なお、響が単体で繰り出す必殺技には他の装者のような名称が存在せず、彼女の場合名称があるのは他の装者との合体技や、他者から何らかの力を得て繰り出す技のみである。ただし、スマートフォンゲーム『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』では他の装者に合わせて名称が設定されており、家庭用ゲーム『超ヒロイン戦記』では、腕部ハンマーパーツの作動による掌底打撃や、脚部パワージャッキを引絞った状態で上段蹴りを放ち、ヒット後のその作動で威力を倍加させる技を見せている。技一覧 Vitalization エクスドライブ化した装者6人のパワーをもって放たれる合体技。 翼・クリス・マリア・調・切歌の5人と共に手を繋いで放たれる一撃。マリアと響のギアの各部パーツが分離してそれぞれ巨大な金の右手と銀の左手を形成、6人をその両手で包んだ状態で軸回転しながら突進を続け、敵を貫く。 なお、"t"の字は"†"と表記されている。 Glorious Break エクスドライブモードの装者6人のパワーをもって放たれる合体技。 他の装者5人のエネルギーを受けた響が真のアームドギアである巨大な鋼の拳を形成した状態で開始される。鋼の拳は一端分解され、響を中心にパーツが集まり各装者の色のエネルギー膜が展開、装甲と虹色のエネルギー膜を外殻とするさらに巨大な拳型のアームドギアが各部にバーニアを備えて再形成される。響を覆うように形成された鋼の拳は全バーニアを噴射して彼女と共に突進、その推力と装者6人のエネルギーが込められた一撃で敵を貫く。 TRINITY RESONANCE イグナイトモードで翼・クリスと共に放たれる合体技。 天羽々斬の刀身の上に響が乗った状態で刀身が変形・巨大化。その後方でクリスが大型ミサイルとその発射台を形成し、翼とクリスのアームドギアの連結によってミサイルを推進器とするシャトル状の機体が完成する。響が機体の甲板部に設けられたカタパルトに乗り、発進を担うクリスによって機体が敵に向かって突進。次いでカタパルトから響が射出され、イグナイト・ガングニールの必殺キックが浴びせられる。さらに翼が乗る天羽々斬が変形した機体がイチイバルのミサイルによる加速が続くまま、その鋭利な機首で突貫攻撃を行う。 必愛デュオシャウト イグナイトモードで放たれる、切歌とのユニゾンによる合体技。 響が腰部バーニアを全開噴射して相手に拳を撃ち込み、突進。肩部ユニットのブースターの噴射で追う切歌が響と両足裏を合わせてギアを連結させ、響が拳を相手にめり込ませたまま、二人の推力できりもみ回転しながら地面に叩きこむ。サンジェルマンとの戦いの決め技となった。 TESTAMENT アダムをして黄金錬成と称される金色のガングニールを纏って繰り出した技。 腕部ハンマーパーツのギミックを用いた連続パンチを叩き込み、最後は両腕で同時に放つパンチで撃ち貫く。何十発ものパンチのラッシュは巨大な怪物と化したアダムを空中に持ち上げていくほどの威力を見せた。 METANOIA シェム・ハの腕輪に取り込まれた未来を分離、切り離すことができる猛突進技。 バーニングエクスドライブを解禁した立花響ら6人の装者と世界中の人達がユグドラシル・システムに最後まで抵抗しようとする思いが重なり合うことでネットワーク障害を引き起こした事により。それがシェム・ハの残留プログラムを消滅に繋がった。 デュランダル 完全聖遺物の一つ。移送任務の際に一度はデュランダルの起動に成功した響であったが、同時にそれを手にすることで暴走を引き起こし、躊躇うことなく力を振るう自分を危惧していた。フィーネとの最終決戦で翼とクリスの機転により奪還したデュランダルを再び手にし暴走を起こすも、共に戦い支えてくれる仲間達の励みにより破壊衝動を抑え、完全制御に成功した。Synchrogazer 仲間たちに支えられ暴走を乗り越えた響が放つ、ガングニールとデュランダルの共鳴により引き出されたエネルギーを込めた一振り。その一撃を受けたフィーネの攻撃躯体「黙示録の赤き竜」は、内包する無限の再生能力を有する完全聖遺物ネフシュタンの鎧と、無尽のエネルギー生成能力を有するデュランダルの特性が衝突して発生した対消滅によって完全に破壊された。 風鳴 翼(かざなり つばさ) 声 - 水樹奈々 18歳(第1・2期)→19歳(第3期以降) / 誕生日:5月25日 / B型 / 身長167cm / 3サイズ:B81・W57・H83 私立リディアン音楽院高等科3回生(第1・2期)→卒業(第3期以降)。6人の装者の中ではベテラン格、マリアに次ぐ年長者。第1号聖遺物天羽々斬のシンフォギア装者であり、世界でも数少ない第一種適合者である。特異災害対策機動部二課(第1・2期)→S.O.N.G.(第3期以降)所属。ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」の一人だったが、パートナーの奏の死後にはソロ歌手として活動を続けている。長髪と左側で結わえたサイドポニーが特徴。 物語の開始以前から奏と共に特異災害と戦い続けており、人類を守護する「防人(さきもり)」としての使命を重く受け止めている。アニメ第1期では、奏の戦死に伴う自責の念から感情を捨て「剣(つるぎ)」で在り続けることを誓っていたが、やがて失われた命が次代に受け継がれるために「剣」が人々を守る意味があると悟っていく。 第二次世界大戦当時から聖遺物の研究を続ける「風鳴機関」を統べる風鳴一族の嫡子であり、機関の流れを組む特異災害対策機動部二課とは幼い頃から所縁があった。第1期時点の12年前、二課所有の「天羽々斬」を偶然にも覚醒させたのは当時の彼女の歌である。その後、シンフォギア装者となった彼女は、共にノイズと戦う奏と歌手活動も開始した。 生真面目で言動も堅く、第1期では女性らしい口調で話すことも多かったが、以後基本は男性的な口調となっている。また浮世離れしており、響と出会うまでは同世代の友人たちと遊びに行った経験が無かったほどである。歌手がゆえに自身の体調管理にも気を配っており、夜の9時以降は一切飲食をしないことを心掛けている。しかし歌と戦闘以外は不得手で、部屋を片付けることができず物を散乱させてしまう、という欠点がある。そのため緒川に日常生活の面倒を見てもらっている。 幼少期から奏の存命中まではやや内向的な性格だった。その死去した奏に関わる事柄や、第2期で響が聖遺物の融合で死が危ぶまれると涙を禁じ得なくなるなど、感情的になる事もあった。だが幾多の戦いの中、響やクリスといった後輩を得て、共に人類の危難を救い、ベテランの装者として頼りがいのある先輩となっていく。 第1期当初は、戦う覚悟もないままに奏の力を使う響を受け入れられず敵視すらしていたが、彼女との交流を通じて胸に秘めた「覚悟」を感じ取って戦士として認め、時にその言動に呆れつつも尊重するようになった。第2期では引き続き歌手として活動する傍ら、年長の装者として響とクリスを先導している。またリディアンにおいては自身を「近寄りがたい存在」として認識していたクラスメイトたちやクリスと共に学祭の準備を行うなど、他者との距離感が縮まっていた。 戦闘経験の多さから装者としての技量は高く、第2期では片膝に支障をきたした状態でガングニールのマリアと互角に戦った。適合係数を引き下げるAnti_LiNKERの散布下で、敢えて自らのギアにリミッターをかけ、第1期の頃の低出力の形態で纏うという離れ業を見せたこともある。第1期で刃を交えたクリスとは、気心の知れた先輩・後輩といった間柄となっている。第2期でウェル側に付いたと見せかけたクリスと再び戦うも、以心伝心の作戦でウェルの目を欺いて、クリスの目的であったソロモンの杖の奪還を成功させた。その戦いの最中クリス自身、翼を「先輩」と呼んだことから、以後も彼女からはそう呼ばれている。 また第2期当時、敵であったマリアとは同じトップアーティストという立場もあり、その頃から合同ライブを行うなど関わり合いが深く、仲間となったフロンティア事変以後も、リディアンを卒業した翼が海外進出した 折のライブで共演している。第3期で翼はイギリスでのそのライブの直後、マリアと共に魔法少女事変に遭遇して日本へと戻り、再び剣を振るうこととなった。なお、戦いの中で自身が表向きには祖父となっている訃堂の実子であることをマリアに語ったが、法的な父親である風鳴八紘との縺れも解消しており、形だけでない父娘の絆を確信するに至っている。事変収束後、再度アーティストとして渡英する翼だったが、八紘の特命を受けていたマリアも彼女に同行した。 第4期では、「神の力」の影響により"繭"の中に取り込まれた響が第二種特異災害に認定され、これに殺処分を言い渡す訃堂に対して正面から異を唱え、風鳴の血が流れるのを失念するなと怒る訃堂に「私の中に流れるのは天羽奏という一人の少女の生き様だけだ!」と毅然に言い放っている。 第5期において、凱旋ライブをマリアと共に行うもそこにノーブルレッドのミラアルクの襲撃を受けてしまう、二人は応戦するもその最中にミラアルクに少女を人質に取られ殺害されてしまう。そして、自分自身にも刻印を刻まれ最終的に七万人以上の犠牲を出してしまう。 以後自身の在り方に悩むようになり、仲間たちから距離を置くようになる。そしてシェム・ハ顕現の折、訃堂により刻印が起動されS.O.N.Gと一時対立する。 風鳴総本家の家宅捜索において、マリアと戦闘を行い、そのマリアの説得で刻印を跳ねのけ正気に戻るも父・八紘を喪う。使用ギア:天羽々斬(あめのはばきり) 聖遺物天羽々斬の破片から構成されるシンフォギア。メインカラーは青。聖詠は「Imyuteus amenohabakiri tron」。型式番号は「SG-r01 Amenohabakiri」。 アームドギアは日本刀状の剣をはじめとした斬撃武器類で、脚部装甲から取り出す柄状の形態から各種刀剣に変形する。小刀状のアームドギアは投擲にも用いられ、両脚部に装備されたブレードによる斬撃も行う。両脚部のブレードにはバーニアも備えられており、ジャンプの際の空中機動の他、地上・水上をホバー走行することが可能。翼の技量も相まって、斬撃による切れ味と、機動力に優れたギアとして高い性能を発揮する。またオートバイの運転にも長ける翼は乗車したままギアを纏い、連携した技まで繰り出す。 絶唱は本来アームドギアから圧縮エネルギーを放つ ものであるが、シンフォギアとその装者を中心として放射状に直接エネルギーを放つこともできる。翼はクリスとの初戦、自爆にも近い形でその絶唱を発動した。 ルナアタック時、月の欠片を破壊する際にはエクスドライブモードで絶唱を発動、天ノ逆鱗時を上回る大きさまでアームドギアを巨大化させ一撃を放っている。第2期以降のエクスドライブにおいては巨大化した脚部ブレードを装備している。 技名に「ノ」が多いのは太刀筋に似ているからで、彼女のお気に入りの曲「恋の桶狭間」の歌詞から一部付けられているらしい。技一覧 逆羅刹 逆立ちと同時に横回転し、展開した脚部のブレードで周囲を切り裂く。 影縫い 敵の影に小刀を打ち込み、動きを封じる。影ができる光の下でなければ使えないほか、対人奥義ゆえ破壊神ヒビキといった人外には効果はゼロではないものの薄い。元は緒川が得意とする銃を用いての忍法だが、翼はその利便性に惚れ込み3年がかりで小刀での影縫いを習得した。 千ノ落涙 空間から大量の青いエネルギー剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する。 蒼ノ一閃 大型化させた大剣状のアームドギアを振るい、巨大な青いエネルギー刃を放ち標的を両断する。エクスドライブモードでは威力・射程が飛躍的に上昇している。 天ノ逆鱗 空中で投擲したアームドギアを巨大な刃(剣状であるが柄がない)として形成し、その後部を蹴り込む翼ごと切先で敵に突貫する。巨大な刃には6基のバーニアが設けられており、蹴り込む翼も脚部ブレードのバーニアを噴かして全推力が攻撃に用いられる。なお、巨大な刃のアームドギアは側面を盾のように使うことで防御手段としても有用性を発揮する。 炎鳥極翔斬 両手に携えた直剣のアームドギアから火炎を放出、自身を青い火の鳥と化して突貫する。荷電粒子砲「カ・ディンギル」を撃破した。 蒼ノ一閃 滅破 エクスドライブモードで放たれた蒼ノ一閃の強化バージョン。アームドギアは更に大型となり、威力も格段に増している。 乱れ影縫い エクスドライブモードで千ノ落涙を放った後、影縫いを使い広範囲を拘束する。 風輪火斬 脚部ブレードのバーニアによるホバー走行の突進から、2本のアームドギアの柄を繋ぎ合わせて双刃刀へと変形させ、炎を纏わせながら振り回し斬りかかる。 風輪火斬 月煌 青い炎を纏った風輪火斬の強化版。発動時の前口上は「風鳴る刃、輪を結び、火翼を以て斬り荒ぶ。月よ、煌めけ!」。 騎刃ノ一閃 バイクに搭乗した状態で前方に脚部のブレードを巨大な刃状に展開・結合し、突進して対象を切断する。 騎刃ノ一閃・旋 「騎刃ノ一閃」のバリエーション。上記同様にバイクに搭乗した状態で脚部のブレードを展開、スピンしながら突進して周囲の対象を切断する。 蒼刃罰光斬 蒼ノ一閃に用いる大剣状のアームドギアを鞘に見立てて、納刀される刀を居合で抜刀。素早い二連撃でX字となった青いエネルギー刃を飛ばし、対象を斬り裂く。 羅刹 零ノ型 両手に携えた刀のアームドギアと脚部のブレードから炎を発し、空中で高速回転しながら突進。対象を焼き切る。 無想三刃 脚部のブレードを展開しバーニアで縦回転しつつ刀のアームドギアを頭上に構えて突進、三つの刃で対象を斬り裂く。 炎乱逆鱗斬 双刃のアームドギアを巨大化させ、更に蒼炎を纏わせ翼自身が回転して相手に投擲をする。 絶唱・天羽々斬 真打 漫画版に登場。アームドギアを太刀として、絶唱によるエネルギーを機動力に転化させた居合斬り。 TRINITY RESONANCE イグナイトモードで響・クリスと共に放たれる合体技。立花響 ガングニールの技一覧を参照。 風月ノ疾双 イグナイトモードで放たれる、調とのユニゾンによる合体技。 翼の「騎刃ノ一閃」によるブレードを展開した状態のバイクに、後方から調の「非常Σ式 禁月輪」のホイールが変形した巨大な二輪が接続し、チャリオットとして構築。それによって地上を疾走し、標的に突撃する。プレラーティのけん玉型スペルキャスターの突撃形態と真っ向からぶつかり、撃破した。 至高善・薔薇X字 アマルガムモードで放たれる。マリアとのユニゾンによる合体技。マリアから放たれるエネルギーの本流と翼の斬撃が敵を捉え殲滅する。 双星ノ鉄槌 -DIASTER BLAST- 漫画版に登場した奏とのコンビネーションアーツ。天羽々斬の刀とガングニールの槍、二振りのアームドギアによる上段から叩きつけるような同時攻撃。 雪音 クリス(ゆきね クリス) 声 - 高垣彩陽 16歳(第1・2期)→17歳(第3・4期)→18歳(第5期以降) / 誕生日:12月28日 / A型 / 身長153cm / 3サイズ:B90・W57・H85 第2号聖遺物イチイバルのシンフォギア装者である第一種適合者。私立リディアン音楽院高等科2回生(第2期)→3回生(第3期以降)。特異災害対策機動部第二課(第2期)→S.O.N.G.(第3期以降)所属。グラマラスで小柄な体格であり、言動は乱暴。しばしば「ちょろくさい」を「ちょせぇ」と発言するなど独特な語彙を持つ。髪型は襟足の左右を長く伸ばしておさげのような形としている。 第1期では完全聖遺物「ネフシュタンの鎧」を装着して響と翼の前に立ち塞がる形で登場した。シンフォギア装者であることが明らかとなりイチイバルを纏っても二課装者と刃を交えたが、やがて共闘してフィーネ打倒を果たす。当初は自身の歌を「壊すことしかできない」と嫌い、亡くした両親の想いも理解できなかったが、響たちと共に戦う中、音楽を通じて平和を訴えていた両親への自身の真実の気持ちと、人が叶えるべき夢の大切さを感じ取れるまでに成長した。 8年前(第1・2期時点)に南米バルベルデ共和国にてNGO活動中の両親が紛争を原因とする爆弾で死亡、自身も現地武装組織に捕えられ捕虜生活を送った過去を持つ。6年を経て国連軍に救出され帰国するも忽ち行方不明となり、さらに2年を経た頃に突如二課の敵として姿を現した。その出自から「戦争の火種を無くしたい」という想いが強く、そこに付込むフィーネに唆されて一味となり、二課装者への襲撃に及ぶ。だが度重なる失敗でフィーネから制裁を受けて遁走、弦十郎に説得された以後は響、翼との共闘を経て二課に所属、S.O.N.G.への再編成後も所属装者として仲間であり続けている。 亡くなった両親は共に音楽家で父親は高名なバイオリニストであった。そのため二課には幼少期よりシンフォギア装者候補として注目されていた。事実、翼に並ぶ第一種適合者であり、くわえて戦闘センスは高い。フィーネとの決戦では月を破壊する「カ・ディンギル」の粒子ビームに絶唱で対抗して生死不明となるも、完全な破壊を阻止して見せた。 短気で喧嘩っ早く悪たれた性格だが、両親が存命の幼い頃は普通の少女であった様子。現在も私服はフェミニンなものを着る。本来の心優しい面は折りに際し表れており、フィーネのもとを追われた時に出会った迷子の兄妹には一緒に親を探すなど世話を焼いている。フィーネに対しては愛憎相半ばする気持ちを抱いており、敵対して戦っても彼女が消滅するのを看取った際には涙を零した。 その生い立ちからか他人と触れ合うことに臆病な面もあり、遠慮なくスキンシップしてくる響に対しては、むずかりながら赤面することが度々ある。しかし二課の一員になると同時にリディアンにも編入した第2期では、依然、他人との距離を置きがちではあるが居場所を得たとも実感している。また同シーズンでは、犠牲者を生む元凶であるソロモンの杖を起動したことの自責の念からそれを奪還すべくウェルの傘下となるが、再び相対して戦うこととなった翼が多くを語らずとも事情を察し、結果連携して目的を成功させた。その時の顛末が切っ掛けで翼を「先輩」と呼ぶようになり、彼女がリディアンを卒業した以後もそう呼んでいる。 第3期では3回生に進級し、キャロル一派との戦いの中、後輩として得た調・切歌たちとの絆も深め両親への想いも再認識した。第4期ではバルベルデでの作戦行動中にかつて姉同然に慕っていたソーニャと再会するが、その弟のステファンをアルカ・ノイズの炭素分解から救うため止むを得ず足を撃って奪ってしまう。作戦後も内心鬱屈としていたクリスだったがパヴァリア光明結社との戦いの最中、来日した姉弟と共に過去と再び向き合い、蟠りを解かした。使用ギア:イチイバル 第2号聖遺物「イチイバル」の欠片から構成されるシンフォギア。メインカラーは赤。聖詠は「Killiter Ichaival tron」。型式番号は「SG-r02 Ichaival」。アームドギアは本来弓となるべきものだが、武装組織の虜囚であったクリスの忌まわしき記憶の象徴である銃器として発現することが多い。その特性は「長射程広域攻撃」であり、ガトリングガン、ミサイル、クロスボウなどのアームドギアの形成による他に類を見ないほどの高火力での遠距離・広範囲射撃を得意とする。アームドギアのスナイパーライフルへの形成時には、ヘッドギアが精密狙撃用に変形する機能もある。 ハンドガン型のアームドギアも形成でき、第2期よりガン=カタを習得したクリスは二丁拳銃で近接戦闘にも対応する。第3期からは、本格的な弓のアームドギアとしてロングボウも形成し使用している。 絶唱はエネルギーを広域にわたって放射する殲滅攻撃を本来の形とするが、ルナアタックにおいてカ・ディンギルに対抗した際のクリスはこれを応用して違う形で発動している。アームドギアを大型レーザー砲に変形させるとともに、多数のエネルギーリフレクターを展開、これによりエネルギーレーザーを反射・増幅(レーザーの反射光により背面に蝶のマークが浮かぶ)した一点集中砲撃として転用することで、瞬間的であるがカ・ディンギルからの一撃を真っ向から押し留める出力を発揮した。また月の欠片の破壊の際、エクスドライブモードで発動した絶唱は、大量の大型ミサイルを生成しての一斉射撃であった。 エクスドライブモードでは、レーザーによる広域殲滅攻撃が可能なアームドギア一体型の飛行ユニットを形成して搭乗する。乗り捨てた飛行ユニットを自爆させ、周囲の敵を一掃することも可能である。 なお生成する大型ミサイルは人の身の丈を優に超える大きさであり、ルナアタック時にクリスが乗り物代わりに使用した戦法に端を発して、しばしば装者たちがサーフィンのように乗って戦いに利用している。技一覧 BILLION MAIDEN アームドギアとして携行型の2連装ガトリングガンを形成。両手に構えた2丁4門による一斉掃射。このガトリングガンは「MEGA DETH」系のミサイルの発射と同時に斉射されることも多い。 MEGA DETH PARTY 左右の腰部アーマーを展開し、内蔵の多連装射出器から追尾式小型ミサイルを一斉に発射する。小型ミサイルの発射は大型ミサイルを発射する「MEGA DETH」系の技に織り交ぜられる場合もある。エクスドライブモードでは飛行ユニットから多数のホーミングレーザーを一斉射撃する。 MEGA DETH QUARTET 前述のガトリングガンと腰部ミサイル射出器の展開にくわえ、背部に大型ミサイルを左右に各2基、計4基を連装する射出器を形成する。背部射出器はアウトリガーも備える大型のものであり、ギア自体を地面に固定する形で射撃体勢を取る。腰部射出器には小型ミサイル弾体を多数内蔵する三角柱状ポッドが連装され、発射されたポッドが敵集団内に達すると内蔵ミサイルが乱射される機構となっている。全火器の一斉掃射による火力は何体もの大型ノイズを一撃で掃討できるほど強力な反面、エネルギーチャージに時間を要するため単独での使用は難しい。 GIGA ZEPPELIN 大型化させた両手のクロスボウに2連装する赤紫色のクリスタル状の矢を上空に向けて放つ。射線上の敵を穿ちつつ一定高度に到達した矢は割れるように分裂、無数の小片があたり一面に降り注ぎ、広範囲の敵を一気に殲滅する。 RED HOT BLAZE アームドギアをスナイパーライフルに形成し、精密狙撃用に変形させたヘッドギアのスコープで捕捉した標的を撃つ。自動人形レイアとの戦闘ではライフルそのもので殴打、意表を突く一撃を放っている。 MEGA DETH FUGA 背部に形成した固定式射出器に大型ミサイルを左右に各1基、計2基を連装して生成・射出する。「MEGA DETH QUARTET」の縮小版であり破壊力は及ばないものの、エネルギーチャージの必要がないためリスクが軽減されている。 QUEEN'S INFERNO アームドギアとして形成した両手に携える2丁のクロスボウから多連装のエネルギー矢を掃射、高速連射する。 MEGA DETH SYMPHONY 背部に形成した固定式射出器に左右それぞれ3基、計6基の固有の形状の大型ミサイルを連装して生成。発射したそれらが飛翔中に分裂、無数の散弾となり広範囲を攻撃する。 ARTHEMIS SPIRAL アームドギアとしてロングボウを形成し、矢の形をしたミサイルで射貫く。イグナイトモードにて、レイアの「妹」を一撃で沈めた。 MEGA DETH INFINITY 背部に形成した射出器に左右それぞれ6基、計12基もの大型ミサイルを連装して生成、一斉掃射を行う。場合によっては「MEGA DETH PARTY」の小型ミサイルの発射も同時に織り交ぜる。なお「MEGA DETH」系の中でも強力な技にも関わらず、クリスの練度が上がったためか、ヘリコプターや乗り物として利用する大型ミサイルの上からアウトリガーなしに射撃している。 ARTHEMIS CAPTURE アームドギアとしてロングボウを形成し、「ARTHEMIS SPIRAL」同様の矢の形をしたミサイルを射るが、標的を串刺しにした矢から何本ものエネルギーの刃が放射状に発生、内部からも貫く。 HORNET PISTOLS リボルバー型のアームドギアから放たれる弾を、徹甲弾状に変化させ軌道を曲げて相手に攻撃する。 VVデ・レ・メタリカ アマルガムモードで使用する。巨大な矢を撃ち、それを中心にして一定の範囲内にバリアフィールドを張る。 アーマーパージ 身に纏ったギアを強制解除し、散弾のように爆ぜたエネルギーで周囲一面を破壊する。 エネルギーリフレクター イチイパルの腰部後方ユニットに収納されている菱形の小片パーツ。多数が収納されているそれらを機体周辺の空間に散布するように展開し、エネルギービームの反射・偏向、または遮断などに用いる。 TRINITY RESONANCE イグナイトモードで響・翼と共に放たれる合体技。立花響 ガングニールの技一覧を参照。 Change the Future イグナイトモードで放たれる、マリアとのユニゾンによる合体技。 互いのギアを連結し、クリスが背部ユニットを変形させたウィングとブースターを、マリアが巨大化させた刀身によって機首を形成し、戦闘機を構築。それによって赤いオーラを纏いながら最大加速で飛翔し、標的に突撃する。カリオストロの突進攻撃と激突し打ち破った。 なお、"t"の字は"†"と表記されている。 ネフシュタンの鎧 当初装着していた完全聖遺物。クリスの装着時は鎧が白銀色で、顔の上半分にバイザーが装着される。NIRVANA GEDON 両肩部の突起を鞭状の武器とし、黒い電撃を帯びた白いエネルギー球を先端に生成して標的に投げつけ攻撃する。 アーマーパージ 身に纏った鎧を強制解除し、散弾のように爆ぜた破片で周囲一面を破壊する。 マリア・カデンツァヴナ・イヴ(Maria Cadenzavna Eve) 声 - 日笠陽子 21歳(第3期)→22歳(第4期) / 誕生日:8月7日 / AB型 / 身長170cm / 3サイズ:B96・W62・H90 第2期より登場。ウクライナ出身。ミステリアスながらも力強い歌声を持ち、デビューからわずか2か月で米国チャートの頂点まで昇りつめた新進気鋭の歌姫だったが、翼とのライブを期にノイズを率いる武装組織「フィーネ」を名乗り、全人類への宣戦布告を行った。しかし、占拠したライブ会場の観客を避難させたり、ウェルの非情さに動揺するなど人間らしさも垣間見せる。 当初は「再誕したフィーネ」を名乗っていたが、これはLiNKER精製技術を持つウェルを組織に引き込むために、ナスターシャの指示でついていた嘘に過ぎず、仲間である調や切歌も含めて周囲を欺き続けていた。 後に人類救済のためにナスターシャと共に米国政府との講和に臨むが、反故されたことへの怒りと絶望から兵士数名を手にかけてしまう。以降は自分の弱さを悔やみ、心を鬼にしてウェルの計略に従う。だがその結果、現人類の殲滅を図ろうとするウェルの暴走を許し、調と切歌が刃を交えるという望まぬ事態に泣き崩れるが、調の頼みで自分を助けに来た響や、セレナの幻影に諭されて再起すると、セレナが残したギア・アガートラームを纏い、響たちと共闘した。 第3期では、司法取引に応じて「フロンティア事変の英雄」という肩書きでの立ち回りを強いられ、国連の監視下で歌手活動をしていたが、錬金術師の襲来に際してS.O.N.G.へ転属。その後、エルフナインによって修復・強化されたアガートラームを纏い、キャロルや彼女が率いるオートスコアラーらと戦った。イグナイトモジュールを始めて使った時は自身の心の闇に飲まれて一度は暴走してしまうが、その後のエルフナインとの会話で自身の心の弱さを認めることでイグナイトも無事に使いこなせるようになり、精神的に余裕を持てるようになった。キャロルとの決着がついた後は八紘の密命を受け欧州へ向かう翼に同行した。 第4期では八紘の密命でパヴァリア光明結社の動きを探っており、バルベルデでの作戦に参加する。その過程で最後のLiNKERを消費し後方待機を余儀なくされるが、エルフナインとの協力で新型LiNKERの精製を成功させ、調・切歌と共に戦線に復帰した。 なお装者とギアには相性が存在するため、2つのギアを纏えるマリアは「ダブルコントラクト」と呼ばれる非常に稀な装者の例である。使用ギア:ガングニール マリアが纏う日本政府管理外のシンフォギア。奏や響と酷似した形状をしているが、配色は黒と赤を基調としている。聖詠は「Granzizel bilfen gungnir zizzl」。翼とライブを行った後、その場で突如ギアを纏った姿を会場のオーデエンスはもちろん、TV中継を介して全世界に見せつけ、宣戦布告を行った。響にはそのカラーから「黒いガングニール」と呼ばれた。 過去に了子(フィーネ)がF.I.S.に横流ししたガングニールの欠片から生み出されたもので、ギアの波形パターンは響のそれとほぼ同一。アームドギアは奏と同様の槍で、構成ギミックも同一。近接武器として扱え、エネルギービームを放つ必殺技も有する。背中のマントは自在に操作・硬化させることが可能で、竜巻のように身体を回転させて攻撃に転用できるほか、全身を覆う盾として扱ったりと用途は多岐に渡る。フロンティアの決戦では響の聖詠によって強制的に解除され、制御を乗っ取った響が使用している。決戦後にマリアが正式に彼女へ譲ったため、以後は響が所有する。 第3期では一時的に歌えなくなった響から拝借する形で再び纏ったが、背中のマントは形成されない軽装となり、性能は以前に及ばなかった。さらにLiNKERの投与なしの使用であったため、マリアはバックファイアで大ダメージを負った。HORIZON†SPEAR アームドギアの刀身を展開して形成した砲身部から、高出力のエネルギービームを放つ。 使用ギア:アガートラーム マリアが所持する白銀のシンフォギア。聖詠は「Seilien coffin airget-lamh tron」。型式番号は「SG-x00 Airget-lamh」。 元はセレナが装者だったが、セレナの死とともにコンバーターが破損、コアとなるアガートラームの破片は無事だったもののギア生成機能が損なわれ、F.I.S.からも情報が抹消され廃棄扱いとなったために形見としてマリアが譲り受けた。 フロンティア事変最終局面で、70億人の歌によってコアが励起し、他装者のギアと共にエクスドライブモードとして起動。このギアの絶唱の特性「エネルギーベクトルの操作」と似通った絶唱の特性を有する響とともに、他装者のエネルギーを調律する役割を果たした。 第3期では、エルフナインによりコンバーターの新造、イグナイトモジュール搭載などの改修が施され、正式にマリアのギアとなった。左腕部ユニットは下腕を覆う大きな篭手で、その装甲内側で生成される短剣を肘部側から取り出しアームドギアとして振るう。短剣は無数に生成することが可能であり、斬撃のみならず連続した投擲攻撃にも威力を発揮する。また下記の必殺技のほか、左腕の籠手の拳で繰り出す強力なパンチや、空中に展開した複数の短剣によってそれを頂点とするバリアーを発生させる防御技など、多彩な技を持つ。 イグナイトモードでは短剣を左腕の籠手、手首部に取付け、切っ先から刃状のエネルギー弾を連射する技も見せた。 またキャロルとの決戦で見せた6人の装者の切り札である連携技「S2CA・ヘキサコンバージョン」においては、キャロルの70億のフォニックゲインを凌駕するエネルギー攻撃を利用して、イグナイトモードの6人の絶唱を加えたエネルギーを響がガングニールで束ね、マリアがアガートラームの特性で制御・再配置し「ジェネレーション・エクスドライブ」を発動、奇跡を具現化して6人をエクスドライブモードへと至らせた。「S2CA・ヘキサコンバージョン」の発動中には、アガートラームの左腕部の籠手のカバーが開き、内部が輝く様子も見せている。 第4期では前述の絶唱特性が危機的状況で潜在的に働く様子を見せており、それによりギアからのバックファイアを軽減する能力が発現している。響・翼・クリスの危機を救うためにLiNKERの投与なしに出撃し、あまつさえイグナイトモジュールも発動したマリアや切歌・調たちは通常なら絶唱級のバックファイアを受けることが必至であったはずが、アガートラームの能力によりマリア本人だけでなく3人とも重篤な負荷を受けることは免れている。なお能力の発動の際には、アガートラームを纏ったマリアが特徴的な青いオーラに包まれる現象も視認されている。技一覧 INFINITE†CRIME 左腕部ユニットからアームドギアである短剣を引き抜き、それに連なって引き出された無数の短剣を周囲の空中に展開、一斉に投擲する。 EMPRESS†REBELLION 携えて振るう短剣の刀身を蛇腹剣のように変化させ、あらゆる角度から周囲一帯を斬り裂く。 SILVER†GOSPEL 携えて振るう短剣の刀身を蛇腹剣のように変化させ、新体操のような動きで周囲一帯を斬り裂く。 TORNADO†IMPACT 左腕部ユニットから無数の短剣を連結した状態で引き抜き、手にした一本から切り離し頭上で輪とする。輪となって回転し続ける短剣は連結が解かれさらに高速回転、それにより電流を帯びた竜巻が発生、激しい気流を纏うようにマリアが空中を飛翔、突進攻撃を行う。竜巻の発生源である数多の短剣は、渦の前面で牙のように並び、突進する間も回転して敵を穿つ。 HORIZON†CANNON アームドギアである短剣を左腕部ユニットの肘部側から装甲内部に再び納刀するように接続し、左腕部ユニットが多数の光り輝くフィンを有する射撃形態へと変形。掌部を変形させ形成した砲身から高出力のエネルギー光波を迸らせる。 SERE†NADE アームドギアである短剣を左腕部ユニットの肘部側に柄から取付け、刀身を長大に変形させ、腰部と左腕部ユニットのバーニアで加速してすれ違い様に斬り裂く。 DIVINE†CALIBER 蛇腹剣で十字を切るモーションの後、左腕ユニットを爪状に変形させてから相手に突き出す。そして相手には無数の十字架状のエネルギーが襲う。 Change the Future イグナイトモードで放たれる、クリスとのユニゾンによる合体技。詳細はクリスの欄に記載。 至高善・薔薇X字 アマルガムモードで放たれる。翼とのユニゾンによる合体技。詳細は翼の欄に記載。 Vitalization 響と「手を繋ぐ」ことで6人のシンフォギア装者が一体となって放つ技。マリアの武装は銀の左手を形成する。 なお、"t"の字は"†"と表記されている。 月読 調(つくよみ しらべ) 声 - 南條愛乃 14歳(第2期エピローグ時点)→15歳(第3期) / 誕生日:2月16日 / A型 / 身長152cm / 3サイズ:B72・W53・H76 第2期より登場。シンフォギアシステム「シュルシャガナ」装者である後天的適合者。黒髪ツインテールの物静かな少女。「フィーネ」の一員で物心つく前にF.I.S.に引き取られており、両親の記憶はなく、現在の名前は所持していた調神社のお守りから名付けられたもの。同じような境遇の切歌とは当時から行動を共にしている。切歌を「切ちゃん」と呼んでいる。 響のことを偽善者呼ばわりし、彼女の戦い方に否定的な態度をとる。マリアのことを誰よりも大切に思っていて、いつフィーネ化するのか心配していたが、ウェル博士から真実を聞かされてからは、自分がやってきたことに疑問を持つようになり、フロンティアへの道中に追手の軍艦をノイズで蹂躙するウェル博士に反旗を翻す。フロンティア浮上後は二課に一時拘束されるが、戦力不足の二課と利害が一致し協力関係を結び、響を連れてフロンティア中枢部に向かう。実は彼女こそが真の「フィーネの器」。自殺を図った切歌を庇ってその刃を受けたが、フィーネの魂に庇われて息を吹き返した。その後響と合流し、彼女の優しさを信じ共闘した。 フロンティア事変後はマリアたちと共に勾留期間を経て、二課が保護観察という名目で身元を預かることになり、切歌と共にリディアンに編入している。 パヴァリア光明結社との戦いでは、ラピス・フィロソフィカスへの対抗手段であるユニゾンの特訓を受けるが、切歌への依存心から彼女以外の人間に対し心の壁を作っていたために難航していた。しかし、任務で訪れた調神社の神主との会話と、その後のプレラーティ戦での翼からの言葉により吹っ切れ、翼とのユニゾンを成功させた。使用ギア:シュルシャガナ 女神ザババの振るいし紅刃で、メインカラーは黒とピンク(第3期以降は白とピンク)。聖詠は「Various shul shagana tron」。型式番号は「SG-i01 Shul shagana」。アームドギアは円形の鋸で、ツインテール部分に装着されている。ブーツに内蔵された小型の車輪で地面を滑走する。3期以降はツインテールの基部から分離したヨーヨー型の鋸もアームドギアとして使用するようになる。 切歌の「イガリマ」とは対になっており、同時運用によるユニゾンで性能を引き上げる。また戦闘曲も似た曲調・歌詞となっている。 絶唱はギア全体が大きく変形し、無限軌道による鋸が多数出現する。 技名の法則は、α式→投擲、β式→ヨーヨーによる攻撃、γ式→ツインテール部の攻撃(裏γ式は本数増加)、Δ式→スカートによる攻撃、∑式→脚部からの攻撃、緊急Φ式→空中移動攻撃、終Ω式→XDモード用の攻撃。技一覧 α式 百輪廻(アルファしき ひゃくりんね) アームドギアから小型鋸を大量に射出して攻撃する。 γ式 卍火車(ガンマしき まんじかしゃ) ツインテール部分を伸縮可能なアームとして扱い、2枚の巨大鋸を投擲する。この巨大鋸は防御にも応用が利く。 非常Σ式 禁月輪(ひじょうシグマしき きんげつりん) アームドギアから巨大な円状の刃を形成し、内側に乗り高速で突進する。 裏γ式 滅多卍切(うらガンマしき めったまんじぎり) γ式 卍火車の発展型で、左右のアームを1本ずつ増やした4本のアームを自由自在に操る。 緊急Φ式 双月カルマ(きんきゅうファイしき そうげつカルマ) ギアの鋸をヘリコプターのローターのように上下に展開し、空中を飛行する。 終Ω式 ディストピア(ついオメガしき ディストピア) エクスドライブモードにおける技。武装の一部を分離して巨大なオートマタに再構成し、頭部に騎乗し操作する。 Δ式 艶殺アクセル(デルタしき えんさつアクセル) スカートを円状の刃に変形させ、体を回転させて周囲を斬り裂く。 β式 巨円断(ベータしき きょえんだん) アームドギアのヨーヨーを合体・巨大化させ、頭上から振り下ろす。 β式 獄糸乱舞(ベータしき ごくしらんぶ) アームドギアのヨーヨーの糸で相手を包囲する。 β式 大三巨輪(ベータしき だいさんきょりん) 禁月輪の状態で両手に持ったヨーヨー型のアームドギアを巨大化させて三つの巨大な刃で移動しつつ攻撃を行う。 禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS(きんせつじゃりん ザババエクリプス) 切歌との合体技。 あらかじめ切歌の両肩から放つロープで対象を絡めとり、地面に固定。同時に切歌のアンカーを自身のギアと接続し、非常Σ式 禁月輪と断殺・邪刃ウォttKKKで挟撃する。 禁合β式・Zあ破刃惨無uうNN(きんごうベータしき ザババサンムーン) 切歌との合体技。 空中で調のアームドギアのヨーヨーを切歌のアームドギアの鎌の柄の先に接続し、巨大な刃が付いた車輪状に変化させ、回転させながら2人が相手に突撃をする。 風月ノ疾双 イグナイトモードで放たれる、翼とのユニゾンによる合体技。詳細は翼の欄に記載。 ポリフィリム鋏恋夢 アマルガムモードでの放たれる、切歌とのユニゾンによる合体技。巨大なトラばさみで相手を捕え内部の刃が球体ごと回転し相手を切り裂いていく。 暁 切歌(あかつき きりか) 声 - 茅野愛衣 15歳(第2期エピローグ時点)→16歳(第3期) / 誕生日:4月13日(F.I.S.に来た日) / O型 / 身長155cm / 体重44kg / 3サイズ:B81・W56・H83(第2期第8話より)→B82・W56・H83(第3期) 第2期より登場。シンフォギアシステム・イガリマ装者である後天的適合者。明るく協調性のある常識人で、「〜デス」が口癖の金髪の少女。「フィーネ」の一員で、常に調と共に行動をしている。F.I.S.に引き取られる前のことは何も覚えておらず、自分の本当の誕生日も知らないことから、せめて他人の誕生日は大切にしたいと思っている。 元々ウェルには不信感を抱き信用していなかったが、戦い続けるうちにフィーネと思しき力に目覚めるようになり、マリアが嘘を告白したことで自分が「フィーネの器」になったと思い込む。いずれフィーネに呑まれて自分が自分でなくなる前に調に何かを残さなければと焦るようになり、ウェル博士のやり方に賛同するという道を選ぶ。しかし、袂を分かった調と相対した際に本当の器が彼女であることを知り、自己嫌悪のあまり自害を図る。それを庇った調と和解し、ネフィリムと戦う響たちと合流し共闘した。 第3期では、調と同様に二課が身元を預かったため、共にリディアンに編入している、魔法少女事変の最中、調と些細なことから喧嘩をしてしまうがその後仲直りをし戦い抜く。エピローグでは調と共にクリスの自宅で課題をやっていた。使用ギア:イガリマ 女神ザババの振るいし碧刃で、メインカラーは黒と緑(3期以降は白と緑)。聖詠は「Zeios igalima raizen tron」。型式番号は「SG-i02 Igalima」。魔女の帽子のようなヘッドギアと、肩部プロテクターを兼ねた小型ブースターを装着する。アームドギアは鎌で、主に近接戦闘用の斬撃兵器。 調の「シュルシャガナ」とは対になっており、同時運用によるユニゾンで性能を引き上げる。また戦闘曲も似た曲調・歌詞となっている。 絶唱はアームドギアが大きく変形し、あらゆる防御を無視して対象の魂を破壊する能力を持つ。 技名は「漢字+御伽話の登場人物や用語」だが、後半部分は誤変換のような奇妙な表記になっているのが特徴。技一覧 切・呪リeッTぉ(キル・ジュリエット) アームドギアの刃を3枚に分裂させ、ブーメランのように飛ばして左右から挟撃する。 断殺・邪刃ウォttKKK(だんさつ・ジャバウォック) 肩のアンカーで敵を捕縛すると同時にギロチン状に変形したアームドギアをセットし、ブースターを噴射させスリングショットのように突撃して対象を切断する。 封伐・PィNo奇ぉ(ふうばつ・ピノキオ) 肩部プロテクターを展開し、それぞれの先端に鎌を装備させて自在に操る。 双斬・死nデRぇラ(そうざん・シンデレラ) 2本に分裂させたアームドギアをハサミのように合体させ、対象を挟み切る。 終虐・Ne破aァ乱怒(ついぎゃく・ネバーランド) エクスドライブモードで放たれた技。3枚の刃が付いているアームドギアを振り回し斬りかかる。 災輪・TぃN渦ぁBェル(さいりん・ティンカーベル) 肩部プロテクターからバーニアを噴射、コマのように高速回転しアームドギアで周囲を切断する。 対鎌・螺Pぅn痛ェる(ついれん・ラプンツェル) 2本のアームドギアを合体させ、三日月型の刃を左右に備える大型の鎌を形成する。 断突・怒Rぁ苦ゅラ(だんとつ・ドラキュラ) 空中でアームドギアを脚部に装着しエネルギーを纏わせ、肩部の小型ブースターを噴射しそのまま相手をぶち抜く。 凶鎖・スタaa魔忍イイ 二つの鎌をクロスさせて、鎖のついた手裏剣に変化させ投擲を行う。 禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS 調との合体技。詳細は調の欄に記載。 禁合β式・Zあ破刃惨無uうNN 調との合体技。詳細は調の欄に記載。 必愛デュオシャウト イグナイトモードで放たれる、響とのユニゾンによる合体技。詳細は響の欄に記載。 ポリフィリム鋏恋夢 アマルガムモードでの放たれる、切歌とのユニゾンによる合体技。詳細は調の欄に記載。 小日向 未来(こひなた みく) 声 - 井口裕香 15歳(第1期)→16歳(第3期) / 誕生日:11月7日 / A型 / 身長156cm / 3サイズ:B79・W54・H82 私立リディアン音楽院高等科1回生。響の幼馴染兼保護者でルームメイト。黒髪ショートで、大きな白いリボンでハーフアップにしている。 ピアノを習うためにリディアン音楽院に進学し、2年次からの専攻を希望している。2年前のライブに響を誘ったが、自身は家の都合により行けなくなってしまい、それによりノイズの襲撃から逃れることになった。 当初は響がシンフォギアシステムや日本政府に関わっていることを秘密にされていたが、自分と離れて行動する彼女が何か隠していることに感づいており、不信感を抱いていた。後にクリスの襲撃に巻き込まれたことで事情を知るが、秘密を抱え込んでいた響への怒り、そして彼女に対して何もできない無力な自分自身への怒りから響と距離を置くようになる。しかし、クリスと出会い相談したことで吹っ切れ響と和解する。その後は弦十郎の手回しにより、外部協力者として特異災害対策機動部に出入りできるようになった。 フィーネ戦ではノイズに学園を襲撃されながらも気丈に行動し、友人たちと共にリディアンの校歌を歌って響を再起させるのに一役買う。その戦いの中で死亡扱いとなって姿を消したという事実に苦しむが、ラストシーンにおいて響の生存を知り歓喜した。 フロンティア事変では、「フィーネ」やノイズと闘うたびにガングニールの侵蝕に苦しむ響を案じており、同時に何もできない自身の無力を嘆いていた。そんな中、響と出かけた先のスカイタワーでウェル博士が放ったノイズによる騒動に巻き込まれ、マリアに助けられ脱出するも「フィーネ」に監禁される。「響をこれ以上戦わせたくない」という想いをウェルに利用され、神獣鏡の装者として調整された末、フロンティアの封印を解いてしまうが、響の決死の救出行動で自分が放った光線を浴び、ギアから解放された。最後はネフィリム・ノヴァとの戦闘の反動で動けなくなった響達に代わり、ソロモンの杖で宝物庫を閉じ全てを終わらせた。 その後も響の帰る場所「ひだまり」として、彼女を支え続けている。 だが内心蟠りも残っており、第5期においてもそれを言い出せないでいたが、エルフナインの休日の最中にそれが爆発してしまい、響と言い争いをしてしまう。その最中アルカノイズの襲撃があり和解する暇もなくエルフナインと避難するも、響と共にバラルの呪詛から解放された「神の力」の依代たり得るという情報を掴んだ風鳴訃堂の指示により、ミラアルクにエルフナイン共々攫われてしまう。その後チフォージュ・シャトー内にてシェム・ハの腕輪と共に「神の力」を顕現させる儀式祭壇に組み込まれ、依代になるのではなく逆に取り込まれる形で神の力を宿し、装着した神獣鏡のファウストローブに組み込まれたダイレクトフィードバックによる精神支配を受けて神「シェム・ハ」を名乗る存在へと成り果ててしまう。しかし最終決戦においてバーニングエクスドライブを用いてシンフォギア装者達と戦いを繰り広げ、最後は響の手によって遂にシェム・ハの分離に成功した。ユグドラシル・システム破壊作戦でファウストローブ神獣鏡で出撃し、響達と共に最後まで闘い抜いた。使用ギア:神獣鏡(シェンショウジン) F.I.S.が所有するシンフォギア。メインカラーは紫と白。聖詠は「Rei shen shou jing rei zizzl」。型式番号は「SG-i03 Shenshoujing」。ヘッドギアは獣の顎のようになっており、上下が閉じてヘッドマウントディスプレイとなり、後頭部に接続された装置からの情報をもとにした戦術パターンを表示、脳へのダイレクトフィードバックにより装者に自動実行させる。背中に2つの長いケーブルを付けており、相手に鞭打つ攻撃が可能。 本来は他の聖遺物比べ格の低さが影響し、人が纏ってもほとんどの能力がオミットされてしまうが、未来の響を想う気持ちが凶祓いの力を強く発現させたことにより、ビーフェルド-ブラウン効果による飛行機能行動が可能な「イオノクラフト」、ミラーデバイスやアームドギアである扇から発せられる聖遺物由来の力を分解する光起電力効果(弦十郎曰く「聖遺物殺し」)を持った機能を解放し、対シンフォギア戦に特化した最弱にして最凶のギアとなった。しかしステルス機能や分身といった鏡に由来するいくつかの能力はオミットされている。 フロンティア事変にて、反射されたギアのビームに響が未来と共に飛び込んだことで、響を侵食したガングニールと同様にギアは消失するに至った。 本編未登場の変身バンクシーンも制作され、第2期BD/DVD第4巻の映像特典に収録されている。閃光 アームドギアの扇を鏡のように展開し、複数のビームを同時に放つ。 流星 脚部装甲から円形のミラーパネルのような物を形成し、腕から伸びるケーブルと接続することで極太の破壊ビームを放射する。 混沌 大量のミラーデバイスを生成し、オールレンジ攻撃を行う。 エアキャリア内のシャトルマーカーを併用することでビームを偏向することができ、敵の死角からの攻撃も可能。作中ではこれを利用し、大量のビームを一本の巨大なものに収束することでフロンティアの封印解除に成功している。 使用ギア:ファウストローブ神獣鏡 シェム・ハに憑依した小日向未来が使っていたファウストローブ。ユグドラシル・システム破壊作戦に参加した小日向未来が身に纏い共に響達と一緒に闘う決意を固め。そして、最終的にユグドラシル・システムの破壊に大きく貢献した。 天羽 奏(あもう かなで) 声 - 高山みなみ 享年17歳 / 誕生日:7月28日 / O型 / 身長169cm / 3サイズ:B95・W62・H92 シンフォギアシステム3号「ガングニール」装者。翼とは「ツヴァイウィング」として、防人として無二の相棒だった。姉御肌の明るい性格であり、気弱だった翼をいつも支えていた。 5年前、長野県皆神山でノイズに襲撃された 聖遺物発掘チームの唯一の生き残り。家族を殺したノイズへの復讐を強く望み、シンフォギアの適合者になるべく制御薬「LiNKER」を過剰投与した結果、後天的な形で適合者となった。なおLiNKERは人体への負荷が絶大であることから、ギア装着も時間制限付きの限定的なものであり、自身を「時限式」と揶揄していたが、当時の翼はその力を「血反吐にまみれ自ら手にした力」として尊敬していた。 2年前の「ツヴァイウィング」ライブ後のノイズ戦において、ネフシュタン起動実験のためにLiNKER投与を控えていたことから時間切れに陥り、早期決着のため「絶唱」を発動。適合係数の低さとLiNKER投与中断が重なった結果、その負荷が肉体の耐久限界を超越、全身が塵と化して死亡した。死後は回想や幻聴、そして被害妄想といった形で登場する。また、響に放った「生きるのを諦めるなッ!」という言葉は彼女の人生に影響を与えている。 第1期のティザーサイト開設時には翼と共にキービジュアルを飾っていた。使用ギア:ガングニール 聖遺物ガングニールの破片から構成されるシンフォギア。メインカラーは朱色。聖詠は「Croitzal ronzell gungnir zizzl」。型式番号は「SG-r03 Gungnir」。アームドギアは槍で、両手首部分のアーマーを重ねることで構成される。制御薬の投与による限定的な適合であるため、一定時間しか力を発揮できない。 絶唱はアームドギアを介し、渦状エネルギーを放つ貫通特性の高いタイプであるが、ライブ会場で使用した際は周囲のノイズ殲滅のために渦状エネルギーを広域に展開するアレンジが加えられた。STARDUST∞FOTON 投擲した槍を大量複製して、広範囲の相手を貫く。 LAST∞METEOR 穂先を回転させた槍が生み出す竜巻で周囲の空間を吹き飛ばす。 セレナ・カデンツァヴナ・イヴ(Serena Cadenzavna Eve) 声 - 堀江由衣 享年13歳 / 誕生日:10月15日 / AB型 / 身長148cm / 3サイズ:B70・W54・H76 マリアの妹で、かつてF.I.S.が擁していた正規適合者。シンフォギアへの高い適合係数を示していたが、穏やかな性格であったため、ギアの力を戦いに用いることに抵抗を覚えていた。またセレナの適合でレセプターチルドレンたちへ急遽パッチテストが実施され、マリア・調・切歌が装者として選出された経緯がある。 6年前(第1・2期時点)、F.I.S.施設で行われた起動実験で暴走したネフィリムを休眠させるために絶唱を歌い成功する。しかしそのダメージで動けなくなり、発生した火災による瓦礫の崩落に巻き込まれて、マリアの目前で命を散らした。使用ギア:アガートラーム 聖遺物アガートラームの欠片から構成されるシンフォギア。聖詠は「Seilien coffin airget-lamh tron」。メインカラーは白銀。 絶唱特性は「エネルギーベクトルの操作」。その力でネフィリムを休眠させるも現場の事故で破損、コアとなる聖遺物の欠片は無事だったがギア生成機能が損なわれたため、F.I.S.では登録が抹消され廃棄扱いとなっていた。ひび割れたギアのペンダントは組織「フィーネ」決起の前日に、ナスターシャからマリアへ御守りとして渡された。
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