原案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 23:20 UTC 版)
原案(げんあん)とは、議論や検討にかけるために考案された最初の段階の案、アイディア。たたき台(叩き台)とも言われる。決定案、修正案等とは対を成す。
概要
理想的には、基本方針に基づいて原案を練り、議論の場においては様々な角度から検討し、実際的な問題点を洗い出し、それらに対応した修正を経て決定される。議決を行う場合、修正案を先にする。ただし日本の企業風土においては、現実的には原案の段階で検討が済んでおり議論ではなく再確認および承認の場になる場合もある。
備考
創作の世界では、作品化される物語やキャラクターの元となる大まかな設定やデザインを考案する人物、作品そのものを指すことが多い。メディアミックスがなされる場合に、作者や権利元・提案元である企業の地位を「原案」とする場合もある。多くの場合、原作または原作者よりは、立場が弱いか、あるいは遠い位置関係を示す。
例として、ライトノベルがアニメ化された場合、元の文章の執筆者が「原作」、キャラクターデザインおよびイラストの執筆者が「キャラクター原案」または「原作イラスト」といった形でクレジットされる場合が多い。
関連項目
原案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 09:02 UTC 版)
1919年に関東水電が計画していた原案は、尾瀬沼と尾瀬ヶ原出口の二箇所にダムを建設、貯水した水を利根川水系に送水するというものであった。 まず只見川が流出する尾瀬沼出口に高さ 12.1 m のダムを建設して尾瀬沼の水位を 10 m 程度上昇させ、261.8 m の落差を利用して尾瀬第一発電所を設け只見川に放流。2,000 kW の発電を行う。続いて尾瀬ヶ原出口、只見川とヨッピ川の合流点下流に 18.18 m のダムを建設して尾瀬ヶ原に貯水池を設け、貯水した水はトンネルを通じて利根川支流の楢俣川に注ぐ湯の小屋川上流部に建設する尾瀬第二発電所に送水。ここで 23,152 kW を発電する。さらに尾瀬第二発電所で発電した水を再度全長 20 km のトンネルで導水、水上温泉街付近に尾瀬第三発電所を建設して 19,754 kW を発電。最終的に利根川に放流するという計画である。 これにより合計で 45,000 kW の電力が新たに開発されるとしたが、発表と同時に福島県が分水に反発。群馬県と対立した。また貴重な尾瀬ヶ原の湿原が標高 1,400 m 以下の部分において完全に水没することから、環境保全の面でも各方面から反対が相次いだ。しかし内務省と逓信省は尾瀬分水案を推し、分水に対抗するための福島県が許可した只見川本流筋における水利権使用も全て却下した。ところが1934年(昭和9年)に尾瀬が日光国立公園に指定されたことで環境保全の観点から尾瀬沼のダム計画を断念して尾瀬ヶ原の出口にダムを建設する案で内務省と逓信省の間で調整が図られた。
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「原案」の例文・使い方・用例・文例
- 原案どおり成立することがのぞましい旨の意見が述べられました
- 彼は原案に固執した。
- 私は、我々の原案を変更すべきことを主張した。
- 最終案は原案と大きく異なる。
- その原案をどう思いますか。
- 原案.
- 提案は原案どおり満場一致で可決された.
- 投票の結果は原案に賛成するもの 24, 反対 6, 棄権 1 であった.
- 原案に賛成の方は挙手を願います.
- 原案
- 原案を修正する
- 原案を賛成する
- 原案通り通過した
- 原案を維持する
- 原案は修正の上通過した
- 原案は修正の結果骨抜き同様になった
- 原案の図面の上に置かれた透明シートの線を沿うことにより複写する
原案と同じ種類の言葉
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