聖遺物とは? わかりやすく解説

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せい‐いぶつ〔‐ヰブツ〕【聖遺物】

読み方:せいいぶつ

主にローマカトリック教会で、イエス=キリスト聖母マリア聖人遺品または遺骨をいう。信仰の対象となる。


せいいぶつ 【聖遺物】


聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 05:02 UTC 版)

聖遺物(せいいぶつ、: Reliquiae: Relic)は、キリスト教教派カトリック教会において、イエス・キリストや聖母マリアの遺品、キリストの受難にかかわるもの、また諸聖人の遺骸や遺品をいう。これらの品物は大切に保管され、日々の祭儀で用いられてきた。聖遺物のうち聖人の遺骸については、正教会での不朽体に相当する。古代から中世において、盛んに崇敬の対象となった。


  1. ^ 17世紀にはルーアンの聖職者マチュー・ド・ラロック Matthieu de Larroque (1619-1684) が著した『聖体拝領の歴史』(1671年)には「10世紀以来聖別(パンと葡萄酒をキリストの血と肉へと変える聖変化)の儀式に必要とされる手順は増加し」、それは当時の典礼定式書に記載されている通りとなったと書かれている。そしてその記述によれば「司祭はミサにおける聖体の聖別を執り行う前日に、すべての聖遺物を聖別を行う祭壇の中に安置しなければならない」とある (M. de Larroque, Histoire de l'Eucharistie, divisée en trois parties, dont la première traite de la forme de la célébration, la seconde de la doctrine, et la troisième du culte. Seconde édition, revue et corrigée, Amsterdam 1671, p. 80-81.)。
  2. ^ 柏木 2015, pp. 191–194, 204–212.
  3. ^ この聖遺物略奪正当化の論理はアルビジョア十字軍が緒戦においてかかげた「神はおのれの者を知りたまう(異端者でないものは神がお守りになるはずである。ゆえに十字軍は相手が異端者であるかどうか気にする必要はない)」に通じる論理であるといえる。
  4. ^ A. J. Andrea, B. E. Whale, B. E. Whale, Contemporary Sources for the Fourth Crusade, Leiden, 2000, p. 226.
  5. ^ KONRAD von Krosigk († 1225)(ドイツ語) – Biographia Cisterciensis
  6. ^ Martin of Pairis(英語) - The Crusades
  7. ^ Jerome, Ad Riparium, i, P.L., XXII, 907.
  8. ^ The Catholic Source Book A Comprehensive Collection of Information about the Catholic Church ISBN 0-15-950653-0
  9. ^ The ''Code of Canon Law''”. Vatican.va. 2013年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月4日閲覧。
  10. ^ Venerating Relics at Mass”. 2018年5月22日閲覧。



聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 15:21 UTC 版)

崩壊3rd」の記事における「聖遺物」の解説

律者のコア」の類似物質によって駆動する汎用武器総称で、前文明期のもの。「神の鍵」には満たないものの、その力は現代の科学力をはるかに上回る

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:50 UTC 版)

セバスティアヌス」の記事における「聖遺物」の解説

聖遺物は、現在ローマバシリカ内にあると主張がされている(367年ローマ教皇ダマスス1世建てたバシリカ・アポストロルム)。この場所には、聖ペテロ聖パウロの仮の墓があるところである。教会は現在、サン・セバスティアーノ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂呼ばれている(建物1610年代にシピオーネ・ボルゲーゼの後援再建されたもの)。

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 09:03 UTC 版)

サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂」の記事における「聖遺物」の解説

教会内の聖遺物礼拝堂には、次のような聖遺物が納められている。 イエスけられた聖十字架木片 イエスけられた聖十字架取り付けられていた十字架英語版)) イバラの冠(英語版)の2本の

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 02:35 UTC 版)

イコノクラスト!」の記事における「聖遺物」の解説

神の肉体一部奇跡術を行うために不可欠

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 15:09 UTC 版)

Dies irae -Also sprach Zarathustra-」の記事における「聖遺物」の解説

本作における聖遺物(AhnenErbe)は、過去聖人遺品のことではなく人間思念吸収することにより自らの意思持ち絶大な力を持つようになったアイテム総称である。 聖遺物を扱うためには、メルクリウス組み上げ複合魔術永劫破壊(エイヴィヒカイト、die Ewigkeit)」と呼ばれる理論が必要である。これは発動人間の魂を必要とし、使うには常に人間殺し続けねばならない殺せば殺すほど強くなっていき、殺した数に相当する霊的装甲を常に纏ううになる。しかし魂にも質が存在し単純な量だけではなく戦士や殺すことを躊躇する相手の魂ほど質が高く、質と量の両面兼ね備えるほど効率的に強化される。エイヴィヒカイトを操る者は聖遺物によってしか倒せず、それ以外の手段での攻撃一切通じない。聖遺物による攻撃は、物理的霊的両面なければ防げない。また、喰らった魂に相当する生命力得ているため、仮に肉体的損傷受けてすぐさま再生される。聖遺物を破壊されない限り、エイヴィヒカイトの使い手不老不死であるが、逆に聖遺物が破壊され使い手死亡する。しかし、これらの特性はエイヴィヒカイトの副次的作用過ぎず、本来のエイヴィヒカイトがどのようなもので、何を目的として作られたのかは、生みの親であるメルクリウス以外誰も知らない。 エイヴィヒカイトには活動(Assiah)・形成(Yetzirah)・創造(Briah)・流出(Atziluth)という4つ位階Degree)が存在し位階上がるごとに戦闘能力飛躍的に増大していく。位階1つ違えば、その戦闘力次元違いになる。聖槍十三騎士団属する者たちは、ほぼ全員第3段階である「創造」の位階にまで達している。エイヴィヒカイトの使い手はほぼ全て能力発動する際にその能力渇望則した戯曲一節などを詠唱する。エイヴィヒカイトの強さは聖遺物の歴史ではなく、いかに多くの魂を取り込んだということと、それを操る術者自身力量よる。なお、エイヴィヒカイトの位階は本来既存いかなる体系とも異なるが、欧州人が多い騎士団性質考慮して便宜上、クリスチャン・カバラのセフィロト四層概念使用されている。

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 18:08 UTC 版)

聖杯」の記事における「聖遺物」の解説

イエス弟子たち最後の晩餐使われたものと信じられている聖杯はいくつ存在するエルサレム近く教会にあったとされるもの7世紀ガリアの僧(Arculf)が聖地巡礼のさいに、エルサレム近く教会でそれを見て触れた証言している。銀でできており、把っ手が2つ対向して付いていたという。現在の所在不明ジェノヴァ大聖堂にあるもの (sacro catino)1101年カイサリア発見されたと伝えられる対角37cmの6角形で、杯よりも鉢に近い。エメラルドでできていると信じられていたが、ナポレオン・ボナパルトイタリア占領したときパリ運ばれ、後に返還されときには割れており、緑色ガラスであることが分かった。ウォラギネの『黄金伝説』(13世紀)で触れられいたもの思われている。 バレンシア大聖堂にあるもの (santoliz)イエスの弟子ペトロローマ持込むが、弾圧危険に聖杯はいったんピレネー難を逃れるその後スペイン内を転々とした後バレンシア持ち込まれたと伝えられる直径9cmの半球状、高さ17cm。暗赤色メノウでできている。1960年スペイン考古学者(Antonio Beltrán) は、紀元前4世紀から1世紀エジプトパレスチナ作られたもので、時代的に合うと主張したメトロポリタン美術館にあるもの (Antioch Chalice)1910年アンティオキア発見された。外側鋳物装飾施され、内は銀の2重構造になっている聖杯ではないかとの触れ込みで、1933年シカゴ万国博覧会第2回)で展示された。その後の研究によれば6世紀アンティオケイア作られたものとされる。杯ではなく教会照明用に使われたものと思われる

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/15 04:02 UTC 版)

ニザームッディーン廟」の記事における「聖遺物」の解説

ニザームッディーン廟には、 預言者ムハンマドの聖髭 預言者父方従弟娘婿でもあるアリー書写したクルアーン革表紙断片 680年ウマイヤ朝第2代カリフヤズィード1世によって虐殺されフサインアリーファーティマの子)の鮮血吸い込んだカルバラー土塊 預言者ムハンマド足跡 の聖遺物が4点保管されている。いずれも預言者ムハンマドとその縁者にかかわる聖遺物である。1.2.3.は、いずれも成人の胸ほどの高さに固定され台座の上に、ショウケース収納され安置されており、普段それぞれのケースにはベルベット地の布が掛けられ、聖遺物そのもの隠されている。4.は、ショウケース乗せた台座の下に置かれ清めのため、バラ水湛えたバケット水瓶が脇に用意されている。これら聖遺物は、ヒジュラ暦3月にひらかれる預言者祭の際に一般公開される。

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/31 23:44 UTC 版)

サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂」の記事における「聖遺物」の解説

ボープレに派遣されケベック司教フランソワ・ド・ラヴァルの依頼により、非常に重要な聖遺物である聖アンナ指の骨が、1670年3月12日聖人崇敬日に初め公開された。その後、聖アンナの他の聖遺物が3つ追加され1892年には、タシュローにより、長さ4インチの聖アンナの手首の骨が奉納された。

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 00:49 UTC 版)

ビテュニアのマリーナ」の記事における「聖遺物」の解説

マリーナの聖遺物は1230年コンスタンティノープルからヴェネツィアの聖マリーナ教会移された。のちにいくつかの聖遺物はパリ教区の教会移され保管されている。

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 01:26 UTC 版)

ペルシアのヤコボス」の記事における「聖遺物」の解説

ヤコボスの頭の骨は1103年フランストゥール司教区運ばれ1440年バチカン移されたと伝えられている。

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聖遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 01:27 UTC 版)

聖エウフェミア」の記事における「聖遺物」の解説

ディオクレティアヌスによるキリスト教徒への迫害が終わると、エウフェミアの聖遺物は黄金の棺納められエウフェミア讃える為に建設され教会置かれた。数世紀渡り多く巡礼者がこの教会訪れた617年にはホスロー1世によりペルシア帝国カルケドン征服していた。その為、620年頃にコンスタンティノープル新し教会に聖遺物が移された。 聖像イコン崇敬派への迫害の中で、エウフェミアの聖骨箱は海に投げ込まれたと伝えられたが、正教会派で船の持ち主であった二人の兄弟によって回収され地元司教によって隠された。後にレムノス島運ばれ796年にはコンスタンティノープル戻された。現在のところ、聖エウフェミア主な聖遺物はイスタンブールにある聖ゲオルギオス大聖堂存在するまた、聖エウフェミアがあるとされるロヴィニ聖エウフェミア教会掲げられている刻板には次のように記されている。 この古い大理石には殉教聖人の遺体納められています。はじめはクロアチアで、次にコンスタンティノープル800年まで守られきました。しかし偶像破壊主義者たちの支配力が増す中で、聖人遺骸汚される恐れありました敬虔な伝説によると、いつしかコンスタンティノープルから聖骨箱姿を消し800年7月13日ロヴィニ海岸にたどり着きました。 それからずっとこの場所で守られ続けてます。 — 刻板(抜粋意訳)、ロヴィニ聖エウフェミア教会正教会の歴史#イスラム教の台頭と聖像破壊論争」も参照

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