聖エウフェミアとは? わかりやすく解説

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聖エウフェミア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 01:27 UTC 版)

エウフェミアギリシア語: Ευφημία)は伝統的なすべてのキリスト教教会の聖人。聖女エウペミアとも[1]正教会では聖大致命女エウフィミヤと表記される。記念日は9月16日(ユリウス暦を使用する教会では9月24日に相当)である。殉教者(致命者)として知られ、303年[注 1]殉教致命)したとされる。 エウフェミアはアレースへ供物を捧げることを拒否したために捕らえられ、いくつもの拷問の後、カルケドン闘技場で熊に受けた傷により殉教した[注 2]。 エウフェミアが埋葬された場所は後に巡礼地となった。エウフェミアの姿はライオンと共に、車輪や十字架を持つ姿などで描かれる。


注釈

  1. ^ 聖伝中では280年頃ともあるが、303年に死刑宣告された記録が残っている[2]
  2. ^ ライオンがエウフェミアを殺さなかった為に刑吏に剣で刺され殉教したとも。刺した刑吏はライオンによって喰い殺された[3]
  3. ^ 現存している最古のキリスト教殉教者のリストとされる。
  4. ^ 4世紀から6世紀にかけての典礼文書集。
  5. ^ 日本語訳版では『黄金伝説3』などに収録されている。
  6. ^ 3頭の野獣とも[5]
  7. ^ 聖人伝はAntiochian Orthodox Christian Archdioceseを底本とした。
  8. ^ 東方教会や正教会による聖人録。
  9. ^ 原文は次の通り。"The old marble sarcophagus contains the body of the martyred Saint. At first it was kept safe in Calcedonia, then in Constantinople, until the year 800. But then the governing power became the iconoclasts, and there was danger that the mortal remains of the Saint could be dishonoured. The pious legend says that the sarcophagus disappeared from Constantinople and reached the shore of Rovinj 13.7.800. From that time it has been safeguarded in this place."(抜粋)[6]

出典

  1. ^ a b 『黄金伝説』, p 470-475, 「一三二 聖女エウペミア」
  2. ^ 『黄金伝説』, p 474
  3. ^ a b 『黄金伝説』, p 473-474
  4. ^ a b c Religions of Late Antiquity, p 464
  5. ^ 『黄金伝説』, p 473
  6. ^ Plaque, Church of St.Euphemia, Rovinj


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