非カルケドン派正教会
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非カルケドン派正教会[1](ひカルケドンはせいきょうかい、英語: Non-Chalcedonian Orthodox Churches[2])とは、カルケドン公会議(第四全地公会議)の決議を不服として成立した諸教会(アルメニア使徒教会、コプト正教会、シリア正教会など)の総称。
注釈
- ^ 本記事においては便宜上、以下「コンスタンティノープル総主教を名誉的なトップとし『ギリシャ正教』とも呼ばれる正教会」を「カルケドン派正教会」と呼ぶ。
- ^ 東西教会の分裂の時期をかなり早い年代にとる見解でもカルケドン公会議の時期に東西教会が分かれていたとする者はまずいないので、本記事では「カルケドン派正教会及びカトリック教会」とする。
- ^ 東方正教会(Eastern Orthodoxy)とも呼ばれるいわゆるギリシャ正教との混同に注意。
- ^ ネストリウス派はカルケドン公会議でも改めて主流派から異端とされたものの、以前のエフェソス公会議で既に異端とされていたため、ネストリウス派は「非カルケドン派」という呼称のカテゴリにはあまり含まれない。誤解されていることが多いが、アッシリア東方教会は「正教会」との自称を用いない。東方典礼カトリック教会であるカルデア典礼カトリック教会とは別のもの。
出典
- ^ a b 久松英二 『ギリシア正教 東方の智』7頁 講談社選書メチエ (2012/2/10) ISBN 9784062585255
- ^ a b Beyond Dialogue: The Quest for Eastern and Oriental Orthodox Unity Today | St Vladimir's Orthodox Theological Seminary
- ^ "The Blackwell Dictionary of Eastern Christianity" Wiley-Blackwell; New edition (2001/12/5), p169 - p170, ISBN 9780631232032
- ^ Дохалкидонские церкви: Коптская и Армянская
- ^ Католическая и Древневосточные Церкви развернули диалог о Литургии — Новости — Церковно-Научный Центр "Православная Энциклопедия"
- ^ Является ли армянская церковь православной? - ответ отца Олега Моленко на вопрос №1829
- ^ Diocesi di Milano - www.chiesadimilano.it - www.incrocinews.it - Comunità Ambrosiana:
- ^ Erzdiözese Salzburg - Katholische und Altorientalische Kirchen
- ^ churches_divided - churches_divided.pdf
- ^ WCC中央委員に日本から西原廉太氏 : 国際 : クリスチャントゥデイ
- ^ 東方キリスト教会について(pdf)
- 1 非カルケドン派正教会とは
- 2 非カルケドン派正教会の概要
- 3 概要
- 4 非カルケドン派正教会の一覧
非カルケドン派正教会
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シリア正教会 使徒時代のアンティオキア教会からの継承をカルケドン派正教会と同様に自覚している。シリア語とアラビア語を奉神礼に用いている。ヤコブ派という異称があるが、ヤコボス・バラダイオスの働きをシリア正教会自身も尊重するものの、この異称は蔑称としての傾向を持っており、シリア正教会自身が使う事は無い。主にシリア、トルコに分布する。首座主教はアンティオキア総主教であり、ギリシャ正教系のアンティオキア総主教と並立する態をなしている。その管掌範囲はシリア一国にとどまらずイラクなどにも及んでおり、欧米にも移民を通じて普及するなどしている。また、歴史的経緯からインド正教会も傘下にある。 アルメニア使徒教会(アルメニア正教会) 301年、アルメニア王国が世界で初めてキリスト教を国教化したことに始まる。主にアルメニア、トルコに分布し、アメリカにも多い。東方典礼カトリック教会であるアルメニア典礼カトリック教会とは別のもの。 コプト正教会 「コプト」とはエジプトの古い呼び名。コプト語とアラビア語で奉神礼を行う。主にエジプトに分布するが、海外への移民を通してエジプト国外(イギリス・フランスなど)にも広がりを見せている(英国正教会(英語版)はコプト正教会に連なる)。首座主教であるアレクサンドリア総主教は教皇(パパ:ギリシア語: Πάπας、英語: Pope)の称号を古くから保持しており、「パパ・アレクサンドリア総主教」や「コプト教皇」などと称される。ギリシャ正教系の正教会にもアレクサンドリア総主教が居り、これと並立する態をなしているのは、上記の通り並立して存在するアンティオキア総主教と事情が似ている。 エチオピア正教会 エチオピア正教会はサハラより南で唯一、植民地時代以前から存在する教会である。アクスム王国はコプト(エジプト)からキリスト教を受け入れ国教とし、エチオピア帝国時代まで国教とされていた。1959年に独立教会となるまではコプト正教会の一部であったが、現在非カルケドン派正教会の中では最大規模を誇る。独特の形状をした、意匠が凝らされた十字架が用いられている事でも知られる。エチオピアクロスは様々な輸入雑貨店等で扱われている。 エリトリア正教会 エリトリア独立に伴い、上記のエチオピア正教会から独立して成立した教会。 インド正教会 南インドのマラバール海岸一帯に分布する。 「インドにおける非カルケドン派」も参照
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