W53
W53とは、2005年5月の総務省令改正で、新しく日本国内で利用できるようになったIEEE802.11a向けのチャネルのうち、5.3GHz帯のチャネルのことである。
日本国内では、従来IEEE 802.11aで使えるチャネルは4つ存在した。それぞれ、中心周波数が5170MHzの34チャネル、5190MHzの38チャネル、5210MHzの42チャネル、5230MHzの46チャネルの4チャネルである。これらは周波数帯域が5.2GHz帯であることに加え、日本固有の割り当てになっていた。そのため、「J52」の通称を持っていた。
このJ52に対して、2005年5月の総務省改正以降、5.2GHz帯の4つのチャネルは、中心周波数を10MHz高いチャネルにずらして、36チャネル、40チャネル、44チャネル、48チャネルとした。これにより、日本固有の割り当ては国際標準に合うようになった。これらのチャネルは「W52」と呼ばれる。これに対してさらに、これまで11aでは利用できなかった5.3GHz帯にも、52チャネル、56チャネル、60チャネル、64チャネルの四つのチャネルを新設した。これらのチャネルが「W53」である。
なおW53では、気象レーダーとの干渉を抑えるために、アクセス・ポイントを利用せずに端末同士が直接無線LANで通信する「アドホック・モード」では使えないようになっている。
IEEE: | デジューレスタンダード WiMAX WME W53 WiBro Wireless MAN |
USB: | ブータブルUSB |
B53 (核爆弾)
B53/W53 | |
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タイプ | 核爆弾(B53)/核弾頭(W53) |
開発国 | アメリカ合衆国 |
配備先 | アメリカ空軍 |
開発・生産 | |
開発期間 | 1955年-1962年 |
生産期間 | 1962年-1965年 |
配備期間 | 1962年-1997年 |
生産数 | 350発 |
要目 | |
核出力 | 9Mt |
弾頭 | 熱核弾頭 |
直径 | 50インチ(B53) 37インチ(W53) |
長さ | 148-150インチ(B53) 103インチ(W53) |
重量 | 8,850-8,900ポンド(B53) 6,200ポンド(W53) |
B53は、アメリカ合衆国が配備していた核爆弾(水素爆弾)である。メガトン級の核出力を有する戦略目的の核爆弾であり、W53核弾頭も同等の弾頭を使用している。キューバ危機により米ソの対立が深まった時期に生産され、冷戦の象徴とも称された[1]。
概要
開発は、1955年にロスアラモス国立研究所で開始された。1962年-1965年まで生産が行われ、350発が生産された。搭載航空機は、アメリカ空軍のB-47、B-52、B-58などの大型爆撃機であり、各機種とも1発のみ搭載できる。投下に際しては、三段階のパラシュート展開により、レイダウン投下が可能となっている。プライマリー部にはプルトニウムを用いず、高濃縮ウランを用いている。核融合燃料は、リチウム6同位体を用いた重水素化リチウムである。
最大威力が9メガトンと大きく、1997年にB61 Mod 11地中貫通爆弾に更新されるまでは、地下施設破壊用に配備されていた。これは、地表面での核爆発による衝撃波で、地下施設を破壊するものである。
W53核弾頭については、タイタン II大陸間弾道ミサイルの弾頭として1987年まで配備されていた。これは、単弾頭ミサイルとして、Mk.6再突入体内に搭載されていた。
2011年10月25日に、最後まで保管されていた1発がテキサス州アマリロの核施設にて解体されたことが国家核安全保障局から発表された[2][3]。
脚注
- ^ “冷戦象徴の米核爆弾を解体 キューバ危機時に配備”. 共同通信. (2011年10月26日) 2011年10月26日閲覧。
- ^ National Nuclear Security Administration (2011年10月25日). “NNSA Announces Dismantlement of Last B53 Nuclear Bomb”. 2011年10月27日閲覧。
- ^ “冷戦の遺物…最大級の米核爆弾、最後の一発解体”. 読売新聞. (2011年10月26日) 2011年10月26日閲覧。
外部リンク
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