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ウクライナ

ウクライナ
Ukraine
通貨単位グリブナ / コピーカ
Hryvnia / Kopiyok
1 グリブナ = 100 コピーカ
(1) = Kopiyka, (2) = Kopiyky
(5) & up = Kopiyok
マップ
50 Kopiyok (1992)
25 Kopiyok (1994)
10 Kopiyok (1992)
5 Kopijok (1992)
1 Kopiyka (2000)


ウィキペディア

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ウクライナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/07 13:21 UTC 版)

ウクライナ
Україна
ウクライナの国旗 ウクライナの国章
国旗 国章
国の標語: Воля, злагода, добро
(ウクライナ語: 自由、調和、善良)
国歌: ウクライナは滅びず
ウクライナの位置
公用語 ウクライナ語
首都 キエフ(キーウ)
最大の都市 キエフ
政府
大統領 ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ
首相 ミコラ・アザロフ
面積
総計 603,500km245位
水面積率 7%
人口
総計(2008年 45,708,000人(27位
人口密度 79人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2008年 9,505億[1]フリヴニャ
GDPMER
合計(2008年 1,797億[1]ドル(52位
GDPPPP
合計(2008年 3,368億[1]ドル(30位
1人あたり 7,347[1]ドル
独立
 - 日付
ソビエト連邦より
1991年8月24日
通貨 フリヴニャUAH
時間帯 UTC +2(DST: +3)
ISO 3166-1 UA / UKR
ccTLD .ua
国際電話番号 380

ウクライナウクライナ語Україна[ukrɑˈjinɑ])は、東ヨーロッパ。東にロシア連邦、西にハンガリーポーランドスロバキアルーマニアモルドバ、北にベラルーシ、南に黒海を挟みトルコが位置している。

歴史的・文化的には中央東ヨーロッパの国々との関係も深い。キエフ大公国13世紀モンゴル帝国に滅ぼされた後は独自の国家を持たず、諸侯はリトアニア大公国ポーランド王国に属していた。17世紀から18世紀の間にはウクライナ・コサック国家が興亡し、その後ロシア帝国の支配下に入った。第一次世界大戦後に独立を宣言するも、ロシア内戦赤軍が制したことで、ソビエト連邦内の構成国となった。1991年ソ連崩壊に伴い独立した。

16世紀以来「ヨーロッパの穀倉」地帯として知られ、19世紀以後産業の中心地帯として大きく発展している。天然資源に恵まれ、鉄鉱石石炭など資源立地指向の鉄鋼業を中心として重化学工業が発達している。ソ連時代にチェルノブイリ原子力発電所事故が起きたが、現代でも原子力発電は盛んである。

目次

国名

ウクライナの最高法規たるウクライナ憲法によると、当国の正式国号は「Україна」([ukrɑˈjinɑ])である[2]。日本語の表記は「ウクライナ」となっている[3]。稀に「ユクライナ」と書かれることもある。漢字表記をする場合は「宇克蘭」[4]、または「烏克蘭」[5]。公式の英語表記は「Ukraine」(ユークレイン)である。

「ウクライナ」というスラヴ語の地名の初出は、「ウクライナ」(Ѹкраина[6]という形で原初年代記イパチー写本のキエフ年代記、1187年の条である[7]。この地名は、キエフ公国チェルニーヒウ公国と並んでルーシ大公国の歴史的中枢地に含まれるペレヤースラウ公国の範囲を示している。また、この地名は他のルーシ年代記に1189年の条[8]1213年の条[9]1280年の条[10]にも「ウクライナ」あるいは「ヴクライナ」(Вкраина)という形で登場し、ガリツィア地方、ヴォルィーニ地方、ポリーシャ地方を指す用語として用いられている。

13世紀にルーシ大公国が滅び、その中部・南部の地域がリトアニア大公国ポーランド王国に併合されると、「ウクライナ」は併合地の領域を表す地名としてリトアニア・ポーランドの年代記や公式文書などに使用されるようになる。14世紀から17世紀にかけて広義の「ウクライナ」はルーシ人が居住するガリツィア地方、ヴォルィーニ地方、ポジーリャ地方、ブラーツラウ地方とキエフ地方の範囲を示し、狭義の「ウクライナ」はキエフを中心としたドニプロ川の中流域を示している[11]

「ウクライナ」の地名の両義性は、ウクライナ・コサックヘーチマン国家が誕生する17世紀半ば以後にも東欧の古文書にもみられる。狭義の「ウクライナ」は当国家の支配圏を指しているが、広義の「ウクライナ」は当国家の支配圏外のルーシ人の居住地を意味している[12]。しかし、ヘーチマン国家がロシア保護国になることにより、「ウクライナ」はドニプロ川の中流域だけを意味するようになり、17世紀以降はルーシの本土を意味する小ルーシという地名の同義語となった。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ルーシ系の知識人による民族運動が発展していくに連れて、「ウクライナ」はルーシ人が居住する民族領域を意味する名称となり、「ルーシ人」は「ウクライナ人」という民族名に取って代わられた[13]1917年に成立したウクライナ人民共和国において初めて、「ウクライナ」という名称が正式な国号の中で用いられることとなる。

語源

V・コロネリによる東欧地図 (1690年). キエフを中心とした地域は「VKRAINE ou PAYS DES COSAQUES」(ウクライナ或いはコサックの国)と記されてある。隣の「OKRAINA」(辺境)はロシア南部の国境地帯を指す。

「ウクライナ」の語源については、「国」といった意味であるという説と、「辺境」といった意味であるという説がある。前者は「内地」を意味する中世ルーシ語の「ウクライナ」(ѹкраина)・「ヴクライナ」(вкраина)という単語に基づいており、後者は「僻地」を意味する近世のポーランド語の「オクライナ」(Okrajna)やロシア語の「オクライナ」(окраина)という単語に基づいている[14]

「ウクライナ」/「ヴクライナ」に関連する単語の中で、もっとも基本的で、現在でも使用されている一音節の「クラーイ」(край)という単語には「地域」・「隅」・「境」・「端」などの複数の意味がある[15]。これから派生したウクライナ語の「クライーナ」(країна)という名詞は「国」を意味する[16]。ウクライナ語では「ウ~」(у[17]と「ヴ~」(в[18]は「内~」・「~の中で」を意味する前置格を支配する前置詞であることから、「ウクライナ」や「ヴクライナ」は「境界の内側」・「内地」を意味する。一方、ロシア語では「クラーイ」から派生した「オクライナ」(окраина)という単語が「場末」・「辺境」・「はずれ」という意味をもっている。ロシア語では「オ~」(о[19]と「ウ~」(у[20]は「~の側に」・「~の端に」を意味する前置詞であるために、ロシア語話者は「ウクライナ」を「辺境地」と解釈しがちである。

地理

ウクライナの国土のほとんどは、肥沃な平原、ステップ(草原)、高原で占められている。ドニエプル川ドネツ川ドニエステル川が横切っており、南のブーフ川とともに、黒海アゾフ海に注ぎ込んでいる。

南西部にあるドナウ川デルタ地帯ルーマニアとの国境になっている。

山岳地帯は、ウクライナの最南端のクリミア山脈と西部のカルパティア山脈にしかない。最高峰はカルパト山脈にあるホヴェールラ山(Говерла, Hoverla)で標高2,061メートルある。なお、これ以外の地域も平坦というわけではなく、東ヨーロッパの中では比較的起伏の多い地形をしている。

気候は温暖な大陸性気候であるが、クリミア半島の南岸は地中海性気候により近い。降雨量は局所的に偏っており、北部や西部は多く、南部や東部は少ない。冬は黒海沿岸は涼しいが、内陸に行くにしたがって寒くなる。夏はほとんどの地域で暖かいが、当然南に行くほど暑い。

ニージン
プルィルークィ
ノヴォフラード
コーロステニ
ベルディーチウ
スミーラ
ルブヌィー
ドロホーブィチ
ストルィーイ
カールシュ
コロムィーヤ
ムカーチェヴェ
ペルヴォマイシク
ノヴァー・
        カホーウカ
イェウパトーリヤ
ジャンコイ
メリトーポリ
ロームヌィ
コノトプ
ショーストカ
ロゾヴァ
イジューム
スロウヤーンシク
クラマトールシク
イェナーキイェヴェ
ホールリウカ
スタロビーリシク
アルチェーウシク
スタハーノウ



  1. ^ a b c d IMF Data and Statistics 2009年4月27日閲覧([1]
  2. ^ (ウクライナ語) ウクライナ憲法 // ウクライナ最高議会公式ページ。
  3. ^ 日本語文献では「ウクライナ共和国」という正式国号がしばしば見られるが、間違いである。
    ウクライナ語の「Україна」については、日本語には「ї」に近い発音がないため表記が困難であるが、便宜的に「ウクライィーナ」と表現される。ラテン文字表記としては「Ukrayina」や「Ukraina」などが用いられる。
  4. ^ 以前は「烏克蘭」が用いられていたが、天江喜七郎が駐ウクライナ特命全権大使在任時にウクライナ日本語教師の大会で「宇克蘭」を使用するよう確認。以降、日本国外務省、及び在ウクライナ大使館では「宇克蘭」、略称「宇」を用いている[要出典]。また、中澤英彦著「ニューエクスプレス ウクライナ語」(白水社、2009)にも「宇」との省略形が使用されている。
  5. ^ weblio辞書「ウクライナ」”. 三省堂 大辞林. 三省堂. 2011年12月15日閲覧。
  6. ^Оукраина」と表記される場合もある。
  7. ^ Полное собрание русских летописей (ПСРЛ). — Т. 2. Ипатьевская летопись. — СПб., 1908. — c. 652.
  8. ^ Полное собрание русских летописей (ПСРЛ). — Т. 2. Ипатьевская летопись. — СПб., 1908. — c. 663.
  9. ^ Полное собрание русских летописей (ПСРЛ). — Т. 2. Ипатьевская летопись. — СПб., 1908. — c. 732.
  10. ^ Полное собрание русских летописей (ПСРЛ). — Т. 2. Ипатьевская летопись. — СПб., 1908. — c. 881.
  11. ^ (ウクライナ語) Яковенко, Н. Нарис Історії України з найдавніших часів до кінця XVII. — К., 1997
  12. ^ 1657年スウェーデン王国との交渉においてコサックの棟梁イヴァン・ヴィホーウシクィイは、「ギリシアの信仰ルーシの言葉が広まっている地域、ヴィスワ川までの古のウクライナ、あるいはルーシ」の所有権の承認を主張していた。(ウクライナ語) Яковенко, Н. Нарис Історії України з найдавніших часів до кінця XVII. — К., 1997
  13. ^ (ウクライナ語) Яковенко, Н. Нарис Історії України з найдавніших часів до кінця XVII. — К., 1997
  14. ^ (ウクライナ語) Півторак Г.П. Походження українців, росіян, білорусів та їхніх мов. Міфи і правда про трьох братів слов'янських зі «спільної колиски»(H・ピウトラーク. 『ウクライナ人、ロシア人、ベラルーシ人とそれらの言語の起源). — Київ : Академія, 1998.
  15. ^ (ウクライナ語) КРАЙ 。ウクライナ語オンライン大辞典。例えば、
    Рідний край、[リードヌィイ・クラーイ]、故郷。
    Передній край、[ペレードニイ・クラーイ]、前線。
    Східний край、[スヒードヌィイ・クラーイ]、東端。
  16. ^ (ウクライナ語) КРАЇНА 。ウクライナ語オンライン大辞典
  17. ^ (ウクライナ語) у 。ウクライナ語オンライン大辞典
  18. ^ (ウクライナ語) в 。ウクライナ語オンライン大辞典
  19. ^ (ロシア語) о 。ロシア語オンライン大辞典
  20. ^ (ロシア語) у 。ロシア語オンライン大辞典
  21. ^ a b (日本語)木村武雄『ヨーロッパ精神文化とポーランド』[2]
  22. ^ (日本語)カロル・シマノフスキと「ハルナシェ」(PDF)[3]
  23. ^ (ウクライナ語) Леп'явко С. Козацькі війни кінця ХVІ ст. в Україні(16世紀のウクライナにおけるコサックの戦争). — Чернігів, 1996
  24. ^ 中井 1998:233.
  25. ^ 中井 1998:234.
  26. ^ 中井 1998:234.
  27. ^ 中井 1998:234-35.
  28. ^ 中井 1998:237-42.
  29. ^ 中井 1998:303-6.
  30. ^ 中井 1998:307-8.
  31. ^ 中井 1998:308-9.
  32. ^ 中井 1998:310-11.
  33. ^ 中井 1998:311-3.
  34. ^ 中井 1998:313.
  35. ^ 中井 1998:314.
  36. ^ 中井 1998:315.
  37. ^ 中井 1998:316.
  38. ^ http://www.president.gov.ua/content/golodomor_75_30.html
  39. ^ Orest Subtelny. Ukraine: A History. Univ of Toronto Pr; 3rd ed. 2000. pp. 413-424.
  40. ^ http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=14-06-02-01
  41. ^ ウクライナ統計委員会-2001年度の全ウクライナ国勢調査
  42. ^ ウクライナ概観”. 在ウクライナ日本大使館. 2011年12月7日閲覧。
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  44. ^ 前掲 在ウクライナ日本大使館
  45. ^ IMFとウクライナ、165億ドルの融資で原則合意”. ロイター. 2011年12月7日閲覧。
  46. ^ IMF理事会:ウクライナへの総額152億ドルの融資承認”. Bloomberg. 2011年12月7日閲覧。
  47. ^Мовна політика та мовна ситуація в Україні. Аналіз і рекомендація." キエフ, ジム出版社、Києво-Могилянська академія、2010(調査年は2006年)
  48. ^ ただし、西部にロシア語話者がいるのと同様、東部にもウクライナ語母語話者は存在する。東部にも農村部にはウクライナ語話者がいるが、彼らが都市部に出た場合、その都市でロシア語が優勢であれば、ロシア語を話す場合は多い。また教育機関では、東西問わずウクライナ語教育が行われている。
  49. ^ 2011年9月現在
  50. ^ ただし、都市部にはロシア語で教育をするロシア語学校も存在し、少ないながらもロシア語母語話者はいる。
  51. ^Мовна політика та мовна ситуація в Україні. Аналіз і рекомендація." キエフ, ジム出版社、Києво-Могилянська академія、2010(調査年は2006年)。
  52. ^
      ウクライナ語
      ロシア語
      その他
  53. ^ (ウクライナ語) ウクライナ世論調査:宗教 // ラズムコーウ・センター(2000年‐2009年)。2009年6月3日閲覧。
  54. ^ (ウクライナ語) Огієнко І. І. Українська церква: Нариси з історії Української Православної Церкви: У 2 т.: Т. l-2. — К.: Україна, 1993. — 284 с. — XII. Обмосковлення Української Церкви ISBN 5-319-01166-0
    (英語) Orest Subtelny. Ukraine: A History. Univ of Toronto Pr; 3rd ed. 2000. - Society, Economics, and Culture. pp. 193-194.
  55. ^ 本節全体の出典:(英語) ウクライナ // ザ・ワールド・ファクトブック。2009年5月14日閲覧。






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