population

実用日本語表現辞典

population

別表記：ポピュレイション

「population」とは、人口や住民の数などを意味する英語表現である。

「population」とは・「population」の意味

「population」とは、「人工」「住民数」を表わすほか、動物や植物の「個体数」、統計の「母集団」などの意味でも用いる。概念としての「population」は不可算名詞だが、集団や個体群としての意味合いになると可算扱いになるので使い分けが重要だ。

「population」の複数形

「population」の複数形は「populations」となる。ただし、「人口」「住民数」などのように統計上の概念として「population」を使う場合は、単複両扱いとなり複数形は使わない。

「population」の発音・読み方

「population」の発音記号は、アメリカ英語で「pὰpjəléiʃən」、イギリス英語だと「pɔ̀pjəléiʃən」のように若干異なる。実際に発音する場合、アメリカは「パァピュゥレェィシャン」、イギリスは「ポォピュゥレェィシャン」のように読む。一聴するとそれほど大きな差異はないが、特に「pὰ」と「pɔ̀」の発音の違いに注意したい。

「population」の略語

「population」の略語は「pop」である。ただし、「pop」は他にもメールを受信するための電子プロトコルを表わすほか、店頭の販促物、音楽のジャンルなど、様々な意味合いがあるので内容に応じて判断する必要がある。

「population」の語源・由来

「population」は、もともとラテン語で「人々」を意味する「populatio」来ている。後に「populus」へと進化し、「population」の直接的な語源となった。「population」の語根は「popul」が「人々」を表わし、「-ation」は名詞を表わす接尾辞である。これらを合わせて「人々が居ること」という直接的な意味合いから、「人口」「住民数」などを表わすようになったと考えられる。

「population」と「populations」の違い

「population」と「populations」の違いは概念か集団かである。「人口」を例にとって考えると、概念としての「人口」は総称であり、一つ一つ数える物ではない。つまり不可算名詞扱いで「population」を使う。一方、集団としての「人口」は「入院患者の数」「神奈川県の人口」のように塊として数えることができるので「populations」を用いる。

「population」を含む英熟語・英語表現

「much population」とは

「much population」とは、「多数の人口」という意味に解釈することが可能である。しかし「population」の場合、「much」よりも「large」の方が単語同士の相性が良いので「large population」とするのが一般的だ。

「among the population」とは

「among the population」とは、直訳すると「人口の中で」「人々の間に」などの意味を持つが、文面に合わせて「集団間で」「国民の」といった使い方も可能だ。

「population」を含む様々な用語の解説

「world population」とは

「world population」とは、「世界人口」を意味する英語表現である。例えば「世界人口の高齢化」を表わす場合、「aging of world population」のように使う。

「peak population」とは

「peak population」とは、「頂点」「ピーク」「最高潮」などを意味する「peak」と「population」を合わせることで「人口のピーク」という意味を表わしている。

「population ranking」とは

「population ranking」は、「population」に「順位」「ランキング」「序列」などを意味する「ranking」を付け加えることで「人口ランキング」と訳すことができる。

「population」の使い方・例文

・The sports with much competition population are volleyball most in the world.
(世界で最も競技人口が多いスポーツはバレーボールだ）
・Africa's growth will continue for some time after the world population peaks.
(世界人口がピークに達した後も、アフリカの成長はしばらく続くだろう）
・At that time in Japan, there was little common understanding of dementia among the general population.
(当時の日本では、認知症に対する一般的な理解がほとんどありませんでした）
・Until 10 years ago, City A had the largest populations in the prefecture, but now City B is the top.
(10年前まではA市が県内で一番人口が多かったのですが、現在ではB市がトップです）
・The population of the local village has decreased by more than half compared to 20 years ago.
(地元の村の人口が20年前と比べて半分以上減少した）
・The whole population of the town was overjoyed at the victory of their baseball team.
(町の全住民は彼らの野球チームの勝利に大喜びしました）
・Around 20% of the town where parents emigrated to of the population is 60 years or older last year.
(昨年両親が移住した町の人口の2割近くが60歳以上だ）
・They stood up to save the populations suffering from bad government.
(彼らは、悪政に苦しむ人々を救うために立ち上がった）

（2023年2月16日更新）

デジタル大辞泉

ポピュレーション【population】

読み方：ぽぴゅれーしょん

１ 住民の数。人口。

２ 統計学で、母集団。

３ 生態学で、個体群。

流通用語辞典

母集団

【英】population

調査の対象と考える集団の全体をさす。これから抽出された部分集同をサンプル（標本）という。たとえば来店者調査の場合、ある店の来店者の全体が母集団であり、そのうち調査対象になった人が標本である。

スラグ用語集

個体群

読み方：こたいぐん
【英】：population

生態学的に見て何らかの機能を持った同種個体のある地域での集まり。ある地域や限られた空間に生息する何らかのまとまりをもった同種の個体全部を、主として個体数から把握したもの。

人口統計学辞書

人口

人口学 ¹はヒトの人口の科学的研究をいい、主としてその大きさ、構造 ²そしてその成長発展を研究対象とする。それは人口の一般的属性の量的側面を取り扱うものである。統計学の用語で、ある種の特性を持った個の集団を人口 ³と呼び、それは母集団 ³と同義語である。人口学的用法では、人口 ⁴とはある特定の地域に居住する住民 ⁵すべてを意味するが、時にはその住民の一部、たとえば学齢人口（346-7参照）、結婚可能人口（514-2参照）を指すこともある。そのような集団は部分（下位）人口 ⁶と呼ばれる。人口とは特にその規模（大きさ ⁷)、すなわち上記101-4で引用されたように、ある集団の総数 ⁷をしばしば意味する。

• 1. 人口学demography（名）；人口学的（人口の）demographic（形）；人口学者demographer（名）：人口学を専門とする学者。
• 4. 人口population（名）。この用語はまた人口問題、人口分析、人口研究といったように”人口学的”の同義語として形容詞的に用いることがある。
• 5. 住民inhabitant（名）；inhabit居住する（動）：ある定まった住宅に住むこと。

ウィキペディア

個体群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/11/19 15:07 UTC 版)

生態学における個体群（こたいぐん、英: population）、遺伝学における集団（しゅうだん、英訳同じ）とは、ある一定範囲に生育・生息する生物1種の個体のまとまりを表す概念である。必ずしも集まっているものを指すわけではない。