多様な文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 07:14 UTC 版)
「サンガブリエル・バレー」の記事における「多様な文化」の解説
サンガブリエル・バレーの地域社会にはあらゆる民族集団がかなりの比率で住んでおり、この地域は合衆国の中でも最も民族的に多様な地域の1つということができる。サンガブリエル・バレーに住んでいる最も大きな民族はヒスパニック系とアジア系である。グレンドラ、ラヴェルヌ、モンロビア、サンマリノ、シエラマドレ、チャーターオーク、パサデナ、サウスパサデナ、サンディマスの各町とコビーナの南部と東部にはかなりの数のコーカサス系住民が住んでいる。 アフリカ系アメリカ人の人口は比較的少ない。しかし、アルタデナ西部とパサデナ北西部およびモンロビアにはかなりの人口がおり、歴史のあるアフリカ系アメリカ人社会がある。 モンテベロにはロサンゼルス郡で最古のアルメニア系人社会があり、カリフォルニア州では唯一のアルメニアの大聖堂、ホリークロス・アルメニア使徒大聖堂がある。ビックネル公園にあるアルメニア殉教者祈念碑はオスマン帝国によるアルメニア人虐殺の犠牲者を悼むものであり、世界でも公共資産の上に立てられた最大の祈念碑となっている。 ヒスパニック系、中でもメキシコ系アメリカ人はアズサ、ボールドウィンパーク、シティ・オブ・インダストリー、エルモンテ、ラプエンテ、モンテベロ、ローズミード、サンガブリエル、サウスエルモンテ、ウェストコビーナおよびウィッティアの町に集中しており、パサデナとサウスパサデナにもかなりの数がいる。モントレーパークでは市の南西部、イーストロサンゼルス近くとロサンゼルス市のベルベディア地区に集中している。その南西部はモントレーパークに併合する前にイーストロサンゼルスに属していた。 サンガブリエル・バレーには国内でも最大級に中国系アメリカ人が集中した社会がある。国内で中国系の人口比率が高い都市10都市のうち8都市がサンガブリエル・バレー内にある。アジア太平洋アメリカ・リーガルセンターの2004年報告書では、ウォルナット、サンガブリエル、サンマリノ、ローズミード、およびモントレーパークの各都市がアジア系アメリカ人過半数の町となっている。南カリフォルニアにもたらされた豊かな遺産を反映して多くの新しい中華街がサンガブリエル・バレーの多くの都市で作られてきた。 ガブリエレーノ/トングバ・オブ・サンガブリエルはサンガブリエル市に本部を置いている。インディアンの小集団はアルカディア、ロウランドハイツ、ウォルナットおよびダイアモンドバーにある。ヨーロッパ人による侵略があったもののインディアンの社会は南カリフォルニアの地域社会と一体になって残っている。 ウェストコビーナやウォルナットには多くのフィリピン系アメリカ人が住んでいる。ベトナム系アメリカ人はサンガブリエル、ローズミードおよびエルモンテに集中する傾向にある。韓国系アメリカ人はヘシエンダハイツ、ロウランドハイツおよびダイアモンドバーに住んでいる。歴史ある日系アメリカ人社会はモンテベロ北部近くに存在している。
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