多様な形式とは? わかりやすく解説

多様な形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/14 03:06 UTC 版)

Pin grid array」の記事における「多様な形式」の解説

CPGA "Ceramic Pin Grid Array"は、PGA本体セラミック製である。登場した当初は"C"を付けずに"PGA"と呼ばれていたが、プラスチック・モールド品の登場によって区別するためにメーカーによっては"C"を付けて呼ぶようになったPGA登場初期は、外形寸法ピン打ち込んで破損抜けないようセラミック形状精度を保つことが難しく日本のセラミックメーカー1社の独占市場となった。レーザーマーキングでは良好なコントラスト得られにくい。使用例AMD社のSocket A向けAthlonおよびDuron使用されていた方式である。AMDSocket AM2およびSocket AM2+向けプロセッサでも使用されている。AMD以外のメーカーでも類似のフォームファクタ使用しているものがあるが、公式にCPGA呼ばれてはいない。 PPGA "Plastic pin grid array"は、PGA本体にプラスチック・モールドを用いたのである製造コスト削減できたが、湿度対す耐性温度特性低下したセラミックより熱抵抗が高いプラスチック用いているため、発熱量大きなICではダイ接触する位置内部上面アルミ製の放熱板備えている。使用例インテル社プロセッサである"Mendocino"コアSocket 370向けCeleron後期モデル使用されていた。Socket 8以前プロセッサにも同様のフォームファクタ使用したものがあるが、公式にPPGAとは呼ばれていない。 SPGA "Staggered Pin Grid Array"は、ピン千鳥配列になっているPGAを指す。100mil単位と50mil単位正方ピン配置中間的な配置となった正方50milを含めて千鳥配列も、従来正方100milではピン数が増すに連れてパッケージサイズと基板上の占有面積過大となり、ピン間隔狭めることでそれに対応した使用例 インテル社のSocket 5およびSocket 7向けプロセッサで使用されていた方式である。Socket 8向けプロセッサの半数でも一部SPGAレイアウトが使用されていた。 FCPGA "Flip-chip pin grid array"は、裸のインターポーザ上にフリップチップ実装したダイ樹脂封止し、周囲ピン打ち込んだのである。フリップチップ技術の実用化によって実現した放熱のためのヒートシンクなどを外付けする場合に、他の形式ではパッケージ上面がその固定圧力対抗し支持できたが、FCPGAでは脆弱なダイ外力直接受ける恐れ高くバンパー設けるなどの工夫求められる使用例 インテル社の"Coppermine"コアSocket 370向けPentium IIIおよび"Celeron"で導入された。後にSocket 478向けPentium 4およびCeleronでも使用され、現在でもインテル社モバイル向けプロセッサ使用されている。 OPGA "Organic Pin Grid Array"は、ピン挿入され有機プラスチック製インターポーザー上にダイ実装されているものである使用例 AMD社のSocket A向けAthlon XP導入され方式である。AMDSocket 754, Socket 939, Socket 940, Socket AM2, Socket AM2+向けプロセッサでも使用されている。

※この「多様な形式」の解説は、「Pin grid array」の解説の一部です。
「多様な形式」を含む「Pin grid array」の記事については、「Pin grid array」の概要を参照ください。

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