放熱板とは? わかりやすく解説

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ほうねつ‐ばん〔ハウネツ‐〕【放熱板】

読み方:ほうねつばん

ヒートシンク


ヒートシンク

別名:放熱板
【英】heat sink

ヒートシンクとは、金属の高い熱伝導性利用して放熱排熱を行う部品のことである。CPUクーラーとして用いられることが多い。

ヒートシンクを熱源接触する形で設置すると、熱を奪って放熱する形で熱源自然冷却することができる空気触れ面積広ければ広いほど放熱効率向上するため、単なる一枚ではなく複数突起や板が付いたような形になっていることが多い。

ヒートシンクは原理構造が単純であり、モーターファン回転させて風を起こして排熱する空冷ファンのように騒音発せず複雑な装置がないため信頼性が高い(故障しない)、小型化が容易、といった利点がある。放熱促すためヒートシンクに空冷ファン組み合わせて設置されることもある。


ヒートシンク

(放熱板 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/06 06:05 UTC 版)

ヒートシンクの3例
マザーボード上のヒートシンク
ヒートシンク ストレートタイプ(CPU用)

ヒートシンク: heat sink)とは、放熱・排熱を目的として機器に取り付けられる部品である[1]

熱の排出効率を高めるために下記を兼ね備える:

概要

ヒートシンクの材料としては主に熱伝導性が高い金属が用いられる。

外気などへ効率良く熱を排出するため、表面積が広くなるような形状(一般的にはフィンと呼ばれる板や棒の生えた剣山状や蛇腹状)に成型されることが多い。ヒートシンクにファンを取り付けることにより、冷却能力を向上させることができる。

ヒートシンクの性能は熱抵抗によって表され、一般的用途においては熱抵抗が小さいものほど性能が高い。熱抵抗はヒートシンクの材質、大きさ、形状などによって決まる。用途によって大きさ・形状も千差万別であり、小さいものは数mmから、大きなものは数百メートル程度まである。

用途

材質

アルミニウム
熱伝導率が高く、放熱の表面積を増やすための形状加工性も良好。比重が軽いことから天井面への取り付けや、体積を増すこともしやすく、最も多用される。
アルミより熱伝導率で勝るが高価で重量がかさむ。特に小型化が求められる機器や、発熱量が大きいGPUCPUなど高付加価値製品で用いられる。
上記2つに比べ熱伝導率、加工性とも劣るため単体でヒートシンク製品として用いられることは少ないが、鉄と比べ融点が低いアルミや銅では耐えがたい空冷エンジンブロック機関銃の銃身、電動機変圧器など重電製品のケーシング等では一体構造のヒートシンク(冷却フィン)が設けられる。
特殊素材
近年のハイブリッドカーなど高出力モーター制御用のパワートランジスタは、発熱量が多く100℃を超える高温になるため、ヒートシンク自体の冷却性能に加えて、発熱する半導体からヒートシンクまで低熱抵抗であることが必要とされる。そのため絶縁体には窒化アルミニウム窒化ケイ素などの熱伝導率の高いセラミック部材が用いられている。またヒートシンクとの熱膨張差による絶縁体半導体ハンダの破壊防止のため放熱板には熱膨張係数が半導体に近い銅モリブデン合金やアルミ-炭化ケイ素複合体が用いられる。

出典

  1. ^ ヒートシンク」『ASCII.jpデジタル用語辞典,デジタル大辞泉,IT用語がわかる辞典』https://kotobank.jp/word/%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AFコトバンクより2021年7月20日閲覧 

参考文献

関連項目


放熱板(旧)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 10:08 UTC 版)

ゴジュラス」の記事における「放熱板(旧)」の解説

ゴジュラスの背ビレ

※この「放熱板(旧)」の解説は、「ゴジュラス」の解説の一部です。
「放熱板(旧)」を含む「ゴジュラス」の記事については、「ゴジュラス」の概要を参照ください。

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