熱抵抗とは? わかりやすく解説

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熱抵抗 (Rth)


熱抵抗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 09:58 UTC 版)

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熱抵抗(ねつていこう)(: thermal resistance)とは、温度の伝えにくさを表す値で、単位時間当たりの発熱量あたりの温度上昇量を意味する。記号にはRthθ がよく用いられ、単位は K/W である。おおよそ、熱伝達係数の逆数を面積で割ると熱抵抗になる。

種類

熱抵抗には大きく分けると二つ存在する。

バルク熱抵抗
一般的に熱抵抗と呼ばれる、均質な物体内部の熱抵抗をバルク熱抵抗と呼ぶ。一切の界面を含まない系であるため、コンポジットされている複合体の熱抵抗は、真の意味でのバルク熱抵抗ではないが、均質と見做せる系においてバルク熱抵抗と考える場合が多い。
界面熱抵抗
均質な二つの物体が接触する界面における熱抵抗を界面熱抵抗または接触熱抵抗[1]と呼ぶ。この熱抵抗は、
によって増減する。ミクロな視点で見た場合の、コンポジット複合体(モノマーレベルでの化学結合に依らない複合体)においても、その複合体には界面熱抵抗が存在する。
一般に、測定にはそれぞれの物体のバルク熱抵抗と、複合させた場合の熱抵抗の差異から算出するが、片方の物体の膜厚が非常に小さい場合にはサーモリフレクタンス法等を用いて直接測定する事も出来る。

脚注

  1. ^ 日本機械学会編 『伝熱工学資料』(5版) 丸善、2009年、16頁。ISBN 978-4-88898-184-2 

関連項目


熱抵抗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 17:03 UTC 版)

等価回路」の記事における「熱抵抗」の解説

2点温度が T 1 {\displaystyle T_{1}} と T 2 {\displaystyle T_{2}} ( T 1 > T 2 ) {\displaystyle (T_{1}>T_{2})} であり、その間熱流量が Q {\displaystyle Q} であるとき、熱抵抗 R t h {\displaystyle R_{th}} は、 R t h = T 1 − T 2 Q {\displaystyle R_{th}={\frac {T_{1}-T_{2}}{Q}}} で定義される。熱抵抗は熱伝達率逆数であり、熱の伝わりにくさを表す。 これは、電気回路における2点電位 V 1 {\displaystyle V_{1}} 、 V 2 {\displaystyle V_{2}} 間 ( V 1 > V 2 ) {\displaystyle (V1>V_{2})} に流れ電流 I {\displaystyle I} と電気抵抗 R {\displaystyle R} の関係、 R = V 1 − V 2 I {\displaystyle R={\frac {V_{1}-V_{2}}{I}}} に対応している

※この「熱抵抗」の解説は、「等価回路」の解説の一部です。
「熱抵抗」を含む「等価回路」の記事については、「等価回路」の概要を参照ください。

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