クルスクとは? わかりやすく解説

クルスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 06:17 UTC 版)

クルスク
Курск

スターリン様式の建築物が並ぶ赤の広場
市旗 市章
位置

ロシア内のクルスク州の位置
座標 : 北緯51度44分 東経36度11分 / 北緯51.733度 東経36.183度 / 51.733; 36.183
行政
ロシア
 連邦管区 中央連邦管区
 行政区画  クルスク州
 市 クルスク
地理
面積  
  市域 192 km2
標高 250 m
人口
人口 (2021年現在)
  市域 440,052人
  備考 [1]
その他
等時帯 モスクワ時間 (UTC+3)
郵便番号 305000–305048
市外局番 +7 4712
ナンバープレート 46
公式ウェブサイト : http://www.kurskadmin.ru/

クルスクロシア語: Курск, ラテン文字転写: Kursk クールスク)は、ロシアクルスク州の州都。人口は約44万人(2021年)。工業都市であり、冶金、機械、化学工業が盛ん。中央区、セイム区、鉄道区の3つの区に分けられている。黒土地帯の中心で交通の要所であり高速道路M2が走る。

第二次世界大戦中に独ソ両軍による大規模な戦闘(クルスクの戦い)が行われた。

近郊の村オブホーフカロシア語版で、日本に縁の深い詩人、ヴァスィリー・エロシェンコが生まれ、また没した。

歴史

クルスクはデスナー川の最大の支流セイム川クル川ロシア語版が流れ込むところにある。クルスクの名前も、クル川に由来する[2]

古くよりスラブ人の要塞があったと考えられるが、クルスクの名が最初に記録に登場するのは1032年のことである。12世紀末の人物イーゴリ・スヴャトスラヴィチ公のポロヴェツ人に対する遠征を描いた『イーゴリ軍記』にもスラブ人の町の一つとして登場している。

小さな公国(クルスク公国)の首都であったクルスクは12世紀13世紀にはポロヴェツ人の相次ぐ攻撃で荒廃し、1237年頃にはモンゴル帝国バトゥ率いる軍の攻撃で壊滅した。クルスクが再建されたのは遅くとも1283年頃のことである。1508年にはモスクワ大公国に併合され、その最南部の守りを固める要地となった。クルスクはウクライナ地方とのトウモロコシ交易で栄え、クルスクの生神女修道院の城壁の下で年に一度大きな定期市が建つことでも知られた。

ロシア革命以前のクルスク

ソビエト連邦時代には、クルスクは付近の豊富な鉄鉱床の存在から重要視され、ロシア南西部の鉄道の中心地となった。第二次世界大戦中にはドイツ軍と赤軍の激戦地となっている(クルスクの戦い)。

クルスク州とその周辺の州は、コンパスが狂うほどのクルスク磁気異常現象 (Kursk Magnetic Anomaly:KMA) でも有名である[3]

交通

クルスク市電
市バス
道路
  • ロシア連邦道路M2
  • Р298 (автодорога)ロシア語版(2010年にA144から分割しR298となった) ‐ クルスク-ヴォロネジ-ボリソグレブスクを繋ぐ高速道路であり、ヨーロッパルートE38英語版の一部である。
  • Р199(R199)は、ウクライナへ行く道路である。
鉄道
空路
  • クルスク・ボストチヌイ空港英語版 - 元は軍用基地だが、商業空港として国際線の発着にも利用される軍民共用空港英語版である。

著名な出身者

姉妹都市

脚注

  1. ^ city population”. 2023年5月16日閲覧。
  2. ^ Макс Фасмер, т. 2, С. 429.
  3. ^ 加賀美雅弘『世界地誌シリーズ 9 ロシア』朝倉書店、2017年、56頁。ISBN 978-4-254-16929-4 

関連項目

  • クルスク・クレムリン英語版 ‐ クルスクとトゥスカリ川英語版の間にある10世紀末に作られた防衛拠点・要塞。

外部リンク


クルスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 19:54 UTC 版)

グロースドイッチュラント師団」の記事における「クルスク」の解説

新しく装備され師団ヘルマン・ホト第4装甲軍配属されSS装甲軍団とともにクルスクの敵突出部を分断するチタデレ作戦主力つとめた作戦期間中、新型パンターD型戦車編制されたフォン・ラオハート戦車連隊グロースドイッチュラント作戦統制下に置かれた。 作戦開始後師団はクルスク突出部の南側面から突入激戦となった新型パンター戦車戦闘に入る前に多く車両エンジン発火停止など技術的な問題悩まされた。師団1943年7月18日にトマロフカ(Tomarovka)に撤退するまで戦った

※この「クルスク」の解説は、「グロースドイッチュラント師団」の解説の一部です。
「クルスク」を含む「グロースドイッチュラント師団」の記事については、「グロースドイッチュラント師団」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「クルスク」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クルスク」の関連用語

クルスクのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クルスクのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクルスク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのグロースドイッチュラント師団 (改訂履歴)、潜水艦救難艦 (改訂履歴)、第1SS装甲師団 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS