サンドアートとは? わかりやすく解説

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サンド‐アート【sand art】

読み方:さんどあーと

砂を素材として表現する作品立体レリーフなど。


サンドアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/24 00:26 UTC 版)

サンドアート英語: Sand art)とは、一般に、サンド即ち「」をマチエールとして行なわれる芸術活動全体や作品を指す。

概要

「サンドアート」という芸術分野は、いくつかの種類に分類される。砂浜の砂で等を造形する「砂像(サンドスカルプチュアーもしくはサンドスタチュー)」は、日本の小学校教育にも取り入れられている。このほかに、の貼られたシートにマスキングして色砂をまぶして作る「砂絵(サンドペインティング)」。瓶の中に色砂を敷き詰めて、その地層の模様で絵を描く「グラスサンドアート」[1]バックライトでガラスの上の砂を照らし、オーバーヘッドストップモーション撮影をする「砂アニメーション(サンドアニメーション)」。バックライトでガラスの上の砂を照らし、オーバーヘッドでライブ中継し、次々と砂絵を描いていき物語を展開させる「サンドアートパフォーマンス」等がある。時に「サンドアートパフォーマンス」も「サンドアニメーション」と呼称されることがあり、混乱の元となっているが、アニメーションの定義は「フレーム・バイ・フレーム」(コマ撮り)であり、「サンドアートパフォーマンス」は正確にはアニメーションではない[2]

世界の伝統工芸伝統芸能の多くにもサンドアートが存在する。チベット仏教の「砂曼荼羅」は、色砂を用いて何週間もかけて曼荼羅を描く宗教芸術。日本にも「盆石」というサンドアートの文化が存在する。黒いお盆の上に、白い砂で自然の風景を描き、石を岩や山に見立て配置する、日本古来の縮景芸術の一つ。また、日本には、1600年代に造られた、縦122メートル、横90メートル、周囲345メートルの巨大な砂絵『銭形砂絵』が香川県観音寺市に現存している。テレビ時代劇『銭形平次』(大川橋蔵版)のタイトルバックにも使用されたことでも有名。

サンドアートパフォーマンス

日本においてサンドアートパフォーマンスが一般に知られるようになったのは、1996年、広島国際アニメーション映画祭で来日したハンガリーフェレンク・カーコが、実演したことに端を発する。

国際的に著名なサンドアートパフォーマーは、フェレンク・カーコ(ハンガリー)のほかイラーナ・ヤハブ(イスラエル)、クセニア・シモノヴァウクライナ)がいる。2008年から始めたクセニア・シモノヴァは、テレビ番組『ゴット・タレント』に出演し番組で優勝。YouTubeにアップロードされたこのパフォーマンス映像は、全世界で5,000万以上の再生回数を記録し、サンドアートパフォーマンスの存在を世界に広く知らしめた。東アジア圏では、キム・ハジュン(韓国)、荘明達(台湾)、日本では、飯面雅子[3]伊藤花りん、kisato等のパフォーマーが活動している。

砂像彫刻家

グラスサンドアート作家

  • 椿Ako(日本)
  • 戸川 隆(日本) 2015年全国大会優勝

砂アニメーション作家

  • キャロライン・リーフ(アメリカ)
  • フェレンク・カーコ(ハンガリー)
  • 飯面雅子(日本)
  • 若見ありさ(日本)
  • 永田ナヲミ(日本)

出典

  1. ^ 色で遊ぶ「サンドアート」『読売新聞』夕刊2019年1月16日(2面)
  2. ^ 東京新聞』2014年5月14日版 t-hatsu
  3. ^ 神戸新聞』2014年6月26日 文化欄

関連項目


サンドアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/25 05:30 UTC 版)

砂遊び」の記事における「サンドアート」の解説

詳細は「サンドアート」を参照 砂遊び高度化すると、サンドアートなど芸術活動範疇であり、欧米ではそういった活動コンテストも盛んである。 なお一概に「サンドアート」というと、そこには砂を使った芸術的・あるいは美術的な様々な活動内包される。砂で彫像作ることはもちろんのこと砂絵やそれを使ったアニメーション、また砂という媒介通して表現するパフォーマンスの類も見られないことではない。余禄ではあるが、砂を使って美術活動古くからその類型見出せチベットで行われる曼荼羅を砂で描く行為日本盆石ぼんせき盆景)のように、その場限り美術表現として活動見出せる。

※この「サンドアート」の解説は、「砂遊び」の解説の一部です。
「サンドアート」を含む「砂遊び」の記事については、「砂遊び」の概要を参照ください。

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