盆石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/27 02:12 UTC 版)
盆石(ぼんせき)とは、白い砂と小さな自然石を用いて、漆塗の盆の上に小さな庭園を形成する縮景芸術である[1]。主に、茶事や茶会などで、茶室に飾られることが多い。
概要
盆石に用いられる盆は楕円形または長方形で、大きさは約30平方センチメートルから最大200×150センチメートル(最も一般的なものは60×35)。通常、楕円形の盆にはふちがあるが、長方形の盆は平坦である。また、扇形や楕円ではない円の盆、金の装飾が施されたものもある。
黒い盆の上に小さな自然石を置いて山々を表し、白砂を撒いた後に羽根や小さなホウキで流れや波を描き、雄大な海や川を表現する[1]。
盆石の制作(「盆石を打つ」という)には、羽や小さなほうきとふるい、さじ、箸などの繊細な道具が使われる。小さな石や岩は、波で砕ける山や海岸線または岩の多い島を表現するために使われ、銅製の小さな家、寺院、橋などがしばしば添えられる。
盆石は通常、一時的なものであるが、時には加工して保存することも可能である。この場合、盆画や砂画などの技法も用いられる。
歴史
盆石の起源は、江戸時代に庶民の遊びとして普及した「盆景」にある。明治時代に茶道、華道を模倣した家元制度(流派)が確立され、室町時代から続いてきた伝統芸術であるかのような誤った歴史が伝承されるにいたっている。
類語
脚注
- 1 2 “細川流盆石-盆石とは”. www.bonseki.gr.jp. 2021年9月16日閲覧。
- ↑ 李樹華「中国盆景名称考」『ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌』第58巻第5号、日本造園学会、1995年3月、61-64頁、doi:10.5632/jila.58.5_61、 ISSN 1340-8984、 NAID 110004305590。
- ↑ 李樹華「朝鮮盆栽・盆石の確立における中国の影響」『ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌』第62巻第5号、日本造園学会、1999年3月、423-428頁、 doi:10.5632/jila.62.423、 ISSN 1340-8984、 NAID 110004305343。
関連項目
外部リンク
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