プランヘ石(Plancheite)

M'Sesa,Shaba,Zaire
Cu8Si8O22(OH)4.H2O 標本の幅約3.5cm
明るいブルーの針状結晶が球状に集まっています。
緑色の母岩とのコントラストが美しい標本です。
プランヘ石(Plancheite)


Kolwezi,Western area,Katanga Copper Zone,Katanga,Congo
Cu8(Si4O11)2(OH)4.H2O 画像の幅約3mm、4cm
青い針状結晶の放射状集合体がプランヘ石です。
緑色のコニカルコ石(Conichalcite)と共に美しい色彩の標本と
なっています。
プランヘ石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/16 17:05 UTC 版)
プランヘ石 | |
---|---|
![]()
メキシコのソノラ州Milpillas鉱山で産出したプランヘ石と孔雀石
|
|
分類 | イノケイ酸塩 |
シュツルンツ分類 | 9.DB.35 (10 ed) 8/F.05-10 (8 ed) |
Dana Classification | 66.2.1.1 |
化学式 | Cu8Si8O22(OH)4•(H2O) |
結晶系 | 直方晶系 |
対称 | 直方晶系 空間群: Pcnb |
モル質量 | 1,171 g/mol |
晶癖 | 針状、繊維状、放射状 |
へき開 | 観察なし |
モース硬度 | 5.5 - 6 |
光沢 | ガラス光沢から絹糸光沢 |
色 | 淡青色、明青色、暗緑色 |
条痕 | 明青色 |
透明度 | 半透明から不透明 |
光学性 | 双軸 (+) |
屈折率 | Nx = 1.645, Ny = 1.660 Nz = 1.715[1][2][3] |
多色性 | X:無色又は淡青色、Y:無色又は青色、Z:青色又は暗青色 |
その他の特性 | 蛍光なし、磁性なし、放射性なし |
文献 | [3][2][1][4] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
プランヘ石(Plancheite)は、イノケイ酸塩鉱物の一つで、化学式は、Cu8Si8O22(OH)4•(H2O)である。プランチェアイト、プランシュ石とも呼ばれる。シャッタカイトと構造や見た目がよく似ていて、しばしば混同される。
構造
プランヘ石は、イノケイ酸塩で、c結晶軸と並行な二酸化ケイ素三角錐の二本鎖からなっている[5]。針状または繊維状の結晶が放射状に並ぶ塊か、鎖に平行な繊維状の結晶として生成する;[4]。または、小さな平板状の結晶としても生じる。結晶系は、直方晶系の中で最も対称性の高いm m m (2/m 2/m 2/m)である。
性質
色は淡いターコイズブルーで、条痕は淡青色、光沢は金剛光沢から絹糸光沢である。硬度は、5.5から6で、長石に近い。比重は3.6から3.8である。光学的には複屈折(+)であり、屈折率は1.64から1.74の間で、多色性を示す[1][2][3][4]。
環境
プランヘ石は二次鉱物であり、銅鉱床のゴッサン(酸化帯)で、他の銅鉱物である珪孔雀石、翠銅鉱、孔雀石、コニカルコ石、黒銅鉱等とともに産出する[4]。メキシコのMilpillas鉱山では、主に孔雀石とともに産出する[6]。タイプ産地は、コンゴ共和国プール県のミンドゥリのSanda鉱山である[1]。

出典
外部リンク
JMol: http://rruff.geo.arizona.edu/AMS/viewJmol.php?id=00578
プランヘ石と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- プランヘ石のページへのリンク