イカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 16:07 UTC 版)
ナバホ族のメディスンマン(祈祷師/民間治療家)が病気などの治療の際に、砂絵を描く儀式が存在する。色のついた石を砕いて作った砂や、土を使用して模様を描く。砂に着色は行われず、希望の色の石が手に入らない場合はトウモロコシの粉や乾燥した花を代用にする。病人のトーテム(守り神)にちなんだ意匠を描く。砂絵は比較的短時間で作成され、破壊される。チベットの砂曼荼羅と同様に、砂絵を破壊することで儀式が完成する。 砂絵は芸術性が高く人気があるため、商業目的で作られたものがみやげ物として販売されている。中でも「グラスサンドアート」は、1770年頃にはスー族が、毛布の模様の三角や四角を真似て砂漠の砂でデザインしたものを、白人の捨てた薬の小ビンに詰めて売ったのがルーツである。これがヨーロッパに伝わり、観葉植物を入れるガラスの容器にサンドアートされて飾られるようになった。
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