銭形砂絵とは? わかりやすく解説

銭形砂絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 01:32 UTC 版)

銭形砂絵
ライトアップ
ライトアップ
地図

銭形砂絵(ぜにがたすなえ)は、香川県観音寺市の有明浜にある、江戸時代に造られた寛永通宝を模した巨大な砂絵である[1]

概要

周囲345メートル。実物は縦(東西)122メートル、横(南北)90メートルの楕円形をしており、琴弾公園山頂の展望台からは真円のように見える[1][2]。見学は無料だが、砂絵内は立入禁止区域である。夜になるとライトアップされる(日没から午後10時まで)[2]

例年春季と秋季の「銭形化粧直し」(砂ざらえ[1])や、台風などでが流されるなどした際には、市民総出で補修工事が行われる。

「銭形」にちなみ、世界中の貨幣を展示する「世界のコイン館」が琴弾公園内に設置されている。

歴史

謂れは「1633年寛永10年)に、丸亀藩藩主の生駒高俊侯が領内を巡視することになった折、土地の人々が歓迎の気持ちを現わすため、急遽白砂にを入れ一夜にして作りあげて藩主に捧げた」と伝え説明されているが[3][4]寛永通宝が鋳造されたのは寛永13年(1636年)からであり、また高俊が巡視した事実もない[5]。また、「1855年安政2年)に丸亀藩第7代藩主京極朗徹に見せるために造営された」説や、「もとは豊臣氏瓢箪紋だったが、寛永10年に江戸幕府の巡検使が来ることを知って一夜で作り変えられた」という説もあるが、決定打はない[5]

地上から

年中行事

  • 春季(4月)- 春季銭形化粧直し
  • 秋季(10月)- 秋季銭形化粧直し
  • 年末年始 - ライトアップ(終夜にわたり実施)
銭形を冠する地域行事
  • 冬季(1月)- 観音寺銭形たこあげ大会
  • 夏季(7月)- 銭形まつり、銭形踊りコンテスト

アクセス

登場作品

エピソード

旧観音寺市(合併前)の市章

関連書籍

脚注

  1. ^ a b c 【おもてなし魅せどころ】銭形砂絵(香川県観音寺市)金運招くパワースポット日経MJ』2019年12月23日(観光・インバウンド面)2019年12月31日閲覧
  2. ^ a b c 銭形砂絵「寛永通宝」観音寺市商工観光課(2019年12月31日閲覧)
  3. ^ a b 銭形砂絵(琴弾公園内)”. うどん県旅ネット. 香川県. 2015年2月7日閲覧。
  4. ^ a b 観光情報 銭形砂絵”. 観音寺市公式サイト. 観音寺市. 2015年2月7日閲覧。
  5. ^ a b 有明浜の銭形砂絵 (観音寺市)”. 21世紀へ残したい香川. 四国新聞社. 2015年2月7日閲覧。
  6. ^ 天空の鳥居、銭形砂絵、父母ヶ浜を結ぶバス路線が開設観音寺市観光協会(2019年12月31日閲覧)

関連項目

座標: 北緯34度8分2.91秒 東経133度38分32.21秒 / 北緯34.1341417度 東経133.6422806度 / 34.1341417; 133.6422806


銭形砂絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 16:07 UTC 版)

砂絵」の記事における「銭形砂絵」の解説

江戸時代から続く砂絵としては、香川県観音寺市寛永通宝模した銭形砂絵が巨大で有名。

※この「銭形砂絵」の解説は、「砂絵」の解説の一部です。
「銭形砂絵」を含む「砂絵」の記事については、「砂絵」の概要を参照ください。

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