特科クラス VII組 / 旧VII組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:07 UTC 版)
「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「特科クラス VII組 / 旧VII組」の解説
『閃』における主人公たち。 リィン・シュバルツァー 登場作:「閃I」P・「閃II」P/B・「閃III」P・「閃IV」B→P・『創』P 声:内山昂輝 『閃』、『創』の主人公。帝国北部、温泉郷ユミルを治めるシュバルツァー男爵家の養子。太刀を用いる剣術流派《八葉一刀流》の使い手。 シュバルツァー男爵によって拾われた子であるとされ、士官学院入学後、その生い立ちから、担任教官のサラによってVII組の「重心」としての役割を与えられ、本人の資質もあって次第に仲間たちから認められ、彼らの架け橋として個性豊かなVII組の中でリーダーとみなされるようになっていく。 来歴 父ギリアス・オズボーンと母カーシャの息子として生まれる。幸福な家庭に育つが、5歳の時(1192年)にオズボーンの家が猟兵の襲撃を受け、この際、心臓の近くを建材で貫かれ、瀕死の重傷を負う。妻の最期の願いを聞き届けたオズボーンは、《黒の騎神》イシュメルガに願い、自らの心臓をリィンに移植させる。 一命を取りとめたリィンは、吹雪の日にオズボーンによってユミルの領主テオ・シュバルツァーに託され、その後はシュバルツァー男爵家の養子として育つ。この時期までのことはリィンの記憶ではおぼろげであり、リィンは自分のことを拾われた浮浪児だと考え続け、出自の悩みを抱えて育つことになる。 「閃I」の8年前(1196年)、義妹エリゼと二人で渓流遊びをしていたところ突然大雪が降り出し、熊のような大型魔獣に遭遇してしまい、エリゼを守るため「鬼の力」(後述)を無意識に発動し、小さなナタのみで魔獣を切り刻んでしまう。この出来事はリィンにとってトラウマとなり、以降、自身の中に眠る得体の知れない力によって周囲の者たちを傷つけてしまうことを恐れるようになる。 「閃I」の7年前(1197年)、自身の中の"獣"じみた何かを抑えるため、ユミルを訪れた剣術家ユン・カーファイに弟子入りして《八葉一刀流》を学び始める。そして「閃I」の直前頃には、ユンから《八葉一刀流》の初伝を授けられるが、以前から持っていたトラウマから来る自己犠牲癖をとがめられ、修行は打ち切られてしまう。 「閃I」 - 卒業後は軍人になって家を出るつもりでユミルを離れ、帝都近郊の小さな町トリスタにあるトールズ士官学院に入学。貴族クラスと平民クラスが分かたれている同学院で、この年に新設され、両方の身分の者たちが混在して組織された《特科クラスVII組》(VII組)の一員となる。VII組では唯一人だけクラブ活動に所属せず、そのかわり、その生い立ちから、貴族と平民、留学生までいるVII組の「重心」(「中心」ではなく)であるとサラに判断され、校内の様々な依頼事を任されるようになる。帝国各地で行われるVII組の特別実習をこなす内、クラスメイトたちの抱える問題にともに向き合い、同時に、帝国宰相オズボーンの抹殺を目論む《帝国解放戦線》による陰謀にたびたび遭遇し、彼らと対決を重ねる。物語終盤、帝国で内戦が始まろうとする中、巨大な人型兵器《灰の騎神》ヴァリマールの《起動者(ライザー)》となり、その力でトリスタの街に襲撃してきた《帝国解放戦線》の人型兵器《機甲兵》を圧倒する。しかし、直後に現れた《帝国解放戦線》のリーダー、《C》ことVII組クラスメイトのクロウ・アームブラストが操る《蒼の騎神》オルディーネに敗れ、守るべきと思っていたクラスメイトたちに逆に守られる形で、無念の撤退を強いられる。 「閃II」 - オルディーネとの戦闘のおよそ1か月後にアイゼンガルド連峰にて目を覚まし、物語序盤は黒猫のセリーヌ、遊撃士のトヴァルと行動をともにし、帝国正規軍と貴族連合軍との間で内戦が始まった帝国で、VII組の仲間を探すため各地を旅する。仲間との再会や支えを受け、アルフィンによってエリゼの真意を伝えられたことで精神的成長を遂げ、物語中盤にて自身の秘められた「鬼の力」を《神気合一》して制御することで自分のものとする。そして、《灰の騎神》ヴァリマールの《起動者》として学院生たちの中心に立ち、士官学院の奪還を大目標とし、次いでクロウを士官学院に帰還させることを目標とする。 物語本編の終盤、《煌魔城》の決戦でクロウとの騎神同士による一騎討ちに勝利し、復活した《紅き終焉の魔王(エンド・オブ・ヴァーミリオン)》も退けるが、共闘したクロウを戦いの中で失ってしまう。クロウの死の直後に姿を現したオズボーンの生存に納得できず、腹心ルーファスに事後処理を淡々と指示して去ろうとする彼に猛然と掴みかかるが、それを静かに嗜めるルーファスの言葉でオズボーンこそが自分の実父であることを思い出し、オズボーンから今後しばらくは「英雄」として役立つよう告げられる。 「閃II」外伝 - 内戦が終結したことで、帝国はクロスベル自治州を電撃的に占領し、同地をめぐってカルバード共和国との紛争が始まり、その《クロスベル戦役》に軍属として参加する。クロスベルでは《灰の騎神》ヴァリマールを駆って戦役に参加するほか、帝国政府の「要請」にも応じ、帝国による支配へのレジスタンス活動を展開するロイド・バニングスの前に立ちはだかって交戦し、その目論見を妨げる。そうして、「内戦を終結させた功労者」としての虚名と合わせて、帝国政府による政治宣伝により《灰色の騎士》としてリィンは帝国内外にその名を知られるようになっていく。 VII組の仲間たちが各人の目標のため1年で学院を去る中、学院に残ることを選択し、「閃II」と「閃III」の間の期間(1205年)、学生を続けながら、帝国政府による「要請」を受けて帝国軍の軍属として任務を遂行する日々を送る。「要請」をこなすうちに「鬼の力」が次第に強まっていき、同年秋の《北方戦役》でついに《神気合一》による制御も効かなくなり、それ以降は全力を出すことを控えざるを得なくなる。そうして、翌1206年春に士官学院を卒業する。 「閃III」 - 士官学院卒業後、帝国政府から帝国軍入りを強く求められるもそれを固辞し、帝都西郊のリーヴスに新設されたトールズ士官学院・第II分校で教官の職に就き、《VII組特務科》(新VII組)の担任となる。帝国各地で分校生全員で行う特別演習の中、新VII組の生徒たちを率いて特務活動を行うとともに、帝国政府からの「要請」もこなすことになる。エマから譲り受けたペンダントの力とセリーヌの特訓の成果もあり、「鬼の力」を再び《神気合一》で制御できるようになる。終盤、《黒キ星杯》にて黒の聖獣によって窮地に追い込まれ、リィンを庇ったミリアムを目の前で喪ったことによるショックから「鬼の力」が暴走して自我を失う。リィンの暴走によりヴァリマールの姿も変貌し、ミリアムが変化した《根源たる虚無の剣》によって黒の聖獣を討ち取るが、それにより《巨イナル黄昏》を引き起こしてしまう。最後は記憶を取り戻したクロウ、ルトガー、アリアンロード、オズボーンに駆られた4騎の騎神によって取り囲まれ、オズボーンの《黒の騎神》によって取り押さえられる。 「閃IV」 - 「鬼の力」を暴走させた状態のままセリーヌとともに《黒の工房》本拠地へ連れ去られて囚われの身となってしまう。己を失った状態が1ヶ月ほど続いていたが、リィンを救うために《黒の工房》に乗り込んできたVII組の面々や、霊脈を通して繋がった縁のある者たちからの呼びかけで己を取り戻し、VII組に復帰し、《黒の工房》を脱出することに成功する。その後はクロウ、デュバリィを仲間に加え、オズボーン陣営に捕らえられていた仲間たちを解放していく。パンタグリュエルで極秘会談が行われることになると、ミュゼの招待によって参加し、『空』の主人公らリベール遊撃士協会、「零」の主人公らクロスベル警察特務支援課とも邂逅を果たし、その際にかつて交戦したロイドと和解する。オリヴァルト皇子が《光まとう翼》を提唱したことを受けてそれに参加し、以後はその一員として活動する。本格的に始まった《七の相克》で他の《起動者》たちを破って勝ち抜き、ついには幻想起動要塞でオズボーンの駆る《黒の騎神》イシュメルガにも勝利する。しかし、こうなることも想定に含めていたイシュメルガの思念体によって乗り移られ、その身を蝕まれてしまう。 (ノーマルエンド) - こうなることは予期しており、イシュメルガの思念体が《黒の騎神》本体や《起動者》と分離したことをイシュメルガを滅ぼす好機と見て、ヴァリマールとともに大気圏外に飛び去り、最後は真っ白な華のように輝く光となる。 (真エンド) - 《大地の聖獣》アルグレスの残滓から《大地の檻》を与えられていたことから、イシュメルガの思念体を切り離した上で、中途半端に再錬成された《巨イナル一》とともに《大地の檻》の中に封じ込めて結合させる。これによりイシュメルガはこの次元で唯一倒せる形態であるイシュメルガ=ローゲとして実体化し、これをトールズVII組、特務支援課、リベール遊撃士らによる総力戦で撃破する。イシュメルガの思念体は狭間の空間に逃げ込んだため、それを追いかけ、人が振るえる大きさになった《剣》(ミリアム)で切り伏せ完全に消滅させる。直後、狭間の空間に現れたオズボーンと父子の最後の会話を交わして元の次元に帰還する。《巨イナル黄昏》が終息したことで呪いは消えて髪と瞳の色は元に戻り、役目を終えて消滅するヴァリマールと別れる。全てが終わった後、トールズ士官学院・第II分校の教官としての日常に戻る。 プロフィール 年齢:17歳(「閃I」・「閃II」)→18歳(「閃II」外伝)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 誕生:5月 身長:173cm(「閃I」・「閃II」)→178cm(「閃III」・「閃IV」) 出身:エレボニア帝国・ノルティア州(ユミル) 人物 芯のあるまっすぐな性格で、誰とでも打ち解けられる人の良さを備えるが、自身の出自が不明であることに引け目を感じており、養子の自分が男爵家の家督を継ぐべきではないと考えているため、どこか影を落とすような謙虚さも備えている。 当初『閃』の主人公は帝国軍の軍人にすることが検討されたが、軍規に縛られる軍人だと動かしにくいと思われたため士官学院の学生という設定になった。 朴念仁 ストイックで爽やかなのに妙に女泣かせなところがあり、妹のエリゼに接してきた時の癖で、軽々しく女子の頭をなでる癖がある。アリサら女性メンバーの好意には非常に鈍感であり、VII組のクラスメイトからは「女心をわかっていない」、「朴念仁なのも大概にしろ」と、ティオからは「タイプは違えどロイドさんの同類」、ランディからは「アイツ以上に爆発しろって感じ」と言われており、「閃IV」では最終決戦を前に整理を付けるよう周囲から諭される。 義妹のエリゼに対しては、彼女からの好意に鈍感な一方、過保護(シスコン)なところがあり、彼女に好意を持つパトリックからは、エリゼ関連では「問答無用な感じ」になると苦言を呈されている。ふだんは寛容に聞き流しているアッシュの軽口もエリゼ関連に関しては許さず、新VII組の生徒たちを呆れさせている。 自己犠牲癖 お人好しで、自分のことを大切にしない人物と言われており、無自覚に他人ばかり優先する所があり、本人もそれを悪癖だと認めている。 自己犠牲で状況を打開しようとする癖が「閃I」の頃からあり、「閃III」の頃にもその癖が抜けておらず、VII組の仲間からは「筋金入りの自己犠牲癖」と言われるようになる。作品中では「閃I」序盤でユーシスがこの性質について最初に指摘しており、「閃IV」でパンタグリュエルでグロリアスに特攻をしようとしたミュゼを教官として叱ろうとした時も、居合わせたユーシスからたしなめられている。 士官学院に入学する以前、ユン・カーファイから《八葉一刀流》の修練を初伝で打ち切られた大きな理由ともなっており、それが「鬼の力」を恐れたリィンが自己欺瞞として行っている行為だと見抜いていたユンは、そのことをあえて指摘はせずリィン自身が自分で気づいて自覚するまで待ち、彼が答えに至ったことで中伝の書を(テオを介して)授けている。 『閃』の作品中ではリィンの成長を描く上でのテーマのひとつになっており、「鬼の力」と向き合う上でのキーとなっているほか、オズボーンはリィンに対して「己を捨てて他を活かすのではなく、己も他も活かすのを最後まで諦めるな」という言葉を「閃IV」の最後に贈り、ユンの教えも結局はそこに繋がるのではないかと問いかけている。 「閃III」以降の変化 「閃II」までの学生時代と比べて身長が5リジュ(5cm)ほど伸び、体つきも幾分逞しくなる。クロスベル戦役、北方戦役で得た名声により《灰色の騎士》としてリィンの顔と名は帝国中に知れ渡っているが、本人はそう呼ばれることをあまり良く思っておらず、普段は伊達眼鏡をかけて印象を変えるなどして誤魔化している(しかし、会話するうちに大抵はバレるか勘付かれている)。 士官学院では歴史学の教科を受け持っており、ユウナからは「悔しいけど分かりやすいし丁寧」と評されているほか、演習先のいわれなどの説明役に回ることも多い。本校時代の成績はかなり上位だったらしいとアルティナが話している。 「閃III」で教官になるという設定は、「閃I」時点で予定されていたものではなかった。 鬼の力 胸に謎の痣があり、時折うずくことがある。その痣はリィンがオズボーンから心臓を受け継いだ時にできたもので、帝国の呪いに起因して、超常的な「鬼の力」を引き出すことができる。 この力が解放されると、髪の色は灰色(銀色)に、瞳の色は赤になり、漆黒と真紅の瘴気をまとい、リィンは普段とは比較にならない圧倒的な力と獣のような荒々しい戦いぶりを見せる。 「閃I」の8年前、雪山で魔獣に襲われた際にエリゼを守るためにこの力を無意識で引き出して初めて振るい、以降、リィンはその力の大きさを恐れ、それが原因で「本気を出せない」性格になってしまう。 ゲーム本編では、「閃I」で学院の旧校舎でエリゼが危機に陥った時に初めてその力を使う。 当初、この力はリィンによって抑えられており、怒りに反応して引き出され、戦闘中は理性を失ったような状態になっていたが、「閃II」で新たな境地に至って「神気合一」を修得したことで理性を保ったままこの力を引き出せるようになる。 この「鬼の力」は《魔女の眷属》であるエマやセリーヌにもよくわからないものだったが、「閃IV」で《巨イナル黄昏》を引き起こす“真なる贄”に与えられた呪いの力であることが明かされる。 「閃IV」で暴走状態から解放され《黒の工房》からも脱出した後、仲間を信頼することができるようになったことにより、「鬼の力」を神気によって制御するのではなく、爆発させた状態のままとする《鬼気解放》を修得する(《鬼気解放》を使うと自我を失うことになるため仲間によるフォローが必要になる)。 「閃I」から描写があったこの「鬼の力」について、「閃IV」の登場人物たちの言葉だけでは真意が伝わりにくかったため、後にインタビューで、オズボーンがイシュメルガの力を借りてリィンに心臓を移植した際にイシュメルガの因子を媒介にして植え付けられたこと(この時点で真なる贄に選ばれた)、力としては(イシュメルガではなく)帝国の呪いに紐づいたものであることが補足されている。「閃II」でマクバーンがリィンのことを「混ざってる」と言っているが、これは《外の理》と混ざっているという意味ではなく、自分が本来持つものではない別の力と混ざってるということを意味している。 八葉一刀流 ユン・カーファイの最後の直弟子で、八葉一刀流の全ての型に触れつつ《無》の先を極めんとする存在とされる。 「閃I」の7年前に剣客ユン・カーファイと出会い、弟子として「八葉一刀流」の指南を数年にわたって受けてきたが、老師から修行を打ち切られる形で「初伝」を授かるに留まっていた。その後、トールズ士官学院入学後の経験を経て、「中伝」を授かる。 剣術だけではなく、《観の眼》の冴えがあり、気配を断って尾行してくるような相手に気づいたことは数多く、これまでの作品の主人公たちが気づかず見逃していたような状況で怪盗Bの気配を察知して見破っている(ただし怪盗B本人もこの時は本気で正体を隠そうという気はなかった)。 《観の眼》は一切の先入観を排しそのものを見るというもので、気配察知に限らず推理などにも用いられるほか、新VII組の教官として生徒たちの評価を行うためにも使われている。 容姿/外見 黒髪に碧紫色の瞳をしている。髪の色は父オズボーンに、顔立ちは母カーシャに似た。 《巨イナル黄昏》が始まった「閃IV」では、「鬼の力」が発動した時と同様に髪の色は銀色に、瞳の色は赤のままとなってしまう。《巨イナル黄昏》が解除されたことにより、これらは元に戻った。 「閃IV」で救出された後は、エリンの魔女たちが作った、霊力の暴走をある程度抑える術式が組み込まれた黒い服を着ている。微妙にこじらせてるような印象もあると言われている(色が同じなのでアルティナには気に入られている)。 ゲーム上の性能 武器は太刀。八葉一刀流による強力な遅延技と範囲攻撃を持つ。同じく八葉一刀流の剣士アリオス・マクレインが用いる技の一部も使用できる。オーブメントの属性は時と火。 「閃II」からは中盤に取得するクラフト、「神気合一」を使うことで一時的に能力とクラフト大幅に強化できる。「IV」で救出されてからは、贄としての鬼の力として「鬼気解放」を使うことでクラフトを強化できるが、3ターン経過後に暴走するというデメリットが追加された。 使用するSクラフトは、「閃I」では焔をまとった太刀による居合い切りを披露する「焔の太刀」とそれが強化された「蒼焔の太刀」。「閃II」では、「蒼焔の太刀」の後、「終の太刀・暁」を修得。「閃III」では「七ノ太刀・落葉」(神気合一時は「灰ノ太刀・滅葉」)、強化後は「七ノ太刀・刻葉」(同「灰ノ太刀・絶葉」)となる。「閃IV」では「灰の太刀・絶葉」(鬼気解放時は「終の太刀・黒葉」)、奥義伝授の試しの後は「奥義・無仭剣」(同「絶技・無仭剣」)が使用可能となる。 『魔法少女☆まじかるアリサ』のリィン・シュバルツァー 「閃II」のDLC「リィンの人には言えないオリジナル衣装」を基にしたスピンオフキャラクターで、『東亰ザナドゥ』の作中作『魔法少女☆まじかるアリサ』の敵キャラという設定。 高校2年生で、アリサのクラスメイト。その正体は人間界を征服するため遣わされた魔界の皇子。人間界について学び成長するため、然るべき時が来るまではと記憶と魔力を封印されていたが、両手に宿していた皇子の印の内、左手の赤い宝石を小さい頃にアリサにあげてしまっていたため、不完全な形で覚醒してしまう。 赤い石を持つアリサと接触したことで魔界皇子リィンとして覚醒し、全身黒づくめで、ゴーグル、ヘッドホンを付けたイタい姿に変身し、厨二な言葉を吐くようになる。 魔界皇子として覚醒した後は、普段の姿でも厨二病な言葉で話し、手の甲の黒い宝石(時折うずくことがある)を隠すため、右手に常に黒い皮手袋をするようになる。 アリサ・ラインフォルト 登場作:『閃』P・『創』P 声:堀江由衣 「閃I」、「閃II」のヒロイン。帝国最大の重工業メーカーであるラインフォルトグループの会長を母に持つ少女。 家族のことを顧みず仕事に打ち込む冷徹な母イリーナへの反発から士官学院入りを決め、近代兵器の製造を生業とする実家へのあてつけの意味も込めて武術でも伝統的な弓術を選択し、導力弓を使う。 ラインフォルト家に仕えるメイドのシャロンのことは時に反発しつつも姉のように慕っている。 来歴 帝国最大の企業の子という出自から、貴族の子からは疎まれ、平民の子からは特別扱いされ、友人の少ない子供時代を送る。 「閃I」の8年前(1196年)に「事故」で父フランツを亡くし、母イリーナが仕事に没頭するようになったこともあり、家庭環境が大きく変わる。以降は祖父のグエン、しばらくしてラインフォルト家に使えるようになったメイドのシャロンが一緒にいてくれるようになり、弓術、礼儀作法といったことをはじめ、二人から様々なことを学び、慕うようになる。 「閃I」の5年前(1199年)、グエンがイリーナによってラインフォルト社を追われ、シャロンもイリーナに従い、それらに納得のいかない思いを抱える。 「閃I」の直前、祖父グエンから学費を援助してもらって実家を出て、母イリーナが常任理事をしているとは知らずにトールズ士官学院に入学する。 「閃I」 - 出自を隠して「アリサ・R」として、トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる(シャロンの来訪により出身はほどなく露見する)。ラクロス部に所属。自分の家族の在り方について悩みを抱えていたが、特別実習を通して克服していき、士官学院卒業までになんらかの道を示すことを母イリーナに宣言する。 「閃II」 - 当初、ガイウス、ミリアムとともにノルド高原に潜伏していた。リィンとの合流後は行動をともにし、ノルティア州で潜伏していたアンゼリカから母イリーナの所在がもたらされたことから、ルーレ市に潜入して救出に成功する。 内戦により組織が弱体化したラインフォルトグループの建て直しに少しでも早く協力できるようになるため実家に戻ることにし、士官学院を1年で卒業する。顧問として同社に復帰したグエンとシャロンに支えられ、実践形式でマネジメントを学び、シニアマネージャーの資格を得る。 「閃III」 - 叩き上げでラインフォルトグループの第四開発部室長に就任し、新型戦術オーブメント「ARCUS II」と魔導杖部門を担当している。リィンがクロスベル自治州を特別実習で訪れた際に再会し、第四開発部で開発した機甲兵用の追加ユニット(飛翔ユニット)を渡し、クロスベルにおける結社の暗躍が明らかになると再びリィンと行動を共にする。《黒キ星杯》の出現時に父フランツが生きていたことを知り、《黒キ星杯》では結社に戻りVII組の前に立ちふさがったシャロンらと戦う。その際、ティータやティオと連絡を取り合って作成した「オーバルギアEXA」に搭乗してシャロンに対抗を試みる。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンとシャロンを取り戻すべく行動を開始。ガルガンチュア級試験戦艦における戦いで、シャロンを取り戻す。真エンドでは《七の相克》後、イシュメルガの呪縛から解放されたフランツと再会する。 プロフィール 年齢:17歳(「閃I」・「閃II」)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:エレボニア帝国・ノルティア州(鋼都ルーレ) 人物 はっきりとした物言いで一見きつい印象だが、人のことを気にかけることができ、たとえ怒っていても相手のことを思いやらずにいられない性格(いわゆるツンデレ)。 母への反発が原動力になっているが、彼女が常任理事を務めている士官学院にそうとは知らず入学してしまったうえ、学費もやはりそうとは知らず母に支払われ続けており、完全に親離れできておらず、そのことに自覚を持つようになる。 母譲りの商才に加え、父から機械いじりなどの技師仕事を教わり、機械関係は士官学院に入学する以前からラインフォルト社の一般社員より詳しいくらいの知識を持つ。本人は(知識はあっても)エンジニアとしての才能は持っていないと自覚しているが、他の者たちがあまり持っていない技術関係の知識でVII組をしばしば助ける。 入学式後のクラスオリエンテーションで起きたアクシデントからリィンを一方的に敵視してしまうが、本人に悪気がなかったことは理解しており、授業中に教官から質問されたリィンをアシストするなど仲直りしようとタイミングをうかがうも、なかなか素直になれない。 母と祖父の対立に苦悩しており、かつてのような仲の良い家族に戻ってほしいと願っているが、先述の性格から他人にそのことを相談できずに一人で悩み続ける。特別実習を通じてリィンに初めて相談して励まされ、その後もともに過ごしていく中で彼に恋愛感情を抱くようになる。「閃II」ではそれが顕著に現れており、再会した折から彼に抱きつくほか、絆イベントではリィンとヴァリマールの内部に乗る、終章ではリィンと恋仲になった際に彼に口づけするなど、「閃I」におけるヒロイン的な扱いが強い。一方、リィンの女性絡みの話題になると あからさまに不機嫌になるような嫉妬深い一面もある。リィンの義妹のエリゼも同じ思いを持つことから、「本当に(自分と)意見が合いそう」と親近感を持っている。 容姿/外見 長い金髪をツーサイドアップにして、羽を模した髪飾りを付けている。あまり目立たなくなるがミリアムから「大きい方」と言われるバストの持ち主でもある。 ゲーム上の性能 武器は導力式の弓。祖父グエンとシャロンから学んだ弓術による攻撃を繰り出し、優秀なサポートクラフトを持つ。オーブメントの属性は火と空。 『魔法少女☆まじかるアリサ』のアリサ・ラインフォルト 「閃II」のDLC「アリサの人には見せられないオリジナル衣装」を基にしたスピンオフキャラクターで、『東亰ザナドゥ』の作中作『魔法少女☆まじかるアリサ』の主人公という設定。 ピンク色の服を着た魔法少女で、得物は伝説の愛の弓「トゥインクル・スター」、必殺技は「まじかる☆アリサ ラブ・シューティングスター」。 ふだんはハンバーガーチェーン店「マクモナルド」でアルバイトをしているごく普通の高校2年生だが、謎の妖精モナくんの導きにより、魔法少女まじかる☆アリサとなる。 モナくん(モナ国王、てぃんくる☆モナくん) モナの国の国王。本名は「てぃんくる☆モナくん」。いわゆる、魔法少女のマスコット妖精で、語尾に「モナ」を付けて話す。 悪の魔王(魔界皇子の父)の配下ミリアムによって国を征服され、国に伝わる伝説の変身アイテムである3つの『ARCUS』を手に命からがら人間界に脱走してきた。人間界ではマクモナルドのマスコットに乗り移り、ふだんはアリサのポケットの中でマスコット人形の振りをしているが、魔法少女を導く時はモフモフしたぬいぐるみ大の大きさになる。 自分の国を救ってもらうため、アリサ、ラウラ、エマにARCUSを託して魔法少女にする。 日本ファルコムのマスコットキャラクターのひとつであるモナくんを基にしたキャラクターであり、「閃II」のDLC「アリサの人には見せられないオリジナル衣装」では「てぃんくるモナくん」としてアクセサリになっている。 エリオット・クレイグ 登場作:『閃』P・『創』P 声:白石涼子 帝都出身の音楽好きの少年。 帝国軍の中でも猛将としてその名を知られるオーラフ・クレイグの息子で、父は軍人ながら、姉のフィオナとともにピアノ教師である母の薫陶を強く受けた音楽一家で育ち、自身も将来は音楽家を志望している。士官学院入学まで武術の経験は皆無に等しく、入学時に適性があると言われたことから《魔導杖(オーバルスタッフ)》のテスト要員に参加した。 来歴 ピアニストだった母親の影響で音楽に親しんで育つ。姉と同じく音楽院に進学しようとしたが、父オーラフの反対にあい、士官学校の中でも音楽の授業が充実していて、卒業生の半分は軍人以外の道に進むトールズ士官学院への進学を選ぶ。 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる。吹奏楽部に所属し、ヴァイオリンを担当する。父との関係を知られたくなかったため、(聞かれなかったからということもあるが)入学して3ヶ月経っても父親が軍人であることを黙っていた。帝都の特別実習で士官学院に入学した経緯をリィンらに明かし、最初は不本意な思いで入学したものの、それを前向きにとらえているということを語り、そうしたエリオットの在り方はラウラとフィーにも影響を与えて彼女らの和解の一助となる。 「閃II」 - 当初、マキアス、フィーとともにケルディック方面に潜伏していた。クロイツェン州の領邦軍に姉フィオナが囚われたことから、軍人として動けない父に代わってリィンらとともに領邦軍の拠点である《双龍橋》に潜入して姉を救出する。 士官学院の経験から音楽の力に気づいてますます好きになり、クロウの最期の言葉による後押しもあって、内戦後は激動の時代に少しでも人々の心を癒して豊かにできるよう、音楽の道に進むことを再び決意する。父に許されたとこもあって士官学院を1年で卒業し、帝都の音楽院に編入する。 「閃III」 - 念願のプロデビューを果たし、プロの音楽家として帝国各地での巡業を敢行している。サザーラント州で特別演習を行っていた第II分校が結社に襲撃を受けた際に救援に駆けつけてリィンと再会し、結社の拠点を探るべく分校と別行動を始めたリィンに同行する。《黒キ星杯》では、マキアスやユーシスとともに《鉄血の子供たち》の4人と戦う。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始。ドレッグノール要塞ではVII組とともに父であるクレイグ、教官だったナイトハルトを乗り越え、クロスベルでは陽動のため、アルカンシェルで練習公演の監督を務める。 プロフィール 年齢:16歳(「閃I」・「閃II」)→19歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:エレボニア帝国・帝都ヘイムダル(アルト通り) 人物 リィンにとっては士官学院で最初の友人。 士官学院入学後も音楽院などへの未練は持っていたが、特別実習等で視野を広げることができたため、漠然と音楽院に進むよりよかったと考えるようになる。楽器についてはヴァイオリンを演奏することが多いが、一通りの楽器には触れた経験がある。 楽器の演奏に関しては妥協を許さず、士官学院の学院祭に向けてVII組メンバーに音楽を教えることとなった時は人が変わったようなスパルタぶりや有無を言わさない圧力を見せ、他のVII組メンバー全員を閉口させる。実家の自室もあらゆる種類の楽器や大量の楽譜が揃えられており、趣味の範疇を超えているとまで言われる。 容姿/外見 年上の女性受けする容姿のため、帝都にいた頃は軽傷を負っただけでも近所のお姉さんたちが大騒ぎすることもあったらしい。 ゲーム上の性能 武器は魔導杖(男女兼用と男性用)。音楽に乗せて放たれるクラフトを使用。そのため、クラフトでは様々な楽器を使用する。特に回復効果の高いサポートクラフトを持つ。オーブメントの属性は水と空。 ラウラ・S・アルゼイド 登場作:『閃』P・『創』P 声:伊瀬茉莉也 レグラム地方を治めるアルゼイド子爵家の息女。青髪の長髪を持つ長身の女性。 帝国内でも高名な剣術流派「アルゼイド流」を修めており、その流派の継承者で帝国最強の剣士の一人にも数えられる《光の剣匠》ヴィクター・S・アルゼイドを父に持つ。 来歴 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる。水泳部に所属。入学時点でアルゼイド流の中伝をすでに得ており、その実力は新入生最強と言われている。元猟兵であるフィーを受け入れることができず、折り合いの悪さを引きずるが、後に帝都での特別実習中に私闘を経て和解する。パワータイプのラウラとスピードタイプのフィーとは本来、相性の良い組み合わせのため、リィンからは2人のコンビを「最強」と評される。 「閃II」 - 当初、ユーシス、エマとともにレグラムの実家に潜伏していた。不在のヴィクターに代わって領主としての仕事も務め、来訪してきたオーレリア、ウォレス両将の応対をし、圧倒される。 クロウの最期の言葉に後押しされ、アルゼイド流の奥義伝承の修行をすることを決意し、士官学院を1年で卒業してヴィクターとともに修行の旅に立つ。修行の末、19歳にしてアルゼイド流の免許皆伝に至り、師範代の資格を得る。 「閃III」 - 武者修行を兼ねて各地の練武場を回っては師範代として指南をしつつ、己の武を磨いて回っている。サザーランド州で特別実習を行っているリィンと再会し、同地で暗躍を始めていた結社に対抗するよう「要請」を受けた彼を助力する。《黒キ星杯》ではエマ、ガイウスとともに結社最強のアリアンロード、マクバーンの2人と戦う。そのさなか、父ヴィクターが乗るカレイジャスが爆破されるのを目の当たりにしてしまう。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事と父が乗るカレイジャスが爆破されたことによるショックで意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始する。物語終盤、VII組とともに呪いの強制力によって突き動かされたヴィクターと戦い、勝利する。 プロフィール 年齢:17歳(「閃I」・「閃II」)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:エレボニア帝国・クロイツェン州(レグラム) 人物 常に泰然自若としており、ある意味で貴族的な鷹揚さを持つ。やや世間ずれしている面はあるものの、自分の無知は無知として積極的に学ぼうとする向上心を持っている。そんな性格であるため、貴族ではあるが、身分を問わずに誰でも平等に接する。ことあるごとにアルゼイド家に含むところがある様子を見せるデュバリィにも真摯に接するなど、器の大きさを見せる。 見込んだ相手や気に入った相手のことを理解できないと気が済まない性分があり、士官学院入学当初に全力を出していなかったリィンや、自分とは大きく異なる生き方をしてきたフィーに対して執着を持つようになる。 普段から凛々しい立ち居振る舞いをしているため、年下の女子には人気があり、レグラムで一部の者に「お姉さま」と呼ばれて熱烈に慕われているほか、VII組が帝都の聖アストライア女学院を訪れた際も女学生たちから人気となる。 剣については、寝る前には素振りを欠かさないようにしたり、リィンにも手合わせを願うなど、自らを高めることに余念がない。精進次第では私をも凌ぐだろうとオーレリアから言われている 祖先は《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットの腹心であるため、聖女は憧れの存在であり、いつかは彼女のようになりたいと考えている。 「閃I」の学院祭の《みっしぃパニック》でみっしぃを気に入ってしまい、 古風な話し方をする人物で、礼を言う時は「そなたに感謝を」と口にする。 ゲーム上の性能 武器は身の丈ほどの大きさを誇る両手剣で、戦闘では敵に剣の重量も活かした強烈な攻撃を放つ。オーブメントの属性は水と火。 マキアス・レーグニッツ 登場作:『閃』P・『創』P 声:佐藤拓也 帝都知事カール・レーグニッツの息子。平民出身。 大変な努力家で、勉学では入試首席のエマに負けまいと普段から努力を続けている。帝国の貴族制を公然と批判するなど、クラス内でも貴族への嫌悪感を強く表明している。 来歴 早くに母親を亡くし父と2人だけの父子家庭となるが、近所に住んでいた9歳年上の従姉トリシャが男所帯のレーグニッツ家の世話を焼き、マキアスにとっては姉がわりとなる。 「閃I」の6年前(1198年)、その従姉が貴族の婚約者から手ひどく裏切られたことを苦に自殺してしまったことで、貴族に対して憎しみを持ち、それが八つ当たりにすぎないことは承知しつつも、彼らに勝てるだけの力を求めるようになる。 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる。第二チェス部に所属。入試の成績は第2位で、座学は学年でもトップクラスの成績。入学後はVII組の副委員長となる。貴族制度については公然と批判しており、貴族のクラスメイトとも距離を置いており、特にユーシスとはARCUSの《戦術リンク》もできないほど反りが合わず、最初の特別実習ではそれが原因で普通の試験であれば落第点にあたるほどの散々な成績を残してしまう。リィンのことも彼が男爵家出身で、しかもそのことを隠していたことを知ってからは距離を置いていたが、続くバリアハートでの特別実習を通じて、リィンやユーシスの人間性と境遇を知ってほだされ、次第に考えを改めていく。 「閃II」 - 当初、エリオット、フィーとともにケルディック方面に潜伏していた。VII組のクラスメイトの中では最初にリィンに合流する。《カレル離宮》に父が囚われていることを知り、救出作戦に参加する。 内戦後はクロウの最期の言葉に後押しされたこともあって帝都の政治学院を前倒しで受験して合格したことで、士官学院を1年で卒業して政治学院に編入することにする。父譲りの生真面目さと優秀さをフル回転させて1年で必要単位を修得すると、19歳という異例の若さで「司法監察院」入りを果たす。 「閃III」 - 司法監察官として登場。クロスベルではアリサ、エマとともに、リィンに助力する。《黒キ星杯》では、エリオット、ユーシスとともに《鉄血の子供たち》の4人と戦う。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始。絆イベントではかつてトリシャと婚約していたアーサーと再会し、トリシャの件で後悔していた彼の呪いを解く。 プロフィール 年齢:17歳(「閃I」・「閃II」)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:エレボニア帝国・帝都ヘイムダル(オスト地区) 人物 少し頭が固く、考えすぎなところがある。何事にも真正面から正攻法で立ち向かう強さがあり、他の者であれば難しすぎてうやむやにしてしまうような問題にも真摯に向き合い答えを探すようなところがある。そうした性格から、他人と衝突し、空回りすることも多い。 ユーシスとは当初は折り合いが悪く、特別実習を経て関係が多少改善した後も顔を合わせれば皮肉や憎まれ口を言い合っているが、息はピッタリで、喧嘩するほど仲が良い種類の関係になる。 入学当初はVII組の中でもトラブルメーカーという面が強く、後に本人もそのことを認めクラス一の未熟者だったと自省の念を持つようになる。 思想や立場など含め、ユーシスとセットでキャラクター造形がされている。 初期設定では鉄道模型などのインドアな趣味を持っているというキャラ付けが検討されたようだが、ゲーム本編ではミスティによるラジオ番組「アーベントタイム」のファンという程度に抑えられている。 ゲーム上の性能 武器は導力式のショットガン。装填する弾丸によって回復や状態異常の効果を相手に与えるクラフトを持つ。オーブメントの属性は地と幻。 ユーシス・アルバレア 登場作:『閃』P・『創』P 声:立花慎之介 四大名門の一つ、アルバレア公爵家の次男。宮廷剣術の使い手で、騎士剣を得物にしている。 来歴 帝国最大の貴族の一角であるヘルムート・アルバレアの子として生まれるが、母が平民であることからアルバレア公爵家から遠ざけられて育ち、「閃I」の8年前(1196年)、母の死に伴い公爵家に引き取られる。公爵家に引き取られて以降は兄ルーファスを慕い、彼から様々なことを教わりつつ育つ。 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる。もともと馬好きであったことから、入学後は馬術部に所属する。出自による葛藤やマキアスとの不和などを抱えていたが、リィンにより緩和される。入学当初は周りを寄せ付けない雰囲気が強かったが、VII組との交流を経て人当たりが柔らかくなっていく。VII組に途中編入したミリアムからは早々に懐かれる。 「閃II」 - 当初、ラウラ、エマとともにレグラム方面に逃れたが、単独でバリアハートの実家に戻る。その後、しばらくは不本意な思いを抱えつつ領邦軍の指揮などを行っていたが、リィンたちが各地で活動を始めたことを察知するとサラに連絡を取るなど準備し、リィンとの一騎打ちの末に意を決し、実家と決別してVII組に合流する。父ヘルムートがケルディック焼き討ちを行ったことで父を止めることを決意し、オーロックス砦の戦いで自らの手で父を拘束する。 内戦後は学院生としての生活に戻っていたが、父の逮捕と兄ルーファスのクロスベル総督就任により、領主不在となったクロイツェン州は彼が治めるほかなくなり、クロウの最期の言葉の後押しもあり、士官学院を1年で卒業して領地に帰る。その後、ヴァンダール一門の処遇や税制改革の強行など、貴族への締め付けが加速度的に強化されていくことに不穏な空気を感じ取り、ハイアームズやログナーなど他の四大名門と水面下で連絡を取り合うようになる。 「閃III」 - アルバレア公爵家の当主代理にして、クロイツェン州の領主代行として登場。四大名門の一角として領邦会議が開催される海都オルディスに赴き、同地で特別演習を行っていたリィンと再会。領邦会議を前に結社によってジュノー海上要塞が占拠されると、その攻略に参加し、リィンらとともにアリアンロードや《戦乙女》たちと交戦する。領邦会議の主題となるカイエン公爵家当主の後継者指名ではハイアームズ侯、アンゼリカと連帯し、当初有力視されていたバラッド侯を公費流用などを理由に弾劾して候補から除外し、ミルディーヌ(ミュゼ)を次期当主として推挙する。《黒キ星杯》では、マキアス、エリオットとともに《鉄血の子供たち》の4人と対峙し、その中で、兄ルーファスに帝国最大の大貴族の嫡子でありながらなぜ《鉄血の子供たち》としてオズボーンに与するのか理由を問いただし、彼の生まれの秘密を知る。最終盤、黒の聖獣から身を呈してアルティナを守ったミリアムが命を落としたことで絶叫する。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事、特にミリアムの絶命により意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始する。アリアンロードがその最期に力を残したことでミリアムが思念体の形で再び現れ、涙する。幻想機動要塞では新旧VII組とともにルーファスと対峙し、彼を破った後、敗因を問う兄にそれを教え、一発殴って気絶させることでケジメを付ける。 プロフィール 年齢:17歳(「閃I」・「閃II」)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:エレボニア帝国・クロイツェン州 人物 言動は尊大だが悪気があるわけではなく、基本的には人情のある人物で、自分の未熟さを受け止める謙虚さもある。大貴族出身だが必要以上にへりくだられることや馴れ合いは嫌い、「閃I」で士官学院に入学した際も、自身の家名のために媚を売ってくる生徒には辟易しており、学内にある貴族専用サロンにも行こうとしなかった。その誇り高い性格は母親譲りだと言われている。 マキアスとは彼の貴族嫌いの言動に対して火に油を注ぐような言動を返すために入学当初から険悪な関係が続いていたが、実家のあるバリアハートでの特別実習を通して、以降は互いに若干歩み寄った関係となる。 アルバレア公の実子だが、平民出身の妾の子であるため、父であるアルバレア公からは関心を向けられていない。母の死により公爵家に引き取られて以降、妾腹の彼に分け隔てなく接した兄ルーファスのことを慕い、宮廷剣術や作法も彼から教わった。自分と同じく生まれに悩みを抱えるリィンとはお互いの葛藤を打ち明け合ったことをきっかけに、互いを認めて高め合う関係となる。 子供たちの面倒見がよく、バリアハートでも子供たちから慕われている。ミリアムがVII組に編入してからは彼女にも妙に懐かれてしまい、奔放な性格に振り回されている。ミリアムには当初は邪険に扱うことが多かったが、「閃III」終盤で彼女が消滅してしまうという出来事を経て、「閃IV」で彼女が思念体のような形で再び姿を現すようになると素直に接するように態度が変化している。 実家では暇があれば厩舎に通っていたほどの馬好きで、「閃I」と「閃II」の本編でも馬に乗るイベントが多いほか、「閃II」のSクラフト「アスティオンナイツ」は、『軌跡シリーズ』では異例な、馬に騎乗した攻撃となっている。 「閃I」制作時、VII組の男性陣の初期設定画は日本ファルコムの女性スタッフの意見を聞きながらデザインされており、ユーシスの場合は乙女ゲーム的趣向が大きく出た結果、ゲーム本編よりもやや「俺様的な不良貴族風」なビジュアルだった。VII組のほかの男性キャラも同様で、特にガイウスとクロウは乙女ゲーム的な趣向が強く出ていたものの、制作が進むにつれていずれも日本ファルコムのゲーム的なキャラクターになっていったという。 「閃III」以降の変化 マキアスとは会えば憎まれ口を言い合う仲であることに変わりはないが、嫌みはなくなったと言われており、その点はマキアスも認めている。何だかんだで仲が良く、友情の形というのは色々あるという感慨をアルティナに抱かせる。 「閃IV」では(プレイヤーの選択によっては)アルバレア家に伝わる聖剣エルヴァースを入手し、最終機動要塞では兄弟剣である聖剣イシュナードを持つルーファスと相対する。 ゲーム上の性能 武器は騎士剣。左手を腰に添えた独特の構えから、兄より学んだ伝統的な宮廷剣術による攻撃を繰り出す。オーブメントの属性は風と空。 エマ・ミルスティン 登場作:『閃』P・『創』P 声:早見沙織 《魔女の眷属(ヘクセンブリード)》出身の少女で、詠唱による魔法を使える。 騎神と起動者を導くという魔女としての使命のため、《灰の騎神》ヴァリマールの封印されているトールズ士官学院に入学した。 来歴 母親は在野の魔女で里の外で暮らしていたが、不幸な事故で命を落としたため、ローゼリアに引き取られ、同じくローゼリアの養い子のヴィータを姉がわりにして姉妹同然に育つ。 「閃III」の15、6年ほど前(1190年か1191年)、ローゼリアが眷属創造の秘術を用いてセリーヌを生み出し、エマに与える。 その後、《巡回魔女》となったヴィータが里を出て、そのまま行方をくらましたことにショックを受け、自分も《巡回魔女》になるため修行と勉学に励むようになる(1197年頃)。 16歳の時(1203年)に、渋るローゼリアから《巡回魔女》の資格を認められる。早速、ヴィータを探すために里を出たが、《魔女の眷属》の使命により士官学院に入学することになったため、それを一時中断し、在野の魔女の協力も得てトールズを受験し、奨学生の資格も得る。 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる。魔女であるという出自は隠して辺境出身の奨学生ということにしている。VII組の委員長となり、武術面ではエリオットと同様、適性を見込まれて魔導杖のテスト要員となる。文芸部に所属し、部長のドロテが腐女子であるため、事あるごとに引きずり込まれそうになる。騎神のことはよく知らされていなかったため、ヴァリマールを発見した時もどういうものかは把握していなかった。 「閃II」 - 当初、ラウラやユーシスとともにレグラム方面に潜伏していた。再会したリィンに対し、秘密を隠してきた自分にVII組のメンバーでいる資格はないと言うが、彼からは改めて仲間として受け入れられる。精霊窟ではヴィータと対面し、エマに負担をかけまいとした祖母ローゼリアから魔女の使命の本質について何も伝えられていなかったことを知る。 内戦後、再び姿を消したヴィータを探すため、そして帝国における事態が《騎神》とそれにまつわる謎に紐づいて進行していることから、その謎を解き明かすことを望み、1年で士官学院を卒業する。 「閃III」 - 故郷で一通りの秘術と帝国にまつわる歴史をローゼリアから学び、改めてヴィータの行方を追いつつ、かつて魔女と地精が築いた霊窟を探し求める旅をしている。クロスベルでリィンと再会し、マクバーンの焔を防げるほどに強化された魔力を見せつつ助力し、別れ際、リィンが「鬼の力」を再び制御することができるようペンダントを渡し、特訓のためセリーヌをしばらくリィンに同行させる。帝都でリィンらと再会し、《黒キ星杯》ではラウラ、ガイウスとともに結社最強のアリアンロード、マクバーンの2人と戦う。 「閃III」終了の直後、《巨イナル黄昏》開始時に、暴走して囚われたリィン、剣となったミリアム、自力で離脱したミュゼ以外の新旧VII組を《黒キ星杯》から脱出させる。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後はVII組の仲間とともに故郷の隠れ里エリンで療養しつつ、《黒キ星杯》で起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始する。リィンを救出した後も魔女の力でVII組を助け、幻想機動要塞では、外の世界について話が及ぶと、ガイウスとともに「外の理」とこの世界の謎について話す。 プロフィール 年齢:17歳(「閃I」・「閃II」)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:隠れ里エリン 人物 控えめな性格をしており、やや引っ込み思案なところがある。他人を思いやる優しさを持っており、癖の強いVII組の中では一番の常識人。 入学後はVII組の委員長となり、仲間内からは主に「委員長」と呼ばれ、面倒見のいい委員長として身分に関係なくクラス全員から信頼されている。入試を首席で通過するほど成績優秀で、その後も学年トップの成績を誇るために入試2位のマキアスからはライバル視される。 面倒見がよく、士官学院時代はフィーに数学を教えたりしている 怪我の急速な治癒や開錠などオーブメントに由来しない魔法のような力を使うことができる。魔女であるためなのか、高い歌唱力を持つ。 緋のローゼリアの養い子。猫のセリーヌはお目付け役であり、姉であり妹でもあるような関係である。ヴィータのことは姉弟子であることから「姉さん」と呼び、慕うとともに魔女として憧れており、里を抜けた彼女のことを気にかけている。 視力は多少ぼやける程度の悪さで、魔女の術で補えば問題はないのだが、幼い頃にロゼから「他者に自分の“素顔”を見せれば情に流され使命が揺らぐ危険もある」と教わり、「歴史の影に潜み使命を全うすべき者」という魔女としてのあり方の象徴として眼鏡をかけている 「閃III」以降の変化 ローゼリアの下で修行し直し、《魔女の眷属》に伝わる秘術を一通り修得し、空間転移や(「閃II」より強力な)限定的な認識操作といった高度な魔法を扱えるようになっている。魔女としての実力がかなり上がっており、カンパネルラからも《深淵》に届く魔力と感心されている。 容姿/外見 三つ編みと眼鏡が特徴で、かなりの巨乳。VII組の女子の中で一番スタイルが良く、さらに眼鏡を外して髪をほどくとVII組メンバー全員が感嘆し、アリサが「(隠すのが)もったいない」と評するほどの美少女。 瞳の色は普段は青だが、魔力を高めると金色になる。「閃III」までは眼鏡をかけていたが、「閃IV」では眼鏡を外す。 外見は「ザ・委員長」としてデザインされており、初期設定と実際に採用されたデザインの差は小さい。 ゲーム上の性能 武器は魔導杖(男女兼用と女性用)。同じ武器を使うエリオットに比べるとアーツ面での攻撃能力が高い。オーブメントの属性は火と幻。 フィー・クラウゼル 登場作:『閃』P・『創』P・『黎』 声:金元寿子 猟兵団《西風の旅団》出身の少女で、VII組の初期メンバーの中では最年少。ショートの銀髪をラフに切りそろえた少女。 来歴 「閃II」から見て10年ほど前(1194年頃)、猟兵団《西風の旅団》の団長ルトガー・クラウゼルに拾われ、彼から姓を与えられ育てられる。戦闘技術を団員たちに教わり、10歳の頃(1199年頃)に偶然から初めて実戦を経験し、その後、渋るルトガーを団員が説得する形で《西風の旅団》の猟兵となる。その後は各地を転戦して《西風の妖精(シルフィード)》とあだ名されるようになる。 「閃I」の前年(1203年)末、ルトガーが赤い星座の《闘神》バルデル・オルランドと一騎討ちの末に相討ちとなり、団長を失った西風の旅団は解散状態になる。他の団員に去られて途方に暮れていたところをサラに半ば強引に連れてこられる形で、士官学院に入学した(サラとは「猟兵と遊撃士」として交戦経験があったようである)。 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる。園芸部に所属。猟兵だった過去が明るみとなると、猟兵とは相容れない考えを持つラウラとの間で不穏な関係となるが、帝都での特別実習を通して和解し、以後は強力なコンビを組むようになる。 「閃II」 - 当初、エリオット、マキアスとともにケルディック方面に潜伏していた。合流後、ガレリア要塞跡にて《西風の旅団》で仲間だったゼノ、レオニダスと敵として再会する。《煌魔城》の戦いでは士官学院に入学してから培ってきた思いを彼らに打ち明けて成長を認められ、団長の意向で猟兵の世界から足を洗うよう仕向けられたことや、他の団員たちは壮健であることを伝えられる。 《煌魔城》の戦いの最期にゼノたちが残した「団長を取り戻す」という意味深な言葉の真意を探るため、《西風の旅団》捜索にあたって自由が利き、なおかつ「《VII組》のために自分ができること」を自分なりに考え抜き、士官学院を1年で卒業し遊撃士となる道を選択する。 「閃III」 - 「閃III」では帝国政府からの規制がさらに強まる中、サラやトヴァルによる指導のもと、若干16歳で正遊撃士の資格を取得し、サラとコンビを組む形で国内外での仕事をこなしている。サザーラント州で特別演習を行っていたリィンと再会し、ラウラ、エリオットとともに彼をサポートし、その中で死んだと思われていたルトガーと再会する。《黒キ星杯》では、アリサ、サラとともにルトガーらと戦う。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始。サラ、エリオットと行動をともにしていたが、ハーメル廃村で新VII組を救援し、ユウナらがラマール州の探索に赴く際に同行する。《第三相克》を前にルトガーと戦い、《相克》で敗れて満足して消滅しようとする彼をお父さんと呼び別れの挨拶をする。《巨イナル黄昏》が終わった後は遊撃士としての日常に戻り、帝国の混乱収拾のため各国から来た遊撃士たちとともに尽力する。 プロフィール 年齢:15歳(「閃I」・「閃II」)→17歳(「閃III」・「閃IV」)→18歳(「閃IV」終盤) 誕生:8月31日 人物 若干面倒くさがりでネコのようにどこでも寝る癖がある。小柄な体格ながらも、校舎の2階から飛び降りて平然としていたり、高所へ壁伝いに簡単に飛び上るなどの驚異的な身体能力を持つ。また、戦場で培われたことから戦術眼・状況判断力・分析力・察知能力などに非常に長けており、緊急時や戦闘ではその力を遺憾なく発揮している。 人付き合いは悪くなく、真顔で辛辣な冗談を飛ばすこともあるが、自分の出身や過去については積極的に語ろうとしない。 生い立ちや周囲より年齢が若いことから勉強は苦手なようで、課目によっては日曜学校で習っているはずの内容をエマやアリサから教わることもある。試験の成績はクラス内最下位だったものの99人中72位と健闘し、アリサからはもっと上を狙えるとも評されている。 自身と同様、本当の両親の顔を知らないという共通点からリィンに対して親近感を持っている。また、一緒にいると「居心地が良い」「安心する」といった具合にかなり懐いている様子である。 ゲーム上の性能 武器は拳銃と短剣が一体化した「銃剣(ガンソード)」の二刀流「双銃剣(ダブルガンソード)」。普段腰に身につけているウェストポーチには閃光手榴弾(フラッシュグレネード)や破壊工作用の可塑性の高性能爆薬が入っている。また、寮の部屋には弾薬を備蓄している。 『閃』のプレイヤーキャラクター中最速のスピードを誇り、戦闘では主に斬撃での攻撃を行いクラフトで銃撃も繰り出すほか、上述の閃光手榴弾による爆撃を行うクラフトも持つ。フィールドアクションでは間合いに応じ、斬撃と銃撃を使い分ける特殊な攻撃を行う。オーブメントの属性は風と時。 ガイウス・ウォーゼル 登場作:『閃』P・『創』P 声:細谷佳正 帝国と共和国の係争地域であるノルド高原出身の青年。褐色の肌に長身の偉丈夫。 「閃III」以降は星杯騎士団の守護騎士第八位《絶空鳳翼》として登場する。 来歴 幼い頃、ノルド高原の東に共和国軍の基地が築かれ、帝国軍の監視塔が建てられ、少しずつ不安を覚える。 七耀教会の巡回神父としてノルドを訪れていたバルクホルン(星杯騎士団の守護騎士だがガイウスには隠している)からゼムリア大陸の歴史を教わり、大国同士の争いで消えた民族の多さ、《導力革命》がもたらした生活や文化への影響、時間と距離の概念にもたらした大幅な変化を知り、ノルドの地がいつまでも平穏であり続ける保証はなく、「外」の大きな流れに巻き込まれる可能性があり得るということに気づく。 「閃I」の前年(1203年)、ゼクス中将がゼンダー門に着任した当時、魔獣の群れの襲撃を受けていたところを助太刀したことで彼と面識を得る。それをきっかけにトールズ士官学院の存在を知り、ゼクスから推薦するという申し出を受けて、それを即決する。 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる。絵を描くのが趣味で、故郷にいた当時は我流でノルドの風景を描いており、入学後は絵の専門的な技術を学べることから美術部に所属する。入学直後のオリエンテーリングではリィン、エリオットと同行する。帝国の文化や制度には疎いためリィンやエリオットに教わっており、先入観に囚われない本質を突いた発言をすることがあり、VII組をはじめ周囲から厚く信頼されるようになる。特別実習でVII組・A班がノルド高原を訪れた際は一行を案内するとともに、同地での《帝国解放戦線》の暗躍に立ち向かう。 「閃II」 - 当初、アリサ、ミリアムとともにノルド高原に潜伏していたが、リィンらと合流すると、ノルドを守るためには帝国の内戦を抑える必要があると悟り、第二の故郷である帝国のためにも、リィンらと行動をともにすることを決意する。 ノルドの地に戦火が及ぶ危険の高まったことから、士官学院を1年で卒業して故郷に帰る。 「閃II」と「閃III」の間(1205年)、故郷のノルド高原に戻り、共和国軍と帝国正規軍との間で散発的な交戦が繰り返される中、ノルドの民の安全を守ろうと目を光らせる。高原を渡る風に何か黒いものが混じっていることを感じ、来訪した師バルクホルンにより、それが帝国に迫る"滅びの風"だということを知る。その最中、共和国軍の飛行艇によってノルドの里が襲われ、自分の身を犠牲にしてガイウスを救ったバルクホルンにより、死の間際に彼の《聖痕》を託される。その後、トマスによってアルテリア法国に案内され、半年間に渡って守護騎士としての修行を積む。 「閃III」 - 星杯騎士団の守護騎士第八位《絶空鳳翼》となって帝国に帰還し、ラマール州でリィンらに助太刀して《鉄機隊》らと交戦する。《黒キ星杯》ではラウラやエマとともに結社最強の《鋼の聖女》、《火焔魔人》の2人と戦う。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始。《黒の工房》でリィン救出後は、VII組ら一行に自身のメルカバ捌号機(はちごうき)を提供する。星杯騎士となったことで、自分が何のために戦っていたのかを一時的に失いかけていたが、ウォレスとの一騎打ちを経て士官学院に入った時の初心を思い出し、ガイウス・ウォーゼルとして世界を護ることを誓う。 プロフィール 年齢:17歳(「閃I」・「閃II」)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:ノルド高原 趣味:絵画 人物 鷹揚で常に泰然自若としており、年齢不相応に達観したところのある青年。寡黙だが、よく考えてから的確な発言をするタイプで、ここぞという時の発言には説得力がある。 ノルドに伝わる槍術を用い、十字槍を得物とする。師匠はバルクホルンで、ウォレスとは兄弟弟子の関係にあたる。 4人兄弟の長男で、弟トーマと2人の妹には「あんちゃん」と慕われている。 「閃III」で星杯騎士となるが、「風と女神の~」を口癖にしているように、七耀教会の信仰に厚いことは「閃I」の頃からたびたび示されていた。 ゼオ ノルド高原を天空から見守る鷹で、ガイウスの友。内戦の時は仲間というより、守るべき弱者としてVII組に助力する。 「ゼオ」という名前は《獅子戦役》でドライケルス皇子とともに戦った勇士と同じだとガイウスは語る。 ゲーム上の性能 武器は身の丈を超える長さの十字槍。幼少より狼相手に磨かれた故郷に伝わる伝統の騎馬槍術による攻撃を繰り出す。オーブメントの属性は風と地。 ミリアム・オライオン 登場作:「閃I」P・「閃II」P・「閃III」P→B・「閃IV」O・『創』P 声:小岩井ことり 《鉄血の子供たち(アイアンブリード)》の一人で、VII組には年度途中で加入する。帝国軍情報局に所属するエージェントで、《白兎(ホワイトラビット)》というコードネームを持つ。 「アガートラム」という名の銀色の巨大な傀儡(くぐつ)を連れている。 来歴 「閃III」の5年前(1201年)、《黒の工房》で覚醒する。目覚めた後はすぐに任務に就くことはなく、クレアとレクターの世話になり、基本的な知識を学ぶ。 「閃I」 - 帝国軍情報局のエージェントとして各地をまわり、リィンらの前にしばしば姿を現し、ノルド高原では実力を試すために交戦する。情報局が《C》の行動パターンをプロファイリングした結果、トールズ士官学院の関係者である可能性が有力視されたことから、年度途中ながら、トールズ士官学院に編入し、特科クラスVII組の一員となる。調理部に所属。 「閃II」 - 当初、アリサやガイウスとともにノルド高原に潜伏しており、たびたび敵として現れるアルティナのことを気にかける。「カナシイ」という感情は持っておらず泣いたこともなかったが、一連の経験を経て心が育ち、VII組での最後の戦いを終えると涙を流す。 内戦後は情報局の一員としての任務を再開するため、VIII組を卒業する。 「閃III」 - 《鉄血の子供たち》の一員として、情報局の任務に従事している。アルティナとも再会し姉であることを改めて宣言し、オズボーンの意向に反してもVII組であることを優先すると宣言していたが、《黒キ星杯》では考えがあって他の《鉄血の子供たち》とともにVII組の前にたちふさがる。オズボーンがアルティナをさらった理由を知っており、《黒の聖獣》からリィンとアルティナを庇い、アガートラムを破壊されて自身も致命傷を負った結果、最後はヴァリマールの手の上で安堵の表情を浮かべながら命を落とし、その身は光となって《根源たる虚無の剣》となる。これによりリィンは鬼の力に飲まれて暴走し、《根源たる虚無の剣》を持ったヴァリマールが《黒の聖獣》を討ち取ったことで《巨イナル黄昏》が始まる。 「閃IV」 - 肉体が滅びた後、その意識は《根源たる虚無の剣》の中に残っており、《黒の工房》では暴走したリィンにヴァリマールや他の多くの人々とともに語りかけリィンを正気に戻す。その後は剣の中で沈黙するが、リィンらが《第三相克》を挑んだアリアンロード(リアンヌ)が最後の力をヴァリマールと《根源たる虚無の剣》に与えたことで呪いの枷が外れ、思念体として動けるようになる。最終決戦ではヴァリマールの剣として戦い、《最終相克》でリィンの駆るヴァリマールがイシュメルガを下すが、リィンはイシュメルガの思念体である《黒の思念体》に乗り移られ、その身を蝕まれてしまう。 (ノーマルエンド) - こうなることを予期していたリィンは、《黒の思念体》が《黒の騎神》と分離したことをイシュメルガを滅ぼす好機と見てヴァリマールとともに大気圏外に飛び去ることを決意し、どのみち消滅は免れないと覚悟していたミリアムもクロウとともにそれに付き合い、最後は真っ白な華のように輝く光となる。 (真エンド) - 《黒の思念体》は分離させられ《大地の檻》によってイシュメルガ=ローゲして実体化した末、リィンらによって撃破される。狭間の空間に逃げ込んだ《黒の思念体》をリィンは追いかけ、人が振るえる大きさになった《剣》(ミリアム)で切り伏せ消滅させる。《巨イナル黄昏》が終息したことで役目を終えたミリアムは騎神やクロウとともに消滅を始めるが、6騎の騎神が最後に残された力を振るって奇蹟を起こし、消滅しかけていた《剣》を実体化させた上でミリアムの魂をつなぎとめる。全てが終わった後、新旧VII組は《黒の工房》に向かい、フランツ・ラインフォルトが密かに用意し残していた「Oz73」のバックアップ素体に《剣》から魂を移し、ミリアムは復活する(これにて「閃IV」本編は終幕となる)。 プロフィール 推定年齢:13歳(「閃I」・「閃II」)→15歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:《黒の工房》 人物 非常に能天気で、呑気かつ無邪気で人懐っこい性格をしているが。状況によっては軍人としての一面も見せる。当初からARCUSも持っており、VII組メンバーとも戦術リンクを結んでの攻撃を行うことができる。 編入後の実習中はたびたび機密情報としか思えない情報や知人の個人情報を気軽に話したり、事あるごとにアガートラムを呼び出して強引に力任せに解決しようとするため、VII組メンバーから呆れられている。基本的に怖いものなしだが、幽霊の類は苦手とする(本人は「得意ではない」だけだと言っている)。 Oz73 正体は《黒の工房》製のホムンクルスで、形式番号は「Oz73」。 本を読んで感動するであるとか誰かがいなくなってさびしいということは理解できるものの、「カナシイ」という感情は持っておらず、泣いたこともなかった。任務遂行に支障をきたさないようにするためそうなっていたようだが、ケルディックの焼き討ちやクロウの死といった経験を経て、辛さや悲しみといった感情を獲得することになる。 「閃II」の後日譚で、自分は「“お母さん”から生まれたのとは違う“造られた子供”」であり、アガートラムとリンクできるよう調整されていることを語り、詳しい情報は《黒の工房》から出荷された際に消去されていることを明かす(形式番号のみ覚えている)。そのため覚醒後の学習ではクレアの世話になり、その経緯から彼女のことを姉のようにも母のようにも思い特に懐いている。 ホムンクルスという設定と、(「閃III」で)どうなるかは「閃I」の初期設定の段階で決まっていた。やんちゃなキャラという点も初期設定の段階で決まっていたが、リィンとの絡みなどのセリフが書かれていく内に、それに引っ張られてキャラが変わっていき、それに合わせてキャラクターデザイン(絵)にも変化が出たという。 「閃III」以降の変化 VII組に肩入れしすぎているため、「閃III」では情報局から情報へのアクセス制限を受けるようになる。 容姿/外見 碧色(緑色)の短髪をした少女。《黒の工房》のホムンクルスの製造技術はクロイス家から盗んだものであるため、キーアと同様、覚醒後は成長を続けている。「閃III」で再登場した際は身長も少し高くなっているが、1リジュ(1㎝)程度なので本人は満足はしていない。 「閃I」では防水、速乾性能を持つ特務スーツを着ている。 アガートラム ミリアムが連れている銀色の浮遊する謎の巨大傀儡。《黒の工房》製。金属とも陶器とも言えない不思議な物質でできており、ミリアムからは「ガーちゃん」と呼ばれている。外見は胴体と巨大な腕だけで足がなく、普段は地面の上を浮遊しているが、片腕にミリアムを乗せて高度の空を飛ぶこともできる。ミリアムとの意思疎通も行え、彼女の発言に謎の機械言語による返答を返す。詳細な機能は不明だが、普段は姿を消してミリアムに付き添っており、彼女の指示で姿を見せてはさまざまな行動を行う。 戦闘面ではミリアムの指示に従って剛腕による殴打を繰り出すほか、ビームの照射やバリアの展開も行える。自在に形状を変えることもでき、ミリアムの一部のクラフトやSクラフトでは、巨大な球体やハンマーに変形して強烈な攻撃を行うものとなっている。 《黒キ星杯》で《黒の聖獣》の攻撃を受けて破壊される。 ゲーム上の性能 武器は上述の傀儡「アガートラム」で、ミリアムがこれを操って殴打させるのが通常攻撃。そのため、得物を持たない変わり者。自身はアーツによる攻撃を行う。オーブメントの属性は地と幻。 サラ・バレスタイン VII組の担任であり、武術・実践技術担当。詳細は#サラ・バレスタインを参照。 クロウ・アームブラスト 2年生の先輩で、単位不足を理由に年度途中でVII組に編入する。詳細は#クロウ・アームブラストを参照。 セリーヌ 優美で艶やかな毛並を持つ猫。実はエマの使い魔である。詳細は#セリーヌを参照。
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