遊撃士
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「遊撃士」の解説
エステル、ヨシュア、カシウスについては「#ブライト家」を参照 シェラザード・ハーヴェイ 登場作:『空』P・『暁』P・「閃IV」O・『創』O 声:塩山由佳 ロレント支部に所属する女遊撃士。「《銀閃(ぎんせん)》のシェラザード」の異名を持つ。鞭の使い手だが併行してアーツも駆使する攻撃を得意とするタイプ。 エステルとの付き合いは長く、「シェラ姉」と呼ばれ、頼れる姉貴分として慕われている。 来歴 幼少期をスラム街で身寄りのない孤児として過ごしており、生き延びるためにスリ、置き引き、かっぱらいといった軽犯罪を繰り返す荒んだ生活を送っていたが、7歳くらいの時(1186年頃)に旅芸人集団「ハーヴェイ一座」の座長に拾われる。一座で姉貴分となったルシオラに様々な芸を教わり、やがて踊り子として一座の芸人に加わる。 「FC」の12年前頃(1190年頃)、巡業で訪れたロレントでエステルをきっかけとしてブライト家と親しくなり、以降巡業でロレントを訪れる度にブライト家に遊びに行く関係となる。 「SC」の8年前(1194年)、ハーヴェイ座長が死去したことで一座が解散し、ルシオラも姿を消したため、唯一頼れる大人だったカシウスを頼り、彼の指導で遊撃士を目指す。 1197年、準遊撃士としてリベール王国の各地方を回って各地の遊撃士協会から推薦状をもらい、正遊撃士となる。 「FC」 - ロレント支部所属の正遊撃士としてエステルとヨシュアの遊撃士研修(ブレイサー研修)を担当し、最終試験に合格した二人を準遊撃士に任命。その後、カシウスが行方不明になり、エステルとヨシュアとともにボース地方まで旅をともにする。ボース地方の事件の解決後、ロレントに一旦帰るが、終章では応援として王都に向かい、エステルらに協力する。 「SC」 - 《身喰らう蛇》の調査を依頼され、王国内を回る。かつての姉分で結社《身喰らう蛇》の執行者となったルシオラと再会し、たびたび対峙、交戦することになる。 「the 3rd」 - ロレントでアイナと飲んで酔いつぶれていたところ《影の国》事件に巻き込まれる。「月の扉」では準遊撃士時代にグランセルで修行をしており、その時にロレント支部受付となるアイナとの出会いが描かれる。 「閃III」 - 直接は登場しない。帝国の遊撃士協会を助けるため、アガットとともに帝国入りした。帝都ヘイムダル地下で共和国の特殊部隊《ハーキュリーズ》の掃討作戦が行われた際はアガットやVII組らとは別のエリアを受け持ち、黒キ星杯が出現した際にはティータの傍にいるようにアガットの尻を叩いている。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》後は他の遊撃士たちとも連絡を絶ち、密かにオリヴァルト皇子らと合流し、カレイジャスIIでパンタグリュエル救援に駆けつけた。パンタグリュエルでの一件後は《光まとう翼》の一員として活動し、世界大戦終結後にオリヴァルト皇子と結婚する。 『創』 - オリヴァルト皇子(オリビエ)と結婚した事で、エレボニア皇族の一員に加わり、姓が「アルノール」に変わっている。遊撃士協会には名前だけは残しているが、立場が立場である為、事実上は遊撃士を引退。カレイジャスIIでオリビエと共に新婚旅行に赴くも、ノルドで反軍縮派の帝国師団に拘束されてしまうが、リィンらの活躍により救出。この時点でオリビエとの子を妊娠している。 プロフィール 年齢:23歳(「FC」・「SC」)→24歳(「the 3rd」)→26歳(「閃IV」)) 出身:七耀暦1179年5月14日(月) 遊撃士ランク:C(「FC」)→B(「SC」)→A(「閃III」以降) 人物 リベールの若手遊撃士の中でも1、2を争う凄腕で、エステル、ヨシュアらの遊撃士としての師でもある。自身は自他ともに認めるカシウス・ブライトの一番弟子であり、彼のことを「先生」と呼んでいる。 芯の強い人物で、姉御肌で後輩たちの面倒見も良いが、大酒飲みでカラミ上戸という悪癖も持つ。 物腰は丁寧だが、口が悪いところもあり、エステルに教育上良くない単語を教えていたりもする。また、敵に対してはサディストの一面をみせることもある 酒は未成年の頃から嗜んでおり、酒量は底なしで、酒好きのサラでさえ撃沈するほどの大酒飲み。加えて酒癖の悪さは折り紙付きで、本人は自分と同じペースでゆっくり酒を楽しんでほしいだけだと語るが、そのペースは相当に速く、絡み酒でもあるため、同席する機会が多いオリビエから恐れられている。 同年齢の遊撃士であるサラのことは意識しており、サラは最年少のA級遊撃士で若手ではトップクラスで、カシウスにも頼りにされていたことから嫉妬を感じていたが、酒好きという共通点があり、一度飲んだら意気投合した。 口癖は「慎重に、そして確実に」で、準遊撃士時代から口にしている言葉であり、後輩のエステルやアネラスも真似して使っている。 容姿/外見 褐色の肌、紅玉(ルビー)のような瞳をしたエキゾチックな美女。 髪は銀髪で、一座にいた頃から髪を伸ばしていたが、「the 3rd」の《影の国》事件の一月ほど前にショートヘアに。 ゲーム上の性能 オーブメントの属性は「風」。 アガット・クロスナー 登場作:『空』P・『暁』P・「閃III」S・「閃IV」S・『創』P 声:近藤孝行 「《重剣(じゅうけん)》のアガット」の異名を持つ正遊撃士。二つ名の示す通り身の丈を超すほどの巨大な剣を武器としており、直接攻撃を中心としながらアーツは補助に使うという戦闘スタイル。 来歴 「FC」の10年前の《百日戦役》で故郷のラヴェンヌ村が戦火に晒され、妹を亡くす。妹の死に責任を感じたことで、償いの方法を探し求めて村を飛び出し、その答えが見つからない憤りから荒れた生活を送る。 ルーアン地方に流れ着き、不良集団《レイヴン》のリーダーをしていたが、カシウスによって更生し、遊撃士になる。 「FC」 - ボースでの空賊事件が起きる少し前に、カシウスから黒装束の男たち(情報局の特務兵たち)の調査を頼まれ、道すがらエステルらとも顔を合わせる。特務兵を追ってツァイスまでたどり着き、そこでエステルとヨシュアに協力し、誘拐されたラッセル博士を救出し、ラッセル博士とティータを安全な場所まで連れて逃げる役目を買って出る。 「SC」 - 《身喰らう蛇》の調査を依頼され、王国内を回る。「FC」から「SC」において《剣帝》レオンハルト(レーヴェ)とはたびたび激突し戦っていたが、彼の正体が判明した「SC」では全く歯が立たず敗北し、手加減されていたことが判明する。そのことから一時自暴自棄になってしまうが、ティータや仲間たちの支えによって立ち直り、レーヴェも認めるほどの剣士へと成長を果たした。 「SC」後は遊撃士の仕事に戻るが、遊撃士を目指し始めたレイヴンの3人を特訓するようになったり、ラッセル家に招かれ月一で通うようなったりするという変化が起きる。 「the 3rd」 - ツァイスに到着し、飛行船発着場でダン・ラッセルと出くわしたところで《影の国》事件に巻き込まれる。 「閃III」 - 帝国の遊撃士協会を助けるため、シェラザードとともに帝国入りし、トールズ士官学院・第II分校に入学されたティータの付き添いも務める。14年前にリベール王国と帝国の間に起こった《百日戦役》の発端となる《ハーメルの悲劇》の真相を探ろうと独自に動き出す。《第II分校》のサザーラント州での特務実習では、リィンたち《旧VII組》に協力し、ハーメル事件のことを話す。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》後はトマスやランディと合流し、《黒の工房》ではリィンたちに加勢し脱出を援護する。その後、ティータ(とアルフィン皇女)救出作戦、パンタグリュエルでの極秘会談に参加。パンタグリュエルでの一件後は《光まとう翼》の一員として活動し、最終決戦ではエステルらとともにリベール組で《塩の杭》のひとつの攻略を引き受ける。 プロフィール 年齢:24歳(「FC」・「SC」)→25歳(「the 3rd」)→28歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:リベール王国・ラヴェンヌ村 遊撃士ランク:C(「FC」)→B(「SC」)→A(「閃III」以降) 人物 がさつな口調や熱い人柄の一方、遊撃士としての慎重さと冷静な判断力を持っており、状況に対しては思慮深く判断を下す。誰に対しても横柄な態度を取るものの、対応そのものは丁寧。厳しい性格の持ち主でもあり、遊撃士の仕事に人一倍責任感とプライドを持っており、新米遊撃士のころのエステルたちに対しても甘えを許さなかった。 地元であるリベール王国を中心に活動しているが、特定の所属支部を決めることはせず、王国全土を渡り歩いている。しかし、ロレントにはカシウスがいるため敬遠して寄り付かず、そのため「FC」で旅するエステル、ヨシュアと実際に会うまで彼女らと面識がなかった。カシウスのことを父親のように見ている節があり、(偉大な父親に反抗期の息子が持つような)コンプレックスを感じている部分がある。 「SC」の古竜レグナートをめぐる一連の事件以来ティータに対しては頭が上がらなくなってしまい、それ以降もティータとの関わりが深くなっていき、ともに戦った仲間たちからは「年の差カップル」とからかわれるようになった。アガット本人はティータは年の離れた妹みたいなもので、妙に懐かれている関係だと言っているが、ティータとの仲を知ったエリカ・ラッセルからは目の敵にされており、散々な目に遭わされることになる。 容姿/外見 赤髪をし、頭にバンダナを着けた青年。胸には妹ミーシャがアガットに贈るはずだった石をペンダントにして身に着けている。 「閃III」の再登場時も基本的に同じ姿だが、バンダナをするのはやめており、「the 3rd」以前は頬にかかるほど長かったもみあげも短くなっている。「閃III」の初期案ではバンダナをした姿も描かれているが、ラフイラストの段階でバンダナ付きで公表されているものはなく、早期にバンダナなしでデザインが進められたらしいことがわかる。もみあげはラフイラストの段階で長短異なるものが描かれており、長さの検討が行われている。 ゲーム上の性能 「FC」・「SC」では全プレイヤーキャラクターの中で最高の攻撃力を誇る。オーブメントの属性は「火」。自分自身のHPを削ることによってCPを上げることができ、なおかつ直線、小円などの多彩な能力のクラフトを持つ。 「FC」ではSクラフトは単体攻撃の「ダイナストゲイル」と、後に修得する中円攻撃の「ファイナルブレイク」を使用する。「SC」ではその2つとその強化版のほか、全体攻撃の「ドラゴンダイブ」を修得する。 再登場した「閃III」と「閃IV」ではSクラフトは「ドラゴンフォール」のみになり、「ダイナストゲイル」は通常クラフトになっている。 クルツ・ナルダン 登場作:「FC」・「SC」S・「the 3rd」・『暁』 声:金子英彦 王都グランセル支部所属の正遊撃士。29歳(「FC」・「SC」)。 槍術と東方由来の「方術」を操り、リベール王国ではカシウスに次ぐ実力を持つ遊撃士とされている。後輩の育成にも積極的に取り組んでいる。遊撃士ランクは「SC」序盤の時点でB級で、もうすぐA級に昇格予定と言われている。 実力は確かなのだが、作品中では桁違いの実力を持つ敵の相手をしているために不覚を取るシーンが目立つ。 新人の頃は王都グランセル支部の受付を兼業していたこともある。「SC」でスポット加入する他、「FC」では武術大会で対戦相手として当たり、「the 3rd」では《影の国》によって守護者として再現され主人公たちの前に敵として現れる。「the 3rd」から「零」にかけてのエステルとヨシュアが不在の期間もリベール唯一人のA級遊撃士として実績を上げていたらしく、「暁」では市民にも犯罪者にも名前が知られている。また、とある事件の支援のためにクロスベルから派遣されてきたナハトとクロエに戦闘の指南を行った。リベール王国で爆破テロの予告があった際は王都防衛を担当し、単身で《ニーズヘッグ》の部隊員の20名以上撃破、同時に部隊長であるアイリを一撃で退けA級遊撃士の力を見せつけた。 アネラス・エルフィード 登場作:「FC」・「SC」S・「the 3rd」P・『暁』P 声:大河内雅子 ボース支部に所属する正遊撃士の少女。出身もボース地方で、「FC」で新米の正遊撃士として登場し、「SC」ではランクFに昇格している。大きなリボンが特徴でかわいいものに目がなく、「可愛いことは正義」が口癖。 祖父ユン・カーファイから八葉一刀流を学んでおり、直弟子にはあたらないものの、総合的な潜在能力は高いとユンから評価されている。アネラスにとってカシウスは剣の兄弟子にあたる。後にエステルの活躍に刺激され、よりいっそう修行に励むようになる。 「FC」登場時はただのサブキャラクターだったが一部で高い人気があったため、「SC」ではスポット加入を果たし、「the 3rd」でプレイヤーキャラクターに昇格してエステルらとともに行動するようになった。 来歴 「FC」 - エステルらとボース地方で出会うほか、終章の武術大会では対戦相手として登場する。 「SC」 - 序章でエステルとともにル=ロックルに赴き、特訓をともにする。その後、クルツらと探索任務を行い、ヴァレリア湖北西で《結社》の秘密施設を発見し潜入するが捕らえられ、ワイスマンの暗示にかけられてエステルらの前に敵として現れる。ケビンの法術により暗示から解放される。 「the 3rd」 - 《影の国》事件に巻き込まれる。 「閃IV」 - 本編には登場しない。エンディングで帝国の混乱収拾に協力するため大陸各地から派遣されてきた遊撃士の一人として登場している(服装が『空』の頃とは異なっている)。 プロフィール 年齢:18歳(「FC」・「SC」)→19歳(「the 3rd」) 出身:リベール王国・ボース地方 遊撃士ランク:F(「SC」) ゲーム上の性能 オーブメントの属性は「風」。 「the 3rd」では八葉一刀流に関連したエピソードが存在し、そのエピソードで一定条件を達成するとカシウスから彼が現役時代に使っていた利剣《迅速》を譲られ、その強力さからゲーム終盤に近づくまでパーティメンバーの要となりうる直接攻撃力を得る。 カルナ 登場作:『空』・『暁』P 声:柚木涼香 主にルーアン地方を拠点に活動する女遊撃士。導力銃とオーバルアーツを得物とする後方支援型で、姉御肌。 「FC」、「SC」ではクルツ、アネラス、グラッツとのチームで活躍することが多い。「FC」では武術大会で対戦相手としてエステルたちと当たり、「SC」ではワイスマンの暗示により、「the 3rd」では《影の国》によって再現され、それぞれ主人公たちの前に敵として現れる。 『暁』では、遊撃士を志したクロエに助言や支援を行ったことがクロエから語られる。 グラッツ 登場作:『空』・『暁』P 声:野島健児 ボース支部所属の正遊撃士。赤髪を特徴とする青年。大剣を得物とし、必殺技は「グラッツスペシャル」等、必ず自分の名前が頭についている。 エステルとヨシュアとは護衛の任務の際に偶然すれ違い知り合った。 「FC」、「SC」ではクルツ、アネラス、カルナとのチームで活躍することが多い。「FC」では武術大会で対戦相手としてエステルたちと当たり、「SC」ではワイスマンの暗示により、「the 3rd」では《影の国》によって再現され、それぞれ主人公たちの前に敵として現れる。 『暁』ではクロエにその赤髪からアガットに間違えられていた。 その他の所属遊撃士 リッジ 「FC」・「SC」・「the 3rd」に登場。ロレント支部所属の正遊撃士。エステル、ヨシュアと同じく、シェラザードに師事し、「FC」時点で遊撃士になって3年目の若手。 スティング 「FC」・「SC」に登場。ボース支部所属の正遊撃士。腕は立つが、無愛想で寡黙。 メルツ 「FC」・「SC」に登場。ルーアン支部所属の準遊撃士。語尾に「ッス」と付けて砕けた口調で話す人物。 グンドルフ 「FC」・「SC」・「the 3rd」に登場。ツァイス支部所属の正遊撃士。ベテラン遊撃士で、カシウス・ブライトが抜けた後、リベール王国の遊撃士では一番の古株となる。 ウォン 「FC」・「SC」・「the 3rd」に登場。ツァイス支部所属で、若手の正遊撃士。東方出身。 ロッコ、ディン、レイス「the 3rd」で準遊撃士になった3人組。詳細は「#レイヴン」を参照。 ダン・ラッセル リベール王国で活動していた元遊撃士。詳細は「#ダン・ラッセル」を参照。
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