帝国解放戦線
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「帝国解放戦線」の解説
ギリアス・オズボーンに鉄槌を下すことを目的として活動している、テロリスト集団。利害が一致することから貴族派に協力することも多く、特に幹部たちはオズボーンへの復讐心ゆえに結束が強い。 ミヒャエル・ギデオン 登場作:「碧」・「閃I」B 声:松本考平 帝国解放戦線の幹部の一人で、コードネームは「G」。アーティファクトの1つである「降魔の笛」と呼ばれる魔物を操る笛を有する。劇中でリィンたちが初めて相対する解放戦線のメンバーでもある。 オズボーンがいずれ「反理想社会(ディストピア)」をもたらすと考えており、解放戦線の主張を理論武装することで、組織を先鋭かつ過激化する面を受け持っていたと見られている。 雇った猟兵崩れを利用して価値がなくなれば平然と見捨てるなど冷酷な面を持つが、どれだけ追い詰められても志を同じくする部下たちは見捨てないという一面を見せている。 来歴 帝國学術院の助教授だったが、「閃I」の3年前(1191年)にオズボーンの強硬路線を批判したことから学術院から罷免される。 「碧」 - 名前は出ないが、「閃I」において作戦に参加していたことが明かされた。クロスベル市のオルキスタワーで開催された西ゼムリア通商会議を襲撃し、オズボーンの命を狙うも失敗し、彼に雇われていた猟兵団「赤い星座」によって作戦に参加したメンバーともども抹殺される。 「閃I」 - 作品内の時系列としては「碧」の出来事の前にあたる。ノルド高原にてカルバード共和国軍と帝国軍への工作を指揮し、両軍の軍事衝突を引き起こそうとするが、トールズ士官学院VII組によって阻止される。帝都ヘイムダルで行われた夏至祭では帝都主催で開かれていた園遊会を襲撃し、アルフィン皇女とエリゼを誘拐し、追跡してきたリィンらVII組に《暗黒竜》ゾロ=アグルーガの死骸を利用して対抗するが、破られ、《降魔の笛》も破壊されてしまう。《C》ら幹部によって窮地を救われるが、《降魔の笛》を失った自分ではもはや今後は戦力にならないとの判断から、捨石となることを選び、西ゼムリア通商会議を襲撃する計画の実働部隊に志願する。最後に「誰かが(オズボーンを)食い止められれば我らの勝利となる」と言い残して同志たちと別れる。 プロフィール 年齢:34歳(「閃I」) 古代遺物《降魔の笛》 ギデオンが所有する《古代遺物(アーティファクト)》。魔物を意のままに操る能力を持ち、ルナリア自然公園の主グルノージャ、ノルドの凶悪な魔獣ギノシャ・ザナクといった大型魔獣や、《暗黒竜》ゾロ・アグルーガの死骸まで操ることができるほどの強力な力を持ち、ギデオンはそれらを敵にけしかけた。最終的に、笛の能力に気づいたリィンによって破壊されてしまった。 ヴァルカン 登場作:「閃I」B・「閃II」B 声:藤本たかひろ 帝国解放戦線の幹部の一人で、コードネームは「V」。重ガトリング砲を生身で扱う巨漢。 来歴 「閃III」の12年前(1194年)、《アルンガルム》というそこそこのランクの猟兵団の団長をしており、団はオズボーンを脅しつけるという依頼を受けるが、返り撃ちにあい、一方的に虐殺された末、ヴァルカンを除いて団は全滅する。オズボーンに深い恨みを持つようになり、元々自分たちが先にオズボーンに絡んだことから本人はそれをただの逆恨みだとは理解しているが、それを凌駕する恨みの焔を抱えて行動を続けている。 「閃I」 - ガレリア要塞襲撃、ザクセン鉄鉱山襲撃を行い、VII組の前に立ちはだかる。 「閃II」 - オズボーンの殺害が成功したことで自身の目的も果たされて気が抜けてしまったようで、パンタグリュエルで対面したリィンからは「覇気が無かった」という印象を持たれている。リィンとアルフィンがパンタグリュエルを脱走してからはログナー侯爵の指揮下で黒竜門の守備に就いていたが、アンゼリカとログナー侯爵の和解後、死に場所を求めるかのごとく機甲兵ゴライアスを駆ってリィンに襲いかかるも敗北し、クロウやスカーレットにも満足して逝ける死に場所を作ってほしいとリィンに頼むと、超重量で駆動部に過大な負荷のかかっていたゴライアスの大爆発に巻き込まれ、死亡する。 プロフィール 年齢:32歳(「閃I」・「閃II」) 人物 機甲兵の操縦は最も扱いが難しい巨大機甲兵ゴライアスを扱えるほど長けており、貴族連合では他の者たちを指導することに充足感を多少得ていた。 最強ランクの猟兵だけが発する黒い闘気を放つことができる。 武器は巨大なガトリングガン。それを片手で振り回し、弾を周囲にまき散らして敵対者を殲滅する。 スカーレット 登場作:「閃I」B・「閃II」B・「閃IV」・『創』 声:西川宏美(閃Ⅰ)→小松奈生子(創) 帝国解放戦線の幹部の一人で、コードネームは「S」。 来歴 帝国中西部で大きな農場を持つ家の生まれでそれなりに裕福で不自由のない生活をしていた。 成長するとアルテリア法国に渡って七耀教会の封聖省に入り、従騎士にまでなる。しかし、不在の間にオズボーンの鉄道網拡大政策が実家の土地にまで及び、実家の土地は政府によってすべて買い上げられてしまう。そのことを知り故郷へ帰省するが、すでに農業を営める土地を再び得ることは叶わない状況となっており、農家を営むことに充実感を感じていた父は生きがいを奪われ、欲しくもない金を得たことで自暴自棄になり、酒に溺れた末に事故死し、一家も離散してしまった。その経緯から、スカーレットもオズボーンに深い憎しみを抱く。 「閃I」 - ガレリア要塞を襲撃し、VII組と交戦。内戦が始まると《C》の指示によりトリスタの士官学院制圧に向かい、機甲兵シュピーゲルを擁してVII組を圧倒するが、《灰の騎神》ヴァリマールを初起動させたリィンに敗れる。 「閃II」 - ヴァルカンと同じく生きる目標を失ったことから、性格も幾分か穏やかになっている。リィンとアルフィンがパンタグリュエルを脱走してからはオーロックス砦に配属され、アルバレア公爵の暴走を機に機甲兵ケストレルを駆ってリィンと対峙するも敗北し、超高速の負荷で融解の始まっていたケストレルとともに逝こうとしていたところをリィンによって助け出され、重傷を負ったものの一命はとりとめる。そして、アルバレア公爵とともにアルバレア公爵邸に軟禁され、自分の犯した罪は死んで償うのではなく生きて償ってほしいと諭されて呆れるものの、クロウのことをリィンたちに託して昏倒する。最終的にはリーダーであったクロウが死亡したため、帝国解放戦線唯一の生き残りとなった。 「閃IV」 - 台詞のみの登場。内戦後はクロイツェン州内の刑務所で拘置されていたが、七耀教会からクロイツェン州の領主代行であるユーシスに打診があり、内戦の償いの一環という名目と、星杯騎士団の監視下に置くという条件で星杯騎士に復帰し、ワジのメルカバ玖号機を手伝っていることが語られている。星杯騎士団の一員として黄昏への抵抗のために活動していた。 プロフィール 年齢:22歳(「閃I」・「閃II」)→24歳(「閃IV」)。 人物 眼帯で片目を隠し、オレンジの長髪をした妙齢の美女。かなりの巨乳。 武器はリースの得物と同じく法剣(テンプルソード)。主に剣に炎をまとわせて敵を斬り裂く攻撃を放つ。リースのものと同じく伸縮自在であるうえ、分解して飛ばすことも可能で、スカーレットはさらに炎をまとわせる技も持つ。 ゲーム上の性能 Sクラフトは「ブラッディーストーム」。分解した法剣を高速で飛ばし、真紅の刃を嵐のように操作して切り刻む。 《C》(シー) 帝国解放戦線のリーダー。黒い仮面とマントで身を包み、オズボーンに鉄槌を下すことを目的として暗躍している。 その実力は高く、VII組メンバーの前に初めて現れた時に、リィン、ラウラ、フィーを同時に相手しても寄せ付けないほどの力を見せる。その力量はサラ教官やナイトハルト教官に匹敵するという。 正体はトールズ士官学院のクロウ・アームブラスト。 武器は暗黒時代の得物「双刃剣(ダブルセイバー)」。
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