猟兵団(イェーガー、りょうへいだん)
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「英雄伝説 軌跡シリーズ」の記事における「猟兵団(イェーガー、りょうへいだん)」の解説
特に優秀な傭兵部隊を呼ぶ称号で、作中には名前だけのものも含め様々な猟兵団が登場している。ミラ次第でどのような(非武装の民間人を虐殺するような)仕事であっても請け負うため、民間人保護を目的とした遊撃士協会とはしばしば対立するほか、国や地域によっては雇う事を法律で禁止している。 最上位の猟兵団である「赤い星座」と「西風の旅団」の幹部たちは《黒の工房》製の「Sウェポン」と呼ばれる強力な装備を所持している。 ジェスター猟兵団 元はエレボニア帝国周辺の自治州を中心に活動していた猟兵団で「FC」・「SC」の半年ほど前に忽然と行方不明になっていたが、「FC」の時期に「帝国遊撃士協会連続襲撃事件」を起こしてカシウス立案による遊撃士協会と帝国軍による共同反攻作戦によって壊滅させられる。 この襲撃事件は結社《身喰らう蛇》のカンパネルラが、《福音計画》の障害となる恐れが大きいカシウス・ブライトをリベール国外に陽動するために仕組んだもので、この猟兵団は捨て駒として用いられた。 北の猟兵 ノーザンブリア自治州に拠点を置く猟兵団。元はノーザンブリア大公国の正規軍であったが、「塩の杭」事件での公国壊滅後、祖国復興資金として外貨を獲得するために、猟兵団として様々な勢力に雇われるようになる。元は正規軍なので強力な装備を持ち、練度も高い。「the 3rd」の最序盤に敵として登場する他、「閃II」ではアルバレア公に雇われた部隊が登場する。また、『閃』に登場するサラ・バレスタインは大公国崩壊後の孤児時代に同猟兵団に身を寄せていた経歴を持つ。 「閃II」と「閃III」の間にあたる七耀暦1205年11月に帝国を相手取って北方戦役を起こすも敗戦、その責任を取る形で解体された。 赤い星座(あかいせいざ) ゼムリア大陸西部に神出鬼没で現れる最強の武力集団で、その起源は中世の狂戦士「ベルゼルガー」の一族にまでさかのぼる。ほぼ全ての団員が一騎当千の力を持つとされ、戦場における単純な戦闘力においては帝国軍や結社の戦闘部隊をも上回る。 《闘神》と呼ばれる団長バルデル・オルランド、その弟で《赤の戦鬼》の異名を持つ副団長シグムント・オルランドに率いられている。『VII』の主役の1人ランディ・オルランドは団長バルデルの息子であり、同猟兵団の部隊長をしていた過去を持つ。 資金源として、表向きは「クリムゾン商会」や高級クラブ「ノイエ=ブラン」を経営している他、裏でも詐欺師ミンネスと取引を行い、武装を貸し与えるなどして資金稼ぎを行わせている。 西風の旅団(にしかぜのりょだん) ゼムリア大陸西部において「赤い星座」と双璧をなす猟兵団。《猟兵王》と呼ばれることになるルトガー・クラウゼルが立ち上げ、自ら団長を務めた。 「碧」の半年前にルトガーと、《赤い星座》の《闘神》バルデル・オルランドが激突して相討ちとなり、団長を失った結果、団は離散状態となっている。 作品中にはルトガー・クラウゼルのほか、幹部のゼノ、レオニダスのほか、出身者として『VII』のガルシア・ロッシ、『閃』のフィー・クラウゼルが登場。 クロスベル編【零の軌跡(フルボイス版)】では「せいふうのりょだん」と発音されている。 ニーズヘッグ 「閃I」及び「閃II」のエレボニア帝国内戦において貴族連合に雇われた猟兵団。竜の紋章を掲げ、各部隊は体の器官(右腕、胃袋、拳など)の名を持つ。猟兵団としては比較的高ランクの集団で、手堅い仕事を行うことで知られる。構成される部隊毎の横の繋がりが非常に希薄で、団の全貌を正しく把握しているのは所属人員のほんの一握りとされる。ある部隊が壊滅しても犯罪者などを取り込むことで部隊を立て直してしまう特徴がある。 《卿》と呼ばれる頭目がいることが判明している。「暁」の主人公の一人、ナハト・ヴァイスは、同猟兵団の少年部隊の部隊長として活動していた過去を持つ。 クルガ戦士団(くるがせんしだん) ゼムリア大陸中東部を中心に活動し、中東部を代表する実力を持つ高ランクの猟兵団。「クルガの民」と呼ばれる独自の文化を持つ民族によって構成されている。誇りと伝統を重んじており、非武装の民間人に危害を加えるような汚れ仕事は引き受けない。 構成員及び元構成員として『黎』のフェリ・アルファイド、カシム・アルファイドらが登場。 アイゼンシルト ゼムリア大陸中部で有名な、中部北の自由都市圏を拠点とする高位猟兵団。「鉄の盾」を紋章に掲げ、猟兵間では単純に「盾」と呼ばれる事もある。元軍人が多く所属している。素行は悪くなく、都市によっては治安維持を任されている。 斑鳩(いかるが) ゼムリア大陸東部を拠点とする、大陸東部最強の猟兵団。拠点は大陸東部どこかにある事以外詳細不明、出自も不明とその成り立ちには謎が多い。 大陸極東部で受け継がれてきた「太刀」とそれを使う武技「黒神一刀流(こくしんいっとうりゅう)」を扱う達人や、変幻自在の戦闘術「朧月流」と情報収集に長けた「忍び」と呼ばれる隠密部隊といった東方独自の戦闘集団を擁している事から、《侍衆》と呼ばれる事もある。 構成員として『黎』のシズナ・レム・ミスルギ、クロガネが登場。
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