帝国華撃団関連
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「サクラ大戦シリーズの登場人物」の記事における「帝国華撃団関連」の解説
真宮寺 若菜(しんぐうじ わかな) 声 - 池田昌子 1883年3月13日生まれ、身長158cm、体重49kg、宮城・仙台出身。 『2』より登場。さくらの実母。夫の一馬亡き後、仙台で義母となる桂と共に暮らしている。さくらによく似ており、芯の強いしっかりとした女性だが、破邪の血を引いている事でさくらが女としての幸せを享受出来ない可能性に哀しみを抱いている。さくらは彼女から家事等の花嫁修業を教わっている。 真宮寺 桂(しんぐじ かつら) 声 - 京田尚子 OVA『桜華絢爛』より登場。さくらの祖母であり、一馬の実母でもある。真宮寺家の現・当主でもある。 ぼそぼそとしたしゃべり声で、孫娘のさくらにも聞き取りづらいものとなっているが、若菜と権爺の二人は正確に聞き取る事が出来る。OVA『轟華絢爛』 真宮寺家の破邪の血と使命のみを絶対とし、息子の一馬に対しても鬼になるのを承知でそれを強いる非情さの持ち主だった。しかし、それが原因で一馬は修羅道に落ちる形で命を落とし、さくらや若菜から父であり夫であった彼を奪ってしまった事に内心では後悔していたようである。 真宮寺家の分家の結婚を執り行うべくさくらが仙台に帰郷してきた際、帝劇のスターとして子供達に愛されるさくらの姿を見た結果、「愛する者を失うのは自分達だけで十分」と、さくらには破邪の血の宿命や真宮寺の名を背負わせないで良いと考えるに至った。 権爺(ごんじい) 声 - 槐柳二 OVA『桜華絢爛』より登場。本名は岩井権太郎(いわい ごんたろう)。真宮寺家に長年使用人として仕えてきた老人で、さくらとも幼少期からの付き合いである。さくらの事を実の娘の様に大切に思っており、彼女が真宮寺家の奥義である桜花放神を体得出来ずにいた際は、強い心の力が必要である事を説き、自らがさくらの技を受ける相手になろうとする覚悟も見せている。そして、さくらが帝都に旅立つ際、自身を気遣ってくれる彼女の言葉に感涙していた。テレビアニメ版 さくらが一馬の法事よりも帝劇でのレビューを優先した事に納得がいかず、自ら帝都に上京してさくらを連れ戻そうとする。旅の途中で出会った人々が帝劇のスターの中でもさくらを低く評価していた事から、猶更疑問を強く抱いていたが、若菜からはさくらのレビューを見届けるよう電話越しで言われ、米田からも一馬に代わってさくらの姿を見て欲しいと一馬の写真を手渡された結果、彼の隣でレビューを見届ける事になった。 OVA『轟華絢爛』 さくらが真宮寺家の分家の婚儀に参加しに帰郷してきた際、自らも若菜や桂と共に出席している。かなりの力持ちである上に米田以上の酒豪であるらしく、米田が婚儀で酔いつぶれてしまった際は、「あれっくらいの酒で潰れるとは…」と言いながら、彼を背負う形で運んでいる。 真宮寺鉄馬(しんぐうじ てつま) 声 - 内田直哉 『テレビアニメ版』より登場。さくらの叔父で真宮寺一馬の兄。刀匠にして荒鷹神社の宮司を務める。帰郷してきたさくらが持ってきた戦いを重ねてボロボロになった霊剣荒鷹を見て彼女の労をねぎらい、荒鷹を修復する為、200年振りに「カヌチの儀」を行い、文字通りにその身を削る形で霊剣荒鷹を修復させた。さくらが列車に乗って帝都に戻る際には、万歳する形で応援している。 松本 たけし(まつもと たけし) 『1』より登場。さくらの幼馴染。幼少の頃、無茶して木に登ろうとしたさくらを止めようとした際に、雷に打たれており、さくらの病的なまでの雷嫌いはこの出来事が由来している。2 『1』の回想から死亡したと思われていたが、幸いにも一命を取り留めており、現在は東北帝国大学(現:東北大学)の医学生となっている。 神崎 忠義(かんざき ただよし) 声 - 大塚周夫 1844年10月29日生まれ、身長160cm、体重64kg、神奈川出身。 『2』より登場。神崎すみれの祖父。神崎財閥を一代で築いた事業家で、同財閥の会長である。神崎財閥を創設する前は、徳川幕府の重臣でもあった。帝国華撃団のスポンサーの中でも最大の出資者でもあり、彼なしには霊子甲冑が完成しなかった程までにその影響力は大きい。 若い頃より強引で無茶な面があった様で、一度目にアメリカへ渡った際は、横浜からの密航で行っている。二度目に徳川幕府の重臣としてアメリカへ渡った際に、法外な額で世界初の人型蒸気であるスタアの買い付けと日本への輸入を行い、神崎蒸気商会を立ち上げて幾度もの失敗を経て人型蒸気を完成に漕ぎ着け、商会を財閥にまで発展。帝国陸軍の天才技術者であった山崎真之介が考案した霊子甲冑を始めとする兵器の開発成功にも大きく貢献するまでに至っている。 すみれの事は普段から素っ気なく扱い、『2』の冒頭では病気と偽る形ですみれを戻って来る様に仕向けて半ば軟禁状態にするだけでなく、巻菱財閥の御曹司と縁談を結ばせようとする等、彼女の気持ちを全く省みない様子を見せ、更には縁談を阻止する為に乗り込んで来た大神達にも、すみれを連れて行けば出資を取り止めるとまで恫喝までしており、息子の重樹や義理の娘となる雛子からも難色を示され、「強引」と評されていた。しかし、内心ではすみれの事を大切に思い、不器用な形でしか愛情を表現出来なかっただけであり、出資の停止を恐れる事無くすみれを連れ戻そうとした大神達を認め、彼女が帝劇に戻るのを許している。 実は帝国華撃団への一時的な出資の停止の真相は、陸軍のスポンサーでもあった事で陸軍大臣であった京極からの恫喝されていた事にあるのだが、京極の思い通りになるつもりも無く、莫大な費用が掛かる新型霊子甲冑である天武の開発にも密かに出資を行っていた。 神崎 重樹(かんざき しげき) 声 - 江原正士 1872年6月10日生まれ、身長168cm、体重58kg、神奈川出身。 『2』より登場。すみれの父。神崎財閥の現代表。かつては活動写真の制作に携わっており、それが縁で妻である雛子と出会い、結婚してすみれをもうけるまでに至っている。 強引に物事を進めようとする父・忠義とは対照的に穏やかな人物。幕府の重臣から様々な苦労を経て一代で神崎財閥を築き上げた偉人である忠義の影に隠れがちながらも、洗練された礼式と鮮やかな弁術で社交界の寵児であり続けているのだが、影響力の強すぎる忠義には頭が上がらない苦労人。すみれの事は不器用ながらも愛娘として溺愛しており、心配性のあまり彼女の為ならいくら金を出しても惜しまない親バカぶりを見せる面も。テレビ版『サクラ大戦』 初登場は第8話。実家に電話をかけ、執事の宮田に花組の愚痴をこぼすすみれを窘めている。第25話では神崎重工川﨑工場で光武の改修や翔鯨丸開発の陣頭指揮をとり、すみれとの蟠りも解消。花組を穢土城に送り出す。 第10話では神崎重工が推し進めていた天候観測システムのレセプションで要人を出迎えたりなど、社長としての仕事をこなす一方で、作業服に身を包み現場に直接赴いて陣頭指揮を執る事も多いようで、すみれから小言を言われたりしている。 漫画版『サクラ大戦』 第二部に登場。葵叉丹率いる降魔達によって光武を失った帝国華撃団の危機的状況を理解し、優れた技術者であるのと同時に霊能力者でもある花組の紅蘭を神崎重工の工場へと呼び出し、新型霊子甲冑である神武の完成に試験操縦者として協力してもらっている。神武に隠されていた設計者である山崎の「悪意」に紅蘭が気付いた際には、神武を「不幸な機体」と称しつつも彼女が真の救世主として蘇らせる事出来ると信じている。娘想いな人物であるのは原作通りだが、同時に我侭なすみれの為に花組が迷惑な思いをしているのを心苦しく思っている。 神崎 雛子(かんざき ひなこ) 声 - 一柳みる 1883年11月27日生まれ、身長164cm、体重48kg、東京出身。 『2』より登場。すみれの母。旧姓・冴木。かつて冴木ひなの芸名で活動写真スタアとして活躍しており、それが縁で夫の重樹と出会い、結婚しすみれをもうけるまでに至っており、すみれを産んだ後も芸能活動を続けている。 すみれと似た美人で、彼女の良き理解者であるが、同時に強引ながらもすみれを大切にしている忠義の不器用な愛情にも理解を示しており、彼女が二度目の帰郷をした際も、忠義へのわだかまりが拭いきれなかったのを察して、縁談の一件の後、忠義が天武完成の為の出資を密かに行っていた事実を教えている。 宮田 恭青(みやた きょうせい) 『2』より登場。長年、神崎家に執事として仕えてきた人物で、すみれとも彼女が幼少期の頃よりの付き合いである。帝都防衛の為に戦ってきた帝国華撃団の事は嫌っていないものの、すみれがその一員として戦い続ける事には難色を示しており、彼女が戦いと決別して一人の女性としての幸せを掴む事を願っている。 すみれと巻菱財閥の御曹司の縁談が行われた際、神崎邸の門前で大神達を出迎えて丁重に変えるよう求めるも、拒否される形で神崎邸に侵入されてしまい、護衛の人間達に撃退させようとするも、それでも彼等の勢いを止めるのは叶わなかった。 ロベール・シャトーブリアン 声 - 池田秀一 1886年4月26日生まれ、身長173cm、体重62kg、フランス出身。 『2』より登場。アイリスの父。シャトーブリアン家の当主で大富豪。かつて、愛するが故にアイリスを城の中に幽閉した事もあるが、実際はロベールの父親の命令により、アイリスを幽閉せざるを得なかった事情もあった。 なお、『1』でもアイリスのエンディングムービーで登場しているが、外見が現在よりもかなり異なっている。 マルグリット・シャトーブリアン 声 - 島本須美 1888年10月6日生まれ、身長156cm、体重42kg、フランス出身。 『2』より登場。アイリスの母。アイリスをそのまま大きくしたような、スタイルの良い美しい女性。ロベール同様にアイリスを愛しているのだが、同時にその力を恐れ、悩んでもいる。 なお、『1』でもアイリスのエンディングムービーで登場しているが、外見が現在よりもかなり異なっている。 パーシー・ホワード 声 - 堀川亮 1881年1月17日生まれ、身長177cm、体重66kg、イギリス出身。 『2』より登場。人型蒸気と霊子機関を専門とするイギリスの技巧技師。神戸在住で、妙な関西弁を使う。帝劇や米田とも親交が深く、日本で李紅蘭の世話をしていた。紅蘭にとっては第二の父ともいうべき存在で、関西弁や怪しい発明品も彼の影響。 緒方 星也(おがた せいや) 声 - 大塚明夫 1879年9月27日生まれ、身長170cm、体重65kg、宮城出身。 『2』より登場。ソレッタ・織姫の父。絵画修業のために渡航したイタリアで出会ったカリーノと恋に落ち、織姫を授かるが、ソレッタ家からカリーノとの仲を引き裂かれイタリア入国禁止となる。 日本へ強制送還された以後は一流画家の道を断念し、街角の絵描きとして暮らしている。秋祭りの際、偶然にも織姫と再会し、その直後に起きた事件を通じて織姫と和解。自らも画家として再起した。その後、カリーノとの十数年ぶりの再会を果たす。OVA『轟華絢爛』 第4話に登場。紙芝居屋である深川の千葉助と同じ長屋に住んでおり、それが縁で紅蘭の扮する少年レッドのイラスト制作を行う事になる。織姫との親子関係も良好である。 カリーノ・ソレッタ 声 - 榊原良子 1885年8月23日生まれ、身長168cm、体重48kg、イタリア出身。 『2』より登場。織姫の母。イタリアの名家の生まれ。かつて緒方星也と恋に落ちるが、仲を引き裂かれる。しかし緒方への想いは変わらず、彼が自分を迎えに来ることを願っていた。ついに来日して緒方と十数年ぶりに再会し、互いに変わらぬ愛を確認した。
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