魔女の眷属(ヘクセンブリード)
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「英雄伝説 軌跡シリーズ」の記事における「魔女の眷属(ヘクセンブリード)」の解説
《焔の至宝》を受け継いだ一派の末裔。現在の長は緋のローゼリア(あかのローゼリア、ローゼリア・ミルスティン)。
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魔女の眷属(ヘクセンブリード)
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「魔女の眷属(ヘクセンブリード)」の解説
かつて帝国に存在した、《焔》を司る至宝《紅い聖櫃(アークルージュ)》を授かった一族の末裔。《魔女》と呼ばれ、帝国の伝承にしばしば登場する存在。 ローゼリア・ミルスティン(《緋》のローゼリア) 登場作:「閃III」・「閃IV」S・『創』S 声:水橋かおり 《魔女の眷属》の長で、真祖。エマやヴィータたちの師、800年以上生きており、老成した口調で話す。《緋(あか)のローゼリア》とも、ローゼリア・ミルスティンとも名乗っており、「ロゼ」とも呼ばれる。 来歴 《焔の聖獣》ローゼリアと融合した存在である焔の一族の長(先代)によって使い魔(眷属)として生み出される。 「閃III」のおよそ900年前(270年頃)、帝都ヘイムダルにおいて《暗黒竜》ゾロ=アグルーガが出現し、《魔女の眷属》は帝都から逃げる人々を助けるが、その最中、長である先代ローゼリアが失われる。先代の跡を継ぐため《月冥鏡》によって主の記憶の一部と使命を受け継ぎ、2代目ローゼリアとなる。 371年、ヘクトルI世を助力し、彼に《緋の騎神》テスタ=ロッサを起動させ、《暗黒竜》ゾロ=アグルーガからヘイムダルを奪還する助力をする。ゾロ=アグルーガの打倒には成功したものの、返り血を浴びた《緋の騎神》は呪われた存在になってしまったため、皇城地下に封印する。 942年、レグラムのローエングリン城において、リアンヌ・サンドロットを導き、試練に挑んだ彼女は《銀の騎神》アルグレオンの《起動者》となる。《獅子戦役》の終盤(951年か952年)にはドライケルス皇子を導き、《灰の騎神》ヴァリマールの《起動者》とし、この2人によって《獅子戦役》は終結を迎える。最後の戦いで死去したリアンヌの遺体をエリンの里に運び、そこで彼女の不死者としての復活を見届ける。 「閃III」の200年ほど前(1000年頃)、帝都で起きた《夜の眷属(ノクトファミリア)》による事件に関わり、それまで対立していた七耀教会とこの一件を機に和解する。 両親を失ったヴィータとエマをそれぞれ引き取り(時期は異なる)、養親になると同時に魔術の手ほどきを始め、二人のために眷属創造の秘術を使い、セリーヌとグリアノスを生み出す(1190年か1191年頃)。 「閃III」 - リィンの行く先々に現れ、リィンにのみ姿を見せる。終盤、《暗黒竜》ゾロ=アグルーガが蠢動を始めると新旧VII組の前に正体に明かしてその危機を伝えて調伏に協力する。《巨イナル黄昏》に向けた流れが確定的になったことを受けて帝都の大聖堂に新旧VII組を集め、トマスとともに帝国にかつて存在したふたつの至宝の話、《魔女の眷属》と《地精》に過去あった出来事について語る。帝都近郊に《黒キ星杯》が出現すると、トマスと協力して新旧VI組を《黒キ星杯》内に送り込む。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》から新旧VII組を離脱させ、隠れ里エリンにかくまい、彼らのリハビリに協力する。リィンが囚われている《黒の工房》の位置を特定する手段を示し、特定に成功すると、里全体を使った転移陣を用意し彼らを工房に送り込む。リィンらが《七の相克》に向けて動き始めると、自らの聖獣としての正体を明かして交戦することで彼らを試し、帝国で過去に起きた出来事を《月冥鏡》によって見せ、《相克》を勝ち抜く覚悟を固めさせる。最終決戦では《塩の杭》のひとつの攻略を受け持ち、《巨イナル黄昏》が終わるとフランツ・ラインフォルトに協力して6騎の騎神の力を借りて奇蹟を起こし、消滅しかけていた《剣》(ミリアム)の実体化を行うとともに、クロウの魂魄を再生して生者として復活させる。 人物 不老を保ち《暗黒時代》から生き続けており、帝国の伝承でも《獅子戦役》でドライケルス皇子に味方した“善き魔女”や帝都で起きた「吸血鬼事件」の吸血鬼の真祖などとして語られ、《暗黒竜》を討伐したヘクトルI世とも懇意にしていた過去を持つ。 作中に登場する娯楽小説『赤い月のロゼ』の主人公のモデルだが、妙齢の女性として描かれている小説と実際の容姿とが異なることについて、眷属創造の秘術でセリーヌとグリアノスを生み出したことが原因だと語る。人間の姿で本気を出す時や、満月の夜など霊力がみなぎっている時であれば、本来の妙齢の女性の姿を維持することができる。 エマに言わせると、基本的に面倒見はよく、魔術についてもとことん厳しいものの、奔放なところや思わせぶりすぎるところが玉に瑕ということになる。基本的に霊力さえあれば生きていけるため、食事、掃除、洗濯といった家事には無頓着で里の者たちの世話になっている。 エマとヴィータにとっては育ての養母にあたるが、二人からは「おばあちゃん」、「婆様」と呼ばれている。 翼ある灼獣《ローゼリア》 その正体は焔の聖獣《灼獣ローゼリア》と魔女の長が融合した存在。今のローゼリアは二代目であり、地精の裏切りによって先代が命を落とした後、その使い魔が力と使命を受け継ぎ、《ローゼリア》となった。セリーヌとグリアノスを生み出したのも、いずれ自分が死んだ時に新たに《ローゼリア》を受け継ぐ存在を残しておくためである。 蒼い翼を持つ巨大な猫(ネコ科の猛獣)の姿をしており、特徴である翼と猫の姿はそれぞれ眷属であるグリアノスとセリーヌに受け継がれている。 その行方は教会も探していたが、(吸血鬼事件などでローゼリアとは接点があったにもかかわらず)人間と融合していたためか、発見するには至っていなかった。 レグナート、ツァイトがそれぞれ姿を消す前に少々言葉を交わしていたため、エステルらリベール組や、ロイドら特務支援課の面々のことも実際に会う前から知っていた。 『赤い月のロゼ』中のロゼ 吸血鬼狩りをしている若い女性。あどけなさを残しつつも凛とした顔立ち、首までかかるセミロングの金髪、透き通った声をしている。無表情で、口調は丁寧だが、毒舌。 七耀教会の“ある組織”に属しており、法剣(テンプルソード)や法術の使い手。法剣以外に、法術によって加護を与えた「対吸血鬼用兵装」を至る所に身に着けており、銀の弾丸を放つ2丁の巨大な拳銃、銀色のレイピアなども得物とする。 物語では、七耀暦1000年頃の帝都で発生している『吸血鬼事件』を解決するために現れ、主人公で軍人のアルフォンス(アル)と協力して、吸血鬼を追う。 その正体は滅んだと思われていた吸血の一族の“真祖”の末裔で、名はローゼリア。真祖の姿になると、瞳の色は真紅になる。血への渇望に耐えられず一族を出奔して人を襲う“高位の吸血鬼(エルダーヴァンパイア)”を一族の名を汚す存在として許せず、吸血鬼狩りをしていた。自らは人の血を飲まないことにしており、その力は年々弱っていっている。 エマ・ミルスティン 《魔女の眷属》で、ローゼリアの養女。詳細は「#エマ・ミルスティン」を参照。 ヴィータ・クロチルダ 《魔女の眷属》で、ローゼリアの養女。詳細は「#ヴィータ・クロチルダ」を参照。 セリーヌ(セリーヌ・ミルスティン) 登場作:「閃I」・「閃II」・「閃III」・「閃IV」S・『創』P 声:相沢舞 優美で艶やかな毛並を持ち、 ロゼから受け継いだ術により人間の姿になることができ(この姿の時は名前が「セリーヌ・ミルスティン」になる)、この姿だと「攻性術式」(導力器を使わない攻撃魔法)を使うことができる。ただし、人の姿になることを本人は嫌っている。 来歴 「閃IV」の15、6年前(1190年か1191年頃)、眷属創造の秘術を用いたローゼリアによってグリアノスとともに生み出され、エマに与えられてともに育つことでエマにとっては姉のような妹のような存在となっていく。 「閃I」 - お目付け役として、エマに同行してトリスタにやってくる。猫として士官学院に自由に出入りして旧校舎の異変に気を配りつつ、リィンを《起動者(ライザ―)》候補と見てその成長を見守り、最後の試しでは同行して彼が《起動者》となることを見届ける。内戦が始まり、リィンが《灰の騎神》ヴァリマールを初めて起動すると《核(ケルン)》(コクピット)に同乗してサポートし、彼らが《蒼の騎神》オルディーネに敗れるとヴァリマールに離脱を指示してリィンの意に反して強制的に離脱させる。 「閃II」 - 最初はリィンをトリスタから無理やり離脱させたことで彼の怒りを買うが、旅を通じて彼とは相棒のような関係になっていく。リィンがヴァリマールの武装のためにゼムリアストーンを必要とするようになると、精霊窟の存在を教え、エマとともにその扉に解除に協力して回る。 「閃III」 - エマとともに帝国各地の霊窟を回っていたが、クロスベルでリィンと再会し、彼が《神気合一》のコントロールを失っていたためしばらくそのサポートをすることにし、リーヴスに戻る彼に同行する。リィンが《神気合一》を再び使えるようになるとエマのもとに帰る。帝都でエマとともにVII組の面々と再会し、《暗黒竜》ゾロ=アグルーガとの戦いや《黒キ星杯》にも同行する。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》で暴走状態となったリィンが囚われると、ヴァリマールに強制的に乗り込み、リィンとともに《黒の工房》に連れていかれ、暴走状態のリィンを術によって抑え続ける。リィンが暴走状態のまま自力で脱出を始めると、人型(セリーヌ・ミルスティン)になってそれを追いかけてサポートし、新VII組との合流を果たし、辛くも《黒の工房》からの脱出に成功する。その後、月霊窟では聖獣としての正体を明かしたローゼリアによる試しを受け、次の長の座を託される。 人物 厳格な性格をしており、生真面目で控えめな性格のエマとは問題ないものの、奔放なところのあるローゼリアやヴィータには手を焼いている。 憎まれ口をたたくものの、面倒見は良く、「魔女」としての使命の重さをたびたびエマに言い含め、リィンには振り回されるたびに何かと注意を与える。 人間の気持ちや機微はいまひとつわからなかったが、リィンらの側にいる内に人間たちの影響を強く受け、彼らと価値観を共有するようになり、エマの使い魔としての役目を超えて手を貸すようになる。 お目付け役としてエマを支えるという点を重視して作られているため、グリアノスとは異なり人間の言葉を話すことができ、人の姿になることもできる。主であるエマとはつながっているため、相手が生きてるかどうかといった程度のことはたとえ遠く離れていてもお互い感知することができる。 ローゼリアからは猫の部分を色濃く引き継いでおり、そのため猫としての性質があり、好物である魚の魅力に抗えない一面がある。動物と意思疎通することができ、ガイウスの相棒ゼオとも会話している。 イソラ・ミルスティン 登場作:『創』 故人。エマの母で、ヴィータの先代の巡回魔女。 魔力はそこまで高くなかったものの、勉強熱心で帝国の呪いについても独自に調べており、幼い頃のヴィータにも少なからず影響を与え、彼女が《巡回魔女》となるきっかけを与える。 巡回魔女となって里の外で暮らしていたが、最期は見ず知らずの人たちを救おうとして命を落とした。
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