蛇の使徒(アンギス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 17:04 UTC 版)
「英雄伝説 軌跡シリーズ」の記事における「蛇の使徒(アンギス)」の解説
《結社》の実動部隊幹部で、各々が何らかの特殊能力を持つ。第一柱から第七柱までの7人が存在。使徒同士の対立や、個々の計画から離脱することはあるが、全員が《盟主》に対して絶対の忠誠を誓っている。
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蛇の使徒(アンギス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:07 UTC 版)
「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「蛇の使徒(アンギス)」の解説
《結社》の最高幹部たち。第一柱から第七柱までの7人で構成されている。下記以外の人物については「the 3rd」もしくは「碧」、「閃I」において台詞のみで登場し、名前も判明していない。《盟主》の『オルフェウス最終計画』のために様々な作戦の立案・指揮を行う。 第一柱 登場作:「the 3rd」・「碧」・「閃IV」 声:新井良平(「碧Evo」) 正体については不明(「碧Evo」で声が付いたことから、丁寧で優しげな口調をした男性だとわかる)。《盟主》への忠誠心は強い。 蛇の使徒の中でまとめ役を担っているようであり、盟主の代わりに報告を聞くこともある。 来歴 「the 3rd」 - 台詞のみの登場。《星辰の間》で使徒たちの会話に加わり、ノヴァルティスの無軌道な発言を諫めるとともに、《盟主》が降臨すると使徒たちを代表して応対する。 「碧」 - 台詞のみの登場。《星辰の間》にて、F・ノバルティスとアリアンロードにクロスベルにおける《幻焔計画》の進捗確認を行うとともに、カンパネルラからは他の執行者たちの動向の報告を受ける。 「閃IV」 - 台詞のみの登場。帝国以外の方面で暗躍していることが語られている。物語の最後に《星辰の間》にてカンパネルラやマリアベルから報告を聞き、ヴィータの離反、リアンヌの散華はともかく、鉄機隊やマクバーンまで《結社》に戻らず独自の行動を取り始めたことは想定外だったと話す。一方、執行者たちの扱いは自主性に任せるようマリアベルとカンパネルラに重ねて言明し、(ヨシュアにこだわるあまり自滅した)ワイスマンのような顛末を繰り返さないようにと釘を刺している。 ヴィータ・クロチルダ 登場作:「the 3rd」・「閃I」・「閃II」B→P・「閃III」・「閃IV」B→S・『創』S 声:田村ゆかり(『閃』・『創』)、前田綾香(『空Evo』) 《蒼の深淵》の異名を持つ《蛇の使徒》の第二柱。《深淵》や《深淵の魔女》とも呼ばれる。 《魔女の眷属》の一人であり、エマにとっては姉同然の存在で、彼女からは「姉さん」と呼ばれている。 来歴 早くに両親を亡くすが、魔女としての天賦の才能をローゼリアから見込まれ、一番弟子として引き取られた。 見込まれた通り、16歳の頃には一通りの秘術を全て修得し、イソラの影響で帝国の呪いを止めるために《巡回魔女》に志願して里を出る。しかし、里を出てから半年ほど経った頃(1197年頃)、《盟主》に下り、消息を絶つ。 1201年、エレボニア帝国の海都オルディスで、クロウ・アームブラストを導き《蒼の騎神》オルディーネの《起動者》にする。 「the 3rd」 - 台詞のみの登場。《星辰の間》で使徒たちの会話に加わり、《剣帝》レオンハルトに熱を上げていたことが第四柱により語られ、それに反論する形で彼の死を悼んでいることを語る。 「閃I」 - 表向きはエレボニア帝国の《帝都歌劇場(ヘイムダル・オペラハウス)》のオペラ歌手として活動しており、透き通った歌声と美貌で《蒼の歌姫(あおのディーヴァ)》と呼ばれている。素性を隠してトリスタ市のラジオ局「トリスタ放送」のパーソナリティ「ミスティ」としても活動するが、オズボーンが狙撃され、貴族連合による帝都制圧が始まったのを機にトールズ士官学院の学生たちにのみ《蛇の使徒》としての正体を現す。 「閃II」 - 《幻焔計画》遂行のため、自らの目的は隠しつつ貴族連合に協力する。使い魔のグリアノスとともに、その強大な魔力で終盤まではリィンらを終始圧倒する。終盤、禁呪である《魔王の凱歌(エルフェンリート)》を用いて帝都ヘイムダルに《煌魔城》を顕現させる。クロチルダの計画は《相克》の条件を疑似的に達成することを目論んだもので、その目論見通り、リィンの《灰の騎神》とクロウの《蒼の騎神》を激突させることに成功する。しかし、《鉄血の子供たち》の「筆頭」としての本性を露わにしたルーファスや復活したオズボーンの手によって《幻焔計画》は乗っ取られてしまい、クロチルダは敗走する。 帝国の内戦が終わってすぐの頃(1205年初め頃)、ミュゼからの接触を受け、以降は彼女の計画に密かに協力する。その後、帝国各地の《精霊窟》を調べて回るが、同年末頃、オズボーンの計画に参画する方向に傾いた他の使徒6柱と方針が折り合わず、結社と袂を分かって独自に行動し始める。 「閃III」 - 結社から追われる立場となりつつも、密かにクロスベルも含めた帝国各地に現れた緋いプレロマ草を駆除して回る。クロスベルの《星見の塔》で幻影の形で姿を現し、結社と自身との関係の変化について語る。物語終盤、結社が方針を定め、《巨イナル黄昏》に向けたオズボーンの計画に協力し、その中で《幻焔計画》を完遂することをヴィータを除く6柱の全員一致で決定したため、その方針と相容れないことからローゼリアらにその事態を告げ、帝都での混乱において共闘する。《巨イナル黄昏》が始まるとパンタグリュエルのオーレリアと合流し、《ヴァイスラント決起軍》とともにいずこかへと去る。 「閃IV」 - 《黒の工房》からリィンらが脱出するのを助ける。隠れ里エリンにしばし帰郷した後、オリヴァルト皇子と合流して、リィンらの危機にカレイジャスIIで駆けつける。最終決戦では《塩の杭》攻略で手を貸し、帝国での決着が着いた後も結社とは別行動をしている。 プロフィール 年齢:24歳(「閃I」・「閃II」)→26歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:隠れ里エリン 人物 サディスティックなところはあるものの、結社内では理知的で慎重な人物として見られている。身内のエマからは気まぐれさに苦言を呈されているが、レンからは気まぐれに見えて一途なタイプだと言われており、レオンハルトやアリアンロードの死亡時は悔やみの言葉を述べたり、クロウの死を侮辱したカイエン公に激怒したりと、使徒たちの中では比較的常識派である。 「閃III」以降、結社とは別行動をしているが、《盟主》に捧げている忠誠心に変わりはない。 魔女としての能力 性格はともかく、魔女としては正真正銘の天才。 ローゼリアから与えられた「グリアノス」(下記)を使い魔として使役している。 広範囲に渡り特定の相手に映像を見せつける《幻想の唄(ファンタズマゴリア)》、グリアノスに霊力(マナ)を注ぎ込み巨大化させる《魔徒の円舞(サヴァント・ヴァルス)》、《煌魔城》を顕現させる魔女最大の禁呪《魔王の凱歌(ルシフェンリート)》など様々な「唄」を使った秘術を用いる。他にも本編中では集団催眠、空間転移、自らの姿をホログラムのようにして投影するなどの術を用いている。 また、因果を操作し、認識を捻じ曲げる魔女の秘術も用いることができ、認識を操作するという点ではワイスマンの絶対暗示と似ているが、ヴィータのそれは「呪い」とも呼ばれ、「因果」も操作できるところが異なっている。「閃I」ではこの術を使い、ミスティとして活動しているという情報をエマやセリーヌに一切届かないようにしているほか、《蒼の歌姫》ヴィータとミスティが同一人物であることもリィン以外には誰も気づかないようにしていた 。 グリアノス ヴィータの使い魔で、瑠璃色をした鳥の姿をしている。ローゼリアによって眷属創造の秘術で生み出されてヴィータに与えられた。 セリーヌと同時に生み出されたが、エマのお目付け役という部分を重視して作られた彼女と異なり、天才であるヴィータの才能をさらに伸ばすために別格の霊力を与えられているため、セリーヌとは比較にならないほどの大きな力を持つ。 「閃II」終盤でヴィータの《魔徒の円舞(サヴァント・ヴァルス)》により膨大な霊力を注入され、巨大な姿(グリアノス=アウラ)となり、幻獣を超える力でリィンらと交戦する。 「閃II」の最後にルーファスによって両断され消滅してしまう。グリアノスを失ったことで、魔法の有効範囲の拡張などのサポートも受けられなくなり、ヴィータは不自由することとなる。魂魄ごと両断されたためすぐに復活させることは叶わないが、ヴィータは「散り散りとなった力は集めているからいずれ二代目を生み出す」と言っており、遺された力は彼女の扇子に蓄えられている。 性別があるのかは定かでないが、セリーヌからは「彼」と呼ばれている。強大な力を持つ代わり、セリーヌとは異なり、人型になったり人語を話したりする能力は与えられていない。 ゲーム上の性能 使用するSクラフトは「深淵の蒼き唄」。荘厳のステージを構築し、対象の足元に魔法陣を形成。そこから無数の腕を召喚し「深淵」に引きずり込む。 ゲオルグ・ワイスマン 登場作:『空』B 声:田中秀幸 《白面》の異名を持つ《蛇の使徒》の第三柱。仲間内からは《教授》とも呼ばれている。「FC」および「SC」における、ほぼ全ての事件の黒幕。 かつては七耀教会の司教であり、認識と記憶を操作する異能を持つ。武器は《盟主》より授かった杖で、『外』の理で作られたもの。 来歴 ノーザンブリア出身で、「塩の杭」事件(1178年)で孤児となり、七耀教会に被災孤児として保護されて育つ。 1180年に七耀教会に入信し、1185年には封聖省に入省して聖務官に就任、5年後の1190年には司教に昇叙する。司教となった頃には結社《身喰らう蛇》に通じており、《聖痕》の知識など、教会が蓄えている様々な秘蹟を盗み出し、《超人》を意図的に生み出す方法を密かに探究する。 1192年、エレボニア帝国で政争に敗れて後がなくなっていた主戦派の者たちに猟兵崩れを紹介し、彼らがハーメル村を襲うよう仕向け、《百日戦役》に至る流れの原因を作る。そうして、ハーメルの遺児であるレオンハルトとヨシュアの前に現れ、姉を失って心を壊したヨシュアをレオンハルトから預かり、《絶対暗示》の術式を用いつつ、彼の心の再構築を行い、同時に、自身の研究成果を反映して疑似的に再現した《聖痕》を組み込むなどして肉体の強化を行い、隠密活動と対集団戦に特化した戦闘力を与えるなどの調整を施した。 1195年、教会から外法認定されて、破門され、以降、教会史上「最悪の破戒僧」として、星杯騎士団から抹殺対象とみなされるようになる。 「FC」の5年前(1197年頃)、ヨシュアにカシウス・ブライト暗殺の任務を与え、その実、ヨシュアに認識操作の暗示を施してブライト家にもぐりこませ、《福音計画》遂行にあたって最大の障害になるとみなしていたカシウスのスパイをさせて彼の性格や行動パターンを探る。 「FC」の同年(1202年)、リベール王国軍の情報部にレオンハルトを送り込むとともに、情報部司令のリシャール大佐に暗示をかけてグランセル城の地下に《輝く環(オーリ・オール)》が封印されていると思い込ませ、彼を手駒にする。 「FC」 - 当初は人のいい貧乏考古学者「アルバ教授」としてエステルたちの前に現れ、調査と称して各地を訪れて事件の裏で糸を引く。その間にもリシャールは王都地下の探索を進め、《リベル=アーク》を封じる第一結界の解除をそうとは知らずに果たしてしまう。一連の事件が終わったところでヨシュアの前に「アルバ教授」としてまたしても素知らぬ風で姿を現すが、「アルバ教授」が一連の事件の黒幕であると彼から追及されたことで本性を現し、彼にかけていた暗示を解いて封じていた記憶を思い出させ、カシウス暗殺の任務を与えた真意を語る。 「SC」 - 計画を次の段階に進め、執行者らをリベール王国各所で暗躍させ、最終的に第二結界を解除して《リベル=アーク》を出現させる。《リベル=アーク》を制圧して《根源区画》で《空の至宝》である《輝く環》を確保し、あとは自身の計画を最終段階へと進めるばかりとなる。エステルらの侵入を受けても《絶対暗示》に従わせてヨシュアを味方につけ思惑通りに事を運ぶが、その嗜虐的な性格からヨシュアにエステルを殺させようとすることを読まれていたため逆に追い詰められてしまい、《輝く環》と融合することで絶対的な力を手にして対抗した末、エステルらに敗北を喫する。満身創痍となり逃走するところを、本性を現したケビンに阻まれ、教会の呪具《塩の杭》を打ち込まれ、「外法」として狩られてしまう。最期は塩の塊になり、その直後に現れたカンパネルラに粉々に破壊されて死亡した。 「the 3rd」 - 《影の国》により人格をコピーされて煉獄に迷い込んだケビンとリースの前に現れ、得意の舌先三寸で彼を唆そうとするが拒否され2対1の戦いとなり、今度こそ滅された。最期にケビンを無駄な努力と嘲り、哄笑を残して消え去った。 プロフィール 年齢:37歳(「FC」・「SC」) 出身:ノーザンブリア大公国 人物 性格は極めて劣悪で嗜虐的。カンパネルラからはその悪趣味はもはや芸術的と皮肉られている。レーヴェからも性格の醜さを見抜かれており、「弱味を持つ人間の前に現れて、破滅へ誘う計画を囁き、自ら手を汚すことなく目的を達する」、そうしたやり口から「蛇」と呼ばれる。ヨシュアのことは自らの作品とみなしており、彼への執着は異常なほど強く、結果的にそれに足をすくわれることとなる。 人間を《超人》の域にまで高めることに関心があったようであり、《福音計画》では、《輝く環》によって人を絶対の理性と究極の知性を持つ段階まで進化させることを最終的な目的としていた。 《ハーメルの悲劇》の元凶のひとつであり、主戦派の首謀者に猟兵崩れを紹介してハーメルの名を囁いただけで「事態は動き出し、瞬く間に戦争へと発展した」とワイスマンは語るが、その背景は「閃IV」で明かされ、《黒》のアルベリヒに利用されたものでもあったことが語られる。 《結社》内でもかなりの嫌われ者で、《福音計画》では《執行者》を率いて活動するが、執行者たちはあくまで各々の理由から加担しており、ワイスマン個人への義理を感じている者は一人もいない。同じ《蛇の使徒》たちからも、その能力への評価はともかく、彼の死そのものについては全くと言っていいほど惜しまれておらず、一貫して冷ややかに語られている。一方で《黒の工房》のアルベリヒとはそれなりに懇意にしており、小型戦術殻のテスターをしていたという。 『英雄伝説』シリーズでは珍しい、本当の悪人として造形されており、これは「FC」制作にあたってのチャレンジだった アルバ教授 「FC」においてワイスマンが名乗っていた偽名。常に笑顔を絶やさず、貧乏な考古学者を名乗ってエステルたちの前にたびたび現れヨシュアを監視していた。その裏では記憶干渉能力によりカプア一家の長兄ドルンを操ったり、クルツの記憶を封じたりすることで、リシャールのクーデター(《第一結界》の解除)が成功するよう暗躍する。 アンヘルワイスマン 「SC」におけるラストボス。ワイスマンが空の至宝《輝く環》と融合したことで「進化」した形態で、見上げるほどの巨大な姿となる。空間を司る《輝く環》の力を使って『絶対障壁』を展開し、エステルらの攻撃を全て弾いたが、レーヴェの持つ『外』の理(ことわり)で作られた魔剣ケルンバイターによって、『絶対障壁』を破られる。『絶対障壁』なしでエステルらと渡り合う中で《輝く環》が一方的に力を授け、下半身を蛇に酷似した怪物と結合した第二形態へと移行し、背に10枚もの翼を広げ、「天使(アンヘル)」に相応しい姿となってエステルたちと最後の戦いを繰り広げる。 ゲーム上の性能 ワイスマンとして使用するSクラフトは「アナザーディメンション 」。この世に煉獄を顕現し、地面から亡者の腕で対象を拘束した後、無槍を出現させ処断する。 マリアベル・クロイス 詳細は「#マリアベル・クロイス」を参照 ワイスマンに代わる、《蛇の使徒》の2代目の第三柱(新第三柱)。《根源の錬金術師》の異名を持ち、《根源》とも呼ばれる。サディスティックな一面を持つ我の強い女性で、お嬢様然とした口調で話す。錬金術師の一族で、霊的な位相空間を築いたり、魔獣や古代の機械人形を使役できる。 使徒としては前任者であるワイスマンを超えるかもしれないと言われている。 エルロイ・ハーウッド 登場作:「the 3rd」・「閃III」・『黎』 声:馬場圭介(『空Evo』)、黒田崇矢(『黎』) 《千の破戒者》の異名を持つ《蛇の使徒》の第四柱。《破戒》とも呼ばれる。粗野な話し方をする男。 来歴 1194年頃、所属していた暗殺組織《月光木馬團》が結社《身喰らう蛇》と全面衝突して敗れ、結社に加わる。 「the 3rd」 - 台詞のみの登場。《星辰の間》で使徒たちの会話に加わり、ワイスマンとレオンハルトの死、レンの出奔について他の使徒たちを冷やかしつつ軽い口調で話す一方、《盟主》には丁重に語りかける。 「碧」 - 登場はしない。《星辰の間》における会話の中で名前が出ており、アリアンロードが(クロスベルへと赴くにあたり)それまで担当していた任務を全て任せてきたということを報告している。 「閃III」 - 登場はしないが、《月光木馬團》時代の姿がシルエットとして描かれている。マリアベルとともにアルテリア法国方面を引き受けていることが語られている。 「閃IV」 - 登場はしない。帝国以外の方面で暗躍していることが語られている。 第五柱 登場作:「the 3rd」 声:岡本寛志(『空Evo』) 正体については不明。古風な口調で話す。 来歴 「the 3rd」 - 台詞のみの登場。 「閃IV」 - 登場はしない。帝国以外の方面で暗躍していることが語られている。 F(エフ)・ノバルティス 登場作:「the 3rd」・「碧」・『創』 声:真殿光昭 《蛇の使徒》の第六柱。《身喰らう蛇》の研究機関《十三工房》の統括者。 穏やかな口調だが、研究のためなら自身を含む全てを犠牲にしても構わないと公言するマッドサイエンティストで、師のヨルグから忌み嫌われている。 来歴 「the 3rd」 - 台詞のみの登場。。レンと《パテル=マテル》の離脱を惜しみ、他の話題には関心を示さない。 「碧」 - 《幻焔計画》遂行のため、クロスベルに赴く。クロスベルで活動するにあたって3機の《神機》アイオーンを作成し、《零の至宝》として覚醒したキーアに献上する。クロスベルにおける役割はそこで終わったのだが、《零の至宝》の潜在能力に興味があったためクロスベルに留まる。物語終盤、《神機》の運用データなども充分収集できたことに満足し、マリアベルたちにとってはすでに用済みとなったアイオーンTYPE-αとともにクロスベルから去り、いずこかの地へと去る。 「閃IV」 - 登場はしない。帝国以外の方面で暗躍していることが語られている。ギルバートに《虚力場発生器》のテストを要請している。 プロフィール 身長:172cm(「碧」) 人物 結社きっての理論家にして、貪欲きわまる技術者で、タチの悪い男。良くも悪くも、自分の知的好奇心を満たすことしか考えていない。 応用、強化する技術にかけては天才的と師であるヨルグから評価されており、《結社》で使われている兵器の数々は彼の手が入っている。しかしヨルグの研究成果である「ゴルディアス級」を奪い取ったため、彼から毛嫌いされている。 《統合理論》という詳細不明の技術を持っている。 アリアンロード(リアンヌ・サンドロット) 登場作:「the 3rd」・「碧」B・「閃I」・「閃III」B・「閃IV」B 声:久川綾 《蛇の使徒》の第七柱で《鋼の聖女》の異名を持ち、《鋼》とも呼ばれる。 その正体は250年前の帝国で起きた獅子戦役を終わらせようと動いた《槍の聖女》リアンヌ・サンドロット。 来歴 本編から約250年前、エレボニア帝国レグラム地方、ローエングリン城を治めるサンドロット伯爵家に生まれた。 幼少の頃から武術において天賦の才を発揮し、レグラムは武術が盛んな地であったにもかかわらず、15歳の頃には城の騎士と伍するほどの腕前を示す。特に馬上槍は神懸っており、常勝無敗を誇った。 16歳の時(942年)に城の地下から自分にしか聞こえない「声」が聞こえるようになり、《緋》のローゼリアの導きで、《銀の騎神》アルグレオンの《起動者》となる。 そのおよそ10年後(950年)、《獅子戦役》のさなか、辺境の地にてドライケルス皇子と出会い、《鉄騎隊(アイゼンリッター)》とともに加勢し、以降、ドライケルスと協力して帝国各地を解放してまわる。戦役の最終局面で、オルトロスの手によりよみがえった《緋の騎神》は《緋き終焉の魔王》を討つべく、《灰の騎神》を駆るドライケルスとともに《煌魔城》に突入し、そこでそれまで隠していた《銀の騎神》を初めて起動して戦いを勝利に導いた(952年)。この最後の戦いで致命傷を負ったことで命を落とすが、その半年後に隠れ里エリンで「不死者」として密かに復活を遂げる。復活して後、サンドロット家の領地は《鉄騎隊》副長シオン・アルゼイドに託し、自らは外国を放浪する旅に出立し、帝国をしばし離れる。 994年、晩年のドライケルスのもとを訪れ、イシュメルガの思念によって彼が苛まれ続けていることを知る。 「閃III」からおよそ20年前(1187年頃)、ドライケルスの転生体であるギリアス・オズボーンを見つける。彼が妻子とともに幸福に暮らしていることを確認して安心しつつも、《黒の騎神》イシュメルガの存在に懸念を覚えたことから、《盟主》の誘いを受けることを決断する。 1192年、結社に入ったアリアンロードが目を離していたわずかな隙にオズボーンは《黒の騎神》によって《起動者》として取り込まれ、彼女がそのことに気づいた時にはすでに手遅れとなり、これによりいずれ始まる《七の相克》を勝ち抜きイシュメルガを滅ぼすことを決意する。 「碧」の10年ほど前(1194年頃)、《銀》(リーシャの父)と交戦し、面を砕かれる。同じ頃に暗殺組織《月光木馬團》と結社が全面衝突し、マクバーン、レオンハルトとともに結社の主力となって同団を壊滅させる。 1197年、レオンハルトに魔剣ケルンバイターを与えることを《盟主》に進言する。 「閃III」の8年前(1198年頃)、家族を失ったデュバリィを助け、やがて彼女の師となり、次いでアイネスとエンネアも配下とし、各人に薫陶を授けるとともに、自らの真の名も明かす。 「the 3rd」 - 台詞のみの登場。レオンハルト(レーヴェ)の死を悼むとともに、ワイスマンの死に責任を感じると語る《盟主》を気遣い、彼の死は自業自得であると述べ慰める。 「碧」 - 《幻焔計画》のため、帝国方面に赴く前にまずクロスベルに赴き、配下の《鉄機隊》に加えて、カンパネルラ、F・ノバルティスとともに計画の遂行にあたる。クロスベル自治州南西の湿地帯で仮面をつけた状態でロイドら特務支援課の前に姿を現し、その際、圧倒的な実力の片鱗を見せ《銀》の仮面を破壊して彼女の正体を露見させる。《零の至宝》の誕生をもってクロスベルでの役割は終わり、この時点で帝国方面に移ってもよかったのだが、《零の至宝》となったキーアの意には極力沿うよう《盟主》から言われており、キーアからは特務支援課が今後の人の域を超えた達人たちとの戦いで傷つく姿を見たくないと望まれたため、ロイドらを押しとどめるため《星見の塔》で壁として立ちはだかる。この戦闘でロイドらが食い下がり自らの兜の面を砕いたことで、(まだまだ実力不足ではあるものの)彼らにシグムントやアリオスに届く一筋の光明があることを認め、これ以上の手出しは無用として引き下がりクロスベルから去ることを告げる。 ※この戦闘は彼女を倒さなくても、彼女の兜の面を砕いた時点で達成されたことになり、その後で全滅しても物語は進行する(面を砕いただけの状態が「通常」で、戦闘で勝って膝をつかせることに成功した場合はイレギュラーで「勝利」という扱いになる)。「勝利」した場合、彼女の正体の一端が明かされる。 「閃I」 - 《槍の聖女》ゆかりの地であるローエングリン城に姿を現し、窮地に陥ったリィンたちを救うが、姿は見せることなく立ち去る。このためラウラからは窮地を救ったのは「サンドロット(の霊)に違いあるまい」と感謝されているが、セリーヌによってその場にアリアンロードがいたことが示唆されている。 「閃III」 - 《鉄機隊》を率いて、帝国での活動を開始し、本作で彼女の正体がリアンヌ・サンドロット本人であることが判明する。ラマール州においてリィンらと交戦し、ブリオニア島の《陽霊窟》の戦いでリィンたちのことは圧倒するものの、続くジュノー海上要塞の戦いで、オーレリアと交戦して膝をつき、彼女の力を認める。その後は兜は外して行動し、《黒キ星杯》ではマクバーンとともにラウラ、エマ、ガイウスと交戦する。 「閃IV」 - 《七の相克》を勝ち抜きイシュメルガを滅ぼす目的を内に秘めつつオズボーンに協力し、そのために《巨イナル黄昏》に手を貸したことで、それに納得できないデュバリィの離脱という事態はあったものの特に咎めもせずそれを許す。《星の霊場》にて行われた《第三相克》でリィンと対決して全力の戦いの末に敗れ、そしてドライケルスの魂を継ぐリィンたちに後を託して消滅しようとしたが、リィンやデュバリィたちに諭され、自らも彼らとともに戦う道を選ぼうとする。しかし、突如現れたルーファスの《金の騎神》エル=プラドーによって背後からアルグレオンを貫かれ、騎神の力を奪われる。これにより消滅するほかなくなり、デュバリィら《戦乙女》たちと、ローゼリア、ラウラ、リィンに最期の言葉をかけ、残されたわずかな力を《灰の騎神》と《剣》(ミリアム)に託し消滅した。 プロフィール 身長:170cm(「碧」) 出身:エレボニア帝国・レグラム地方 人物 敵対者には情け容赦しないものの、慈悲深く仁義に厚い性格をしている。口調は常に丁寧で、穏やかに話す。 高潔にして至高の武人として裏の世界でも名高く、《結社》内では誇り高き武人と一目置かれており、《戦乙女》たちをはじめ彼女を慕う者も多い。結社最強の戦闘集団である《鉄機隊》と呼ばれる部隊を率いており、その中核となる《戦乙女》と呼ばれる3人の隊士は直弟子として自ら鍛え上げており、いずれも戦闘能力では執行者に迫るとされている。 《結社》では古株であり、マクバーンやレオンハルトとはよく手合わせをしており、どちらにも剣の作法を教えたことがある。特にレオンハルトに関してはいずれ自分を超える剣士となることを期待していたため、彼の死を残念に思っている。 その慈悲深さから、《ハーメルの悲劇》で壊れていたヨシュア、《教団》の被害者であるレンのことも気にかけていた。 彼女がこの世を去ると、その時点で対立関係にあった者たち同士も含めて結社で縁のあった者たちは彼女が散華した《星の霊場》跡に集い、一時休戦して彼女の死を悼んだ。 普段口には出さないが《戦乙女》のデュバリィ、エンネア、アイネスのことは娘のように思っている。 武勇 尋常ではない達人が居並ぶ結社の中でも最強と目されており、あらゆる武術に精通し、《理》に至った達人であるアリオスをしてその強さは「人の域を超える」と言わせ、《聖痕》を持つワジをして「人間の身では勝てないことが決まっているような強さ」と言わしめるほどの圧倒的な武力を誇る。 武器は騎兵槍(ランス)で、彼女の兜を砕けるほどの戦士は世界でもほとんどおらず、彼女に膝をつかせることのできる者に至ってはさらに数えるほどしかいない。本来の武器はランスだが、剣技でもその腕は《剣帝》の異名を持つレオンハルトを上回っている。 リアンヌ・サンドロット 帝国では誰でも知っているほどの歴史上の有名人で、《戦乙女》リアンヌとしてその伝承は大陸中に伝わっている。あらましについては上記の「来歴」を参照。 《獅子戦役》で助けたドライケルス皇子とは互いに添い遂げる誓いを立てる仲となっていたものの、《煌魔城》の戦いで死去して子を成せぬ不死者となったことで身を引く。 一般的には《獅子戦役》で死んだとされており、サンドロット伯爵家が断絶したことでアルゼイド家が領地とローエングリン城の管理を引継ぎ、彼女の魂を毎年弔っている。不死者として復活した際にリアンヌは領地の後事を腹心のシオン・アルゼイドに託していることから、彼女はサンドロットの「S」はすでにアルゼイド家のものと考えている。 その死後、七耀教会から聖女として認定されたことから、《槍の聖女》、《聖女サンドロット》として広く名前が残ることとなる。また、その死は「遺体」の消失により多くの謎を残し、謀殺であるとか病死であるとか諸説囁かれることとなる。 容姿/外見 類いまれな美貌と金色の長髪を持つ女性で、非常に澄んだ声をしている。 生前はその人間離れした美貌と強さから“妖精の取り替え子”ではないかと囁かれた。 『閃』時点の年齢はおよそ280歳だが、外見上は《獅子戦役》で死亡した時の姿(およそ26歳)のままで不老となっている。 普段は頭部も含めた全身を白色の甲冑で覆っており、作品中でも、兜を外すことこそあるものの、回想以外では常に甲冑姿をしている。 ゲーム上の性能 Sクラフトは「聖技グランドクロス」。炎の竜巻で動きを封じた後、超高速の突進突きによる全体攻撃を行う。
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