ラクロス部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 04:45 UTC 版)
豊口が創設した歴史の浅い部で、櫻井が来るまでは実戦経験も無かったが、櫻井の指導の下で成長していく。豊口や斎賀の「常に全力投球」というスタンスは他の部員にも伝播している。 櫻井 玄哲(さくらい つねのり) 2年。マネージャー。身長188cm。A型。12月29日生まれ。山羊座。好きな食べ物は、鶏の唐揚げと塩昆布。他に、オムライスについては拘りを持っている。耳たぶを触るのが癖。 藤丘西中学校のサッカー部時代はパスの名手で、そのプレイを見た人が「西中のルイ・コスタ」と異名をつけるほどの名パサーだった(櫻井本人はそう呼ばれることをあまり快く思っておらず、目指す選手も実際はルイス・フィーゴであった)。藤丘高校でもサッカー部に入るが、小学校時代から急成長した身体と人一倍やっていたハードな練習が膝に大きな負担をかけ、怪我をして再起不能と宣告され、1年生の秋にサッカー部を辞めている。その後は自身を「あんのないあんパン」と思い、まるで抜け殻のように無気力に部活を転々としていた。 部活を決めかねている最中に河原で練習する豊口と出会いラクロス部の存在を知り、櫻井が将棋部に入部した後も、足場の悪い場所で闇雲に続けていたずさんな自己練を見兼ねてシュート練習を教える。その教え方の上手さから豊口に「ラクロス部に入ってよ」と言われ、終いには櫻井の鞄を奪った豊口の胸を誤って触ってしまったことがきっかけで強引にラクロス部のマネージャーに勧誘されることになる。最初は男子マネージャーになることを嫌がって隠していたが、上手くなるためになりふり構わず努力する豊口の姿を見て正式にマネージャーとなることを決意する。 自分の過去の経験から部員の怪我には誰よりも敏感で、怪我を重ねてもなお闇雲に練習しようとする豊口に激怒したこともある。また最初は結果を考えず努力することを否定する発言をしており、これは誰よりも努力したが報われなかった自分の過去から目をそらすためであり、本当は上手くなるために努力しないこと、人の努力を馬鹿にすることが嫌い故の発言でもある。 ラクロス部にマネージャーとして入部した後は、部員の適性を的確に見いだし、厳しいメニューを課しながらもチームを着実に強くしていった。また、自身がサッカー経験者であるため、打倒蝶蘭を掲げる部員のために策を練ったり、徹夜をしてまで相手チームの研究をしたり、何十冊とラクロスやスポーツに関する本を読むなど、マネージャー業に関しては真摯に打ち込んでいる。 女子に対して免疫がない。そのためか恋愛に関して極めて鈍感であり、また服のセンスもない。若本、関は親友であり3人でいることが多い。 豊口 深空(とよぐち みそら) 2年。部長で、ポジションはアタッカー。背番号は3。不器用だが、ヤル気とガッツだけは誰にも負けない頑張り屋。身長155cm。B型。9月17日生まれ。乙女座。好きな食べ物は、マカロニグラタンとシュークリーム。 子供時代から何をやっても人並み以下で、上手くいかなくても楽しめればいいという考えに達していたが、中学2年の時にラクロス体験に参加し、一発でシュートが決まったことに感動して、藤丘高校にラクロス部を作り初代部長となった。しかしその後は一発も狙い通りにシュートを決めることが出来ず、部活後に一人自主練を繰り返していた。自主練の最中に櫻井にシュートの仕方を教えてもらったことで再びシュートが決まるようになり、もっと教えて欲しいと櫻井を強引にマネージャーに勧誘するようになった。その後も教えてもらいたい一心で嫌がる櫻井につきまとい、その熱心さで頑なになっていた櫻井の心を動かしてマネージャーにすることに成功した。 一度決めたことは人目を気にせずがむしゃらに努力する性格で過ぎたことは深く考えない。それは彼女の一番の才能であり、むしろ深く考えすぎると頭がショートする。しかし自分のことしか考えていないわけではなく、櫻井の過去を知って涙したり、部を抜けそうになった3人を引き止めたりと部員のことは誰よりも気にかけている。 ラクロスに関しては部長ということだけあり、何よりも情熱をかけて打ち込む。当初は先述の「下手でも楽しく」という考えでラクロスをしていたが、櫻井が中学時代のシュートを呼び起こしたことで、「ラクロスだけは上手くなりたい」と思うようになる。また、その過程で櫻井や他の部員、和峯、龍蔵などと関わっていくことによって「『勝つ』ってどういうことか」について考え、自分なりの答えを出す。 夏合宿では怪我のため絶対安静を余儀なくされ、櫻井(や早見)と共にマネージャー業を手伝うことになる。以降、髪を切って、夏合宿の際に櫻井から貰った桜のヘアピンを付けている。 斎賀 那智(さいが なち) 2年。ポジションはミッドフィルダー。背番号は18。強気で男勝りな性格の持ち主。身長170cm。AB型。7月23日生まれ。獅子座。好きな食べ物は、激辛担担麺等の辛い物。握力は、右50.3 左48.7。オムライスを作るのが得意。 口よりも先に手が出るタイプで、気に入らない発言をした相手にはつい暴力を振るったり強い口調で接してしまうこともある。当初は櫻井がラクロス部のマネージャーになるのを嫌がっており、下着姿を見られたことから櫻井を「エロ木偶(でく)」 と呼び毛嫌いしていた。その後、櫻井の力で4人の新入部員が入ったことで櫻井を「エロマネージャー」と認めたが、そっけない態度と振るう暴力は変わっていない。 豊口と仲が良く、豊口の気持ちを代弁したり部員を励ましたりと副部長のような役割を担っており、ラクロスにかける情熱も豊口に負けないほど強い。また力も強く、クロスを振った風圧だけでゴールの一部を破壊するなどの離れ技も見せている。 成績は芳しくなく「赤点組」として勉強会に参加するほどだが、先述の通り他人の気持ちを汲んだり、核心を突くことを発言することも多い。 要領よくマネージャー業をこなす櫻井に対してはあまり態度には出さないものの感謝している。一方で、不器用でなかなか上手く出来ない自分に苛立つこともある。しかし、自分にとってはそれ以外のやり方は無いとも本能的に理解しており、それがベストとも思っている。 斎賀に瓜二つな兄弟が3人いる(長兄の古鷹、次兄の青葉、那智、弟の高雄)。ショートヘアだったが、秋トーナメントの際には髪を伸ばした。 小松 忍(こまつ しのぶ) 2年。ポジションはゴーリー。背番号は11。ギャル系でお馬鹿キャラ。能登と仲が良い。170cm。B型。11月23日生まれ。射手座。好きな食べ物は、カボチャ料理とストロベリーアイス。 1年の時は櫻井とクラスメイトであったが、櫻井がサッカー部であったことや、怪我をしていたことなどについては詳しくは知らなかった。 ゴーリーというポジションに非常に拘っており、その拘りは、聖クロッカス学園高等学校との試合の前に、他の部員には内緒で櫻井と特訓をするほど。結局その特訓では合理的な技術を習得するには至らなかったが、「勘」でファインセーブをする場面も物語後半では増えるようになる。 自称「飽きっぽい」性格だが、周囲の頑張りを格好いいと感じ、自分も何かを成し遂げてみたいと思い始めた。一方、それは「わがままかも」とも考えているが、実際は授業中に教師から怒られるほどにラクロスにのめり込んでいる。 シュシュに強い拘りを持ち、毎日違う色のシュシュを髪に付けていた。秋トーナメントの際には髪をバッサリ切っている。 能登 一乃(のと いちの) 2年。ポジションはアタッカー。背番号は26。150cm。A型。10月21日生まれ。天秤座。好きな食べ物は、ロールキャベツとエクレア。内気だがボールコントロール、パス精度は部員一の実力。 第11話で自分がいたら皆に迷惑になるからと加藤、野沢とラクロス部を退部するが、3日間の強化練習後復帰。試合では指定された座標に正確にパスを出すなど卓越したコントロールを見せた。 櫻井の入部当初はぽっちゃりとした体型であった(そのことを気にしていたのか28種類ものダイエットに挑戦した)が、練習を重ねることによって見違えるほどに痩せている(またその変化によって関や鳥海も惚れているような描写があ)。 沢城 綾(さわしろ あや) 2年。ポジションはミッドフィルダー→ディフェンダー。背番号は31。背番号162cm。B型。6月17日生まれ。双子座。好きな食べ物は、アーモンドと豆乳。櫻井に対してのボディタッチが多い。 毎日制服を汚す豊口に対して、常時ジャージ着用を勧めた。ミステリーやサスペンス、ホラーなどのジャンルが好み。 ポジションはミッドフィルダーからディフェンダーへとコンバートしている。芍薬寺学園高等学校との試合の際、早見からは「なんでもそつなくこなす」「攻撃も守備もするMFに最適」と言われているが、蝶蘭女学院戦では(ポジショニングこそ変わっていないが、蝶蘭が圧倒的な攻撃力を持つためか)DF扱いになっている。 色恋沙汰に関して敏感で、櫻井にサッカー部に戻ってほしいと請う早見のアプローチに対して「手強い」と発言し、少年ジャンプNEXT! 2013AUTUMNに掲載された夏合宿のエピソードでは、櫻井が豊口にプレゼントを渡すきっかけを作っている。 加藤 由梨佳(かとう ゆりか) 2年。ポジションはアタッカー。背番号は58。165cm。A型。8月10日生まれ。獅子座。好きな食べ物は、オクラと最中。算盤一級。真面目で融通のきかない性格で、「ですわ」「〜なくてよ」といった口調で話す。 第11話で上達のためにキツい練習を課すラクロス部に嫌気が差し能登、野沢とラクロス部を退部する。が、半ば無理矢理参加させられた。3日間の強化練習中に自己分析力の高さ故に自分の限界を感じて逃げ出そうとしていることを櫻井に見抜かれ、練習によって限界を乗り越えることでやる気を取り戻しラクロス部に復帰した。 ラクロスの実力は決して高くはないが、様々な経験を通し、「私なりに皆の役に立ちたい」「皆で勝ったその時 その中で私も笑えるように」と、逃げ出すことをやめて必死に足掻くようになる。 何か自分にとって衝撃的なことがあると眼鏡が割れる。また、特に深い意味の無い発言を飛躍して解釈してしまうことがある。部の買い出しの際にアイガードを買うよう要求しているが、試合でアイガードを使った描写はない。 田中 瑠璃江(たなか るりえ) 3年。ポジションはディフェンダー。背番号は4。キャラ立ちは、チームナンバー1。166cm。B型。1月18日生まれ。山羊座。好きな食べ物は海鮮丼。特技はキャベツの千切りで、メールを打つのがとても早い。 そのキャラ立ちと存在感は絶大で、ムードメーカーの一面も持つ。まだ女子の多い環境に慣れていない櫻井に対し、発言のきっかけを作り、また肝が据わった性格かつ体型の割に俊敏さもあるので、水橋とともにディフェンダーの柱になる。 水橋 潤子(みずはし じゅんこ) 3年。ポジションはミッドフィルダー→ディフェンダー。背番号は36。167cm。O型。5月28日生まれ。双子座。好きな食べ物はいなり寿司。好きな異性のタイプはガテン系。おっとりした性格のお姉さんキャラで、口癖は「あらぁ」「困ったわぁ」。 当初はミッドフィルダーだったが、非常に視野が広く、状況判断力が高いため、松夢市学園・蝶蘭女学院戦前の練習以降ディフェンダーの要としての役割を担うことになる。実際、蝶蘭戦では完璧な誘導でパスカットをし、藤丘のチャンスを作った。 悠希 右奈里(ゆうき うなり) 1年。ポジションはミッドフィルダー。背番号は21。双子の姉。髪型は左分け。身長147cm。AB型。12月12日生まれ。射手座。好きな食べ物はパスタ(トマトソース系)。好きな食べ物は最初に食べる派。語尾に「なのー」と付ける。 蝶蘭女学院との練習試合の前日、櫻井の作ったチラシをもらい、入部した。 悠希 左奈里(ゆうき さなり) 1年。ポジションはミッドフィルダー。背番号は27。双子の妹。髪型は右分け。身長146cm。12月12日生まれ。AB型。射手座。好きな食べ物はパスタ(クリームソース系)。好きな食べ物は最後に残す派。語尾に「なの〜」と付ける。 右奈里同様に蝶蘭女学院との練習試合前日に入部。 双子揃っての特徴として子供っぽく、両者同じような言動をすることが多い。第36話では、疲労しながらも上々といえる戦況に喜びを第一に顕したり、「背中おして」と言う豊口の発言を聞いて「うなりもおくり出してなのー」「さなりもなの〜」とノリのいい一面を持っている。 野沢 華(のざわ はな) 1年。ポジションはディフェンダー。背番号は15。160cm。O型。6月10日生まれ。双子座。好きな食べ物は、ナポリタン。文芸部と兼部している。気弱で謝り癖がある。関に好意を寄せている。 第11話では加藤、能登とともに一度は退部するも、3連休での強化合宿を経て再入部。櫻井曰く「位置取りが上手」く、「相手の嫌がる位置に的確に」入ることができる。 九時寺 もみじ(くじでら-) 1年。ポジションはディフェンダー。背番号は5。身長180cm。A型。4月16日生まれ。牡羊座。好きな食べ物は、筑前煮とのり煎餅。 藤丘高校ラクロス部の中では一番の大柄。無口であまり発言しないが、可愛い声をしている。作中では唯一第36話で「勝つ」と発言している(それに対し部員が驚いているので、恐らく部活内でもこれが最初の発言だと思われる)。 中学までは柔道部に入っており、全国大会で優勝した事もある(が、部員はそのことを知らない)。 名前不詳の部員 学年やポジション、背番号などは不明だが、春大会で引退した3年に代わり、新たに入部したラクロス部員。最終話と単行本5巻あとがきでほんの少しラクロス部員としての姿を見ることが出来るが、実は第1話で写真部にスカートのはためきを写撃されたときにも登場して櫻井と他の写真部員をボコボコにしている。身長や体格など、一見した見た目は男で、蝶蘭女学院の三森からは「なかなか強力そう」と言われている。
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