宇宙要塞
機動要塞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 08:10 UTC 版)
宇宙要塞の多くは特定の宙域に留まっていて動けない。しかし中には、デス・スターや『銀河英雄伝説』のガイエスブルク要塞(改造後)などのように推進装置やワープ装置を備え、ある程度の自航能力を有するものがある。このように自力での移動が可能な宇宙要塞を特に「機動要塞」と呼称することがある。それらは実質的には超巨大な宇宙戦艦・宇宙空母でもあり、両者の境界線は曖昧なものである。例えば「超時空要塞」マクロスなどは「要塞」とあるが、外観や運用は宇宙空母に近い。 その運用法は戦略兵器としてであり、前述したような要塞砲や機動兵器で敵対勢力に壊滅的な打撃を与えようとするものである。このほか進軍する際の補給拠点として艦隊と共に前進させることにより、長距離の進軍を行ったり要塞に備えられた高出力砲によって戦闘を支援するという運用方法も多く見られる。また前述の「迂回で無力化される」弱点が克服され、敵に正面決戦で消耗するか、首都を直撃されるかの二者択一を強要する効果もある。 その建造に当たっては、機動要塞として設計される以外にも移動機構が組み込まれていない宇宙要塞や小惑星を改造し自航用機関を増設するという方法が考えられる(『レンズマン』のように、全土が要塞化された地球型惑星を丸ごと動かす作品さえある)。
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