特務活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 14:28 UTC 版)
陳果夫らの特務活動は、1926年に陳果夫が国民党中央組織部秘書・部長代理になったときに遡る。この組織部では国民党内部から共産党員を締め出すことが行われた。1928年2月に蔣介石が政権に復帰すると、陳果夫は中央組織部副部長に任じられた。陳兄弟はこの中央組織部(その中でも特に調査課)をもとに、共産党のみならず、国民党内の反蔣介石派、その他国民党外部の活動家の排除、弾圧に乗り出した。 1932年、蔣介石は共産党への攻勢を強めるために陳兄弟に特務機構の強化を命じ、陳兄弟は徐恩曾(中国語版)に命じて南京に「特工総部」(特務工作総部)を設立させた。これは秘密組織で、特務人員の管理や対共産党工作・弾圧などを行った。共産党弾圧は主に上海を舞台に行われ、共産党に大きな打撃を与えた。 1937年、蔣介石は軍事委員会調査統計局を改組し、CC団と藍衣社の特務機構の統一を図った。陳立夫側はこの機を利用して藍衣社系の特務も傘下にしようとしたが、日中戦争勃発後に調査統計局は再分割される。
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