ラインフォルト家
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「ラインフォルト家」の解説
イリーナ・ラインフォルト 登場作:『閃』・『創』 声:住友優子 アリサの母。帝国の大企業ラインフォルト社の会長を務める。 「閃I」の5年前(1199年)、列車砲が完成した際に、会長職にあった父グエンが帝国軍への引き渡しを逡巡していたところを、大株主全員を味方に付けて追い落として新会長に就任した。 会長になってから各部門に独立採算制を導入し、部門ごとに対立を生むことになったが、グループ全体の収益は上がっているため放置している。しかし、部門ごとに貴族派、改革派によって牛耳られることになり、かじ取りに苦労している。 トールズ士官学院の常任理事の一人でもあり、学院におけるアリサの状況は逐一把握している。 プロフィール 年齢:40歳(「閃I」・「閃II」)→43歳(「閃III」・「閃IV」) 人物 父のグエンからも仕事中毒と言われるほどの働きぶりで、各地を忙しく飛び回っており、グエンの意向は無視してグループを際限なく拡大させている。その働きぶりはアリサが実家にいた頃も親子で食事できる機会も3か月に1回あるかないかというほどで親子関係は疎遠になっている。 仕事に没頭し家族を顧みないようになったのは夫フランツの死を契機としたもので、それ以前も優秀なキャリアウーマンだったが、昔はユーモアも思いやりもある暖かい人物だった。 夫であるフランツが裏に何かがある人物だということには薄々気付いていたが、それを承知の上で彼と結ばれ、アリサを授かった。事故で彼が姿を消した後も生きていることを予感していた。 グエン・ラインフォルト 登場作:『閃』 声:馬場圭介 アリサの祖父で、イリーナの父であり、ラインフォルト社の元会長。帝国でも名の知られた大物の技術者で、さまざまな乗り物や兵器を作った。重役らしからぬ親しみやすさもあって彼を知る者からは今も慕われているが、性格は基本的にスケベ。 「閃I」のおよそ50年前、子供の頃からの腐れ縁であるG・シュミットがレマン自治州から帝国に戻ってくると、彼とともに帝国でさまざまな導力器製品を製造し、強引なプロジェクトのせいで何度も破産寸前に追い込まれたり、色々振り回される。 兵器も含めて今まで技術者として自分が作ったものに後悔はなかったが、大量破壊兵器である《列車砲》の製造だけは後悔しており当時は納品をずっと迷っていたが、その逡巡を娘イリーナに突かれ、会長の座を強引に奪われて企業を去ることになってしまい、《列車砲》も彼女によってガレリア要塞に納品されてしまう。以降は外からラインフォルト社を見守ることにしてノルド高原のラクリマ湖のほとりに移住し、年に半分はそこに住み、釣りなどをしながら悠々自適に暮らしている。そのためガイウスとは面識があり、彼からは「ご隠居」と呼ばれている。 リィンらとは彼らが特別実習でノルド高原を訪れた際に知り合い、以降、たびたび協力をする。内戦後はラインフォルトグループに顧問として復帰し、内戦直後にオリヴァルト皇子から新造導力飛行船(カレイジャスII)の建造を打診され、ユーゲントIII世、ハイアームズ侯、ログナー侯とともに資金面で協力する。 フランツ・ラインフォルト 登場作:「閃IV」 声:安元洋貴 「#黒き終焉のアルベリヒ」も参照 イリーナの夫でアリサの父。旧姓はルーグマンで、イリーナと結婚する際に婿入りして姓が変わった。 G・シュミットの一番弟子で、彼が手放しで認める唯一人の人物だった。ラインフォルトグループで研究者として働き、家族にも恵まれていたが、《地精》の子孫の中でも優秀であったことからイシュメルガに目を付けられ、《《黒》のアルベリヒ》となり自我を失う。 ゲーム本編に登場するのは「閃IV」のみだが、「閃I」と「閃II」ではアリサの回想で、「閃III」では《黒》のアルベリヒ(と、その仮初の姿としてのフランツ・ルーグマン)として登場している。 来歴 G・シュミットに師事し、彼の下、帝国の旧式戦車、現行の装甲車や戦車《アハツェン》の設計に携わる。 「閃I」の8年前(1196年)、イシュメルガによる支配が始まったことで記憶が途切れがちになり、卒業論文として《機甲兵》の構想をまとめるなど、ルーレを去る準備を半ば無意識に始める。F・ノバルティスの使いとして研究成果の回収のため《告死線域》のクルーガーが訪ねてきた際、それを好機と見た《黒》のアルベリヒにより意識を乗っ取られて彼女と交戦し、導力ジェネレータ―の爆発に巻き込まれて死亡する。表向きには導力ジェネレーター用の実験プラントの暴走により「事故死」したということになるが、この時点で《黒の騎神》の眷属となっていたため不死者としてよみがえり、不死者となったことで《黒》のアルベリヒとしての人格を完全に受け継ぐ。 その後は《黒》のアルベリヒに意識を支配されるが、その支配が緩んだ隙に不死者の復活と概念兵器の実体化の方法を研究し、「閃III」でミリアムが消滅すると、Oz73(ミリアム)のバックアップ用素体を密かに用意する。 「閃IV」 - 真エンドではイシュメルガからの干渉が弱まったことによりフランツとしての人格を取り戻し、6騎の騎神とローゼリアの力を借りて奇蹟を起こし、消滅しかけていた《剣》(ミリアム)の実体化を行うとともに、クロウの魂魄を再生して生者として復活させる。自身は不死者となってから10年が経っていることからこの方法による復活は通用しないと語り、アリサ、シャロン、ジョルジュ、シュミットに別れの挨拶をして、リィン、ユーシス、アルティナにミリアムの《剣》を持って《黒の工房》の生体研究棟を調べるよう助言して消滅する。 人物 性格は温和で、家族想いな人物。 導力学者としてはG・シュミットの一番弟子で、弟弟子のマカロフはフランツを「比類なき天才」と評している。機甲兵はもともとフランツが発明したもので、それをもとにシュミットが設計と開発を行い完成した。 技師としてはジャッカスの弟子で、その設計には遊び心があり、マニアックな設計を好む。娘のアリサにも機械いじりなどの技師仕事を教えた。 G・シュミットに卒業制作として懐中時計を残しているほか、イリーナにも懐中時計を贈っている。そちらは発振器にゼムリアストーンを使っていて何年使っても時間が狂わないというだけでなく、特殊合金板を使ってオルゴール機能を持たせている、家族の写真が収められている、という特徴がある。 「閃I」と「閃II」では技師として、「閃III」と「閃IV」では導力学者として語られており、外見も「閃I」・「閃II」の写真と「閃III」・「閃IV」で異なる。 アリサ・ラインフォルト フランツとイリーナの娘。詳細は#アリサ・ラインフォルトを参照。 シャロン・クルーガー ラインフォルト家に使えるメイド。詳細は#シャロン・クルーガーを参照。
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