教職員・その他学院関係者
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「教職員・その他学院関係者」の解説
サラ・バレスタイン 登場作:「閃I」S・「閃II」P・「閃III」P・「閃IV」P・『創』P 声:豊口めぐみ VII組の担任教官であり、武術・実践技術担当。かつては猟兵で、後に遊撃士となり、最年少でA級遊撃士となった凄腕。猟兵、遊撃士時代から《紫電(エクレール)》、「《紫電(しでん)》のバレスタイン」の異名で知られる。 武器は赤黒い装飾の片手剣と導力銃をそれぞれ右手と左手に持つ二刀流。2種の武器を自在に使いこなし、異名通りの紫色の電流をまとった苛烈な攻撃を繰り出す。 来歴 出身はノーザンブリア自治州で、幼少時に《塩の杭》の異変で親を失い、猟兵団《北の猟兵》を立ち上げた元公国軍大佐バレスタインに引き取られ、養子となる。ノーザンブリアで《北の猟兵》は英雄視されており、そのリーダー格であった養父に憧れて10歳の時に少年猟兵隊に入り、厳しい訓練を経て13歳の時に本隊に参加するようになる。 18歳の時には中隊長として部隊を任されるまでになっていたが、この時、猟兵団《ニーズヘッグ》との戦闘で、サラの部隊は勝勢の中の油断から手痛い反撃を受け、サラを助けた養父は致命傷を負い、「分かっただろう、これが猟兵だ。この道を進むかどうか、今一度、よく考えてみなさい」という言葉を残して亡くなった。ベアトリクスに助けられて生き延びたサラは《北の猟兵》を辞め、血がついていないミラを故郷に送るために遊撃士となる。 その後は遊撃士として、帝国内の遊撃士協会支部で忙しくも充実した日々を過ごしていた。1202年、《帝国遊撃士協会支部連続襲撃事件》に際して、折り悪くノーザンブリア自治州に里帰り中で、帝国への帰途でシャロンによる足止めも食らう。帝国に戻った後は、カシウス・ブライトの下で事件の解決に貢献する。しかし、この事件で帝国における遊撃士協会の力が低下したことに付け込まれ、オズボーンからの圧力によって支部の活動が大幅に制限されてしまい、後に復興した際の集結をトヴァルやヴェンツェルらと約束した上で、遊撃士協会を離れざるをえなくなってしまう。 1203年春(「閃I」の前年)、途方に暮れていたところ、オリヴァルトの意を受けてVII組設立のための人材を求めていたヴァンダイクに拾われ、士官学院の教官として再就職した。 「閃I」 - リィンらVII組の担任で、武術・実践技術担当の教官として登場。 「閃II」 - トリスタが襲撃を受けてからは地下活動をしつつ、情報収集し、クロイツェン州に潜入したタイミングでユーシスと密かに連絡を取り、マクバーン、デュバリィによって窮地に立たされたVII組を救援する。その後はリィンらと行動をともにし、オーロックス砦では古巣の猟兵団《北の猟兵》と交戦し、多数の猟兵たちを一人で退ける。 内戦後は士官学院を退職して遊撃士に復帰し、遊撃士認定試験を受けるフィーを支えつつ、トヴァルら他の遊撃士と連携しながら帝国内の不穏な動きを探っている。 「閃III」 - 遊撃士として単独行動しており、帝国西部で暗躍を始めた結社《身喰らう蛇》や猟兵団の動向を密かに探る。ラマール州を訪れたリィンらに助力し、ジュノー海上要塞では元《北の猟兵》である《紫の猟兵》と交戦する《黒キ星杯》ではアリサやフィーとともに《蒼》のジークフリード、シャロン、ルトガー、シャーリィの4人と戦う。 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始。《黒の工房》の位置を特定するため、東部クロイツェン州にある《特異点》に楔を打ち込みに行くが、思いのほかあっさり達成したため、エリオットとフィーを引き連れて、ユウナらを救援するためハーメル廃村に現れる。パンタグリュエルでは遊撃士関係でカシウス、エステル、ヨシュアと再会する。 プロフィール 年齢:25歳(「閃I」・「閃II」)→27歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:ノーザンブリア自治州 遊撃士ランク:A(「閃I」前・「閃II」後) 人物 美人だが、好みのタイプが中年の渋いオジサマであるほか、昼間からビールを飲むなどだらしない私生活を過ごしており、同僚のナイトハルトやハインリッヒ教頭からは快く思われていない。普段の生活態度がVII組メンバーにもよく知られているため、彼らに時々真面目な顔で感動的な言葉をかけてもギャップがあり過ぎて笑いを買ってしまう。 渋い男性が好みなのは、養父であるバレスタイン大佐へのファザコンをこじらせたことが一因になっており、本人も自覚している。 人間関係では、遊撃士協会の活動を停止させられたことにより、ギリアス・オズボーンには良い印象を持っておらず、内心では怒り心頭の思いを抱いている。また、宰相子飼いの《鉄血の子供たち》にもいい感情は見せない。シャロンとは過去対決したことがあり、一方的に嫌っている。さらにはナイトハルトとも仲がよくないなど、反りの合わない相手が多い。そのほとんどはサラの側だけが悪感情を抱いてるものであり、一方的に皮肉る会話になることが多い。 シェラザードとは同年齢で酒好きという共通点があり、一度飲んだら意気投合した。また、ナイトハルトとは、いざ戦闘になると息の合った(本人たちは頑として否定しているが)コンビネーションを見せる。 高度な交渉能力も要求されるA級遊撃士ではあるが、サラ本人は自分は戦闘による切った張ったがメインだと語る。戦闘におけるその強さには定評があり、トヴァルに言わせると「化け物じみた強さ」であり、交戦したことがあるシャロンからも正面から挑んでもとても敵わないと思うと言われている。 ゲーム上の性能 オーブメントの属性は風と火。 ナイトハルト 登場作:「閃I」・「閃II」・「閃III」・「閃IV」B 声:松原大典 エレボニア帝国軍・正規軍の第四機甲師団に所属する士官で、軍事学担当の教官として士官学院に出向している。金髪の偉丈夫。軍人としての実力はエース級で「《剛撃》のナイトハルト」の異名を持つ。ミュラーとは同期で、若手の双璧と謳われている。 武器は両刃の騎士剣を使用し、貴族連合から鹵獲した機甲兵シュピーゲルも乗りこなす卓越した戦闘技術を誇る。 来歴 「閃I」 - 軍事学を担当する教官として、第四機甲師団からトールズ士官学院に出向。 「閃II」 - 内戦が始まると、第四機甲師団には合流せず、その後、ミュラーと連携しつつ帝国西部で動き、各地の正規軍を立て直しに協力する。帝国東部でフィオナがクロイツェン領邦軍によって人質に取られ、その救出に向かったリィンらの加勢として現れ、そのまま第四機甲師団に帰任する。終盤、帝都の東でクレイグ中将とともに第四機甲師団を指揮してウォレスの軍勢と交戦していたが、《煌魔城》出現により双方合意して一時停戦となったため、クレイグ中将の命令で帝都救援に遣わされ、ミュラーとともに《魔煌兵》と戦う。 内戦の終結後、正式に士官学院の教官を辞し、第四機甲師団に帰任する。 「閃III」 - 第四機甲師団の副師団長となるが、トールズ士官学院・本校の大幅な変革に伴い、年度途中の6月から軍事教官として再出向する。皇帝暗殺未遂事件の発生により、原隊復帰する。 「閃IV」 - 第四機甲師団に復帰する。ドレックノール要塞ではクレイグ中将と共闘し、VII組の前に立ちふさがる。 プロフィール 年齢:29歳(「閃I」・「閃II」)→31歳(「閃III」・「閃IV」) 階級:エレボニア帝国軍・少佐(「閃I」・「閃II」)→中佐(「閃III」・「閃IV」) 人物 生真面目な性格ゆえにサラとよく対立するが、酔いつぶれた彼女を学生寮まで送り届けるなど、律儀なところもある。 所属する第四機甲師団の上官である師団長オーラフ・クレイグはエリオットの父であるため、エリオットとはエリオットのトールズ士官学院入学以前から面識があった。オーラフの娘であるフィオナとは恋仲となる。 ヴァンダイク 登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』 声:堀井真吾 士官学院の学院長。帝国正規軍の名誉元帥で退役した今もなお威厳を放っている。 学院運営に直接口出しできる立場ではないが、理事会における舵取りを行う。 来歴 「閃I」の前年(1203年)、かつての教え子であるオリヴァルト皇子による《VII組》設立のアイデアに全面的に賛同して、設立に向けて皇子をサポートする。その一環として、サラをはじめ、現場の教官をそろえる。 「閃I」 - 入学式に際して、『若者よ──世の礎たれ。』というドライケルス大帝の言葉を語り、新入生の入学を歓迎する。旧校舎で不思議な現象が相次いでいたため、リィンに調査を依頼し、以降その調査の継続を求める。 「閃II」 - 内戦が始まってトリスタが貴族連合に占拠されてから、トールズ士官学院に長らく軟禁されていたが、貴族連合から学院の管理を委ねられていたパトリックの率いる《騎士団》によって軟禁を解かれ、リィンとパトリックの決着を見届けた。旧知の仲であるオットー元締めの死に対して何もできなかったと後悔するが、この内戦に一石を投じるのは自分の役目ではないと語り、入学式で語ったドライケルス大帝の言葉を再び贈り、リィンたち若人の健闘を祈った。 「閃III」 - 登場はしない。学院長を退任して現役復帰し、正規軍最高司令官として采配を振るっている。そのため、名前はたびたび出てくる。多忙により正規軍の拠点であるガレリア要塞を離れられない自分に代わって、リィンにオズボーンの過去の話をするようクレイグ大将に提案する。 「閃IV」 - 軍人として《大地の竜》作戦を開始する。その傍ら、クロスベルで皇帝の見舞いの際にVII組の面々と対面し、新たな道を見つけ出せることを期待する。帝国の異変が収まった後は、カシウスとともに世界大戦の停戦に尽力する。 プロフィール 年齢:70歳(「閃I」・「閃II」) 人物 2アージュ近い身長の巨漢。寛容な人物であり、平民出身であることもあってか、貴族生徒と平民生徒に分け隔てなく接する。生徒からも親しまれ、学院祭では馬術(マッハスタリオン)に飛び入り参加している。 現役時代はオズボーンやクレイグの上司だった。そのため、リィンがオズボーンの息子であることには気づいていたが、学生だった頃のリィンが遠慮して聞かなかったこともあり、そのことを話す機会はなかった。 本人は老いを口にしているが、現在でも装甲車を斬馬刀で両断するほどの実力を有している。「閃III」で軍に復帰後は勇猛さを見せており、クレイグの評では機甲兵の乗り手としてはナイトハルトより上で、対戦を薦められたウォレスは「出来ればオーレリア閣下に譲りたい」と答えている。 東方の書を嗜む一面もある。 ハインリッヒ 登場作:「閃I」・「閃II」 士官学院の教頭であり政治経済を担当。男爵位をもっており、規律に厳しく神経質。生徒や他の教官への小言が多いが、ベアトリクス教官には頭が上がらない。その小言の多さから生徒たちに煙たがられているが、学院生の将来を第一に考えており、入学当初に比べるとリィンたちへの態度も幾分か柔らかくなっている。 周囲には隠し通しているが、リーシャの大ファンでもあり、今後のクロスベルの動向が心配で、オズボーンの要請でクロスベルに滞在していたリィンには、たびたびアルカンシェルの話題を聞き出そうとしている。 トマス・ライサンダー 帝国史・文学を担当する教官。詳細は#トマス・ライサンダーを参照。 マカロフ 登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」B 声:安元洋貴 導力技術・自然科学を担当する教官。G・シュミット博士の弟子の一人で、「二番弟子」にあたる。 来歴 ルーレ工科大学を首席で卒業。在学時に兵器開発も含めてシュミットの色々な研究を手伝わされ、卒業する頃には嫌気が差していたため大学には残らず、ルーレを去って帝都の帝国科学院に入る。しかし、その後も「シュミットの弟子」という肩書がついて回り、面倒なしがらみに疲れ果てて、最終的にトールズ士官学院に流れ着く。 「閃I」 - トールズ士官学院の教官の一人として登場。終盤、他の教官らとともに、領邦軍に襲撃されたトリスタの防衛にあたる。 「閃II」 - 内戦が始まって以降は学院長らとともに軟禁されていたが、士官学院の解放によってシュミット博士と再会し、ヴァリマールの武器となるゼムリアストーン製の太刀の仕上げに協力する(協力させられた)。最終決戦では士官学院生たちと行動をともにし、《煌魔城》前で学院生たちとともに戦闘に参加する。 「閃III」 - 登場はしない。体制が変わったトールズ士官学院・本校に留任していることが語られている。 「閃IV」 - 本校生とともに第II分校に移る。ハンニバルに乗ってリィンらの前に立ちはだかる。 人物 クビにならない程度に働くというスタンスで、仕事はそつなくこなすが、いつも気だるそうな雰囲気で、屋上でサボっていたり校内で喫煙したりしては教頭に叱られている。 流れ着いた末に就いた職だが、士官学院の教官という立場は気に入っている。導力端末のOS設計を手掛けていたことがあり、士官学院でもいくつかのプログラムを作成している。 トマス同様に汎用魔導杖を扱うことができ、高位アーツを操り、《魔煌兵》と交戦できるほどの技量を持つ。また、その頭脳を活かして敵の特殊装備を戦闘中に解析して、対アーツ装備を無効化させることもできる。トマスとの2度の共闘により、薄々トマスの正体を察している。 1年III組のミントは姪にあたり、彼女やその母にして自身の姉に当たるバニラにはよく振り回されている。メアリーには姪の早とちりで迷惑をかけていないかと申し訳なく思っていたが、彼女が実家のアルトハイム家から結婚の話が出ていると聞いた際には学院に残ってほしいと思うなど、彼女のことを憎からず想っているようである。 ベアトリクス 登場作:「閃I」・「閃II」 士官学院の保険医で授業では医学を担当。心優しく、柔らかい物腰と深い懐で保健室に来る生徒たちを迎える。ヴァンダイクから次期学院長にと推されるほどの人格者である。 帝国正規軍の元軍医、階級は大佐(帝国軍の後方支援科の中では最高位にあたる)で、現役時代は医療大隊を率いていた。現役当時はどんな激戦地にも現れ敵味方問わず実力で押さえつけてから重傷者を治療したとされ、《死人返し(リヴァイバー)》の異名で知られる。 《百日戦役》(1192年)でリベール側に多くの犠牲者が出て、自分の老いた手ではもはや手に届く生命すら救えないと悟ったことが契機となり、「閃I」の数年前に退役した 現在も時折サラやハインリッヒ教頭がかしこまるほどの謎の威圧感を垣間見せるうえ、いざ戦闘になるとライフルによる精密射撃を繰り出すなどその実力は健在。 メアリー・アルトハイム 登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」B・『創』 声:遠藤綾(「閃IV」) 音楽・芸術・調理技術を担当する新任教官。サザーラント州の名門、アルトハイム伯爵家の令嬢だが仕事を第一に考え、生徒たちへの慈愛にあふれている。 いつもマカロフとミントのやり取りを微笑ましく眺めており、マカロフにはほのかに好意のようなものを抱いている。 マカロフのことはあくまで上司として最も信頼できる人だと言っているが、ミントによってマカロフと再会の場を用意された時は満更でもない様子を見せている。 来歴 音楽院の教師になるという選択肢も考えたが、普段は音楽のことを意識しない人たちにこそ音楽や芸術の魅力を伝えたいと思い、トールズ士官学院の教師になる。 「閃I」 - 芸術学全般と家庭科を担当する教官として登場。 「閃II」 - 内戦が始まった際には生徒たちとともに学院から避難してルーレに潜伏し、そこでミントの母であるバニラに「弟の婚約者」と勘違いされ、彼女の家に住まわされる。 「閃III」 - 登場はしない。体制が変わったトールズ士官学院・本校に留任していることが語られている。 「閃IV」 - 本校では芸術関係のカリキュラムが大幅に削減されたため、以前は芸術全般を教えていたが、現在は軍楽を担当していると語る。本校生とともに第II分校に移る。モルドレッドに乗ってリィンらの前に立ちはだかる。 セレスタン 仕えているハイアームズ家のパトリックが入学するのに合わせ、第一学生寮に移ってきた。詳細は#セレスタンを参照。 シャロン・クルーガー ラインフォルト家に仕えるメイドで、年度途中から第三学生寮の管理人を務めている。詳細は#シャロン・クルーガーを参照。
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