帝国正規軍
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「帝国正規軍」の解説
ミュラー・ヴァンダール 登場作:「FC」・「SC」B→S・「the 3rd」P・「碧」・『閃』・『暁』・『創』 声:磯部弘 エレボニア帝国における武の名門ヴァンダール家の出身で、帝国正規軍の第七機甲師団に所属する軍人。 オリビエ(オリヴァルト皇子)とは幼馴染みであり、昔から彼の奇行に頭を痛めているが、同時に扱い方も心得ており、時折強引な手段を用いることもある。しかし、オリビエの影の努力を誰よりも知っており、数少ない心許せる「親友」である。 剣技の腕は達人クラスで、帝国軍の若手将校の中でもトップクラスの強さで、ナイトハルトとは双璧とされている。漆黒の大剣を片手で自在に振り回し、敵に強烈な攻撃を浴びせる。 来歴 少年時代、オリヴァルト皇子と彼の母アリエルの護衛として、アルスターに派遣され移り住む。 「閃III」の17年前(1189年)、レンハイム家が猟兵によって襲撃され、オリヴァルトの命を救う。その後も皇子の護衛を続け、1193年にトールズ士官学院に入学。卒業後は帝国正規軍に入隊し、いずれかの時点で第七機甲師団に配属される。 「FC」 - オリビエをサポートするため、大使館駐在武官としてリベールを訪れる。 「SC」 - リベール王国軍が押収していたカプア空賊団の《山猫号》の引き取りに霜降り峡谷を訪れ、ヨシュアと交戦。その後、帝国に戻り、オリヴァルト皇子、叔父ゼクスとともに第三機甲師団のハーケン門侵攻に加わる。終章では、アルセイユに砲術士として加わり、エステルたちに協力した(PSP版からはプレイヤーキャラクターとして、終章でパーティーに加えることが可能になった)。 「the 3rd」 - 帝国南部のパルム市に滞在していた折に《影の国》事件に巻き込まれる。 「碧」 - オリヴァルト皇子の護衛のためにクロスベルを訪れ、「オリビエ」として奔放な性格を発揮して市中を散策している皇子を連れ戻すため、黒い上下のスーツにサングラスをかけた「音楽家のマネージャー」として特務支援課に捜索を依頼する。 「閃I」 - オリヴァルト皇子がトールズ士官学院の理事会に出席した際と、カレイジャスでVII組を実習地に送り届ける際に、皇子の護衛としてわずかながら登場し、リィンらと言葉を交わしている。 「閃II」 - VII組がカレイジャスに合流した時点でオリヴァルト皇子とは別行動を取っており、第七機甲師団を率いて帝国西部で動いていることが語られている。その後、西部に赴いたオリヴァルト皇子と合流し、各地を転戦。終盤、オリヴァルトらとともに帝都にかけつけ、ナイトハルトとともに魔煌兵と戦う。 「閃III」 - 台詞のみの登場。中佐に昇進。ヴァンダール家が皇族の守護職から解任されたことにともない、オリヴァルト皇子の護衛の任を解かれ、ゼンダー門(ノルド高原)に異動した第七機甲師団に原隊復帰する。僻地に飛ばされた中、弟クルトが悩みを抱えていることを見抜き、彼を励ます手紙を送る。終盤、帝都の異変に際して帰還が間に合わず、オリヴァルト皇子に後から必ず駆けつけるからそれまで無茶はするなと連絡をする。 「閃IV」 - 帝国軍が機甲師団を新設することに伴い、第七機甲師団は解体されその戦力は各師団に振り分けられるが、そのことで監視が緩んだことでオリヴァルト皇子と合流することに成功する。オリヴァルト皇子やシェラザードたちとカレイジャスIIに乗り込み、パンタグリュエルの救援に駆けつける。カレイジャスIIでは操舵を担当していたが、アンゼリカにその座を譲る。その後、ゼクス、オリエとともにオルキスタワーに現れ、リィンらを救援する。終盤、オリヴァルト皇子がシェラザードとの結婚を決めると、彼女も含めて改めて皇子を守り抜く決意を固める。 プロフィール 年齢:28歳(「FC」・「SC」)→29歳(「the 3rd」)→30歳(「碧」・「閃I」)→32歳(「閃IV」) 身長:186cm(「碧」) 階級:エレボニア帝国軍・少佐(『空』・「碧」・「閃I」・「閃II」)→中佐(「閃III」) 人物 武人肌な性格をしている。 剣技に長けるだけでなく、機甲化の進んだ第七機甲師団に所属していることもあって導力兵器の扱いにも精通しており、「SC」と「the 3rd」で一時的にアルセイユのクルーとなった際は同艦の砲術士を、「閃IV」でカレイジャスIIが登場した際は同艦の操舵士を務めている。 リベール王国のユリア・シュバルツとは似たもの同士的な気持ちがあるのか気が合う様子であり、「the 3rd」ではユリアのエピソードにも登場し、手合わせするシーンや、お互いのことを語り合うシーンがある。「閃IV」でも交流が続いており、パンタグリュエルの会談に来ていないことを残念がっている。 一方、同郷で元貴族の空賊団カプアー家のことはあまり快く思っていないようで、それゆえにジョゼットにはやや厳しい態度で接することから相性が悪く、「軍人バカ」と呼ばれている。 ヴァンダール流 父マテウスはヴァンダール家の当主にしてヴァンダール流剣術の総師範、叔父のゼクス、異母弟のクルトもヴァンダール流の剣士である。 若い時分に同じヴァンダール流には同年齢の外弟子としてオーレリアがいたが、ミュラーは剣の腕で彼女に及ばないことは認めた上で、たゆまぬ努力で自らの剣を完成させた。 ミュラーは『軌跡シリーズ』中で、ヴァンダール流の使い手として最初に登場した人物で、「SC」終盤のレーヴェ戦で「ヴァンダールの剣」と名乗って剣術流派の存在を初めて示している。 ゲーム上の性能 当初はノンプレイヤーキャラクターだったが、「the 3rd」、PSP・PS3版「SC」(終盤)ではプレイヤーキャラクターに昇格した。オーブメントの属性は「水」。 ナイトハルト 詳細は#ナイトハルトを参照。 ゼクス・ヴァンダール 登場作:「SC」・「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』 声:平井啓二(『空』ドラマCD)→島田敏(「閃II」以降) 帝国正規軍・中将で、第三機甲師団を率いる師団長。「《隻眼》のゼクス」の異名で知られる。帝国でも5本の指に入る名将であると同時に、ヴァンダール流剣術の使い手としても知られ、帝国屈指の剣士の一人に数えられる。 ミュラーとクルトの叔父で、オリヴァルト皇子には武術と兵法を教えたことがあり、「先生」と呼ばれている。 来歴 「SC」 - 《導力停止現象》の中、帝国軍の先鋒として進発し、蒸気戦車を擁した第三機甲師団を率いてリベール王国のハーケン門に侵攻する。《導力停止現象》に悩まされているリベールの救援を目的としたものであるとして進軍の正当性を主張するが、カシウス・ブライトと共謀して一芝居打ったオリヴァルト皇子の言に従う形で、撤兵は一時的なものにすぎないことを皇子に助言した上で軍を一旦後退させる。 「SC」の後、リベールに侵攻した際に独断で進軍を停止させたことがオズボーンの気に障ったらしく、第三機甲師団ごと帝国北方のゼンダー門に左遷される。現地のノルドの民と早々に友好関係を築き、ノルドの若者ガイウスにトールズ士官学院を紹介し、彼の入学を後押しする。 「閃I」 - ゼンダー門に駐留する第三機甲師団の師団長として登場。特別実習を行うためノルド高原を訪れたリィンらVII組・A班を迎える。 「閃II」 - 内戦が始まるとゼンダー門で籠城を続け、ノルド高原にて猟兵団やラマール領邦軍を相手に第三機甲師団を率いて戦う。終盤、ノルティア州を治めるログナー侯が中立に転じたため、同州を通過して第四機甲師団と連携しつつ帝都近郊まで進軍し、自らの剣術の弟子であるオーレリア将軍率いるラマール領邦軍と激突した。 「閃III」 - 名前と回想のみの登場。内戦後、ヴァンダール家が皇族の守護職から解任されるのと時期を同じくして、第三機甲師団はオーロックス砦に異動したことが語られる。 「閃IV」 - ジュノー海上要塞に駐屯していた統合地方軍がヴァイスラント決起軍となり要塞を引き払ったことから、第三機甲師団とともに海上要塞に異動する。トワとプリシラ皇妃を解放するためリィンらVII組が海都オルディスに潜入し、クレアら鉄道憲兵隊、衛士隊と城館で衝突したため、その事態収拾のため出向き、甥のクルトと再会する。それまで、剣士としての実力は伝聞で語られるのみだったが、終盤、ヴィクター・S・アルゼイドの要請により、オルキスタワーにミュラー、オリエとともに救援に駆けつけ、魔甲機兵リヴァイアサンをミュラーとの同時攻撃であっさり粉砕している。この際、《火焔魔人》マクバーンが真の姿でないことにも、一瞥したのみで気づく。 人物 帝国軍では革新派にも貴族派にも属さず中立の立場を取り、穏健派の智将として知られる。 剣の達人ではあるが、部隊指揮にあたって指揮官先頭で個人の力を前面に押し出すオーレリアやウォレスとは異なり、「剣は剣、軍は軍」という考えのもと、戦場にヴァンダールの武をことさら持ち込んだりはせず、用兵家として戦う。帝国に名将多しといえども、用兵家として勝る者はいないと言われ、部下からの信頼は厚く、「SC」の後で左遷同然でゼンダー門に配置転換された際も、部下たちは高い士気を保っている。 異名の通り隻眼で、右目に眼帯をしているが、「SC」と『閃』では位置が左右逆になっていることがある。 オーラフ・クレイグ 登場作:「閃I」・「閃II」・「閃III」・「閃IV」B・『創』 声:磯部弘 帝国正規軍・中将で、帝国正規軍の中でも最強の打撃力を誇るとされる第四機甲師団を率いる師団長。エリオットとフィオナの父で、ナイトハルトの上官でもある。 「《紅毛》のクレイグ」の名で知られる猛将であるが、家庭では子供たちを溺愛しており、ガレリア要塞では人目もはばからず息子を抱きしめるほどの親バカぶりを見せる。 しかし、エリオットが音楽の道に進むことだけは、帝国男子としてあるまじきこととして、頑として許さず、間接的に彼がトールズ士官学院に入学するきっかけを作る。エリオットに対しては、軍人の息子としてたくましく育ってほしいという気持ちもあるが、「天使のようなエリオットにはそのままでいてほしい」という気持ちもあり、板ばさみとなっている。 来歴 「閃I」 - 第四機甲師団は演習のためガレリア要塞に駐屯しており、特別演習で訪れたエリオットらVII組を迎える。《帝国解放戦線》が最新鋭の動力戦車「アハツェン」を遠隔操作した際はいち早く迎撃に向かい、ガレリア要塞近郊にてアハツェンの群れを撃破した。 「閃II」 - クレアら鉄道憲兵隊と協力して、ガレリア要塞の演習場跡地に拠点を築き、対機甲兵戦術を確立して貴族連合と交戦を続けている。中盤以降はカレイジャスや鉄道憲兵隊と連携を取りつつ、クロイツェン州の双龍門、ケルディック、バリアハートを制圧。終盤は第三機甲師団と連携して帝都近郊まで進軍し、ウォレス准将率いるサザーラント領邦軍と激突する。《煌魔城》が顕現した後は事態の異常さからウォレス准将と一時休戦し、ナイトハルトをカレイジャスの救援に差し向けた。 「閃III」 - 大将に昇進しており、第四機甲師団はドレックノール要塞に移っている。「要請」により要塞を訪ねてきたリィンらを迎え、サザーラント州における結社の蠢動に対して正規軍が動かない事情を語り、その裏面にある事情に気づいたリィンにハーメル村への立ち入り許可証を与える。夏至祭に合わせて第四機甲師団は一時的に帝都鎮守府で帝都防衛の任にあたることになり、この際、ヴァンダイクの依頼でリィンにかつての上官であるオズボーンの過去について話す。 「閃IV」 - ドレックノール要塞に戻り、《大地の竜》作戦に向けた準備を進める。アルフィン皇女とティータが要塞に移送されてきたため以降は軟禁し、VII組が救出に来た際はナイトハルトと共闘し、リィンらの前に立ちふさがる。 ワルター 登場作:「碧」・「閃I」・「閃II」 帝国正規軍・中将で、ガレリア要塞の司令官。要塞付きの守備部隊である第五機甲師団の師団長も兼任している。 「碧」ではクロスベル自治州に侵攻した第五機甲師団が《神機》アイオーンTYPE-γによって壊滅させられ、その反撃として、ガレリア要塞の列車砲によりクロスベル市を砲撃しようとするが、アイオーンTYPE-αの空間消滅能力により司令部ごと消滅させられてしまい、消息不明になる。この攻撃により配下の第五機甲師団も一部の後方部隊を残して消滅し、消滅をまぬがれた者たちもほとんどは要塞壊滅後に軍を辞めてしまった。 時系列としては前後するが、「閃I」ではガレリア要塞を訪れたVII組の前に登場し、その厳格な人柄からリィンからは「色々な意味で“帝国軍人”を地で行く人」という印象を持たれている。 「閃II」でもガレリア要塞壊滅後に行方不明のままであったが、最終盤に発見されガレリア要塞跡で目を覚ます。 ルドルフ・アランドール 故人。レクターの父親で、1192年時点で帝国正規軍の第十三機甲師団所属、階級は准将。 ラマール貴族の騎士階級(下級貴族)出身で、「《ハーメルの悲劇》を企てた」とされる主戦派かつ貴族派の将官であり、猟兵崩れにハーメル村を襲わせた首謀者である。 《ハーメルの悲劇》に先んじては、猟兵崩れを使ってオズボーン邸宅を襲わせ、オズボーンの妻カーシャを殺害し、リィンに重傷を負わせた元凶でもある。 《百日戦役》では開戦時に全軍のさきがけを務め、第十三機甲師団を率いてハーケン門に侵攻。戦役の停戦時まで生き延びたが、帰国後、ハーメル村の虐殺と偽装の容疑により、極秘の軍事裁判の後に密かに処刑された。 小心者であり、妻には逃げられ、男手ひとつでレクターを育てていた。処刑直前に書いたレクターに宛てた最期の手紙の中では、レクターへの言葉のほか、自分がしたことへの後悔と「どうして魔が差してしまったのか」という困惑を綴る。
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