レジスタンス活動とは? わかりやすく解説

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レジスタンス運動

(レジスタンス活動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 12:57 UTC 版)

レジスタンス運動(レジスタンスうんどう、: Résistance: Resistance)は、権力者や占領軍に対する抵抗運動を指す用語である[1]レジスタンス集団(レジスタンスしゅうだん)とも称される。

概要

「レジスタンス」はそもそも「抵抗」を意味するフランス語の普通名詞(フランス語: résistance)であり、第二次世界大戦のフランス国内でナチスに対して行われた抵抗運動(Résistance intérieure française)は、フランスでは、定冠詞+大文字で始まる「la Résistance ラ・レジスタンス」と呼ばれている(英語の「The Resistance」に相当)。

第二次世界大戦では、多くの国で、ナチス・ドイツの侵略に対するレジスタンス運動が行われた。特にナチス・ドイツによるフランス占領に対して行われたフランスのレジスタンス運動は最も著名であり、戦時中に多くの作家・詩人・画家等によるレジスタンス運動が見られ、戦後においても政治や文学などで「レジスタンス」は大きな存在として取り扱われるようになった[2]。特に第二次世界大戦以降は、「レジスタンス」という言葉は、異国の軍隊によって占領されることに抵抗する運動を指すようになった[1]。このため「レジスタンス運動」は、第二次世界大戦中、ヨーロッパにおいて枢軸国の侵略に対して行われた抵抗運動を指すのに用いられる[3][4][5][2]

またドイツ国内における反ナチ運動などもレジスタンス運動として扱われることもある[4]

1977年以降はジュネーヴ条約の追加議定書等により、一定の交戦法規を遵守する場合、レジスタンスは戦闘員としての待遇を認められるようになった。つまり正式にその正当性が認められるようになったのである。

レジスタンス運動の戦術としては、たとえば、受動的レジスタンス運動、侵略者に対するいやがらせ、サボタージュ地下出版武装してのゲリラ戦、パルチザン活動などがある。

レジスタンス運動の成果は様々である。武力闘争の結果、見事に侵略者に勝利することもある。なかには穏健主義・武装放棄に路線変更して政党化の後に合法的に統治機構側に転じた例もある(イスラエル南アフリカ共和国ユーゴスラビアパレスチナ自治政府アイルランドなど)。

レジスタンス組織

ブレン軽機関銃を手にした、FFI(Forces françaises de l'intérieur フォルス・フランセーズ・ドゥ・ランテリウール のメンバー

20世紀以前

大戦間期

第二次世界大戦

第二次世界大戦後

レジスタンス活動家

脚注

  1. ^ a b Alain Rey, fr:Dictionnaire historique de la langue française
  2. ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)『レジスタンス-151610』 - コトバンク
  3. ^ デジタル大辞泉『レジスタンス-151610』 - コトバンク
  4. ^ a b 世界大百科事典 第2版『レジスタンス-151610』 - コトバンク
  5. ^ 大辞林 第三版『レジスタンス-151610』 - コトバンク

関連項目


レジスタンス活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 09:34 UTC 版)

シャルル・ドゥレストラン」の記事における「レジスタンス活動」の解説

アンリ・フルネによってフランスレジスタンス加えられロンドン亡命しているド・ゴール訪ねた後に、秘密軍隊先頭に立つことに同意するフランス戻ったドゥレストランはヴェルコール中心に抵抗運動指導する1943年3月15日起きた一連の逮捕劇によりドゥレストランの部下達多く死亡した1943年6月9日密会に行く途上パリメトロ9号線ラ・ミュエット駅においてゲシュタポ逮捕されルネ・アルディ逮捕を知る。逮捕後9ヶ月間ドゥレストランは黙秘貫いた1944年3月10日ナッツヴァイラー強制収容所抑留される。その後連合国軍進攻により移送されることとなり、ダッハウ強制収容所移される1945年4月19日ダッハウにてSSによって銃殺される。

※この「レジスタンス活動」の解説は、「シャルル・ドゥレストラン」の解説の一部です。
「レジスタンス活動」を含む「シャルル・ドゥレストラン」の記事については、「シャルル・ドゥレストラン」の概要を参照ください。

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