トヨタ自動車 グループ会社・関連会社

トヨタ自動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 04:17 UTC 版)

グループ会社・関連会社

トヨタ自動車は、戦後すぐに経営危機に陥った時に、日本銀行名古屋支店長の斡旋で、帝国銀行と東海銀行の融資により、これらを取引銀行としてきた。三井二木会・三井業際研究所・綱町三井倶楽部に加盟し、三井二木会にオブザーバーとして参加している。豊田章一郞(名誉会長)の妻は三井家の出身である。

昔の六大企業グループとは、三菱金曜会、三井二木会、住友白水会一勧三金会芙蓉会三和三水会である。

豊田綱領
  1. 上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を拳ぐべし
  2. 研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし
  3. 華美を戒め、質実剛健たるべし
  4. 温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし
  5. 神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

トヨタグループを形成した先人たちは創業以来の理念をまとめ、「豊田綱領」として制定して精神が長く継承されることを願った。この理念は、グループ各社の社是や基本理念に引き継がれ、それ以後グループに参画する会社も理念を共有してきた。

戦後国民所得が上昇すると、耐久消費財の需要が伸び、昭和40年代に入ると3C(カラーテレビ、カー、クーラー)が「新三種の神器」としてもてはやされた。しかし東京オリンピック後の不況で紡織は経営危機に直面し、日本電装(現・デンソー)から自動車用部品の生産を受け、事業の重点を自動車へと移していく。これは、トヨタグループがいよいよ自動車事業に主軸を置くグループになったことを象徴する大きな出来事であった。グループ各社は、現地との調和を図りながらグローバル展開を一段と加速させた。デンソーは、エアコンの生産会社を主要国に次々と設立したのをはじめ、燃料部品装置の生産会社を他国に設立した。豊田自動織機と共同出資の生産グループもドイツに設立した。トヨタグループは、世界最大の人口を抱え、市場の将来性が大いに期待される中国の事業を重要案件の一つに位置づけ、自動車産業の発展に貢献する活動を行っている。1994年9月の完成車と自動車部品の現地生産を推進する意思を正式に伝え、以後、トヨタグループの中国で現地生産が本格的に開始させたトヨタ自動車幹部の中国訪問の実現、トヨタ自動車(グループ)の生産拠点も豊田通商や現地部との合併を含めて相次いで開始され、2005年に50拠点にいたる。各社が生産拠点をもつ東南アジアで新たな拠点の新設と相互補完体制づくりが大きく進展した。中国と並んで21世紀の巨大市場と目され将来性が大いに期待される南アジアや南米でもグループの生産拠点に支えられ、トヨタの生産体制は強化された。

2004年10月に名古屋で世界会議(ITS)が開催された。この年の世界会議でメイン会場となった名古屋国際会議場で夢いっぱいITS未来博が開催されたのを筆頭に、2005年に愛知県常滑市沖で中部国際空港「セントレア」が開港し、2006年3月に日本国際博覧会の「愛・地球博」を開幕させた。名古屋はセントレアと日本国際博覧会開催に向けて公共交通機関や新しい道路が整備され、名古屋駅前は再開発事業が進展した。トヨタグループの東和不動産は、2002年12月に名古屋駅前にセンチュリー豊田ビルを完成させ、2004年11月にトヨタと毎日新聞社などの3社共同によるミッドランドスクエアを完成させた[155]

トヨタグループの代表的な企業

現在提携を結んでいる企業

  • SUBARU - 旧法人名は富士重工業。トヨタが筆頭株主(出資20%)。資本提携以前からG-BOOKで提携していた。稼働率の下がっていた富士重工の北米工場にカムリの生産委託、86/BRZの共同開発、北米のクロストレックへのTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)の供給などを行った。また将来に向けてEVSUVも共同開発していると正式に表明している。
  • KDDI - トヨタが12.4%の株式を保有。配車システムの開発の他、トヨタディーラー内、およびトヨタレンタリース各店、トヨタ部品共販でauブランドの音声用端末・データ通信用端末(iPhone、およびiPadを含む)を販売している。
  • マツダ - トヨタが5.1%株式保有で第2位の大株主となっており、マツダもトヨタ株式を0.25%保有している[160]アクセラへのTHSの供給をしていた。マツダのメキシコ工場でブラジル向けに生産する予定であった台数が政治的事情で見込めなくなった時、トヨタにマツダ2セダン(日本名・マツダ教習車)をOEM生産することで乗り切っている[161]。2017年に資本提携をすることで合意し、EVを開発するための合弁会社「EV C.A. Spirit」も共同出資で設立した。2018年に合弁で新たに北米工場の建設を発表するなど、ここ数年で急速に距離を縮めている。
  • ヤマハ発動機 - 2016年6月30日現在3.58%の株式を保有する第5位の株主で、トヨタ自動車とは古くから提携関係である。古くからトヨタ2000GT開発などで協力関係があり、現在もレクサスのスポーツカー用エンジンの共同開発をしているほか、車両用エンジン開発、製造、モータースポーツ、マリン事業の提携も行っている。
  • スズキ - スズキ創業者とトヨタグループ創始者の豊田佐吉が同郷で、古くから縁がある。スズキがバイク事業に参入するときにトヨタディーラーでスズキのバイクを販売したり、排ガス規制に対応できなかったときトヨタを通じてダイハツのエンジン供給を受けた。スズキには「なにかあったらトヨタを頼れ」という教えがあるとされる。現社長の鈴木俊宏はトヨタ系列のデンソーで下積みをしており、社長になったときも同業他社で唯一トヨタに訪問挨拶をした[162]。2017年に包括的提携、2019年に業務提携でそれぞれ合意した。
  • ロータス・カーズ - 古くから互いに技術供与をしあっていた他、トヨタが株主の時期もあった。現行のロータス車の公道モデルは全てトヨタエンジンを搭載している。
  • フォード - 旧くは1950年に技術提供を受けている。2016年にも車内IT技術で提携することに合意している。
  • BMW - ハイブリッド技術を供与し、ディーゼルとカーボン技術の提供を受けることで2011年に提携。2019年登場の新型GRスープラの共同開発を行った。他にも燃料電池車などの共同開発も行っているとされる。00年代にはトヨタがMINIにディーゼルエンジンを供給していたこともあった。
  • 天津汽車 - 1984年からダイハツと提携をしていた。2000年にトヨタと共同で天津トヨタ自動車を設立し、トヨタ車の生産を開始。2002年に第一汽車の傘下に入った。
  • 第一汽車 - 上海汽車、東海汽車と並ぶ中国の自動車メーカー。1977年と1981年に大野耐一を招聘してトヨタ生産方式を導入した。これが縁となり、2002年にトヨタと長期的な事業提携を行うことで合意。トヨタ車の生産を請け負っている。
  • ヤンマーホールディングス(ヤンマー) - マリン部門で提携し、ボートを共同開発している[163]
  • 中部国際空港 - トヨタが2.98%の株式を保有。誕生以来トヨタ出身者が社長に就任し続けており、トヨタ流のコストダウン・振興がなされている[注釈 21]
  • マイクロソフト - 2016年に自動運転技術の研究を行う合弁会社「トヨタコネクティド」を設立した。WRCでもIT分野における支援を行っている。
  • ソフトバンク - 2018年に自動運転を始めとするMaaS(Mobility as a Service)事業の展開を図り、「MONET Technologies(モネテクノロジーズ)」を共同設立することを発表。時価総額日本1位と2位の会社の提携は大きな話題を呼んだ。
  • いすゞ自動車 - 2006年からトヨタが株式を5.89%保有し、第3位の大株主となっていた。ディーゼルエンジン開発や代替燃料について共同開発を行っていた[164] が、企業規模の違いやディーゼルへの風当たりが強まったことなどから初期以外は具体的な協業には至らず、2018年に提携解消が発表されたが、2021年3月24日に、トヨタの子会社である日野自動車を含めた三社で再び提携した[165]。なお、日野自動車といすゞ自動車はバス部門で協業関係(ジェイ・バス)にある。

かつて提携していた自動車メーカー


注釈

  1. ^ 2014年3月22日,23日にTBS系列でトヨタ自動車監修のスペシャルドラマ「LEADERS リーダーズ」が放送された。劇中でトヨタはアイチに置き換えている。自動車製造の開始、トヨタ自動車の設立、戦後の金融事情、経営危機に際した住友銀行による融資拒否、日本銀行や24の取引行による協調融資団から人員整理1600名の再建案、労働組合と経営陣の対立激化による労働争議、などを描いた。2017年3月26日に「LEADERS II」で、小島プレス工業などを中心とする協力会社組織の協豊会の発足、愛知トヨタなど販売ディーラーとの協力関係、戦時中の自動車配給会社の設立、戦後のトヨタ自動車販売店協会の発足、などを描いた。
  2. ^ 2021年現在、この名称の銀行は設立されていない。
  3. ^ 会長、副会長、社長、取締役6人
  4. ^ うち社長と執行役員3人は取締役を兼務
  5. ^ JDパワー保険会社のランキングなどによる。
  6. ^ ベーン式VVT-iは世界標準規格になっている。
  7. ^ 安さを主眼とするマーケットに高級感・高機能を持ち込み席巻するこの手法は、1999年に登場したヴィッツでも用いられている。
  8. ^ 電気自動車という意味ではない。
  9. ^ 特に過激な事例を取り上げれば、トップ・ギア司会者3人組の扱き下ろしがある。「カローラの横に並んでいた冷蔵庫をカローラとして紹介し、没個性的だと揶揄」「初代LS(セルシオ)登場時に“退屈なレクサス”と発言」など、トヨタ車がこき下ろされる際のキーワードは「無(没)個性」「退屈」「無味無臭」が多い。また、アメリカ合衆国におけるサイオン導入も「トヨタ車は退屈」というネガティブイメージが背景にあった。車好きからのトヨタの受けの悪さは、『NAVI CARS Vol.29』(2017年3月25日発売、ボイスパブリケーション刊)の『トヨタが好きで、悪いか!』という大見出しにも象徴される。
  10. ^ これらは格好良さよりも見た目のインパクトの強さを重視しており、一目でトヨタ/レクサス車だと分かることを目的としている。
  11. ^ 2009年にG'sに先駆けて登場。MNとはMeister of Nurburgring=「ニュルマイスター」の略で、トヨタのテストドライバー・成瀬弘のニックネームであった
  12. ^ ただしヴィッツ GR SPORTとヴィッツ GR SPORT "GR"は、ベース車両(1.0〜1.3L)より大きい1.5Lエンジンを搭載している
  13. ^ なおカローラは花冠、コロナは太陽冠、クラウンは王冠と、いずれも「冠」にその名を由来する。
  14. ^
    X70系 - X100系までのマークII/チェイサー/クレスタ
    L20系以降のターセル/コルサ/カローラII
    E20系 - E110系までのカローラシリーズ/スプリンターシリーズ
    T150系以降のコロナ/カリーナ(のちのプレミオ/アリオン
    V10系 - V40系までのカムリ/ビスタ
    エスティマエミーナ/エスティマルシーダ
    グランビア/グランドハイエース
    タウンエース/ライトエース/マスターエース
    カローラランクス/アレックス
    ノア/ヴォクシー
    H20系以降のアルファード/ヴェルファイア
    プロボックス/サクシードなど。
  15. ^ X80系チェイサーの初期CMでは15秒版でも「FunToDriveトヨタオートです」の読み上げが入る。
  16. ^ ただし、AW10系MR2のCMでは「FunToDriveトヨタです。」の読み上げは無し。
  17. ^ 素敵な宇宙船地球号についてはトヨタグループ全体の協賛であるため、これはコメントされていない。
  18. ^ 当時のCMの最後は「愛される車をめざして(進歩のマーク・信頼のマーク)[改行]TOYOTA[改行]当時のトヨタのマーク」が表示された。末期は単にTOYOTAの旧ロゴになった。一時期はCMの最後に「TTCのトヨタ」のナレーションや、旧ロゴ最末期から現行ロゴの初期は「安全はトヨタの願い TOYOTA」もあった。
  19. ^ 例:ネッツ店専売車種(例:後期型以降のアベンシス、2代目ヴィッツ、後期型以降のウィッシュ、2代目bB、オーリス、3代目RAV4、ヴェルファイア、2代目ヴォクシー等)の「N」マーク、シリーズ9代目からシリーズ11代目までのカローラシリーズの「NCV」マーク、カローラスポーツを含むシリーズ12代目以降のカローラシリーズの新「C」マーク、マークXおよびマークXジオの「X」マーク、プレミオの「P」、アリオンの「A」、初代ラクティスの「R」マーク等。リアは大抵の場合トヨタマークが付いている。
  20. ^ 現在はトヨタホームの完全子会社。詳細はトヨタウッドユーホーム#概要を参照。
  21. ^ そのため、名鉄バスセンター名古屋駅)・豊田市駅藤が丘駅から運行されている名鉄バスの空港行のバスには、日野・セレガが充てられている。
  22. ^ 名前の由来は町工場時代の気持ちを忘れない為に、元・町工場から元町工場と命名された。
  23. ^ 一部モデルの艤装はヤマハ発動機が受託している。
  24. ^ 出力や特性は船舶専用にチューニング。
  25. ^ 自動車分野でライバル関係にある日産自動車は国内市場の縮小などから、1995年(平成7年)に造船部門を日産マリーンとして分離し、2015年(平成27年)に新規製造と販売を終了している。
  26. ^ 学習研究社が出版する学年誌科学)によると、「トヨタが政府のヒモ付きになることを嫌った」ためとある。結局、プリンスは当時業界2位であった日産自動車と合併したが、日産も1990年代に入って業績不振に陥り、航空宇宙部門は2002年(平成12年)に石川島播磨重工業(現:IHI)へと譲渡されている
  27. ^ 金曜ドラマ」から移動。
  28. ^ 日曜劇場」から移動。
  29. ^ 「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」から移動。
  30. ^ おいしいプロポーズ」では、LEXUSの車が登場していたため、2006年5月上旬からLEXUSがつくこともあった。2009年10月から東芝に交代。その後スバル提供。スポンサー枠は「情報7DAYS ニュースキャスター」に移動。
  31. ^ 提供クレジット自粛時期有り、途中降板時は同業者のマツダ日産自動車が提供(グループ企業のトヨタホームが提供していた時期あり)。現在は小林製薬に交代。スポンサー枠は「マツコの知らない世界」に移動。
  32. ^ 読売新聞2006年 9月24日、同年9月28日記事。2004年6月に35万円で仕入れた国産中古車を同月下旬、営業店社員に45万円で販売し、社員名義で自動車登録。同年11月、この車を80万円で買い取った形にし、数日後、一般顧客に90万円で販売していた。
  33. ^ ランドクルーザープラドのリコール対象は中東、ロシアが主体で日本などで販売された右ハンドル車はリコールの対象外である[195]
  34. ^ ケースナンバーはCV 01-05564-FMCおよびJ.C.C.P. No. 4346:2006年8月現在、進行中。

出典

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