サンタンデール銀行とは? わかりやすく解説

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サンタンデール銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 08:48 UTC 版)

サンタンデール銀行
Banco Santander S.A.
マドリード西郊、ボアディージャ・デル・モンテのグループ本部
種類 公開会社
市場情報 BMADSAN
NYSESAN
LSESAN
WSESAN
本社所在地 スペイン
28660
Santander Group City Av. de Cantabria s/n, ボアディージャ・デル・モンテ, マドリード
設立 1857年 (168年前) (1857)
業種 銀行業
代表者 ホセ・アントニオ・アルバレス(CEO
外部リンク コーポレートサイト(英語)(スペイン語)
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旧サンタンデール銀行以来の歴史を持つサンタンデールのオフィス
マラガのサンタンデール銀行店舗

サンタンデール銀行(サンタンデールぎんこう、西: Banco Santander S.A.)は、スペインマドリードに本拠を置く商業銀行グループである。同国最大手の銀行グループであると共に、ラテンアメリカ地域全般、アメリカ合衆国北東部ポーランドなどで店舗を展開する多国籍企業となっている。マドリード証券取引所ニューヨーク証券取引所ロンドン証券取引所メキシコ証券取引所ワルシャワ証券取引所に株式を上場している(BMADSANNYSESANLSESANWSESAN)。

沿革

現在のサンタンデール銀行は、1991年セントラル銀行(Banco Central、BC)スペイン語版スペインアメリカ銀行(Banco Hispanoamericanoスペイン語版の合併によって誕生したセントラル・イスパノ銀行(Banco Central Hispano、BCH)スペイン語版と、旧サンタンデール銀行(Banco Santander)が1999年に合併して誕生した。この新合併銀行の名称はサンタンデール・セントラル・イスパノ銀行(Banco Santander Central Hispano、BSCH)とされたが、2007年8月に現行のサンタンデール銀行に改称した。創業を旧サンタンデール銀行の設立年である1857年としている。

スペインの同業他社と同じように、スペイン語圏の中南米などへの展開を進める一方で、ヨーロッパやアメリカ、アジアへの進出にも積極的で2001年にはロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの株式8%を取得している。2004年にはイギリス第6位の商業銀行グループである、アービー・ナショナル銀行を買収し、ヨーロッパ最大級の金融機関に成長した。同年、マドリードに本社を移転した[1]

2010年には、サンタンデールグループが英住宅金融ブラッドフォード・アンド・ビングレーを吸収、受け皿となった[2]2017年6月、経営破綻の恐れが出ていたスペインのポピュラール・エスパニョール銀行を、1ユーロで救済合併することを発表した[3]

系列会社

日本には、駐在員事務所を置いているが、本格的な業務を行っていない。しかし、リップルウッド・ホールディングスを中心とする投資ファンド、ニューLTBCパートナーズに売却された新生銀行(旧日本長期信用銀行)の再建に参加し、現在も発行済普通株式総数の4.98%を保有する、第四位の株主である。

傘下銀行には、前述したアービー・ナショナル銀行のほかに、スペインのOpen Bank、2000年に買収したブラジルのサンパウロ州立銀行(Banespa)などがある。

スポンサー

F1世界選手権

グランプリ・タイトル・スポンサーを務めていた。

また、F1チームのスポンサーも務めている。

  • マクラーレン(2007年 - 2014年)[4]
  • フェラーリ(2010年 - 2017年、2022年 - 2024年)
    • 2010年にスペイン人のフェルナンド・アロンソが同チームへ移籍したことに合わせてフェラーリのスポンサー活動を開始[5]。当初は2010年から5年間の契約としていたが、2012年に契約を2017年末まで延長したことを発表した[6]。ただし、2017年で契約を予定通り終了[7]。この時はF1のスポンサー活動を再び行う予定はないとコメントしていた[8]
    • 2021年、F1のシーズン終了後となる12月22日、当銀行からフェラーリとのスポンサー契約締結を発表[9]。2022年から3年にわたってフェラーリのスポンサーを務めた。
  • ウィリアムズ(2025年 -)[10]

サッカー関連

  • 南米最強クラブを決定するカップ戦、コパ・リベルタドーレスの公式スポンサーを2012年までの冠スポンサーを含め2008年から務めている。
  • スペイン国内リーグ、リーガ・エスパニョーラの冠スポンサーを2016年から務めている。また2部リーグのセグンダ・ディビシオンも同年から18/19シーズンまでは当銀行のスローガンを入れた「ラ・リーガ・1|2|3(ウン・ドス・トレス)」の名称となっていた。翌19/20シーズンからは当銀行のネットバンキングサービスの名称を入れた「ラ・リーガ・スマートバンク」となる。
  • 2018-19シーズンから2020-21シーズンまで、UEFAチャンピオンズリーグのオフィシャルスポンサーを務める。

出典

  1. ^ Banco Santander Corporate Headquarters” (英語・スペイン語). サンタンデール銀行. 2016年12月25日閲覧。
  2. ^ Santander rebrands Abbey and Bradford & Bingley” (英語). 英国放送協会 (2010年1月11日). 2017年6月8日閲覧。
  3. ^ サンタンデール銀がポピュラール救済、株主や債権者ら損失負担”. ロイター (2017年6月8日). 2017年6月8日閲覧。
  4. ^ “マクラーレン、サンタンデールとの契約を延長”. www.as-web.jp. (2014年1月23日). https://www.as-web.jp/past/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%80%81%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%A5%91%E7%B4%84%E3%82%92%E5%BB%B6%E9%95%B7 2021年12月22日閲覧。 
  5. ^ フェラーリ、サンタンデールとのスポンサー契約を発表。アロンソの発表はなしwww.as-web.jp(2009年9月11日)2021年12月22日閲覧。
  6. ^ フェラーリ、サンタンデールとの契約を延長www.as-web.jp(2012年2月3日)2021年12月22日閲覧。
  7. ^ F1とフェラーリの広告価値低下? 巨額資金を提供してきた長年の主要スポンサー失うformula1-data.com(2017年11月29日)2021年12月22日閲覧。
  8. ^ フェラーリF1、大手スポンサーを失う。サンタンデール銀行がF1からの撤退を発表www.as-web.jp(2017年11月30日)2021年12月22日閲覧。
  9. ^ サンタンデール銀行、フェラーリと再び提携…5年ぶりにF1復帰formula1-data.com(2021年12月22日)2021年12月22日閲覧。
  10. ^ Santander joins Williams as Official Partner for 2025 and beyond”. williamsf1.com (2024年12月9日). 2024年12月9日閲覧。

外部リンク


サンタンデール銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 10:26 UTC 版)

サンタンデール (スペイン)」の記事における「サンタンデール銀行」の解説

スペイン最大銀行であるサンタンデール銀行はサンタンデール本店置いている。2017年におけるサンタンデール銀行の総資産額は約1兆4000億円であり、イギリスHSBCホールディングスフランスBNPパリバフランスクレディ・アグリコルドイツドイツ銀行次いでヨーロッパで5位、世界全体16位だった。サンタンデール銀行の時価総額は約699億ドルであり、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)、イベルドローラテレフォニカとともにユーロ・ストックス50指数構成銘柄である 。2018年にはフォーブス誌によってフォーブス・グローバル2000で第31位(スペイン第1位)にランキングされた。

※この「サンタンデール銀行」の解説は、「サンタンデール (スペイン)」の解説の一部です。
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