トールワゴンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 交通 > > ワゴン > トールワゴンの意味・解説 

トールワゴン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/20 17:16 UTC 版)

ルノー・カングー
クライスラー・PTクルーザー
トヨタ・ジャパンタクシー

トールワゴン(Tall Wagon)とは、3列シートを持たない、おおむね4人或いは5人乗りの1.5ボックスタイプのミニバン(2列シートミニバン)を指す言語である。トールボーイハイトワゴン背高ワゴンプチバン(小型のもの)とも言う。

注:この記事の情報は最新ではない場合があります。ご了承ください。

概要

車高が一般的な機械式駐車場に入らない1,550 mmを超え、3列シートを持たないハッチバック[注釈 1]がトールワゴンに分類される。ハッチバックと同程度の床面積ながら、より広い室内容積を確保できるメリットがある。

「ハイトワゴン」と呼ぶ専門誌も多く、「2列シートミニバン」(または4人-5人乗りミニバン)と呼ばれることもある。車格ではハッチバック同様、コンパクトカーに属するものがほとんどである。

なお、ヨーロッパではレジャー・アクティビティ・ビークルLAV)に含まれる。

ホンダ・シティ
原付バイクモトコンポとともに(ホンダコレクションホール展示)

日本においては1972年昭和47年)に生産、販売されていたホンダ・ライフステップバンが、当時の軽自動車としては異例となる全高1,620 mmというスタイルで登場したが、ホンダ自体が軽乗用車製造から一時撤退したためにわずか2年で製造中止となった。その後、1981年(昭和56年)に3,380 mmの全長に対して全高1,470 mmという、当時としては常識外れな背高スタイル「トールボーイ」のホンダ・シティがデビュー。「高さ」の拡大は車内空間の拡大を追求した結果として得られた新しい視点であり、荷室容量の拡大にもつながった。1982年(昭和57年)に追加されたハイルーフ仕様の「マンハッタンルーフ」は全高がさらに高められ、1,570 mmにも達した[1][2][3]

1980年代以降、全高1,500 mmで「セミトールワゴン」ともいえるトヨタ・スプリンターカリブや、ミニバンの日産・プレーリーの2列シートモデルなどがあったが、純粋なトールワゴンでは1991年に登場した三菱・RVRがその先駆けといえる。

三菱・ミニカトッポ

軽自動車枠では1990年平成2年)にデビューした三菱・ミニカトッポが元祖とされる[4][5]1993年(平成5年)には軽トールワゴンスズキ・ワゴンRが優れたパッケージングで爆発的なヒット商品となり、追従したダイハツ・ムーヴとともに軽自動車市場をけん引する存在となった。その人気はコンパクトカークラスにも波及し、マツダ・デミオ日産・キューブトヨタ・ファンカーゴホンダ・キャパダイハツ・YRVなどが次々登場し、一定の市場を獲得した。

スライドドアを搭載するコンパクトなトールワゴンは「プチバン」とも呼ばれ、1997年(平成9年)のトヨタ・ラウムが先駆けとされる。車内の広さや乗り降りのしやすさ、取り回しのよさ、維持費の安さといった理由から、若年の子育てファミリー世帯を中心に人気を博している[6]

プジョー・1007

トールワゴン車種一覧(現行車種)

スズキ・ソリオ

日本車

軽自動車については軽トールワゴンを参照。

トヨタ自動車
日産自動車
本田技研工業
SUBARU
スズキ
ダイハツ工業
三菱自動車工業

日本車以外

メルセデス・ベンツ・グループ
フォルクスワーゲン・グループ
ルノー
キア
BMW
車種別寸法比較表(2026年5月時点の現行車種)
車種 全長 全幅 全高 室内長 室内幅 室内高 備考・出典
ダイハツ・トール
トヨタ・ルーミー
3700 1670 1735 2180 1480 1355 [7][8][9]
ダイハツ・トールカスタム
トヨタ・ルーミーカスタム
スバル・ジャスティ
3705 1670 1735 2180 1480 1355 [7][8][10]
スズキ・ソリオ
スズキ・ソリオバンディット
三菱・デリカD:2
3790 1645 1745 2500 1420 1365 [11][12][13]
トヨタ・シエンタ 4260 1695 1695(4WD車は1715) 2030 1530 1300 5人乗りモデル全車[14]
ホンダ・Super-ONE 3580 1575 1615 2010 1300 1170 [15]
ホンダ・フリードCROSSTAR 4310 1720 1755(4WD車は1780) 1935 1470 1280(e:HEV車は1270) [16]
ルノー・カングー 4280 1830 1810 日本仕様[17]
トヨタ・ヤリス 3940 1695 1500 1845 1430 1190 (参考掲載)日本国内FF仕様[18]

脚注

注釈

  1. クロスオーバーSUV(CUV)とほぼ同じであり、実際にトールワゴンにCUVの外観をまとわせた事例(トヨタ・ナディアtype SU、三菱・eKクロスなど)やトールワゴンの後継としてCUVを発売する事例(オペル・メリーバオペル・クロスランドなど)もある。

出典

  1. プレスインフォメーション (FACT BOOK) CITY 1982.9”. 本田技研工業 (1982年9月20日). 2017年4月19日閲覧。
  2. ガズ―編集部 (2016年9月13日). よくわかる 自動車歴史館 第40話 日米自動車紛争(1981年)”. トヨタ自動車. 2017年4月19日閲覧。
  3. 阿部哲也+Bucket (2016年9月13日). KURUTOPi 【豆知識】フィットのご先祖様!?背高スタイルを確立させたホンダ・シティ”. オークネット. 2017年4月19日閲覧。
  4. 元祖トールボーイ軽、三菱「トッポ」復活”. WebCG (2008年9月17日). 2017年4月19日閲覧。
  5. 三菱トッポ、軽の元祖背高ワゴンが5年ぶり復活のワケ”. 日経トレンディ日経BP (2008年9月18日). 2017年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月19日閲覧。
  6. 安近短志向で「プチバン」需要高まる…スライドドア採用のコンパクトカー”. Response. (2012年5月24日). 2017年4月19日閲覧。
  7. 1 2 トール主要諸元表 (PDF). ダイハツ工業. 2021年10月19日閲覧。
  8. 1 2 ルーミー主要諸元表 (PDF). トヨタ自動車. 2021年10月19日閲覧。
  9. ジャスティ諸元表”. SUBARU. 2021年10月19日閲覧。
  10. ジャスティ諸元表”. SUBARU. 2021年10月19日閲覧。
  11. ソリオ 主要装備・主要諸元 (PDF). スズキ (2021年10月). 2021年10月19日閲覧。
  12. ソリオ バンディット 主要装備・主要諸元 (PDF). スズキ (2021年10月). 2021年10月19日閲覧。
  13. デリカD:2 主要諸元”. 三菱自動車工業. 2021年10月19日閲覧。
  14. シエンタ主要諸元表 (PDF). トヨタ自動車. 2023年9月10日閲覧。
  15. Super-ONE 主要諸元表 (PDF). 本田技研工業. 2026年5月25日閲覧。
  16. フリード 主要諸元表 (PDF). 本田技研工業. 2024年8月27日閲覧。
  17. カングー”. ルノー・ジャポン. 2021年10月19日閲覧。
  18. ヤリス主要諸元表 (PDF). トヨタ自動車. 2021年10月19日閲覧。

関連項目





トールワゴンと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トールワゴン」の関連用語

トールワゴンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トールワゴンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトールワゴン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS