コムシスホールディングスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 組織・団体 > 企業・法人 > 企業・法人 > 日本の情報・通信業 > コムシスホールディングスの意味・解説 

コムシスホールディングス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 08:19 UTC 版)

コムシスホールディングス株式会社
COMSYS Holdings Corporation
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社
市場情報
東証プライム 1721
2003年9月29日上場
大証1部(廃止) 1721
2003年9月29日 - 2013年7月12日
略称 CHD
本社所在地 日本
141-8647
東京都品川区東五反田2丁目17-1
設立 2003年(平成15年)9月29日
業種 建設業
法人番号 3010701014889
事業内容 情報通信工事事業、電気設備工事事業及び情報処理関連事業等を行う子会社の経営管理など
代表者
資本金
  • 100億円
  • (2025年3月31日)
発行済株式総数
  • 1億3300万株
  • (2025年3月31日)
売上高
  • 連結:6146億3100万円
  • (2025年3月期)
経常利益
  • 連結:466億5000万円
  • (2025年3月期)
純利益
  • 連結:300億7600万円
  • (2025年3月期)
純資産
  • 連結:3809億8300万円
  • (2025年3月期)
総資産
  • 連結:5397億3000万円
  • (2025年3月期)
従業員数
  • 連結:17626名
  • 単独:119名
  • (2025年3月期)
決算期 3月31日
会計監査人 仰星監査法人
主要株主
主要子会社 グループ会社の項目を参照
関係する人物 加賀谷卓(取締役会長、元社長)
外部リンク コムシスホールディングス
特記事項:経営指標は以下を参照。
コムシスホールディングス『第22期(2025年3月期)有価証券報告書』、2025年6月25日、2-3頁。
テンプレートを表示

コムシスホールディングス株式会社: COMSYS Holdings Corporation)は東京都品川区に本社を置き、大手電気通信工事日本コムシスなどを傘下に置く日本持株会社

東証プライム市場に上場しており、日経平均株価JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[1][2]

通信建設業界ではエクシオグループミライト・ワンとともに国内大手通信インフラ企業の一つでもある。

概要

NTT認定の総合電気通信工事業の大手企業として、通信建設業界では確固たる地位を確立している。その一方で、一般的な知名度は高いとは言えないものの、資本金・売上高等では準大手ゼネコンと同等程度の規模を持つ(豊富な現金預金、高い自己資本比率等、財務内容も良好である)。

事業体制

主力である日本コムシスを中心に、海底ケーブルの敷設や山岳の通信鉄塔建設、通信専用トンネル築造といった大規模工事から、NTT電話局内設備工事、一般住宅での電話線の引き込み等の小規模のものまで、幅広い分野で通信設備建設工事を手がける。

近年では、IT関係の設計・施工・ソフト開発・保守運用といった方面に注力している(2009年4月、コムシス情報システム設立)。IT総合エンジニアリング企業を標榜し、積極的な事業展開が図られている。

経営

堅実経営でも知られており、バブル期、ITバブル期、不動産バブル期もほぼ無傷で乗り越えている。

2019年3月期の決算説明会では、「コムシスビジョン NEXT STAGE 2023」として、2023年には売上高6000億円以上達成を掲げた経営計画を公開した。

沿革

参照:[3][4]

  • 2003年(平成15年)9月29日 - 日本コムシス、三和エレック(現・サンワコムシスエンジニアリング)、東日本システム建設(現・TOSYS)の共同株式移転により、コムシスホールディングス株式会社を設立[5]東証大証の各第一部市場に新規上場[6]
  • 2003年(平成15年)10月1日 - シェアードサービス子会社として、コムシスシェアードサービスを設立(2007年4月に完全子会社化)。
  • 2004年(平成16年)9月 - 連結子会社の三和エレックの第三者割当増資を引受け。
  • 2005年(平成17年)1月 - 連結子会社の日本コムシスが、三和エレックのNTT情報通信エンジニアリング事業を吸収。
  • 2005年(平成17年)4月 - 連結子会社のサンワコムシスエンジニアリング(旧三和エレック)が、日本コムシスの通信キャリア系電気通信エンジニアリング事業を吸収。
  • 2009年(平成21年)4月 - 連結子会社の日本コムシスがIT事業を、コムシス情報システムとして分社化。同時に、コムシス情報システムは現物配当により、コムシスHDの直接子会社化[7]
  • 2010年(平成22年)10月1日 - 北海道を地盤とする同業のつうけんを、株式交換により完全子会社化[8]
  • 2013年(平成25年)2月1日 - 連結子会社のつうけんが、北東電設を吸収合併[9]
  • 2013年(平成25年)7月16日 - 東証と大証が市場統合、大証より上場廃止。
  • 2013年(平成25年)10月1日 - 連結子会社のつうけんが、同社子会社5社[注 1]を吸収合併[10]
  • 2017年(平成29年)6月 - 従来の監査役会設置会社から、監査等委員会設置会社に移行。
  • 2018年(平成30年)10月 - いずれも同業のNDS北陸電話工事SYSKENを株式交換により完全子会社化[11][12]
  • 2022年(令和4年)4月 - 東証の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行。
  • 2024年(令和6年)7月1日 - 連結子会社の日本コムシスがサンワコムシスエンジニアリングより、三和電子の保有分全株式(96.0%)を取得[13]
  • 2025年(令和7年)2月5日 - 連結子会社の日本コムシスが、同業のJESCOホールディングスの株式12.75%を取得[14]
  • 2025年(令和7年)7月1日 - 連結子会社のコムシス情報システムがつうけんより、つうけんアドバンスシステムズの株式80.0%を取得[15]

歴代社長

氏名 就任日 退任日 備考
1 島田 博文 2003年 2008年
2 高島 元 2008年 2017年
3 加賀谷 卓 2017年 2024年 退任日より取締役会長に就任
4 田辺 博 2024年 現職

グループ会社

日本コムシスグループ

  • 日本コムシス株式会社東証1部・1947】(コムシスホールディングス 100.0%)- 大手総合通信エンジニアリング

ICT系】

  • コムシスモバイル株式会社(日本コムシス 100.0%)- 大手モバイルインフラ
  • コムシスネット株式会社(日本コムシス 100.0%)- ネットワーク構築の総合エンジニアリング
  • コムシス東北テクノ株式会社(日本コムシス 100.0%)- 東北の通信インフラ
  • 株式会社フォステクノ四国(日本コムシス 100.0%)- 四国の通信インフラ
  • コムシスプロミネント株式会社(日本コムシス 100.0%)- 関西を中心としたICT系総合エンジニアリング
  • コムシスエンジニアリング株式会社(日本コムシス 100.0%)- ICT系総合エンジニアリング
  • 琉球通信工事株式会社(日本コムシス 100.0%)- 沖縄のICT系総合エンジニアリング
    • 株式会社 琉通工テクニカルサポート(琉球通信工事 100.0%)- 電気通信工事の設計・施工請負等
  • 三和電子株式会社(日本コムシス 96.0%)- 無線に特化したSler

【社会インフラ】

  • 株式会社日本エコシステム(日本コムシス 100.0%)- 大手ソーラーパネルメーカー
  • 東京鋪装工業株式会社(日本コムシス 100.0%)- 道路建設工事、一般土木工事
  • 藤木鉄工株式会社(日本コムシス 66.7%)- 大手鉄骨・橋梁メーカー
  • 株式会社大栄製作所(日本コムシス 85.6%、ミライト・ワン 14.4%)- 情報通信機材メーカー
  • コムシスクリエイト株式会社(日本コムシス 100.0%)- 太陽光発電所の運営・管理
  • 株式会社カンドー(日本コムシス 100.0%)- 東京ガス指定のガスインフラ施工
  • コムシス通産株式会社(日本コムシス 100.0%)- 建設機械、OA機器等の総合リース・総合レンタル等

サンワコムシスエンジニアリンググループ

  • サンワコムシス エンジニアリング株式会社東証1部・1958】(コムシスホールディングス 100.0%)-NCC向け通信インフラ。旧三和エレック。
    • 株式会社サンコムテクノロジ(サンワコムシス エンジニアリング 100.0%)- ネットインフラの構築・運用等

TOSYSグループ

  • 株式会社TOSYS(コムシスホールディングス 100.0%)- 長野県を中心としたネットインフラの総合エンジニアリング。旧東日本システム建設。
  • 川中島建設株式会社(TOSYS 100.0%)- 地方ゼネコン
    • 株式会社 長野道路(川中島建設 100.0%)- 道路舗装工事
  • 株式会社日本アフター工業(TOSYS 100.0%)- 官公庁向け揚水用各種ポンプの設置工事等

つうけんグループ

  • 株式会社つうけん東証2部・札証・1940】(コムシスホールディングス 100.0%)- 北海道を中心としたネットインフラの総合エンジニアリング
  • 株式会社つうけんアクティブ(つうけん 100.0%)- 道内の通信インフラの建設・維持
  • つうけんビジネス株式会社(つうけん 100.0%)- オフィスレイアウトのサポートサービス
  • 北海道電電輸送株式会社(つうけん 100.0%)- ロジスティクスサービス
  • 北有建設株式会社(つうけん 100.0%)- 土木工事、舗装工事、アスファルト合材の販売
  • 株式会社つうけんアクト(つうけん 100.0%)- 総合リース・総合レンタル等
    • 株式会社セントラルビルサービス(つうけんアクト 100.0%)- ビルメンテナンス業務
  • 東亜建材工業株式会社(つうけん 100.0%)- 産業廃棄物処理、リサイクル事業等
  • 舞鶴設備工業株式会社(つうけん 100.0%)- 一般土木工事、上下水道工事、管工事

NDSグループ

  • NDS株式会社東証1部・名証・1956】(コムシスホールディングス 100.0%)- 愛知県を中心とした大手総合通信エンジニアリング

【総合エンジニアリング】

  • 愛知NDS株式会社(NDS 100.0%)
  • 豊橋NDS株式会社(NDS 100.0%)
  • 日本技建株式会社(NDS 100.0%)
  • 株式会社NDSネットワーク(NDS 100.0%)
  • 岐阜NDS株式会社(NDS 100.0%)
  • 静岡NDS株式会社(NDS 100.0%)
  • 大日通信株式会社(NDS 51.0%)
  • 朝日設備工業株式会社(NDS 100.0%)

【ICTソリューション・不動産

  • NDSインフォス株式会社(NDS 100.0%)- ユーザー系Sler
  • 株式会社エヌディエスリース(NDS 100.0%)- 車両・機器リース、レンタル等
  • NDSソリューション株式会社(NDS 100.0%)- 半導体製造装置メーカー
    • NDSキャリア株式会社(NDSソリューション 100.0%)- 総合人材サービス
  • 東名通信工業株式会社(NDS 62.4%)- 通信機器メーカー
  • ブリッジ・モーション・トゥモロー株式会社(NDS 90.6%)- VODサービス等
  • NDS.TS株式会社(NDS 100.0%)- 無線ネットワーク機器・端末性能評価等
  • NDSメンテ株式会社(NDS 100.0%)- 管理物件のアフターサービス

SYSKENグループ

  • 株式会社SYSKEN東証2部・福証・1933】(コムシスホールディングス 100.0%)- 九州を中心としたネットインフラのエンジニアリング
  • 株式会社SYSKENテクノ(SYSKEN 100.0%)- 電気通信工事の請負等
  • 株式会社システムニシツウ(SYSKEN 100.0%)- ユーザー系Sler
  • 株式会社Denzai(SYSKEN 100.0%)- 電設資材の総合卸売業
  • 河崎冷熱電機株式会社(SYSKEN 100.0%)- 空調設備工事、電設工事等

北陸電話工事グループ

  • 北陸電話工事株式会社(コムシスホールディングス 100.0%)- 北陸を中心とした通信インフラの総合エンジニアリング
  • 北話エンジニアリング株式会社(北陸電話工事 100.0%)- 電気通信の総合エンジニアリング
  • 電通自動車整備株式会社(北陸電話工事 100.0%)- モビリティサービス
  • トヤマ電話工事株式会社(北陸電話工事 100.0%)- 富山県を地盤とする電気通信の総合エンジニアリング

コムシス情報システムグループ

  • コムシステクノ株式会社(コムシス情報システム 100.0%)
  • 株式会社エス・イー・シー・ハイテック(コムシス情報システム 100.0%)
  • 炭平コンピューターシステム株式会社(コムシス情報システム 80.0%)
  • 株式会社つうけんアドバンスシステムズ(コムシス情報システム 80.0%、つうけん 20.0%)
    • 株式会社ヴァックスラボ(つうけんアドバンスシステムズ 100.0%)

シェアードサービス

脚注

  1. ^ ①つうけんハーテック、②つうけん道央エンジニアリング、③つうけん道北エンジニアリング、④つうけん道東エンジニアリング、⑤つうけん道南エンジニアリング

出典

  1. ^ 構成銘柄一覧 日経平均株価”. 日経平均プロフィル. 2025年1月10日閲覧。
  2. ^ 構成銘柄一覧 JPX日経インデックス400”. 日経平均プロフィル. 2025年1月10日閲覧。
  3. ^ 沿革”. コムシスホールディングス (2025年7月15日). 2025年7月15日閲覧。
  4. ^ 第22期(2025年3月期)有価証券報告書”. コムシスホールディングス (2025年6月25日). 2025年7月15日閲覧。
  5. ^ コムシスホールディングスの基本情報”. 日本経済新聞社 (2025年7月15日). 2025年7月15日閲覧。
  6. ^ コムシスホールディングス(株)の企業情報”. Yahoo!ファイナンス. LINEヤフー (2025年7月15日). 2025年7月15日閲覧。
  7. ^ 日本コムシス(株)「新設分割公告」『官報 平成21年本紙』第5014号、国立印刷局、2009年2月19日、30頁。 
  8. ^ コムシスホールディングス<1721>とつうけん<1940>、2010年10月に経営統合へ”. M&A Online. ストライク (2010年4月20日). 2010年5月23日閲覧。
  9. ^ (株)つうけん「合併公告」『官報 平成24年本紙』第5948号、国立印刷局、2012年12月14日、30頁。 
  10. ^ (株)つうけん「合併公告」『官報 平成25年本紙』第6114号、国立印刷局、2013年8月21日、30頁。 
  11. ^ コムシスHD、通信工事3社を経営統合”. 日本経済新聞社. 2018年5月11日閲覧。
  12. ^ コムシスHD<1721>、NDS、北陸電話工事、SYSKENの上場通信工事3社を経営統合”. M&A Online. ストライク (2018年5月8日). 2018年5月21日閲覧。
  13. ^ 日本コムシス、三和電子を子会社化”. 日本M&Aセンター (2024年7月1日). 2024年7月11日閲覧。
  14. ^ コムシスHD、子会社の日本コムシスがJESCO株式12.75%を取得”. 日本M&Aセンター (2025年2月7日). 2025年3月4日閲覧。
  15. ^ コムシス情報システム、IT事業のつうけんアドバンスシステムズを買収”. 日本M&Aセンター (2025年7月1日). 2025年8月2日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「コムシスホールディングス」に関係したコラム

  • 株365の株価指数に採用されている銘柄

    株365の銘柄の価格は、株価指数に採用されている銘柄の価格をもとにして算出されます。株価指数に採用されている銘柄はその国を代表するような優良企業であることが多く、また、取引高も多く市場から注目されてい...

  • 株式の中型株とは

    東京証券取引所(東証)では、規模別株価指数の算出のために一部上場銘柄を大型株、中型株、小型株の3つに分類しています。その基準は、時価総額や株式の流動性などによって順位づけしたものになっています。大型株...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コムシスホールディングス」の関連用語

コムシスホールディングスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コムシスホールディングスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコムシスホールディングス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS