空気ばねとは? わかりやすく解説

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くうき‐ばね【空気発条】

読み方:くうきばね

エアクッション


空気ばね

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

空気ばね

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/16 14:49 UTC 版)

空気ばね(くうきばね)は、圧縮空気の弾力性を利用したばね装置である。エアサスペンションair suspension, エアサス)などに利用される。


注釈

  1. ^ 汽車製造KS-50(1956年に開発された日本最初の空気ばね台車)や川崎車輛OK-20など。KS-50はベローズの金型寸法の制約(スクーター用タイヤの小さな金型を利用した)から軸ばねが空気ばねとされ、OK-20は枕ばね・軸ばね共に空気ばね化されていた。

出典

  1. ^ 当初は153系以降の電車のみ、特急用以外の客車では一等寝台車食堂車には採用例があったが、その他は12系のみである。
  2. ^ 例外は、極寒地向け、かつ急行列車での運用も考慮した711系で、1968年(昭和43年)から量産されている。
  3. ^ 鉄道車両メカニズム図鑑 p220
  4. ^ a b c 鉄道車両メカニズム図鑑 p224


「空気ばね」の続きの解説一覧

空気ばね

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/27 16:36 UTC 版)

枕ばね」の記事における「空気ばね」の解説

詳細は「空気ばね」を参照 空気圧縮性利用したばね機構で、容積大きくすることでコイルばね上回る柔らかい特性のばね設計容易に行える。また、自動高さ調整弁レベリングバルブ)を使用することで空積かかわらず床面高さを一定保て容積拡大のための補助空気室(通常台車枠流用する)とばね本体の間に絞り弁挿入することで粘性減衰特性を得ることが可能であり、オイルダンパを必要としない。その反面編成中に空気溜管を引き通して大容量空気圧縮機搭載するなどの処置が必要となる。 ベローズ形 - 縦に蛇腹になったもので、垂直荷重は受けるが、横変形には弱い。 ダイアフラム形 - おわんを伏せたような形で、垂直荷重の他、横変形にも復元力が働くが、用途によってその特性異なる。 低横剛性空気ばね - 緩衝ゴム重ねた円筒の上下面窪んだ円盤状の空気ばねを組み合わせたもの。主にボルスタレス台車使用され、その名の通り剛性引き下げつつ上下方向のばね作用確保する

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空気ばね

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 17:09 UTC 版)

鉄道車両の台車史」の記事における「空気ばね」の解説

サスペンションのばねとして空気圧利用する空気ばねは、第二次世界大戦前黎明期事例では、金属製二重円筒などが使用されたことが確認されている。もっとも、これらは着目点は優れていたものの、構造工作面での不備金属疲労摩耗起因する耐久性欠如などによって充分な成功得られず、広く普及するには至らなかった。 この空気ばねが実用的な形で広範に利用可能となり、また実際に利用されるようになったのは、第二次世界大戦後のことである。自動車用タイヤからの技術的な援用によるゴムベローズ使用するものが、アメリカでグレイハウンド社などの長距離都市間バス中心に遅くとも1940年代には一般化していた。これはベローズ形の空気ばねで車体支持し、高さをレベリングバルブ呼ばれる圧力調整弁一定保持するという、以後の空気ばねの基本となるシステムを既に備えていた。車載圧縮ポンプ圧縮空気確保するセルフレベリング機能付の自動車用空気ばねの着想早い時期から存在し確認可能な範囲でも1921年米国特許1371648号("Pneumatic spring-support for motor-vehicles" Frank, Schmidt 1919年出願)等の古い例があるが、初期にはやはり金属シリンダー用いるものが多く実用域に達したのは耐久性優れるゴムベローズを利用できるようになった1940年代以降である。 鉄道車両への応用行われ1953年アメリカでは、ジェネラルタイヤ社とティムケン社の共同研究により貨車台車への空気ばね適用試験されプルマン社によるトレインX、バッド社によるパイオニアIIIなどの軽量化狙った客車で空気ばねが採用された。一方で当時既に斜陽化指摘されていたアメリカの鉄道界では、低湿度で路盤強固であるという事情も手伝って、これを鉄道車両積極的に応用しようという動き鈍かったまた、当時鉄道先進国目されていたドイツフランスなどのヨーロッパ各国でも事情は同様で、枕ばねとしてはコイルばね防振ゴム巻いたエリゴばねで満足できる乗り心地得られていたこともあって、空気ばねの採用対す関心薄かった日本での空気ばねの鉄道車両への応用としては、1948年頃から日立製作所笠戸工場で空気ばねの研究進められ1950年には横浜市電台車用として試作され実車試験まで行われた。しかし、この研究金属ベローズ疲労強度上の問題により成功には至らなかった。その後、空気ばねの研究一時途絶えていたが、1950年代当時新型台車開発精力的であった高田隆雄 (1909 - 1989) を中心とする汽車製造設計チーム同社台車主要な顧客であった京阪電気鉄道二人三脚によって再び実用研究推進されることとなった。。 1955年京阪電気鉄道最初に納入され1956年8月より同社1750型1759で試用開始されたKS-50では、ゴム製空気ばねの寸法制約から、設計陣の希望する大径ベローズ式空気ばねが採用できず、枕ばねの空気ばね化が叶わなかった。このためやむを得ず円筒案内式(シンドラー式)軸箱支持機構備え台車軸ばね計8本を空気ばね化するという複雑な構造選択され枕ばねコイルばねオイルダンパーのままとされている。 この試作台車試験開始後、曲線多く過酷な軌道条件京阪線において大成功収めた。ここでは振動の減衰特性優れ、しかもレベリングバルブによる空車時と満車時との積空差の自動吸収床面高さを一定保てるといった空気ばねの優れた性質が明らかとなった。しかも、一種妥協策として軸ばねを空気ばねとしていたことがきっかけとなり、1つ興味深い技術成果得られることともなった。空気ばねによる軸ばね優れた減衰特性期待して枕ばねロックし試験走行実施してみたところ走行特性それほど低下しなかったものの、乗り心地著し低下発生することが確認されのである。これにより、走行特性支配する軸ばね1次ばね)と、乗り心地支配する枕ばね2次ばね)の分担関係が明らかとなり、従来経験則決定されていた台車ばね定数決定についてのモデル化が可能となって以後台車設計大きな影響残している。 この後汽車京阪コンビは、当初希望通り大径ベローズ式空気ばねを枕ばね用いる、日本初量産実用空気ばね台車であるKS-51を筆頭にKS-57に始まる1自由度系軸箱式空気ばね台車エコノミカルトラック)、KS-68独立回転車輪式台車、KS-75全アルミ台車など次々新し構造の空気ばね台車開発し競合他社においてもこれに刺激され様々な空気ばね台車開発が行われるようになっていった。 これらと、続いて1958年9月第一陣が竣工した国鉄20系特急電車およびそれらに装着されていたDT23系空気ばね台車成功は、空気ばねの乗り心地の優秀性を未採用私鉄各社まざまざと見せつける結果となり、以後日本においては優等車では空気ばね台車使用が当然、という風潮醸成された。そればかりか通勤車であっても空積差を自動調整可能な空気ばねを採用することの有利さ徐々に認識されるようになり、DT21系のコイルばね台車1980年代半ばになるまで普通車向け標準台車として墨守した国鉄を除くと、1970年代中盤までには日本では通勤車でも空気ばね台車装着するのが当然、という状況になってゆく。 汽車製造以外の各社による空気ばね台車研究開発1957年以降本格化し、国鉄でのDT21Y試作東急車輛製造日立製作所皮切りに日本台車メーカー各社およびそれらと取引のある各鉄道で、試作台車研究開発進められた。この中で汽車京阪コンビ以外でもっとも積極的にその開発進めたのは、汽車がKS-51に採用したシンドラー円筒案内台車同様の機構備えるシュリーレン式円筒案内台車開発進めていた近畿車輛と、その親会社であり同社台車大口顧客でもある近畿日本鉄道近鉄)である。 1955年当時近鉄競合路線である国鉄東海道本線及び関西本線との対抗必要性から、特急列車高速化併せて冷房化乗り心地改善などのサービス改善施策積極的に推進しており、1957年頃には画期的な高性能車であり、か以後日本有料特急電車基本形確立することにもなる、新型特急車大阪線用10000系ビスタカー)の設計進めていた。 近隣汽車京阪による空気ばね台車成功目の当たりにした同社は、1958年高性能車の試作車である近鉄モ1450形電車装着していたKD-6の枕ばね周辺改造して短腕リンク式揺れ枕に空気ばね装備としたKD-25で運用データ採取後、KD-26・KD-27・KD-27A(10000系用)・KD-28・KD-28A(6431系用)として同年6月製造した特急電車全て一気に空気ばね台車装着するという積極性示した

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