サイオンとは? わかりやすく解説

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scion

別表記:サイオン

「scion」の意味・「scion」とは

「scion」は、英語の単語で、主に二つの意味を持つ。一つ目は「若枝」や「切り」を指す。植物学において新たな植物育てるために切り取られ植物の枝を指す。二つ目は「名家の子孫」や「有力者後継者」を指す。特に、財界政界などの権力を持つ家系出身者を指すことが多い。

「scion」の発音・読み方

「scion」の発音は、IPA表記では/saɪən/となる。IPAカタカナ読みでは「サイアン」となる。日本人発音するカタカナ英語では「サイオン」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「scion」の定義を英語で解説

「scion」は英語で、"a young shoot or twig of a plant, especially one cut for grafting or rooting"、または "a descendant of a notable family"と定義される前者植物の新芽若枝、特に接ぎ木根付けのために切り取られたものを指し後者名門家族の子孫を指す。

「scion」の類語

「scion」の類語としては、「heir」、「descendant」、「offspring」、「progeny」などがある。これらの単語も「scion」同様、家系血統引き継ぐ者を指す言葉である。

「scion」に関連する用語・表現

「scion」に関連する用語としては、「grafting」、「rooting」、「pedigree」、「lineage」などがある。「grafting」は接ぎ木のこと、「rooting」は根付けのことを指す。また、pedigree」は血統家系を、「lineage」は系統血筋を表す。

「scion」の例文

以下に「scion」を用いた例文10個示す。 1. He is a scion of a wealthy family.(彼は裕福な家族の子孫である。)
2. The scion was carefully grafted onto the rootstock.(若枝慎重に台木接ぎ木された。)
3. The scion of the royal family was well-educated.(王家の子孫はよく教育されていた。)
4. The scion was planted to produce a new tree.(若枝新たな木を育てるために植えられた。)
5. As a scion of the political dynasty, he was expected to follow in his father's footsteps.(政治王朝の子孫として、彼は父の足跡をたどることが期待されていた。)
6. The scion was cut from the tree for propagation.(若枝増殖のために木から切り取られた。)
7. The scion of the famous actor made his own name in the film industry.(有名な俳優の子孫は映画業界自分自身の名前を作った。)
8. The scion was used to create a hybrid plant.(若枝ハイブリッド植物作るために使用された。)
9. As a scion of the prestigious university, he had a lot of expectations to meet.(名門大学の子孫として、彼は多く期待応えなければならなかった。)
10. The scion was carefully preserved for future grafting.(若枝将来接ぎ木のために慎重に保存された。)

さい‐おん〔‐ヲン〕【蔡温】

読み方:さいおん

[1682〜1761]琉球王国政治家琉球名は具志頭文若(ぐしちゃんぶんじゃく)。蔡温は唐名。清の福州留学帰国後、尚敬王後見役として業績をあげた。


サイオン

【英】Psion

サイオンとは、イギリスPsion社によって開発・販売されているしているキーボード付きPDAシリーズ名である。

エリクソンノキア、サイオン、モトローラ松下通信工業などによって設立されSymbian社の「EPOC OS」を搭載しており、スケジュール管理をはじめ、表計算ワープロソフトなどのアプリケーション搭載されている。

なお、Symbian社によって開発されSymbian OSは、現在では、携帯電話などにも搭載されている。


参照リンク
Psion Teklogix - Home
Symbian OS - the mobile operating system
モバイル端末のほかの用語一覧
PDA:  Palm  PIM  Ruputer  サイオン  電子辞書  テザリング  Visor

サイオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/25 03:07 UTC 版)

トヨタ自動車 > サイオン
初代サイオン・xB

サイオン(Scion)は、トヨタ自動車2003年から2016年9月までアメリカ合衆国グアムプエルトリコを含む)およびカナダで展開していた自動車ブランドである。クール&スタイリッシュを志向し、ジェネレーションYと呼ばれる若年層をターゲットとする。

背景

トヨタ自動車は、大衆車である「トヨタ」と高級車の「レクサス」の2ブランドを展開していたが、顧客の平均年齢の高さ、そして若者支持の低さがデータから明らかであった。アメリカは多くの先進諸国と異なり、若年人口が今後も増え続けるという特異性をもち、ジェネレーションY2010年にも7,000万人に達し、ベビーブーマーを追い抜くとされた。当時のトヨタの状況は、歳月を経て顧客が高齢化しており、やがてブランドそのものの停滞を招く将来的なリスク要因となるとして、検討すべき課題であった。さらに、技術や機能性に対する評価は高いものの、いわば「感性」へ訴える要素が欠けている(自動車としては優秀だが、マシンとしてはつまらない)とされた。そうした背景から誕生したのがサイオンである。従来の「退屈なトヨタ車」にはなかったファッション性や都会的イメージを前面に打ち出している。

展開

レクサスとは異なり専売のディーラー網はなく、トヨタ店舗内にサイオンのブースが併設されたり、トヨタ店舗と同じ敷地に別棟の店舗を併設した。つまり「ブランド内ブランド」であり、サイオンは決してトヨタの基本路線を否定する役目を担うのではなかった。サイオンを買った若者も、いずれはトヨタに買い替えることがモデルサイクルとして考慮されている。

ジェネレーションYに対する次世代型のマーケティングは事例が少なく、その点でも非常に注目された。この若い世代は、既存ブランドに拒否反応を示し、変化が早く個人主義、理屈より感性といったように、過去の成功事例が必ずしも通用するとは限らない。そのため従来になかった斬新な施策がいくつか採られた。例えば、あらかじめ多彩なカスタマイズ・パーツを用意し「個性化」を呼びかけた。サイオンは追加装備の販売比率が高いのが特徴である。そしてテレビ広告等の大量投下は抑え、クラブやハウスなどでのきめ細かい広告を行うことで、ファッション性の構築と希少性の維持に努めた。webサイトではチャットによる相談窓口を設けた。

ブランド廃止とトヨタブランドへの統合

当初は順調に販売台数を増やしていたサイオンブランド車は、ピークであった2006年には17万台を超えたものの、2015年には約5.6万台と大きく数を落とし、凋落が進んでいた。結果的にトヨタから資金調達をせざるをえなくなり、2016年2月3日にサイオンブランドの廃止が発表された。既に販売された車両はトヨタブランドの販売店でアフターサービスを行い、投入車種はトヨタブランドに切り替えていく方針とした。tCは2016年8月で完全にモデル廃止となる。

サイオンが失速した原因は、

  • ターゲット層の変化:若い購入客がサイオンのファッション性だけでなく実用性も求め始め、さらに彼らの両親世代と同様にトヨタのブランドイメージや品質、信頼性を評価するようになった
  • トヨタ自身の変化:トヨタブランド車もダイナミックな外観や運転の楽しさを主張し始めており、特徴がサイオンと被るようになってきた

という点にある[1]

このような経緯で廃止となったサイオンだが、「サイオン購入者全体の7割がトヨタ車の新規顧客となった」、「顧客の半数が35歳以下で、平均年齢は36歳」と、当初の目標である「若者のトヨタ離れを防ぐ」と言う観点から言えばその役割を果たしたと言え、ジェームス・レンツ米国トヨタCEOは「これはサイオンにとって、後退ではない。トヨタにとって、前進だ」と述べている[2][3][4]

2016年9月末を以ってサイオンブランドはその使命を終了した。

モータースポーツ

フォーミュラ・ドリフトに参戦するtC(2015年)

サイオン・レーシングとして、tCFR-Sフォーミュラ・ドリフトにワークス参戦。2015年にフレデリック・オズボーがtCでチャンピオンに輝いているほか、2014年 - 2016年までメーカー部門を3連覇した[5]

サイオンブランド廃止以降もトヨタ名義で活動を継続している。

車種構成

2016年9月時点での現行車種

車種 初登場年 現行型 備考
発表 マイナーチェンジ
ハッチバック
iM 2015年 2015年 2015年 トヨタ・マトリックスの実質的な後継車であり、2015年秋に発売。
サイオンとしては最後に投入された車種。
2017年モデルより車名をトヨタ・カローラiMに改称。
日本では、2代目トヨタ・オーリスとして販売。
クーペ/コンバーチブル
tC 2004年 2011年(2代目) 2010年 サイオン専用のオリジナルモデル。
2016年9月を以ってそのまま販売終了。
FR-S 2012年 2012年 2012年 2017年モデルより車名をトヨタ・86に改称。
日本ではトヨタ・86として発売される。
セダン
iA 2015年 2015年 2015年

DJ系マツダ2セダン(日本仕様車は教習車仕様のみ)OEMにして サイオン唯一の4ドアセダン。
後発でカナダ向け専売のトヨタ・ヤリスセダン、南米向け専売のヤリスRとは
エクステリアデザイン・インテリアデザインをそれぞれ共有する。
2017年モデルより車名をトヨタ・ヤリスiAに改称。
さらに2019年モデルからは北米向けの
車名から"iA"が除かれ、カナダと同様のヤリスセダンの車名で販売されている。
このため2017年以降の北米向けヤリスは先代型(日本名ヴィッツ/ベルタ)とは異なり、
セダンとハッチバックで根本的に異なる車を同じモデル名で販売することになる。

過去の販売車種

  • xA - 日本における初代トヨタ・istを北米向けに仕立て直したモデル。日本版と同様クールなイメージをアピールしている。すでに販売終了。
  • xD - xAの後継車であり、2007年夏に発売、2016年2月に販売終了。日本では、2代目トヨタ・istとして2016年4月まで販売されていた。
  • iQ - 2016年2月に販売終了。日本ではiQ 「130G →(ゴー)」という名称で2016年3月まで販売されていた。
  • xB - 2016年4月に販売終了。日本では初代がbB(初代)という名称で2005年12月まで販売され、2代目がカローラルミオンという名称で2015年12月まで販売されていた。

過去に公開したコンセプトカー

  • サイオン・t2b - 2代目xBの原型となったコンセプトモデル。車名の由来は「tall 2 box」の略。2005年の北米国際オートショー出品車。
  • サイオン・フューズ (Fuse) - コンセプト・モデル。車名の由来は「導火線」。中型2ドアクーペで、tCの後継にあたる車種といわれている。 2006年のニューヨーク国際オートショー出品車。
  • サイオン・ハコクーペ (HAKOCOUPE) - コンセプトカー。スタイルは1930年代のクルマやbB・セリカLBを融合した箱形クーペ。
  • サイオン・C-HRコンセプト - ロサンゼルスモーターショー15で出品されたSUV型のコンセプトカー。サイオンブランドの廃止に伴いトヨタ・C-HRとして発売。

出典

関連項目

  • 根津孝太
  • ネッツ店 - 日本のトヨタにおける販売チャネルのひとつ。取り扱い車種(xA・xD=ist、初代xB=bB、FR-S=86、iM=オーリス、iQを扱う)やコンセプト(旧トヨタオート店および旧トヨタビスタ店時代より若年層がターゲット)など、サイオンとの共通性が見られる。
  • ジオ - GMがかつて同様のコンセプトで展開していたブランド。販売していたのはいすゞスズキ、トヨタの3メーカー5車種のバッジエンジニアリング車。
  • PREMIUM YOUNIQUE LIFESTYLE - ヒュンダイが韓国国内で展開するブランド。こちらもクラブイベントを行うなど、若者向けとなっている。

外部リンク



サイオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:27 UTC 版)

トヨタ自動車」の記事における「サイオン」の解説

詳細は「サイオン」を参照 サイオン(SCION)はアメリカ若者向けブランド2003年開始いわゆるジェネレーションY」と呼ばれる20代前半若い世代ターゲットとする。トヨタ主要顧客概して年齢層高く若年層取り込み課題であった商品開発思想広告展開まで新しい手法用い従来の“退屈なトヨタ車”のイメージ覆すことを狙ったクールスタイリッシュなファッション性」を商品力とし、あらかじめ多様なカスタマイズ用意することで「個性化」を呼びかけた。マス大衆)にもアッパーにも属さない新しカテゴリ開拓を狙う。開始当時車種xA日本名ist)、xB初代日本名bB2代目カローラルミオン)で、後に日本未発売クーペtC追加された。86北米でサイオンブランドからFR-Sの名前で販売された。しかしサイオン登場時の若者中年になり、現代若者トヨタ実用性ブランド力評価し始めたことでその役割終えたとされ、2016年廃止された。

※この「サイオン」の解説は、「トヨタ自動車」の解説の一部です。
「サイオン」を含む「トヨタ自動車」の記事については、「トヨタ自動車」の概要を参照ください。

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