キロボ
東京大学、ロボ・ガレージ、電通、トヨタなどのグループにより開発された、世界初の「ロボット宇宙飛行士」。身長は約34センチメートル、体重は約1キログラムである。
キロボには、人間と会話するために必要な音声認識、顔認識、人工音声合成などの機能が備わっており、無重力環境で正常に動作するように設計されている。キロボのようなロボット宇宙飛行士には、人間の宇宙飛行士とコミュニケーションをとって精神面をサポートする役割や、管制室と通信を行い作業手順を説明するなどして、人間の宇宙飛行士の作業の正確性や効率性を高める役割などが期待されている。
キロボは、2013年8月に「こうのとり」4号に「搭乗」して国際宇宙ステーションに向かい、12月には宇宙飛行士の若田光一と会話実験を行った。
なお、「キロボ」の名称は公募によって決定された。キロボと同型の地上で活動を行うロボットは、同じく公募により、「ミラタ(MIRATA)」と命名されている。
関連サイト:
きぼうロボットプロジェクト
キロボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/30 00:06 UTC 版)
キロボ(KIROBO)とは、東京大学先端科学技術研究センターとロボ・ガレージ(高橋智隆)、トヨタ自動車、電通が中心となって開発された、日本語で会話が可能な小型の人型ロボットである。
- ^ 人類初は日本の報道での表現。ISSには他にロボノート(NASA)もある
- ^ 日本生まれ、人類初のロボット宇宙飛行士「キロボ」に世界が注目 | NewSphere(ニュースフィア)
- ^ a b “ロボット・キロボが宇宙空間で達成したギネス世界記録”. ギネスワールドレコーズジャパン (2015年3月27日). 2018年10月11日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 「キロボ」が宇宙で第一声 - 社会ニュース : nikkansports.com[リンク切れ]
- ^ ロボット宇宙飛行士「KIROBO」、ISSから第一声 AFPBB 2013-9-5配信
- ^ 若田さんと宇宙ロボット「キロボ」、ISSで会話実験に成功 ロイター 2013年12月20日
- ^ “ロボット宇宙飛行士「KIROBO」、地球帰還へ”. 電通. (2015年2月10日) 2015年2月11日閲覧。
- ^ ROBO GARAGE | ロボ・ガレージ | KIROBO/MIRATA キロボ/ミラタ
- ^ “トヨタの会話ロボット「KIROBO mini」(キロボ ミニ)の秘密 ~じっくり見てきた~特長としくみ、技術仕様のまとめ”. ロボットスタート (2016年10月11日). 2016年12月23日閲覧。
- 1 キロボとは
- 2 キロボの概要
キロボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/04 04:14 UTC 版)
キロボは2013年8月10日にISSへ到着し、同年8月21日には日本実験棟「きぼう」で起動(日本・トヨタ自動車/東京大学先端科学技術研究センター)。人類初のロボット宇宙飛行士としてこうのとり4号機に積載されて国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれ、ISS内で若田光一飛行士との会話を行った。 実験終了後しばらく保管されていたが、2015年2月11日にドラゴン宇宙船の5号機(SpX-5)で回収され、地球に帰還した。 「地上から一番高い場所で対話をしたロボット」と「初めて宇宙に行った寄り添いロボット」として、2つのギネス世界記録に認定された。
※この「キロボ」の解説は、「ロボノート」の解説の一部です。
「キロボ」を含む「ロボノート」の記事については、「ロボノート」の概要を参照ください。
「キロボ」の例文・使い方・用例・文例
- キロボルトという,電圧および電位の単位
- キロボルトアンペアという,皮相電力の単位
- 今年,2メガワットの風力発電機1基と66キロボルトの変電所1基が福島沿岸の20~40キロ沖に設置される予定だ。
- このロボット「キロボ」は,広告代理店の電(でん)通(つう),東京大学先端科学技術研究センター,ロボット開発企業のロボ・ガレージとトヨタ自動車により共同開発された。
- 実験では,キロボは若田さんの質問に対して流(りゅう)暢(ちょう)に答えた。
- 「キロボくん,もう無重力に慣れたかな?」「もう慣れたよ。全然平気。」
- 若田さんが,キロボは世界で初めて宇宙で会話したロボット宇宙飛行士だと言うと,キロボは「ボクにとっては小さな一歩だけど,ロボットにとっては大きな一歩なのです!」と応じた。
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