パワーハラスメントとは?

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パワーハラスメント [5]

powerharassment
職場内の人間関係において発生する、いじめや嫌がらせ上司部下に対して行うものや、高い職能をもつ者がそうでない者に対して行うものなど。パワハラ

パワー・ハラスメント(ぱわー・はらすめんと)

労働関わる用語

仕事上での上下関係を利用した上司による部下への嫌がらせ。ひどい罵倒中傷暴力執拗かつ無理な要求などがこれにあたる部下対す指導育成業務上の命令などを名目として行われるため、表面化しにくいという問題がある。


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パワーハラスメント

【英】Power Harassment

・パワーハラスメントとは、「職権などのパワー背景にして、本来の業務範疇を超えて、継続的人格尊厳侵害する言動行い就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えること」(岡田康子、株式会社クオレ・シー・キューブ代表)である。

・パワーハラスメントとは、2002年岡田康子氏によって生み出された造語和製英語であるが、現在では過労死(karoshi)と共に日本労働環境問題表現する言葉一つとして使用されることもある。英語ではBullyingAbuse of Authorityという表現一般的である。

・パワーハラスメントという言葉が生み出された背景としては、日本経済低迷始め1990年代後半以降企業リストラ敢行起因している。企業社員解雇するには費用解雇予告手当て、退職金及び各自治体からの補助金助成金停止)が掛かるため、精神的心理的追い詰めることにより、自己都合退社させ費用抑えようという狙いがあった。

また、厳し経営状況が続く中、リストラ圧力厳し目標達成数値などの心理的プレッシャーによるストレスフラストレーション非合理的感情的反応として部下などにぶつける、当たることにより一時的な心の平静取り戻すといった行動もパワーハラスメントにつながっている。

セクシャルハラスメント性的嫌がらせである一方、パワーハラスメントは一般的には、正社員非正社員に対して、あるいは役職が高い者が下い者に対して行う権利地位利用した嫌がらせである。

具体的には、上司部下に対して周りから見て明らかにやりすぎだと思えるほど怒鳴ったり大声責る執拗に無理な要求する、罵倒など言葉の暴力冷遇など態度暴力退職勧奨退職強要などがあげられ。また、これらが原因職場いじめ発展することもある。その結果うつ病PTSDなどの精神疾病発症したり、最悪場合自殺追い込まれることもある。

会社においてパワーハラスメント対策はあまり実施されいないのが実情であり、セクシャルハラスメントと違って認識も低い。加害者指導範疇考えている場合被害者自分がパワーハラスメントの被害者という自覚薄く認定難しいため対策がしづらくなっている。

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パワーハラスメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/14 02:49 UTC 版)

パワーハラスメント和製英語: power harassment)とは、社会的な地位の強い者(政治家、会社社長、上司、役員、大学教授など)による、「自らの権力や立場を利用した嫌がらせ」のことである[1]。略称はパワハラ。地位や権力に対応したものではなくいじめに近い概念としての理解に変わってきた[2]。加害者は名誉毀損(めいよきそん)、侮辱罪の刑事責任を問われる場合があり、民法不法行為労働基準法違反も成立することがある[1]。加害者を雇用している企業がパワーハラスメントを放置した場合、職場環境調整義務違反に問われ、加害者やその上司への懲戒処分などが求められる[1]。加害者に自覚がなく指導と思いこんでいるケースが多く、対処法としては、記録を残し、行政機関など外部への告発が有効とされる[1]




  1. ^ a b c d パワーハラスメント とは - コトバンク
  2. ^ a b c d e f g h 入江正洋「職場のパワーハラスメント : 現状と対応」『健康科学』第37巻、2015年、 23-35頁、 doi:10.15017/1515750NAID 120005607689
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  5. ^ a b c 厚生労働省 2018, p. 4.
  6. ^ 日経文庫「パワーハラスメント」Ⅱ-1パワハラはこうして生まれた p.40-43.
  7. ^ 東京都労働相談情報センター
  8. ^ a b 『パワーハラスメント なぜ起こる? どう防ぐ?』 pp.9-14. 取引先や顧客の自宅なども含む「仕事をする場所」における、実質的な力関係(職責、肩書き、人間関係)を背景にした、業務上の合理性や必要性がない言動によって、相手の人格や名誉を傷つける行為、仕事を続けるうえでの支障を生じさせる行為のことで、制度上の地位だけではなく、同僚であっても、力関係が存在する場合はパワーハラスメントに該当する。
  9. ^ 夕刊フジ2012年(平成24年)2月24日の記事「パワハラか否かの線引きはドコ?」によれば、パワハラか否かの線引きはその行為の「目的」にあり、職務上必要な教育や指導を目的とした言動ではなく、人格を傷つけること、嫌がらせを目的とした言動が「ハラスメント」にあたる。その行為は人格権の侵害とされる。
  10. ^ 職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ審議会資料 厚生労働省 2012年(平成24年)1月31日閲覧。
  11. ^ “「同僚のいじめ」も…職場のパワハラ6類型 厚労省”. 日本経済新聞 電子版 (日本経済新聞社). (2012年1月30日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG3003H_Q2A130C1CR8000/ 2012年2月12日閲覧。 
  12. ^ 総合労働相談コーナーのご案内
  13. ^ パワハラ相談窓口のご案内
  14. ^ STOP!パワーハラスメント 思わずやっているこんなことリンク切れ
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  45. ^ 陰山教育委員長も辞職へ 大阪府教委のパワハラ問題追及 朝日新聞 2015年(平成27年)3月14日
  46. ^ セクハラ:東大医師に1126万円賠償命令 神戸地裁 毎日新聞 2015年(平成27年)7月30日
  47. ^ パワハラ自殺 遺族側、逆転勝訴 大阪高裁が労災認定 毎日新聞 2017年9月29日
  48. ^ 埼玉県警の警部自殺 公務災害認定 パワハラ原因 毎日新聞 2018年3月16日
  49. ^ 劇団四季 男性俳優が飛び降り重傷 パワハラか 毎日新聞 2018年9月7日
  50. ^ 学生らに「ブタ野郎」「くそ野郎」…適応障害に YOMIURI ONLINE 2018年12月28日
  51. ^ 自殺 3尉に上官暴言 海自パワハラ疑いで調査 毎日新聞 2018年12月26日
  52. ^ 海自3尉自殺、「ときわ」艦長を更迭 毎日新聞 2018年12月27日
  53. ^ 競泳 元日本代表コーチ パワハラで3年間の資格停止に NHKニュース 2019年4月23日
  54. ^ 「パワハラで自殺」 遺族が社長ら提訴 大阪地裁 毎日新聞 2019年4月26日
  55. ^ 真面目に勤務、バカにされ退職「サカイCM流れると苦痛」 読売新聞 2019年7月26日


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