ブラハラ
ブラッドタイプ・ハラスメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 16:39 UTC 版)
ブラッドタイプ・ハラスメント(略称ブラハラ、英: blood-type harassment)とは、血液型を理由にして行われる嫌がらせである。心理学者のサトウタツヤが1994年に提唱した[1]。こうした嫌がらせは、血液型性格分類と関連している[2]。
- ^ a b c d e 佐藤達哉「ブラッドタイプ・ハラスメント」『現代のエスプリ』第324号、1994年、 154-164頁。
- ^ a b Ruth Evans (2012年11月5日). “Japan and blood types: Does it determine personality?”. BBC 2019年2月6日閲覧。
- ^ 菊池聡「連載コラム 不思議の裏側(5) ブラッドタイプ・ハラスメント」『望星』第28巻第9号、1997年9月、 89頁。
- ^ 菊池聡「血液型信仰のナゾ・後編」『月刊百科』第425号、1998年3月、 25-29頁。
- ^ a b 小山由「トーテミズムとしての血液型人間分類」『常民文化』第37号、2014年3月、 1-30頁。
- ^ サトウタツヤ「心理学からみた質的研究 (PDF) 」 『学術フロンティア推進事業プロジェクト研究シリーズ』第7号、立命館大学、2004年3月、 3-43頁。
- ^ サトウタツヤ (2008年7月20日). “常識ずらしの心理学3”. 朝日新聞be 2019年2月9日閲覧。(立命館大学生存学研究センターのサイト内に公開)
- ^ サトウタツヤ『読売新聞』2013年10月21日夕刊大阪版10面。(東京版と西部版には確認したが掲載なし)
- ^ “科学 血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査”. 読売新聞(YOMIURI ONLONE) 2014年8月17日閲覧。
- ^ a b c 山岡重行「テレビ番組が増幅させる血液型差別 (PDF) 」 『心理学ワールド』第52号、2011年1月、 5-8頁。
- ^ “パワハラ・セクハラ・マタハラ… ハラスメント経験者は4人に1人 上司への相談により退職勧告を受けたケースも!”. 産経ニュース. (2016年11月15日) 2018年9月28日閲覧。
- ^ 2015年・男女649人の調査 田端あんじ (2015年7月25日). “【知ってた?】血液型で偏見を持つコトを「ブラハラ」というらしい! …統計による「的確な分析」との見方も”. Pouch 2019年2月3日閲覧。 “30%の女性が「結婚相手の血液型を意識する」と判明!血液型で不快な思いをする ブラハラ経験者も40%!約85%が血液型性格分類は当たっている、と回答。” (プレスリリース), 財経新聞, (2015年7月16日) 2019年2月12日閲覧。
- ^ 鎌田真悠子 (2018年7月4日). “そんなことで性格を決めつけないで! 血液型を尋ねられるのが不快な人たち”. しらべぇ 2019年2月3日閲覧。
- 1 ブラッドタイプ・ハラスメントとは
- 2 ブラッドタイプ・ハラスメントの概要
- 3 出典
ブラッドタイプ・ハラスメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 17:55 UTC 版)
「血液型占い」の記事における「ブラッドタイプ・ハラスメント」の解説
血液型占いを個人で楽しむことに問題はないが、それによって人の性格などを判断し、相手を不快や不安な状態にさせる言動のことはブラッドタイプ・ハラスメント(通称ブラハラ)と呼ばれる。これは、血液型を意味するブラッドタイプ(英: blood type)と、嫌がらせを意味するハラスメント(英: harassment)を組み合わせた和製英語である。 先入観や偏見などのいわゆるステレオタイプに基づいて人間を観察すると、その人間に対する印象が大きく違ってくるのは明らかであり、そのために人物像を正確に把握できなくなる可能性が生じる。学校や職場などの社会でブラハラが起こった場合、いじめなど人間関係の問題、不適切な人事異動などに発展する可能性がある。 さらには、血液型のように本人によって選択できない遺伝情報に基づいて、人を否定的に捉えた場合には差別行為となる。このような「血液型差別」は人種差別と同様の構図を持っており、実際に欧米における血液型性格分類は人種差別を肯定するために研究されてきた歴史がある(例:○○人は血液型が...型だから優秀なのだ。○○人は血液型が...型だから劣るのだ)。 社会学的にも、多数派ではない血液型が否定的な扱いをされるであろうことは予想がつく。少数派の軽視や意図的に特定の血液型の人間を差別する行為や、特定の血液型に悪い印象を持たせるように誘導する行為は、基本的人権の侵害に繋がる可能性が高い。日本では「血液型を根拠に人格否定やレッテル貼り、気に入らない血液型の人間を疎外することは、差別行為に該当する」という認識を持ちあわせた人間が少なく、かつそういった意識が低い点に問題がある。
※この「ブラッドタイプ・ハラスメント」の解説は、「血液型占い」の解説の一部です。
「ブラッドタイプ・ハラスメント」を含む「血液型占い」の記事については、「血液型占い」の概要を参照ください。
- ブラッドタイプ・ハラスメントのページへのリンク