ハラスメント
ハラスメントとは、弱い立場の相手に嫌がらせをする行為という意味のこと。英語ではharassmentと表記される。harassmentの直訳は、嫌がらせや迷惑行為を行うことだ。ハラスメントの定義は、加害者の故意の有無に関係なく被害者が不利益を被り苦痛を感じるような全ての言動とされている。日本ではハラスメントを防止する法律として、パワハラ防止法がある。パワハラ防止法は、職場いじめを防ぐために作られた法律で、2020年6月から施行された。
ハラスメントの種類は様々である。職場いじめのパワハラ以外に有名なものとしてセクシャルハラスメントが挙げられるだろう。セクシャルハラスメントは、性的な嫌がらせのことである。セクシャルハラスメントには、対価型セクハラと環境型セクハラの2つに分類される。対価型セクハラは、立場の弱い者に対し昇進などの利益を与える代わりに、デートを強要するなど被害者の好まないことを受け入れさせる行為を指す。環境型セクハラは、対価を与えず卑猥な言葉を投げかけるなど嫌がらせ行為を繰り返し、環境を悪化させる行為を意味する。
セクハラなどを外部などに訴えた場合、さらにそのことについて不利益な地位に追いやるなど嫌がらせすることを、セカンドハラスメントという。そのほかにも、大学で教授が学生や部下に行うアカデミックハラスメントや、上下関係とは関係なく不愉快な言動により心理的圧迫を与えるモラルハラスメントなどもある。厚生労働省はハラスメント対策として、事業主にパワハラ防止義務を課したり、妊娠・出産・育休などの際にセクハラが行われないよう行政指導していく方針を打ち出している。
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