血液型と性格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 04:56 UTC 版)
詳細は「血液型性格分類」および「ブラッドタイプ・ハラスメント」を参照 科学的には血液型と性格に関係があるとはされておらず、現時点で知られている血液型性格分類はいずれも正しいとは認められていない。だが1970年代から2000年代前半にかけて、多くのテレビや書籍が根拠なく分類を広めたため、いまだに血液型と性格の関連性を信じている人もいる。血液型性格分類が広まっているのは、日本とその影響を受けた韓国、台湾といった一部地域だけである。そもそもB型とAB型が多い地域はアジア地域だけであり、欧米など世界の多くの地域では主にA型とO型だけで構成されており、それらの地域では性格と血液型を関係づける習慣がなく、日本の血液型性格分類は奇妙に思われている。そもそも血液型への関心自体が薄く、自分の血液型を覚えていない人も多い(輸血が必要な時などは、その場で血液型検査が行われる)。 血液型によって人の性格を判断し、相手を不快や不安な状態にさせる言動はブラッドタイプ・ハラスメント(通称ブラハラ)と呼ばれ、近年になり社会問題として取り上げられるようになった。採用試験の応募用紙に血液型の記入欄があったため、改善するよう労働局から指導された企業もある。厚生労働省は「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」と呼びかけている。 血液型性格分類に科学的根拠がないとされるにもかかわらず当たっているように感じる理由として、以下の心理現象が挙げられている。 バーナム効果。誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格をあらわす記述(他人から好かれたいと思っているなど)を、自分だけに当てはまる正確なものだと誤解してしまう現象。 確証バイアス。自分の信念を裏付ける記述のみを重視し、それに反する情報を軽視してしまうという現象。 予言の自己成就。根拠のない記述であっても、それを信じて行動するとその記述通りの結果が生じてしまうという現象。
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