疎外とは? わかりやすく解説

そ‐がい〔‐グワイ〕【疎外】

読み方:そがい

[名](スル)

嫌ってのけものにすること。「新参者を―する」

人間がみずから作り出した事物社会関係思想などが、逆に人間支配するような疎遠な力として現出すること。また、その中での、人間が本来あるべき自己の本質喪失した非人間的状態。

自己疎外(じこそがい)

「疎外」に似た言葉

疎外

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 15:28 UTC 版)

哲学経済学用語としての疎外[1](そがい、: Entfremdung: alienation)は、人間が作った物(機械商品貨幣制度など)が人間自身から離れ、逆に人間を支配するような疎遠な力として現れること。またそれによって、人間があるべき自己の本質を失う状態をいう。


  1. ^ ドイツ語であるEntfremdungの訳語としての疎外概念は、他人(fremd)のものにするという意味を持つ。日本語「疎外」には、「うとんじること」(広辞苑より)あるいは「仲間外れにすること」という意味があり、そちらが本来の意味である。経済学や哲学の学者や学生でもない限り、日常的には主にそちらの意味で用いている。ただし、本項は辞書ではなく百科辞典であることを考慮し、哲学用語や経済学用語の「疎外」について解説する。
  2. ^ フランスの哲学者ルソーは、「譲渡するaliener」ことを、「私と無縁なものetrangerとなる」ことだとしている。
  3. ^ 自己実現のプロセスとして労働を捉えたヘーゲルを批判的に受け継いだマルクスは、資本主義社会における疎外された労働を問題とした。


「疎外」の続きの解説一覧

疎外

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 01:33 UTC 版)

陳嘉庚」の記事における「疎外」の解説

戦後シンガポール戻った陳は、国民政府民主化改革要求し1946年6月16日クアラルンプール開催されたNCRGAの祖国奉仕団帰国歓迎会で、国民政府処遇非難した引揚者支持し、伍伯勝総領事対立。また1948年1月には『南洋商報』の年頭所感の中で国民政府民主改革提唱したこうした陳の主張シンガポール華人社会から警戒され、陳は華人社会保守勢力から疎外されるようになった1946年12月14日マラヤ連合構想に応じて華人参政権主張するため創立されマラヤ統一行動会議(PMCJA)はマラヤ民主同盟MDU)の提案を受けて陳と光前をその名誉会員推薦したが、中華商会連合会が陳ら革新勢力との合作拒否し1947年初に陳は推薦辞退した1948年6月からマラヤ共産党による反英ゲリラ活動開始され、英当局武力鎮圧強化すると、陳は非合法なゲリラ活動停止呼びかけたが、陳の説得応じ華人少なくなっていたとされる

※この「疎外」の解説は、「陳嘉庚」の解説の一部です。
「疎外」を含む「陳嘉庚」の記事については、「陳嘉庚」の概要を参照ください。

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疎外

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 03:59 UTC 版)

名詞

そがい

  1. うとんじること。仲間外れにすること。
  2. 哲学:ドイツ語哲学用語Entfremdungの訳語あるものから生じたものが、そこから離れて生じた元と対立関係生ずること。
    {* 元はヘーゲルの用語であるが、カール・マルクスにより展開された、労働者生み出した経済価値が、労働者人間性喪失させることとなるという用法一般的になり、その後も、人間性の疎外という主題多く論ぜられる。}

対義語

動詞

活用

サ行変格活用
疎外-する

翻訳

語義2


「疎外」の例文・使い方・用例・文例




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