疎外とは?

そ がい -ぐわい [0] 【疎外・疏外】

( 名 ) スル
よそよそしくしてのけものにすること。きらってのけものにすること。 「仲間から-される」 「 -感を感じる」
ドイツ Entfremdung〕 ヘーゲルの用語。ある存在自己の本質自己本来の存在の外に出すことによって,それが自分と対立する疎遠他者となること。理念真実在たる精神自己帰すべく,反対物である自然へと受肉転変すること。また,初期マルクスでは,資本主義生産の下で人間的存在労働本質が,人間に失われていること。自己疎外。 〔同音語の「阻害」はじゃまをして物事進行さまたげることであるが,それに対して「疎外」はのけものにすることであり,また,ヘーゲルの用語としても用いられる〕


そがい 【疎外】

(Entfremdungドイツ古くから日常語として用いられ、またラテン語のalienatio(譲渡)の訳語ともされ、神学上の用語にもなったが、フィヒテ哲学的に用い、ヘーゲル術語化し、マルクス普及させた。今日では「人間疎外」など一般語化している。ヘーゲルは、自己否定して、自己にとってよそよそしい他者になること(自己疎外)の意味とし、初期マルクスは、資本主義生産の下で、人間関係利害打算化し、人間性喪失していることにいった。

疎外

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/18 23:44 UTC 版)

哲学経済学用語としての[1]疎外(そがい、: Entfremdung: alienation)は、人間が作ったもの(商品貨幣制度など)が人間自身から離れ、逆に人間を支配するような疎遠な力として現れること。またそれによって、人間があるべき自己の本質を失う状態をいう。


  1. ^ ドイツ語であるEntfremdungの訳語としての疎外概念は、他人(fremd)のものにするという意味を持つ。日本語「疎外」には、「うとんじること」(広辞苑より)あるいは「社会的に周囲から避けられていること」という意味があり、そちらが本来の意味、第一義である。(経済学や哲学の学者や学生でもないかぎり)日本人は日常的には主にそちらの意味で用いている。ただし、本項は辞書ではなく百科辞典であることを考慮し、哲学、経済学用語の「疎外」について解説する。
  2. ^ フランスの哲学者ルソーは、「譲渡するaliener」ことを、「私と無縁なものetrangerとなる」ことだとしている。
  3. ^ 自己実現のプロセスとして労働を捉えたヘーゲルを批判的に受け継いだマルクスは、資本主義社会における疎外された労働を問題とした。


「疎外」の続きの解説一覧

疎外

出典:『Wiktionary』 (2009/07/25 14:58 UTC 版)

名詞

(そがい)

  1. 仲間はずれのけものにすること。
    この頃俊寛はよく、二人意識して、自分疎外しているのを感ずる。 硫黄を採りに行く時でも、海藻を採りに行くときでも、よく二人きりで行ってしまう。その上三人でいるときでも、二人はよく顔を寄せ合って、ひそひそ話始める。(菊池寛俊寛』)
  2. 哲学:ドイツ語哲学用語Entfremdungの訳語)あるものから生じたものが、そこから離れて、生じた元と対立関係生ずること。元はヘーゲルの用語であるが、カール・マルクスにより展開された、労働者が生み出し経済価値が、労働者人間性喪失させることとなるという用法一般的になり、その後も、人間性の疎外という主題多く論ぜられる。
    労賃疎外された労働直接結果であり、そして疎外された労働私有財産直接原因である。(K.マルクス経済学-哲学草稿』)

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哲学用語






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