冥界関連
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駒王町(くおうちょう) グレモリー家次期当主のリアス・グレモリーが日本に滞在する際に領土として与えられた、関東圏の地方都市。最寄駅から新宿駅までの所要時間は電車で1時間ほど。最寄駅の地下には冥界のグレモリー領へ通じる鉄道が設けられている。 現在はグレモリーだけの領地だが、かつてはバアル家と共同管理しており、一時は上級悪魔の若者に領地として貸し与えられていた。しかし、前任者のクレーリア・ベリアルの代で起こったある事件により冥界側も教会もこの街から撤退したため、リアスの領土となるまでのおよそ10年間は空白地帯となっており、その影響で堕天使側の「教会」が勢力を伸ばしていた。加えてクレーリアの管轄だった事実も冥界では大王派によって隠蔽されており、バアル関係者が前任だったことにされている。リアスがこの町を任されることになったのも醜聞をバアルの血筋である彼女に払拭させるという目的があったためである。 第2章の「駒王協定」で和平が結ばれた地ということで三大勢力にとっての重要地域として扱われており、どの勢力からもスタッフが送り込まれて常駐している。和平以降は街に強固な結界が張られており、部外者が簡単には立ち入れないようになっている。 23巻以降、仕事の縄張りに関して、リアス・グレモリー眷属が所領している範囲の3分の1を「兵藤一誠眷属」に任せてくれることとなった。 また、駒王町から数駅分離れたところにはソーナ・シトリーの領土として与えられた町、2駅先には「刃狗」チームの事務所、8駅先にはアジュカの人間界での拠点が存在する。駒王学園(くおうがくえん) 駒王町に存在する学園であり、グレモリーの所有物。学園のトップもほとんどが悪魔関係者で占められている。一部の学生は異能持ちや特殊な家柄の人間だが、ほとんどの生徒は普通の人間なのでリアス達の正体が悪魔であることは知らない。幼小中高大一貫の進学校で、元々は女子校だった。 この学園に各勢力のトップが集まって和平が結ばれたことや、冥界の英雄となった赤龍帝を擁するグレモリー眷属に魔王の関係者であるシトリー眷属、天界側の使者や堕天使の元総督といった各勢力のVIPが所属する場でもあるため、駒王町の中でも三大勢力にとって特に重要な地域として扱われるようになっている。学園に通う悪魔たちがわずか1年余りの間で様々な事件に巻き込まれたということを学園側も考慮した結果、最終章におけるクラス替えで有事の際に動きやすくするためできる限り同じ眷属は同じクラスにまとまるように配属された。高等部(こうとうぶ) 本作の主な舞台となる場所。男女ともに指定の制服を着用する。主な学校行事として、1学期にクラス対抗・部活対抗の球技大会、2学期に体育祭と学園祭が開催される。また2年次には体育祭と学園祭の間に修学旅行を行い、その行き先は京都である。生徒会役員選挙は毎年3学期に行われる。 オカ研の部室は旧校舎にあり、封印時代のギャスパーはその一室で生活していた。アザゼルの在任中に彼によって校舎の一部が改造され、旧校舎に研究所が設けられているほか、プールの下にはマオウガーを格納する地下秘密基地が作られている。オカルト研究部(オカルトけんきゅうぶ) 駒王学園旧校舎に居室を構えるグレモリー眷属の表向きの看板。同眷属を筆頭に、メンバーのほとんどが悪魔で構成されている。リアスの入学までは部員不足のため廃部状態で、リアスが1年生の時に学校へ無理を言って再興させたために復活後2年間は人員不足で同好会同然だった。 初期メンバーのリアス、朱乃、木場、小猫、ギャスパーの5人は入学以前から冥界のグレモリー領で家族のように過ごした仲。本編開始時に人や戦いを引き寄せるドラゴンの力をもつイッセーをはじめに、神器「聖母の微笑」をもつアーシア、「伝説の聖剣デュランダル」の使い手ゼノヴィア、天使長ミカエル直属の「転生天使」の「A (エース)」イリナ、元オーディンの護衛でアースガルズ出身のロスヴァイセ、名門悪魔フェニックス家の長女のレイヴェルなどが加入していく。ただし、レイヴェルは客分、イリナは天界からの出向で、眷属ではないため、レーティングゲームには参加できない。かつて「禍の団」の首領だったオーフィスも保護下にあるが、経歴なだけに公にはできない存在であり、力を封印したり経歴を誤魔化したりすることが行われている。 19巻以降はリアスと朱乃はオカ研を卒業し、生徒会長に当選したゼノヴィアもオカ研を抜け、アーシアが新部長、木場が新副部長になった。最終章では新入生となったシトリー眷属のベンニーアとヴァーリチームのルフェイが入部し、予備部員として中等部のトスカと初等部の九重が加入した。 情愛がかぎりなく深い主君リアス、力有る物を引き寄せる赤龍帝ドライグ、だれ彼とも別け隔てなく接する赤龍帝の主イッセーの影響の結果、元は敵味方相対していた者たちが仲よく賑やかに結びついている、端から見れば異様な混成チームとなっている。 大学部にある「オカルト研究会」とは無関係。 生徒会(せいとかい) メンバーは会長と副会長が1名ずつ、会計と書記が3名ずつの計8名。通常の生徒会業務として、部活動間の調停や問題行動の取り締まりといった学園内の雑事を手伝っている。なお部活動ではないが1学期の球技大会では生徒会チームとして部活対抗戦に出場する。 物語開始時点の世代ではシトリー眷属の表向きの看板。全員悪魔で構成されており、会長であるソーナの意向で厳格に運営されていた。トップ同士が親友のため、オカルト研究部に仕事の手伝いを頼むことも多い。19巻をもって任期が終了したため解散した。新生徒会(しんせいとかい) 19巻で発足した新たな生徒会。半数はシトリー眷属が続投しているが、会長のゼノヴィアを始めとする残り半数は眷属外の人員で、悪魔以外の者も参加している。会長の気質が違うためかなりの武闘派集団として知られるようになっており、他校からは「ケンカ上等の連中」として恐れられている。 3年B組 22巻以降で、進級したグレモリー関係者の新3年生(イッセー、アーシア、ゼノヴィア、イリナ、木場)が配属されたクラスで、担任教師はロスヴァイセ。イッセーと腐れ縁の松田、元浜に加え、桐生も同じクラスである。 3年C組 22巻以降で、シトリー眷属新3年生(匙、由良、巡、花戒、草下)が配属されたクラス。 大学部(だいがくぶ) ルー・ガルーや高等部を卒業したリアスと朱乃が通っている。高等部の校舎から非常に近く、構内にはカフェもある。通う生徒は高等部と違って全員私服である。日本文化研究会(にほんぶんかけんきゅうかい) 大学進学後にリアスが新たに立ち上げたサークル。メンバーは、リアスたちの事情を知っている女性ばかり。ただ、メンバーの家の事情が特殊なケースも多いため、魔除けや異能力者避けの結界、術式が張られた日本各地の有名どころにはおいそれと研究旅行に行けないのが難点。 兵藤家 / 兵藤邸 小説1巻の時点で、イッセーが両親と住んでいる、2階建ての一軒家。小説2巻で、アーシアがリアスによって駒王学園入学を機に居候し、リアスも婚約問題の解決後に居候しはじめた。 さらに、小説4巻でサーゼクスの「眷族同士が友好的になること」の提案により、朱乃、小猫、ゼノヴィアも居候することになり、小説5巻でそのことでリアスがイッセーの両親に承諾を貰うことで自宅が一晩で増築・改装工事され、地上6階・地下3階建ての大豪邸になる。地上部分は主に居住スペース(2階はイッセー・リアス・アーシアの部屋、3階はイッセーの両親の部屋と物置・書斎、4階は朱乃・ゼノヴィア・小猫の部屋)で、地下1階はサウナ付きの地下大浴場(元の地上1階の浴室はイッセーの父親専用になった)とトレーニングや映画鑑賞にも使える広いスペース、地下2階は駒王学園高等部の屋外プールより広い屋内プール、地下3階の倉庫と書庫、家庭菜園にも使える屋上スペースも完備され、その後も悪魔関係者などが居候していく。デザインを担当したのはアジュカお抱えの建築家で、建て替えの際に時間経過などで解放される隠し部屋を作っている(地下1階にできた隠し部屋は黒歌とルフェイが共同で使用)。地下3階には大型転移型魔法陣、庭の一角の地面には戦闘車両に乗ったファーブニルが通れるほど大きなゲートが存在している。なお、以前は松田、元浜もイッセーの家に遊びに来ることがあったようだが、アーシアの居候以降女性比率が高くなったこともあって遊びに来なくなってしまった。 現在居候しているのは、リアス、アーシア、朱乃、小猫、ゼノヴィア、イリナ、ロスヴァイセ、オーフィス、黒歌、ルフェイ、レイヴェル、リリス、九重、エルメンヒルデ。オーフィスのお社 第3章後、「龍神」であるオーフィスのために兵藤邸の屋上に建立された小さなお社。天災で折れてしまった樹齢400年の杉を建材にして、九重たちの協力のもとグレモリー眷属の手で2日かけて作られた。狛犬の代わりに二天龍の像が置かれており、賽銭箱に入れられたお金はオーフィスのお小遣いになっている。悪魔に悪影響が出ないように神事を簡略化しているため神聖な力はそれほど発生していないが、悪質な願いをしたアザゼルやいかがわしい願いをしたイッセーには天からの抗議で雷が落ちている。 兵藤一誠眷属事務所(ひょうどういっせいけんぞくじむしょ) 兵藤家から徒歩10分ほどのところにある学習塾の地下に設けられている施設。いつの間にかグリゴリが裏で買い上げてアザゼルのラボの1つとして勝手に地下室を作られており、彼が「隔離結界領域」へ向かい使用する者が居なくなったためイッセーが譲り受けた。塾のエレベータに専用の顔認証システムがあり、そこに関係者であることを承認させると地下に下りることができる。 エレベーターを降りた長い通路の正面にある、扉の札に「兵藤一誠眷属事務所」と記された部屋が事務所になっている。その扉を開くと、30畳ほどの広々とした室内に事務所然とした事務机がいくつも並び、その上には書類やらパソコンやらが置かれ、書類棚、FAX、来客用ソファにテーブルと、必要最低限なものは揃っており、悪魔の仕事用に魔方陣が展開できるスペースも用意してある。奥には「王」となったイッセー用の机、エグゼクティブデスクこと社長机が置いてある。 廊下には右に3つ、左に2つ、事務所と合わせて合計6つの扉がある。右側の部屋3つはエレベーター側から順に、シャワー室、男性用トイレ、女性用トイレで、左側の部屋2つはエレベーター側から順に、倉庫、給湯室兼休憩室となっている。 C×C 「D×D」限定の会員制喫茶店。「D×D」に所属していても、あまり交流していないメンバー同士の出会いの場になればいいと企画された。命名はミラナで、Café Cleric(聖職者)、Club、Community、Combinationなど、Cが頭につく単語から。 元はアザゼルが駒王町の繁華街にあるビルの最上階に購入していた店舗だが、彼が「隔離結界領域」に向かった後は持ち主がいなくなったため、「D×D」が利用することになった。その後、上層部の話し合いで、ビルの持ち主がグリゴリ、店舗そのものが天界、プロデュースが兵藤家に住む冥界関係者が担当し、内装はグレモリー家が任された。店員は基本的に天使と教会関係者が受け持ち、それ以外のメンバーも暇なときに手伝う。コーヒー豆はサイラオーグが推薦したものを使っている。 明王不動産 駒王町を含め、地域一帯にいくつかの支店を持つ不動産屋。基本的に一般人に物件や土地を紹介するのが業務だが、グレモリー家やシトリー家、グリゴリも贔屓にしており、異能者や異形とも戦用の一室を設けて取り引きをしている。 魔力(まりょく) 悪魔の生まれ持っての異能、特性。使用についてはイメージ力(想像力と創造力)が必要となるため、センスが問われる部分が大きい。また、下級悪魔や上級でもサイラオーグなど、生まれつき魔力に乏しい体質を持つ悪魔もいる。またバアル家の「滅びの力」やアバドン家の「穴」など、家系に由来する遺伝性の魔力特性も存在する。 魔王(まおう) 元は「ルシファー」「ベルゼブブ」「レヴィアタン」「アスモデウス」の4人が「四大魔王」として君臨していた。しかし、先の大戦で魔王が全員死亡してしまう。そのうえ、他勢力との徹底抗戦を主張した初代魔王の実子であるビドレイド、ツファーメ、ダマイドスもまた、数百年以上前に勃発した勢力内の戦争に敗れて死亡し、世襲が廃止され襲名制に移行したことでその地位は現在最強の悪魔4人(サーゼクス、アジュカ、セラフォルー、ファルビウム)へ引き継がれる。今では単なる役職名となっているため、親族でも魔王の姓を名乗ることはできない。冥界の片隅に追いやられたことを良しとしない初代魔王の血族は「禍の団」へ旧魔王派として参加し、現政府へのクーデターを企てる。 2代目四大魔王は非公式に「魔王戦隊サタンレンジャー」を結成していたり、自身で企画したアニメの主演を自分で演じるなど、プライベート時には非常に「カルい」のが特徴。それに反するように、サーゼクスのグレモリー家やセラフォルーのシトリー家にはしっかり者が多い。ただし、アジュカのアスタロト家やファルビウムのグラシャラボラス家は家族に恵まれておらず、問題児や裏切り者を出している。 2代目魔王は全員が悪魔としては比較的若手であり、政治面において大王派などの古い悪魔の上役達より影響力が低いという問題がある。そのため内政干渉を受けることが多く、才能ある転生悪魔達の登用も機を見て少数ずつ行わなければならないなど思い通りの改革を行えない状態にあった。 「邪龍戦役」終盤、トライヘキサを封印するため魔王のうち3名が「女王」を除く自分たちの眷属と共に「隔離結界領域」の中に向かったため、現在の魔王はアジュカのみとなる。一方で第4章終盤にてレーティングゲームの大規模不正が明らかにされたことにより上役の影響力が大きく低下し、今まで行えていなかった計画を実行できるようになった。その一環として欲望を表す七つの大罪に倣う形で「七大魔王」制度の導入が計画されており、枠は四大魔王から継続してルシファー、レヴィアタン、ベルゼブブ、アスモデウスに、元72柱の「ベリアル」、さらに番外の悪魔より名を拝借し「マモン」「ベルフェゴール」も加える予定になっている。現二天龍も候補者に挙げられているが、イッセーを魔王にするとなると7つの席に合うのが無かったため、新たな「8枠目」として魔王そのものを意味しドラゴンとも同一視される「サタン」を入れるという意見も出ている。 また、初代魔王と「聖書の神」が死んだためか、「魔王クラス」と呼ばれる実力を持った悪魔が生まれるようになる。純血悪魔では2代目四大魔王に加え、ルキフグス家の姉弟やレーティングゲームトップ3の「王」、神滅具を用いたリアスとサイラオーグが該当する。ルシファー家 初代四大魔王家の一角で、「明けの明星」と称される一族。上級悪魔たちの「初代」を作り出した存在でもある。かつては「番外の悪魔」でルキフグス、アガリアレプト、サタナキア、フルーレティ、サルガタナス、ネビロスの6家を従えていた。 魔王としては別格のリーダーとして扱われ、権限も大きく冥界においてはことさら特別視されており、他の魔王血族と比べても上の扱いを受けている。現魔王の選出時にも、「超越者」の高い戦闘能力と人をまとめる能力を両方持っていたサーゼクスが「2代目ルシファー」に選出されている。 初代魔王は死亡しているが、その子孫はまだ生存していた。魔王の息子であるリゼヴィム・リヴァン・ルシファー、その息子であるラゼヴァン・ルシファーが存在したが、ラヴァゼンはリゼヴィムの手で殺害され、そのリゼヴィムもテロリストとなった末に死亡してしまった。そのため、すでに純血の直系は途絶えており、現在確認されている血族の生き残りは魔王の曾孫で人間とのハーフである現「白龍皇」のヴァーリ・ルシファーただ1人である。「邪龍戦役」後はヴァーリを3代目ルシファーに指名したいという動きが高まっている。ルシファーの書 初代ルシファーがリリスを使って悪魔を作り出す方法と彼女が肉塊に成り果てるまでを記録した書物。初代の死後は息子のリゼヴィムが相続し、現代の科学・魔力・魔法に当てはめた場合の解釈についてや最初から上級悪魔クラスの存在を生み出すための方法についての考察が加筆された。 リゼヴィムの死後は秘匿されていたのをアポプスが盗み、ハーデスへと譲渡している。最終章ではこの書物とリリスの肉体を使い、ハーデスが人造悪魔を10万体量産している。 ベルゼブブ家 初代四大魔王家の一角。「蠅の王(はえのおう)」という特性を有する。 ベルゼブブの嫡子であるビドレイド・バシャルン・ベルゼブブが冥界の決定権を握っていたが内戦の終盤に死亡し、ベルゼブブの子孫であるシャルバ・ベルゼブブもテロリストとなった末に死亡してしまった。 レヴィアタン家 初代四大魔王家の一角。陸の魔獣王ベヒーモスや天空の魔鳥ジズと共に「終末の怪物」の1匹とも言われる。「掉尾の海蛇龍」と呼ばれる特性を有する。 レヴィアタンの息女であるツファーメ・テレアク・レヴィアタンは内戦の中盤に死亡し、レヴィアタンの子孫であるカテレア・レヴィアタンもテロリストとなった末に死亡してしまった。現在確認されている血族の生き残りは魔王の子孫で人間との混血児の末裔であるイングヴィルド・レヴィアタンただ1人である。掉尾の海蛇龍(とうびのかいじゃりゅう) レヴィアタン家の特性。極めれば人間界の海を支配し、大量の水を引き寄せ、都市を丸々水没させることができる。また、蛇型の細長いドラゴンの姿にもなれる。 アスモデウス家 初代四大魔王家の一角。「七つの大罪」では「色欲」を司る。 アスモデウスの息子であるダマイドス・ゼレイケル・アスモデウスは内戦の中盤に死亡し、アスモデウスの子孫であるクルゼレイ・アスモデウスもテロリストになった末に死亡してしまった。 現在は2代目アスモデウスを務めたファルビウムの活躍により、魔王の中でも戦略担当というイメージがついている。 72柱(ななじゅうふたはしら) 大戦以前に存在した純血の上級悪魔が連なる名門の家系。全員が爵位を持ち、全盛期には一族ごとに数十もの軍勢を率いていた。序列15位以上が強いのは確かだが、序列=強さというわけではない。 現在ではその半分以上が断絶し、軍勢と共に滅びるか生活が立ち行かなくなるなど、冥界辺境や人間界の奥地に隠棲していることもあって、かつての序列とは乖離しつつあるため、「元72柱」とも表記される。大王バアル家、大公アガレス家に、2代目魔王を輩出したグレモリー家、シトリー家、アスタロト家、グラシャラボラス家を加えた六家は、冥界でも特別な名家となっている。 大戦後は若い世代を重視し(少なくとも作中の最近5 - 6代は)、次期当主が成長すると跡目を譲って隠居することになっているが、「純血」や古くからの手法を重視する風潮も残っており、深刻な問題となっている。上級悪魔の当主の婚約の際には祖父母、曾祖父母、さらにその上の世代で存命の先祖に順番に報告をしに行く、通称「ご先祖巡り」と言われるあいさつ回りが行われている。 断絶したとされる家も他種族との混血という形でまだ存続している可能性がある。既にいくつかの家の末裔が確認されており、発見した場合は保護するよう現政府から通達が出ているが、混血したことで純血至上主義者たちから差別を受けることもある。末裔の中には居場所を求めて人間界に移住し、人間と混血したことで神器を手に入れた者もいる。バアル家 魔王に次ぐ権力を持つ大王家。元72柱1位。魔王は世襲ではないため、家柄としては72柱最上位に位置している。そのため、上役内の「貴族派」などは現魔王より重要視している。冥界全体が若い世代を重視する風潮にあって、バアルの始まりたる初代当主のゼクラム・バアルが1万年以上昔から未だに強い影響力を持っている。 家の特色として、あらゆる存在を滅ぼす「消滅」の魔力を持つのが特徴。「当主は滅びの魔力を持つ者でなければならない」というゼクラムの意向もあって、現魔王を筆頭に恋愛結婚が浸透してきた現在でも、「力」を確実に受け継がせようとする「側室制度」が残っている。しかし、次期当主であるサイラオーグ・バアルに「滅びの力」が受け継がれず、逆にグレモリー家に嫁いだヴェネラナ(現バアル家当主の腹違いの姉)の子供であるサーゼクスとリアスが強力な「滅びの力」を得てしまったため、グレモリー家を敵視している。身体的な特徴としては紫色の瞳を持っていることが挙げられる。 領地での特産品はリンゴで、ゆるキャラとしてリンゴをモチーフにした「バップルくん」がいる。消滅 バアル家に縁のある者がその身に宿す、あらゆる存在を消滅させる特殊な魔力。「滅びの力」とも呼ばれる。込められた力にもよるが、消滅魔力は基本的に防御が通じないうえ物理的な破壊力も高いため非常に強力。 バップルくん バアル領のゆるキャラ。バアルの特産であるリンゴをキャラクターにしており、バアルでアップルだから「バップルくん」。リンゴの頭部に悪魔の羽が生えた人型の胴体が特徴。時折、サイラオーグが着ぐるみの中に入っている。 レオニクス・レクス バアル領で放送されているサイラオーグをモデルにしたヒーロー番組。「おっぱいドラゴン」とも業務提携され、両作に互いの登場人物が登場する。 アガレス家 魔王の代理人としての地位を持つ大公家。元72柱2位で魔王やバアル家に次ぐ権力を持つが、いわゆる「中間管理職」で苦労が絶えない。はぐれ悪魔の討伐などの要請を出す役目がある。領地は農産業では冥界随一と言われるほか、レーティングゲームの聖地でもある浮遊都市アグアレスを観光地として擁する。 家の特色、特性として「時間」に関する魔力を有する。初代は魔力で時間をある程度操ったことから、「逃亡者を戻らせる」という性質を持つという伝承を持っており、現在でもこの力を求めて召喚されることがある。ただし今ではそれほど強い力を持った者はいないため、大公のポストを利用した情報網を使って依頼に対応している。 「おっぱいドラゴン」の大ヒットを受けて自領でもキャラクタービジネスを計画することとなり、グリゴリの技術協力で作られたロボ軍団を使った実写ロボットものの作品を企画中である。 シトリー家 2代目レヴィアタンを輩出した名門。元72柱12位。水の魔力の扱いに長ける。 領土は上級悪魔の中でも有数の自然保護区の数を誇り、多くの美しい景観に恵まれている。医療機関が充実していることでも有名で、冥界でも名だたる病院がある。 最終章で当主が「眠りの病」を発症したため、娘のソーナに代替わりした。 ナベリウス家 元72柱24位。大戦期には「番外の悪魔」ネビロス家の配下にあったとされる。 グラシャラボラス家 2代目アスモデウスを輩出した名門。元72柱25位。 次期当主が事故死(実際は「禍の団」による暗殺)したため、行状に問題のあるゼファードル・グラシャラボラスが繰り上がりで次期当主になっていた。しかしゼファードルがレーティングゲームでサイラオーグと戦ったことで再起不能になるなど、先行き不安な状況に陥っている。 ブネ家 元72柱26位(断絶)。ドラゴンを司る一族で、その血を引く者の中には肉体をドラゴンそのものに変化させられるものが現れることがある。 アスタロト家 現ベルゼブブを輩出した名門。元72柱29位。領地には魔王領に並ぶ上級悪魔用の名門学校があり、昇格試験センターも冥界一の権威とされている。ヴァサーゴ家とは仲が良い。 次期当主であったディオドラ・アスタロトが「禍の団」に通じていたことへの責任を追及されて権威が失墜し、アジュカの功績で最悪の事態は回避できたものの現当主が解任された上、次期魔王を輩出する権利を失う。 フォルネウス家 元72柱30位。語学に秀で、物の命名に優れている傾向がある(例外あり)。 フェニックス家 不死身の再生能力を持つ名門。元72柱37位。不死鳥、朱雀、火の鳥とも称され、特性である「不死」の再生能力に加えて、あらゆるものを焼き尽くす強力な炎の力で、レーティングゲームでは冥界中に恐怖を与えた。また、ほかの悪魔とは違い背中からは鳥のような炎の翼が生える。 この世界において、いかなる傷も癒せる非常に貴重で高価な品である「フェニックスの涙」を生み出せるため、財政はかなり潤っている。 現代の上級悪魔には珍しい子沢山な家系で、現当主もルヴァル、次男(冥界メディアの幹部)、ライザー、レイヴェルの4人兄妹に恵まれている。また、聖獣に同じ名・同じ能力を持つフェニックスがおり、そちらと区別する際はフェネクスと呼ぶ。不死 フェニックス家に縁のある者がその身に宿す、強力な再生能力。体の一部が吹き飛んでも、瞬時にダメージ箇所に炎が巻き起こり、肉体を再形成させる。そのため、フェニックスの一族を倒すには、神や魔王に匹敵する一撃を放ち存在を消滅させるか、圧倒的な力の差で心を折るなどして精神を断ち切るしかないとされている。ただ、他の回復能力同様、再生時に消耗した体力までは戻らないため、強力な攻撃で幾度も体を崩されるとスタミナが切れて戦闘を続行できなくなる。 フェニックスの涙 いかなる傷も「その場で」癒すことが可能なアイテム。「純血のフェニックス家の者が、特殊な儀式を済ませた魔方陣の中で、特殊儀礼済みの杯に満ちた水の中へ、心を無にして流した涙を落とす」ことで生み出される。自分のため、あるいは他者のためを思って流した涙は「その者自身の涙」となるため、効果が生まれないという。悪魔でも手に出来るのは上流階級の者だけで、魔術師でもそう簡単には入手出来ない希少で高価な代物。涙はレーティングゲームにも使用され、高値で取引されているためフェニックス家の財政は潤っているという。しかし、元々大量生産がきかない上に「禍の団」のテロ活動によって需要が激増。値段も天井知らずに上昇している。その上、裏で仲買人が横流ししたことで「禍の団」も密かに入手しており、冥界の戦士に行き渡らず、テロリストの手に渡ってしまうという皮肉な事態を招いている。 その後、クリフォトがフェニックスのクローンを用いて「涙」を密造していた。これらは闇のマーケットに流れて人間界にも流通し、アメリカでは一部がマフィアに渡って問題となった。だが、ディハウザー・ベリアルがそのすべてを「無価値」に変えた。 フェネクス元帥 フェニックス家がはじめたキャラクタービジネスで、「おっぱいドラゴン」とのコラボで登場する役。ライザーが演じており、炎を思わせるマント、悪の幹部らしい鎧、不死鳥をかたどった兜を着けている。名前は悪魔のフェニックスに対する人間からの呼び方に由来する。 ウェパル家 元72柱42位(断絶)。この家の血を引く女性は下半身が魚の、いわゆる一般的に人魚と想像されるものと同じ姿(作中の半魚人のような人魚とは異なる)をとる。 フールカス家 元72柱50位。馬を司ることが特色の家系。馬術にすぐれ、馬の魔物を使役する。 バラム家 元72柱51位。怪力が特色の家系で、巨体を有する。 グレモリー家 2代目ルシファーを輩出した名門公爵家。元72柱56位。ゴモリーとも呼ばれる。強力な魔力と紅い髪を持つのが特徴で、深い情愛を持って眷属を慈しむ分、「身内」に手を出された場合の怒りは凄まじい。グレモリーの男は入り婿も含めて代々妻に頭があがらない。その手の女性に惚れてしまうのがグレモリーの男の定めである。 日本の本州と同程度の面積におよぶ領土を持ち、眷属用の広大な城を幾つも持つ。領地の特産品は非常に評判がよく産業も発達しており、非常に豊か。また、人間界にも秘密裏に進出しており、ホテルを運営している他、最近では冥界の大ヒット番組「乳龍帝おっぱいドラゴン」の著作権をはじめ関連商品を大々的に売り出すなど手を広げ、新たな収入源を得ている。 ある年齢になると領内の山岳地帯にある遺跡で親愛なる者と共に試練を受けるという通過儀礼がある。 召喚時にラクダに乗って現れることから、式典などの時に使うため城内で複数のラクダを飼育している。領内のゆるキャラもラクダモチーフの「ゴモりん」を採用している。乳龍帝おっぱいドラゴン(ちちりゅうていおっぱいドラゴン) 冥界で放送されている子供向け特撮ヒーロー番組。 元々はシトリー戦で「おっぱい」という単語を連呼したイッセーに付けられたあだ名だったが、それが冥界の子供たちの間で大受けしたことに目をつけたグレモリー家によってテレビ番組化された。放送開始早々に視聴率が50%を超える大ヒットを記録し、関連グッズも続々発売されており、著作権を仕切るグレモリー家の貴重な収入源となった。 「伝説のドラゴンと契約したイッセー・グレモリーは、悪魔に敵対する邪悪な組織と戦う変身ヒーロー。おっぱいを愛し、おっぱいのために戦う男。邪悪な悪事を働く輩を倒すため、伝説のおっぱいドラゴンになる。ピンチになったとき、スイッチ姫の乳を触ることで無敵のおっぱいドラゴンになる。」というあらすじ。 登場人物はイッセーを初めとしたグレモリー眷属がモデルになっており、彼らの冥界における人気が爆発的に増加。特にイッセーは冥界の子供たちのヒーローと化している。妖怪の世界や仏教圏の極楽浄土など、悪魔陣営以外の場所でも広く知られている。 ヒーローブームの火付け役的な作品であり、他の上級悪魔の家や他勢力でもブームに乗じようとする動きがある。また、バアル家の「レオニクス・レクス」やフェニックス家の「フェネクス元帥」とも業務提携を行なっており、さらにその世界観を拡大し続けている。おっぱいドラゴンの歌 作詞:アザ☆ゼル。作曲:サーゼクス・ルシファー。ダンス振り付け:セラフォルー・レヴィアたん。 「乳龍帝おっぱいドラゴン」の主題歌。冥界政府トップ陣によって制作された曲で、冥界の子供たちの間で歌われている。歌詞に少々卑猥な表現が含まれる。「覇龍」で暴走したイッセーを鎮める効果もある。 2番の歌詞「ぽちっと、ぽちっと、ずむずむいやーん」は伝説のドラゴンやその関係者に人気のフレーズになっている。他勢力からの評価も総じて高く、オリュンポスの芸術の神アポロンからも高評価を貰い、極楽浄土ではたくさんの者たちを笑顔にしたと観音菩薩も語っており、さらには異世界の神格である乳神も好意的な反応を示している。 歌詞は全部で4番まで(3番と4番の初出はアニメ版3期)。 未来の世界では、イッセーの子供達が幼かった頃に子守歌として使われている。 スイッチ姫人形 スイッチ姫をイメージした人形。作中では2種類登場する。ひとつは冥界のハンバーガーチェーン店とのコラボでお子さまセットの特典として配布されたもの。スイッチ姫のおっぱい部分をつつくと「イヤーン」というボイスが鳴る。もう一つはサーゼクスが考案したおっぱい部分にバネが仕込まれていて押せばおっぱいが発射できるようになっているもの。 スポンジドラゴン グレモリー家が新商品として売り出した洗い場用スポンジ。バアル戦でアザゼルが、イッセーの頭の中がカラカラに乾いたスポンジみたいで吸収率がとてもいいと解説していたところ、観客が爆笑して観客の誰かが「スポンジドラゴン」と叫んだことから商品化された。 おっぱいドラゴン牛乳 グレモリー領で育てている冥界乳牛から取れるミルクに独自の製法を加えた物。のどごしがよくて甘みもあるらしい。 おっぱいドラゴン どろろん妖怪クリアバージョン 「乳龍帝おっぱいドラゴン」限定版アクションフィギュア。クリア仕様になっており、透き通った鎧の質感が美しいとさえ思えたほど。あまりの人気ゆえにすぐに売り切れてしまう。 ゴモりん グレモリー領のゆるキャラ。ラクダをデフォルメした出で立ちの着ぐるみで頭部には2本の角が生えている。名前は悪魔「グレモリー」の別名である「ゴモリー」に由来する。時折、ジオティクス・グレモリーが着ぐるみの中に入っている。 パンツ☆ボカン グレモリーの新たなキャラクタービジネス。体のあちこちに鎧を着け、戦車のような戦闘車両に乗った「黄金龍君」ファーブニルが「パンツァードラゴン」を、アーシアが「パンツァーレディ」1号、ゼノヴィアが2号、イリナが3号を演じる。パンツ☆ボカンのテーマ 作詞:ヴィーザル。作曲:あぽ@ろん。歌:イッセー・グレモリー。 ウァプラ家 元72柱60位。獅子を司る名家。使役する魔物に獅子の姿形をしている者が多い。 ベリアル家 レーティングゲームの絶対王者を輩出した名門。元72柱68位。「無価値」という相手の特性を一時的に消し去る特性を持つ家系。 何代か前の当主が非常に要領の悪い人物であり、大戦期からの負債によって永い期間経済的に困窮していたが、上級悪魔としては珍しく自分たちの暮らしの質を落としても重税を課すことはせず領民に配慮した善政を行っていた。また血族同士の結束力が非常に強いのも特徴。最近ではディハウザーが活躍したことで急激に台頭し、徐々に暮らし向きがよくなってきている。 最終章では「七大魔王」構想においてその1つに組み込まれることが計画されている。無価値(むかち) ベリアル家に縁のある者がその身に宿す、対象の特性を一時的に消し去る力。消すのは能力のみでリゼヴィムの「神器無効化」のように物質的なものを消滅させることはできない。基本的に対象となるのは生物だが、構成している物質と原理を分析することで「物」の効果を消し去ることもできる。 番外の悪魔(エキストラ・デーモン) 前述の「72柱」に含まれない、聖書やその関連書物から外れた上級悪魔。グレイフィアの「ルキフグス」や「メフィスト・フェレス」「アバドン」などがあるが、それらも多くは断絶しているか冥界の奥地に隠棲し、新旧両派閥からは距離を置いている。ルキフグス家 ルシファー忠臣六家の筆頭。ルシファーに最も近いとされ、ルシファーに尽くす役目を持った一族。初代ルシファーに代々仕えていたことからかつての戦争では継戦派に属しており、戦後は停戦派に付いたグレイフィアを除き一族は行方知れずとなっていたが、その弟であるユーグリットが生存しクリフォトに所属していることが判明した。 ネビロス家 ルシファー忠臣六家の1つ。三大勢力の大戦中は72柱のナベリウス家を配下としていた。情報をほぼ表に出していないため、冥界の記録でも技術が抜きんでていたことしか分かっていない。 現在は行方が分からず断絶したとされているが、秘密裏にナベリウス家に命じて「後天的に超越者を作り出す実験」を行わせていた。 「禍の団」、「クリフォト」、「隠れ禍の団」の全てに関わっており、アンチ結界技術だけでなく、フリードに使用された合成獣化の技術を旧魔王派幹部に、異世界への扉を開くためのアドバイスをリゼヴィムに提供していたようだが、「D×D」結束後にようやくいくつか手がかりが出てきたというほどで、「天帝の先兵」や「刃狗」チームの調査でも痕跡すらほとんど見つけられず、まったくといっていいほど尻尾を掴ませない。ただ、世界転覆のような願望はないとされ、一連の事件の黒幕というわけでは無いという。 アバドン家 レーティングゲーム3位を輩出した名門であるが、家自体は派閥から距離を置く。異界へと続く「穴(ホール)」を操るという特色を持つ。穴(ホール) アバドン家の者が持つ、異界へ通じる穴を操る魔力。何もない空間に穴を作り出し、そこにあらゆるものを吸い込み、あるいは吐き出すという特異な能力である。穴から自分の魔力を打ち出すことも出来るほか、取り込んだ物を内部で分解して有害な物だけを返すことも可能。実力者であれば自分自身で穴を通り瞬間移動もできる。作り出せる穴の数は使用者の力量に左右される。その特性上よほどの威力が無い限り物理的な手段で破壊することは不可能である。 ベルフェゴール家 レーティングゲーム元2位を輩出した名門であるが、家自体は派閥から距離を置く。「裂け目」を操るという特色を持つ。 最終章では「七大魔王」構想においてその1つに組み込まれることが計画されている。裂け目(さけめ) ベルフェゴール家の特性。自分の能力を大きく超えない範囲で、大概のものに裂け目を作り出す魔力。直接的な攻撃力も高いが、使いこなせば雷や炎に「裂け目」を作って勢いを殺したり逸らしたりもできる。 下級悪魔(かきゅうあくま) 冥界における一般市民。元々上級悪魔と比較して魔力の量が少ないことと、前述の種存続問題もあって軍・警察などの治安維持機関(もしくは各上級家に直接仕える者)以外は基本的には非戦闘員とされている。その上、過去の階級観によってレーティングゲームへの参加条件も「眷属悪魔になること」のみという狭き門となっている。別の種族から眷属悪魔へ転生した者も初めはこの階級となる。 中級悪魔(ちゅうきゅうあくま) 下級悪魔の一段上にあたる階級。上級悪魔の眷属になった後に相応の実績・実力を身に付けることで推薦を受け、昇格試験(筆記と試合形式)に合格することで中級へ昇級できる。ただし平和な今の冥界では、功績を挙げる機会が少ないため、受験者の総数もそれほど多いわけではない。 上級悪魔(じょうきゅうあくま) 冥界における上流(貴族)階級。「元72柱」をはじめとした純血の名門出身者は成人すると同時に爵位を与えられ、「王」として眷属を率いることになる。平民に比べて圧倒的な魔力を保有し、魔力弾だけでも山を吹き飛ばすほどの力を持っているので、教会の戦士が対応する場合は複数集める。また、冥界には貴族の子女が通う学校が存在し、そこで教師を務める上役とのコネクションを築く。 「悪魔の駒」で眷属悪魔となった者たちの場合は、中級に昇格してからさらに実績を積むことで上層部の承認を受けて爵位等を与えられ「王」として認定される。最近では純血に限らず、混血や転生悪魔の台頭が著しい。ただし、成り上がりの上級悪魔は、生粋の貴族悪魔と比べると発言力や権威が一段劣る。 昇格の儀式では主とともに祭壇に立ち、現魔王から承認証を受け取り、主から王冠を被せてもらい、「悪魔の駒」と同じ素材で作られた石碑に触れ、紅く輝いた時点で登録は完了となり、最後に魔王から15個の「悪魔の駒」が入った小箱を受け取って終了する。プライドのある元72柱の上級悪魔に比べて、人間からの転生上級悪魔は人間界のものを扱うのにためらいがない。 最上級悪魔(さいじょうきゅうあくま) 魔王を除き、冥界にも数えるほどしか存在しない最強の悪魔。冥界での貢献度、ゲームでの成績、能力、認知度、人気度、それらのすべてで最高ランクの評価を受けて初めて得られる、悪魔にとって最上級の位。発言と行動に強い影響力を持ち、願えば純血悪魔の家々を動かすこともできるほどの権限を得るが、その分責任も大きく、有事の際には上級悪魔以上の活躍を求められる。 ほとんど順位変動のないレーティングゲームランキングトップ10の「王」は全員が最上級悪魔であり、その中でもトップ3は魔王にも匹敵する力を持つと言われる。 特級悪魔(とっきゅうあくま) 実力的にも社会的にも政治的にも影響力のある者に与えられる新たな位。「地獄事変」での活躍を称え、現状の冥界で与えられるものがなかったことから、現二天龍のために新たに定められた。最上級悪魔以上の位だが、前例がないため在り方について他人を参考にすることはできず、魔法使いとの契約についてもどう改めるべきか苦慮している。 はぐれ悪魔(はぐれあくま) 転生により下僕悪魔となったが、強力な力に溺れて主を殺し、お尋ね者となった悪魔。契約の有無とは無関係に人間を襲う、極めて危険な存在でもある。 例外的に、下僕となる際に不利だったり不当な契約を強制的に結ばされた者や、黒歌の場合のように主側に大きな問題があった者が、反旗を翻してはぐれ悪魔となることもある。 使い魔(つかいま) 悪魔にとっての従僕であり、手足となって働く使役すべき存在。強力すぎる使い魔は、レーティングゲームでは数や時間で使用制限をかけられサポート程度の役割しかできないため、近年では強い魔物は眷属とされることが多く、逆に自身の力を高めたい魔物側から眷属にしてもらえるよう交渉してくる場合もある。 強力な魔物が相手の場合はギブアンドテイクの契約を結ぶこともある。契約時に高価な品物・身体の部位・魂といった何らかの対価を要求されることがあるが、主人の魔物使いとしての資質や相性次第で軽減されたり要求されなかったりもする。また利益がなくなれば一方的に破棄されることもあるためリスクも高いと言える。 魔法少女マジカル☆レヴィアたん 2代目四大魔王の1人、セラフォルー・レヴィアタンがプロデュースし、自分で主役を演じる特撮ヒーロ番組。小猫によると冥界ではなかなかの人気を誇っている模様。元ネタは人間界で放送されている子供向けアニメ「魔法少女ミルキー」。監督が作品には反政府的なメッセージを込めたいという過激な思想を持つため、和平が成立してからもレヴィアたんが天使やドラゴンなどの悪魔の敵を滅ぼすという大筋は変化していない。 劇場映画の撮影にはグレモリー眷属が協力しており、ファンからはおっぱいドラゴン放送前に赤龍帝が登場している貴重な映画として知られている。 第4部終盤の「邪龍戦役」で主演のセラフォルーが「隔離結界領域」へと向かったため、彼女の妹であるソーナ・シトリーが「2代目レヴィアたん」として主役を引き継ぐことになった。 若手四王(ルーキーズ・フォー) サイラオーグ・バアル、シーグヴァイラ・アガレス、リアス・グレモリー、ソーナ・シトリーの若手4人を称した名称。近代を顧みても、破格のルーキーが集まった豊作の世代と言われており、特にバアル眷属とグレモリー眷属は第3章時点でプロのレーティングゲームでも通用するだけの力を持つと言われている。 第4章以降は全員が眷属と共に「D×D」に参加している。最終章の「アザゼル杯」にも4人全員が参加し、うち、リアスとサイラオーグが本戦に進出している。そして、その功績から「地獄事変」の後で全員が最上級悪魔に昇格している。 超越者(ちょうえつしゃ) あまりに他者とは違う桁違いの能力を持ち、本当に悪魔なのかさえ疑わしいとされるイレギュラーな存在。サーゼクス・ルシファー、アジュカ・ベルゼブブ、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーの3名が該当する。特にサーゼクスとアジュカの2人は全力を出せば全勢力でトップ10に食い込むほどの実力者である。魔王クラスを超え勢力を塗り変えるほどの力があり、実際、過去に冥界旧政府へのクーデターが成功したのにはサーゼクスとアジュカの活躍が大きかった。 「邪龍戦役」における活躍から、歴代とは全く異なる異常な成長を遂げた当代の二天龍(龍神と真龍の力をその身に宿す「燚誠の赤龍帝」兵藤一誠、「覇龍」を昇華させた「明星の白龍皇」ヴァーリ・ルシファー)が超越者候補として挙げられており、「地獄事変」の後でゼクラムからも承認を受けて正式に超越者認定がなされた。さらにハーデスの研究によりヴェリネとバルベリスという新たな人工超越者が作り出されているが、正式には認定されていない。 30年後の未来では正規認定されている超越者は6名になっており、アジュカ、ミリキャス、ギャスパーがその一角に数えられている。また、「認定されていない」超越者も存在している模様。 眠りの病 悪魔に特有の病気。ある日突然深い眠りに陥り、そのまま目覚めることなく、人工的に生命を維持しなければ徐々に衰弱して死に至る不治の病。延命は可能で、処置が適切なら100年以上の時間が過ぎても眠ったまま生き続ける。 作中ではミスラ・バアルはイッセーの「乳語翻訳」で、イングヴィルド・レヴィアタンは神滅具「終わる翠緑海の詠」の覚醒によって目覚めている。ただし、眠っていた期間が長いほど、記憶が完全に戻るまでにかかる時間がかかる。 若手悪魔同士の交流会(わかてあくまどうしのこうりゅうかい) 初代魔王の一族が、上流階級の年頃の子女をルシファードにある円形闘技場(コロッセオ)に召集させている、社交界の一部。しかし会場では交流と名ばかりの暴虐が繰り広げられており、魔王の一族の血を引く若者が貴族の子女に陰湿ないじめを行っていた。このようなことを初代魔王の一族は定期的に行い、貴族であろうとも王族には絶対に逆らえないという現実を上級悪魔の若者たちに自覚、認識させることを目的としていた。サーザクスたち4名が訪れたときは、ベルゼブブ家の若者がオリアクス家の嫡子をボロクズのようにいたぶり、ベルゼブブ家の若者の手から放たれた凶悪なオーラでオリアクス家の嫡子が消し飛ぶと思われた瞬間、17歳のサーゼクスが「滅び」の魔力でベルゼブブのオーラを消し去ってしまった。これがきっかけで、サーゼクスの圧倒的な力が初代魔王の一族や他の貴族の子女に知られてしまうことになる。 悪の爪(マレブランケ) 初代四大魔王が古代兵器として作った12体の石像で、「断罪者」ともいわれる。そしてその手でルシファードの地下深くに封じた悪鬼の集団。ルシファー直属の6家ですら存在は伝え聞くだけで、実際に見たことはなかった。冥界全土でもわずかな伝説しか残っておらず、初代四大魔王が秘密裏に彼らを使い、その力に「寝首をかかれる」と脅威を感じて、早々に封じてしまった。 その正体は、初代四大魔王がアグレアスから採取される結晶体を用いて作り上げた存在で、体を持ち、意思をも有する生きた魔王式「神器」。彼ら自体も恐ろしく強いが、「神器」のように自らを武具の形に変化し、装飾者に使わせることも可能。ゆえに初代四大魔王は、彼ら「悪の爪」を「魔王兵器(サタニック・アームズ)」と呼称していた。 内戦後、12体の石像は、ザオロマ・ネビロスによって辺境の地に設けた施設にて厳重に保管された。マラコーダ 「悪の爪」の首領。決して目覚めさせてはならぬと古い書物に書かれている。 バルバリッチャ 「悪の爪」の副長。封印されていたが、ザオロマ・ネビロスによって意識を解かれた。「悪の爪」の中では一番理性的であり、内戦終結後、再び眠りについた。 スカルミリョーネ 「悪の爪」の一員。ザオロマ・ネビロスによって力の一部がベルゼブブの青年に与えられた。 デビチューブ 冥界の住民の間で流行っている動画配信サイト。視聴者には一般市民の視点が受ける傾向にあるようで、グレモリー眷属がそれぞれ動画を投稿した際には、イッセーが「おっぱいドラゴン」を演じながら行った自身のグッズのレビューで記録した10万回の再生数を抑え、ロスヴァイセによる人間界(日本)の100均アイテムの紹介動画が最も再生回数をたたき出した。 神の子を見張る者(グリゴリ) 堕天使陣営の中心組織で、異能・超能力の研究を主目的とする機関。神器関連では、そのものの研究、神器所有者の保護、人工神器の開発などを行っている。上層部はかつて「聖書の神」に逆らい人間に知識を与えた天使たちで、総督はアザゼル、副総督はシェムハザ。第3章終盤でアザゼルが辞任したため階級が繰り上がり、総督はシェムハザ、副総督にバラキエルが就任した。大戦で大分消耗し、第2章開始時ですでに幹部は8名しか残っておらず、作中でコカビエルがコキュートスに封印され、アザゼルが「隔離結界領域」に向かったため、最終章の時点で6名にまで減ってしまう。元々天使時代から研究職だった者が多いため、幹部でも武闘派は少ない。 本部は冥界にあるが、人間界の各地に研究施設を設置しており、関東の山奥にも一つ施設が置かれている。他陣営同様一枚岩ではなく、4年前には幹部のサタナエルが「オズの魔法使い」に、現在ではコカビエルの独断行動に加えて、武闘派構成員の一部が「禍の団」に内通し人工神器研究の成果などを漏洩していた。とはいえ現在残っている幹部同士は仲が良く、300回以上も麻雀大会をするなどかなり平和。 記憶の改変・消去を行うための技術を持ち、異能や異形に関係した一般人に対して使用するが、多用すると記憶に悪影響があるらしく本来は限定条件をつけて行うべきだとされる。かつては情報漏洩を防ぐために「堕ちてきた者たち」で保護した神器所有者を組織内に留めていたが、三大勢力で同盟を結んだことで所有者が望むなら条件付きで一般の暮らしに戻ることが許されるようになった。 「邪龍戦役」では最初に襲撃を受け、トライヘキサが吐き出した火炎で本部の施設が周囲の地形ごと一瞬で吹き飛んだ。幹部のサハリエルとベネムネは重傷を負い、古株の配下も戦死している。「教会」 堕天使レイナーレが運営していた「神の子を見張る者」の下部組織。天界から公認されていない非合法な悪魔祓い組織で、悪魔と契約した人間まで殺害対象としており、悪魔陣営とキリスト教会が撤退して空白地帯になった駒王町に進出していた。イッセーの存在を危険視した上層部の指示で彼を暗殺したが、グレモリー眷属との対立によって壊滅した。 拠点となっていた駒王町の古ぼけた教会は、和平後に天界の関係者が修復して、再活用しようと動いている。 グリゴリ怪人(グリゴリかいじん) 「神の子を見張る者」の改造を受けた者たちのこと。体のどこか(サラマンダー・富田は腹、匙は背中)に「G」の文字が刻まれている。 BAR「黒狗」(バーくろいぬ) 駒王町から2駅離れた場所にあるビルの2階でアザゼルが経営していたバー。「刃狗」チームの事務所からも近く、バーテンダーとして鳶雄が、専属歌手としてラヴィニアが勤務している。アザゼルが「隔離結界領域」に向かってからは代理の者が経営を行なっている。 冥界(めいかい) 悪魔と堕天使が暮らしている、地球とほぼ同等の広さをもつ紫色の空の異世界。人間界でいう「地獄」に近い。 空気に独特の感触があるのが特徴で、日光がささないため悪魔や吸血鬼でも過ごしやすい。海が存在しないために陸地は人間界の大陸より遥かに広いのだが、悪魔・堕天使共に数が激減しているため手つかずの土地も多く、特に辺境には手が回り切らない部分も多い。グレモリー家なども眷属となった悪魔に「かなり大雑把に土地を分け与えて」いたりする。そういった辺境地域は、所在不明の存在やはぐれ悪魔が潜伏先としていることも多い。堕天使側は悪魔側以上に土地が余っているため、近年ではリゾート開発に着手して利益を上げようとしている。 超常の領域の一種であるため、人間の場合は優れた魔術師などでなければ立ち入ることすらできず、転生悪魔の親族のような例外を除けば一般人が一生足を踏み入れることはない。悪魔であれば魔法陣などを介して次元の間を超えられるため容易に行き来できるが、転生悪魔は一度正式なルートで赴く必要があり、その手続きを経ていないと違法行為として対処される。なお、人間界との時差が生じないように時間の流れを調節している。 冥界の下には、魂を選別するためのギリシア勢力の地獄である「冥府」が存在する。ルシファード 魔王領の都市で、初代ルシファーがいたと言われている冥界の旧首都。サーゼクスたち4名が2代目魔王に就任する前までは、ここが冥界の首都だった。 かつては初代魔王の実子や血族が暮らしており、円形闘技場(コロッセオ)で「若手悪魔同士の交流会」が行われていた。魔王軍と反政府軍との最後の戦いで、サーゼクスがビドレイドを消滅させて内戦を終結させた場所でもある。 地下深くには亡くなった初代四大魔王が遺したという遺跡が存在しており、その地下遺跡の存在を知っている者はルシファー直属の6家(ルキフグス、ネビロス、サルガタナス、アガリアレプト、サタナキア、フルーレティ)のみ。ルシファー、ベルゼブブ、レヴィアタン、アスモデウスの血族ですら、その遺跡の存在を知り得ない。ネビロス機関 ルシファードの研究施設の1つ。ザオロマ・ネビロスがこの施設の所長である。 ルシファー・スタジアム ルシファードにあるスタジアム。「アザゼル杯」本戦トーナメント1回戦第8試合の、「明星の白龍皇」チームと「西遊記」チームの試合が行われた。 アウロス 空中都市アグレアスから目と鼻の先にある町。冥界でも農産業随一と称されるアガレス領を体現する町のひとつ。クリフォトによるアグレアス強奪事件の時には、その巻き添えでテロの被害を受けた。アウロス学園(アウロスがくえん) アウロスに建てられた、駒王学園に似た外観を持つ学舎。下級〜中級悪魔でも通うことができるという異例のレーティングゲーム学校。ソーナの夢の第一歩であり、魔力に乏しい冥界の子供たちの夢と希望が詰まった学園でもある。 体験入学が行われているときにクリフォトから襲撃を受け、その際に捕縛されていた裏切り者の魔法使いたちが事前に仕込まれていた術式によって、ユーグリットに校舎内で自爆させられたせいで半壊してしまい、アウロス市街と共に復興作業が行われている。しかし、若手悪魔がテロに立ち向かったことで知名度が上がり、体験入学の申し込みが殺到して予約でいっぱいになっている。 アグレアス 初代魔王時代の技術で作られた空中都市で、アガレス領に存在する。レーティングゲームの聖地として知られる観光地であり、リアスとサイラオーグのレーティングゲームが行われた。古代からの文献が消失しているため、施設に関する伝承は完全ではない。内部には「悪魔の駒」や「御使い」のカードの生産に必要な結晶体を作り出すための遺跡が存在し、この結晶体をトライヘキサ復活に利用するためにクリフォトに狙われ、内通者の細工により一般人を逃がすための転移魔法を逆用されて強奪されてしまう。 「邪龍戦役」後に無事奪還され、見聞を全て終わらせた後でゲーム用のフィールドとして利用できるようになった。「アザゼル杯」予選では「紫金の獅子王」チームと「天帝の槍」チームの試合が行われた。 リリス 冥界の現首都。「魔獣騒動」では規格外の魔獣「超獣鬼」の襲撃を受けたが、「超巨大禁手」と化したイッセーとルシファー眷属によって被害が食い止められた。セラフォルー記念病院 首都リリスにある、現レヴィアタンの名を冠した、冥界でも屈指の医療設備とスタッフが揃った高名な病院。龍神化の副作用で倒れたイッセーがここに運び込まれて治療を受けた。 アザゼル・スタジアム 「邪龍戦役」後、堕天使領に作られた大会用の大きなスタジアム。正面にはアザゼルの銅像が建てられている。「アザゼル杯」予選では「燚誠の赤龍帝」チームと「雷光」チームとの試合と、「アスラ」チームと「ブラックサタン・オブ・ダークネス・ドラゴンキング」チームの試合が行われた。 アジュカ・スタジアム アジュカを記念してアスタロト領に作られたスタジアム。近代的な意匠が取り入れられており、内部では清掃用のロボットが稼働しているなど未知の技術も多く使われている。控室も広大で、通常時には人間サイズになっている大型の巨人の選手がそこで元の大きさに戻っても大丈夫なほど。「アザゼル杯」予選では「燚誠の赤龍帝」チームと「天界の切り札」チームの試合が行われた。 おっぱいドラゴン・スタジアム グレモリー領の城下町に建設されたばかりの、「おっぱいドラゴン」のショー公演などイベントを専門に行うスタジアム。入り口には「赤龍帝の鎧」と、スイッチ姫の衣装を着たリアスの巨大な銅像が建っている。 こけら落しとして、「アザゼル杯」本戦トーナメント1回戦第3試合の、「燚誠の赤龍帝」チームと「リアス・グレモリー」チームの試合が行われた。 アルマロスコロシアム 冥界堕天使領に建設された、「神の子を見張る者」幹部アルマロスの名を冠する円形闘技場。正門の両脇には本物そっくりのアルマロス像が建っている。「アザゼル杯」予選では「燚誠の赤龍帝」チームと「ソーナ・シトリー」チームの試合が行われた。 ファーブニル・スタジアム アザゼルに力を貸した龍王ファーブニルを称えて冥界堕天使領に新たに建設されたスタジアム。スタジアム正面には「堕天龍の鎧」を着たアザゼルとファーブニルの像が立っている。「アザゼル杯」予選では「リアス・グレモリー」チームと「明星の白龍皇」チームの試合が行われた。 バアル・スタジアム バアル領にあるスタジアム。「アザゼル杯」本戦トーナメント1回戦第2試合の、「紫金の獅子王」チームと「シューティング・スター」チームの試合が行われた。 EXE(エグゼ) 魔王アジュカが設立する予定の秘密情報局。名称については、イッセーの所属する対テロ対策特別チーム「D×D」、もう1組の両親とも言うべき「D×D」ことグレートレッド、禁手(Balance Braker/B×B)から真「女王」(Cardinal Crimson/C×C)を経て「龍神化」(Diabolos Dragon/D×D)に至ったという成長過程にちなんで、その次の段階ということを意識したものとなっている。
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