シャワー室とは? わかりやすく解説

シャワー室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 08:35 UTC 版)

シャワー室のブース

シャワー室(シャワーしつ)とは、シャワーが設置された部屋。水飛沫が飛び散っても問題ないように排水口が設置され、流された湯水はすぐに排出されるように設計されているほか、水蒸気を戸外へ排気するための換気設備を備える傾向がある。

概要

シャワー室は、シャワーを利用して身体を清潔にしたり、あるいは身体への付着物を洗い流したりするために使用される。プール海水浴の場では、水着など濡れることを前提とした衣類を着けたまま利用することもあるが、身体の衛生を求める施設ではになって利用される。

浴室とは異なり、浴槽がなくシャワーのみで済むことから、1人だけが浴槽に湯を満たして入浴するよりも、シャワーを使って体表を洗うほうが節水効果は高いため、独身寮簡易宿泊所などでは多用されている。また、設備面でも身体を横たえて入る浴槽を設置しなくて済み、占有する床面積を縮小できるという簡略な設備でもある。

湯水を使って身体の清潔さを求める一方、湯を浴びて身体を温めることもできる。ただし、シャワーは入浴に比べて湯と接する面積が狭いため、あまり身体を温める用途には向かない側面もあり、シャワーを浴びた後は身体をよく拭かないとすぐに冷える。気温が高い夏場行水など簡略化された入浴の代用として身体を素早く清潔にできるが、気温の低い冬場暖房などで室温を上げておかないと身体を冷やし過ぎてしまいがちである。

構造

大人数が同時に利用するシャワー室では、トイレ大便器個室に似たようなブースで囲まれているか、または仕切りがなく浴室同様に室内全体がシャワーに包まれた構造となっている。

1人で使うことを前提としたシャワー室では、1人が立って入れる程度(電話ボックスの容積ほど)の縦長で床が正方形の小さなものが見られる。

どちらも身だしなみを整える(鬚を剃るなど)ためのなどを備えている、あるいは洗面歯磨きなどを行うための簡易な流しなどが併設されていることも多い。ワンルーム集合住宅や簡便な宿泊施設などでは、個室に備え付けの設備であるユニットバスの一種として、トイレや洗面台と一体化したものも見られ、また欧米においては、トイレ・洗面台・シャワー設備のみが揃った浴室はスリークォーターバスルーム(スリークォーターバス)と呼ばれる。

鉄道車両

日本

1935年(昭和10年)7月15日、当時の内田信也鉄道大臣の発案で特急富士の車両にシャワー室が設けられた[1]。しかし利用客は低迷、9月20日東京発の列車を最後に中止されることとなった[2]。その後、シャワー室を設けた車両は、1987年(昭和62年)の特急あさかぜ1・4号まで現れなかった。

脚注

  1. ^ 列車にシャワー、内田大臣が発案『中外商業新報』昭和10年6月8日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p424 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  2. ^ 列車風呂は早々店じまい『東京朝日新聞』昭和10年9月21日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p425 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)

関連項目

  • 入浴 - 湯水を使って身体を清潔にする行為。
  • シャワー - シャワー室で主体となる設備・装置。
  • 風呂 - 設備としての浴室。

シャワー室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 04:30 UTC 版)

JR西日本285系電車」の記事における「シャワー室」の解説

3・410・11号車に1か所ずつあり、脱衣室とシャワー室・機械室構成されている。脱衣室内の操作盤車内購入したシャワーカードを挿入することで利用できる

※この「シャワー室」の解説は、「JR西日本285系電車」の解説の一部です。
「シャワー室」を含む「JR西日本285系電車」の記事については、「JR西日本285系電車」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「シャワー室」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「シャワー室」の例文・使い方・用例・文例

  • シャワー室
  • シャワー室.
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シャワー室」の関連用語

シャワー室のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シャワー室のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシャワー室 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのJR西日本285系電車 (改訂履歴)、DEATHTOPIA (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS