その他知り合い
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「美味しんぼの登場人物」の記事における「その他知り合い」の解説
富二郎 声 - 北村弘一 初登場1巻第3話「寿司の心」。「しんとみ寿司」店主。 かつて銀座一と呼ばれる店を構えていたが、今は社用族などの客相手をしなくて済むよう佃島で気心知れた客相手に細々と営業している。山岡とは以前から知り合いで、大原社主もかつて贔屓にしていた。山岡は彼の寿司を利用して、威張り散らしていた寿司職人の銀五郎(声 - 兼本新吾)を懲らしめた。原作では1話のみの登場だが、アニメ版では「ハンバーガーの要素」「あわび尽くし」で山岡の料理の講釈のための寿司を握っている。 木山牧場の牧場長 初登場1巻第5話「料理人のプライド」。千葉の木山牧場で、世界中どこに出してもグランプリを獲れると自慢の牛乳を生産している。 登場時、山岡に対して「海原の若旦那!」「若」と呼んでいたことから、かつては美食倶楽部の関係者だったと思われる。名前は出ていないが10巻第7話「牛乳嫌い」で、山岡が牛乳嫌いだった富井ヒトシを牧場へ連れて行った際、美味しい牛乳を提供し、ヒトシの牛乳嫌いを治している。 花川 優作 声 - 二又一成 初登場2巻第3話「そばツユの深み」。 屋台そば「竹林庵」主人。客で来た山岡とゆう子にそばの出来は褒められたものの山岡にツユの弱さを指摘され騒いでいたところを警官に見つかり未許可営業が判明。後から現れた中松警部にもツユの弱さを指摘されツユの改良と引き換えに許可証の猶予期間を与えられる。独学でのツユの開発にこだわるも行き詰まり、見かねた山岡が「藪蕎麦」店主に話を付け、藪蕎麦に連れ出され、さりげなく藪蕎麦のツユの作り方を見学させられる。その後ツユを改良し再び訪れた中松に見込みがあると言われ無事許可証を手に入れる。 寺杉 由夫 声 - 堀秀行 初登場2巻第6話「思い出のメニュー」。ドイツ料理シェフ。過去に多数の犯罪行為を行っていた。 妻のサビーネとドイツ料理店を営んでいたが、少年刑務所時代の悪友に脅迫され、揉み合ううちに転倒させ死亡させてしまう。出所後ドイツに渡り再度ドイツ料理シェフとなるが、もう会わないつもりでいたサビーネと店の味が気になり、山岡らに店の料理を食べてくれるよう依頼。サビーネは寺杉から教えられた大好物のマッシュルームのスープとじゃがいものパンケーキをメニューから消していたが、サビーネが自分が帰って来たらメニューに載せようとしていたと知る。 サビーネ・ミュラー 声 - 麻上洋子 初登場2巻第6話「思い出のメニュー」。ドイツ人女性。刑務所に入った夫の寺杉が戻って来るのを待ち1人でドイツ料理店を切り盛りしている。 寺杉から教えられた大好物のマッシュルームのスープとじゃがいものパンケーキをメニューから消していたが、山岡が取材と称して2つのメニューを敢えて不味く再現し、店に来た寺杉とサビーネに出す。サビーネは味が違うこのメニューを作り直すが、このメニューはサビーネにとって特別な意味を持ち、メニューから消したのは寺杉が帰って来るのを待っていたからであった。 楊 ますみ・楊 まゆみ 声 - 松井菜桜子・川村万梨阿 初登場第2巻第8話「中華そばの命」。ゆう子の高校時代の同級生。ますみとまゆみは、双子の姉妹、夫も双子の兄弟で、双子同志の夫婦。 まゆみの夫で兄の楊 紅龍(声 - 目黒裕一)・ますみの夫で弟の楊 白龍(声 - 速水奨)。麺作りが得意な紅龍、スープや茹で方が得意な白龍で、4人で仲良く中華そば店「龍々軒」を経営。雑誌「ラーメンマニア」で3★を付けられるほど評価が高くて繁盛していたが、ある時に紅龍と白龍が龍々軒の味は誰の力によるものかという議論を始め、それぞれの力を過信して口論になり、「本家 龍々軒」「元祖 龍々軒」の幟の旗を立てた2つの店に分裂。兄弟の対立で、それぞれの店のラーメンの味が落ちて客足が遠のき、ラーメン雑誌での評論家の評価が良くなかったことでますみとまゆみ姉妹は悩んでいた。 ゆう子が山岡に頼んで「ラーメンマニア」の編集長と審査員たちの協力を仰ぎ、どちらが龍々軒の味か見てもらったが、どちらも3★もらった時の味に遠く及ばず雑誌から外されそうになる。だが、山岡が持ってきた紅龍の麺で白龍がラーメンを作らせたことで高く評価され、兄弟が力を合わせないと最高の味が出来ないことを気付かせ、それぞれの夫を説得し和解させる。 「ラーメンマニア」編集長 声 - 小出和明 初登場第2巻第8話「中華そばの命」。「龍々軒」を雑誌で取り上げたことで分裂する原因を作ってしまう。山岡の頼みで四人の審査員を連れて審査をする。 アニメ版では編集長と審査員達の設定が明かされており、編集長は山岡と知り合いで雑誌の内容も山岡から評価されており、審査員も屋台から叩き上げて50台の屋台を仕切るベレー帽の男(声 - 菅原正志)、ラーメン好きが高じて自ら店を開いた元医者の眼鏡の男(声 - 中多和宏)、一日に一軒はラーメン屋に行くタクシードライバーの男、戦前からのラーメンマニアの和服の老人と編集長から優秀な取材陣と称するほど。 金三 声 - 大塚芳忠 初登場3巻第1話「炭火の魔力」。鰻屋「筏屋」の元板前。 15歳の時から働き、先代に厳しく技術を叩き込まれ、25歳には調理場を取り仕切るまでになった。2代目店主の修が筏屋をチェーン店にして鰻割烹にする計画を持ち、合理化のために鰻を炭火でなくガスで焼くことに反発し店を飛び出す。やけ酒を煽って路上で暴れ、鰻裂き包丁を振り回していた(アニメ版では所持のみ)ところを中松警部に取り押さえられる。事情を聞いた中松から不問にする代わりに山岡が板山社長の「ニューギンザデパート」で開かれる大江戸物産展に炭火焼きの鰻店を出店し筏屋に対抗することを提案。先代の恩を仇で返すようなことに渋っていたが、中松に「殺人未遂罪で逮捕するぞ」と脅されて止む無く行うことに。その後、出店した店に乗り込んで来た木元達に炭火を馬鹿にされたことに憤慨して、炭火の力を存分に発揮して大繁盛する。 木元 修 声 - 作間功 初登場3巻第1話「炭火の魔力」。鰻屋「筏屋」現主人。28歳。 アメリカに留学して経営学を学び、帰国後は鰻屋をチェーン店にして鰻割烹にする計画を持ち、合理化のために鰻を炭火でなくガスで焼くことを決める。板山社長のニューギンザデパートで開かれる大江戸物産展に出店していたところ、最初こそ繁盛していたが元従業員の金三が出した炭火焼きの鰻店に客を取られ、ご馳走に来た板山社長達に出した鰻御膳が中松警部に「出来損ないの焼き魚」と酷評され、炭火焼きとガスの味の違いを見せつけられたことで間違いを認めて炭火焼きに戻すことを決め、金三とも和解する。 大南 重吉 初登場3巻第8話「肉の旨味」。日本一の味と評価される牛肉の牛を育てている大南牧場当主。 自分が出荷した肉を出す店を訪ねて歩き回ることを楽しみにしている。山岡たちが花村典子と三谷直吉の招待で出かけたステーキレストラン「Le Boeuf Gras」のオーナシェフが、自分が育てた牛の肉を美味しく焼いていないことに激怒。しかし、このシェフに山岡と三谷の知り合いの伝助名人を引き合わせて特訓。再度来店して、上手に焼いてもらったと満足した。また、牛肉の鉄板焼き店を毛嫌いしていたため、月島の「鉄板焼 鶯宿梅」オーナー寺田元夫からの肉の出荷要請を断っていたが、山岡たちが鉄板焼きの欠点を改善して料理を提供したところ、鉄板焼きを見直して肉を出荷することに同意した(58巻第4話「鉄板焼きの心がけ」)。 真山 浩一 声 - 塩沢兼人 初登場4巻第5話「食卓の広がり」。大星不動産社長。34歳。 二代目の若手社長だが経営の手腕も抜群で、財界からも一目置かれている。東西新聞の文化欄の原稿依頼がきっかけで文化部記者だった林信子と結婚する。しかし、浩一はスクランブルエッグ、トンカツ、ハンバーグ、カレーライスしか食べられない極端な偏食のため、信子の作った料理を食べられなかった。信子が東西新聞を訪ねた際にゆう子たちにそのことを話し、ゆう子は山岡に浩一の偏食を直そうとお願いする。後日、山岡はカツ丼を浩一に食べさせて次第に偏食を克服した。12巻第8話の「非常食」で再登場し、この頃には偏食は完全に直ったようで妻の信子曰く「クサヤでもホヤでも大丈夫(食べられるようになった)」とのこと。 水野 ふみ 初登場4巻第9話「縁日のにぎわい」。花川一家十八代目姐(あね)。45歳。荒川絹江の叔母。 テキ屋の世話役で、浅草墨田地蔵の縁日などを取り仕切っている。お客様を大切にし、伝統を汚す行為には断固とした態度をとる。関西の黒笠一家から嫌がらせを受けるも、山岡たちの手助けもあってこれを退け、関東の女親分と一目おかれている。 君島 さわ子 初登場5巻第1話「味噌の仕込み」。青山のオートクチュールの店に務めているデザイナー。母の君島良子は、栗田たま代の教え子。 以前山岡を発表会で見かけていて、実家の君島醸造が昔ながらの方法で作っている「元祖田舎みそ」の騒動で山岡に好意を持ったようす。同巻「青竹の香り」でアプローチを掛けるも、栗田ゆう子の思いを知る荒川絹江と三谷典子の妨害に遭って失敗、以後登場しなくなった。二木まり子の原型キャラクターといえる。 溝木 豊 声 - 堀内賢雄 初登場5巻第4話「スパイスの秘密」。カレー店店主。 店でカレー粉の研究をしており、理想の調合が完成したことを知らせに家に来たところ圭子とヤクザが居り、ヤクザと揉み合いになり階段から落ち、コック姿で記憶喪失となっていたところを警察に保護された際、謎のメモを所持していた。東西新聞が記事を掲載したところ奥さんの圭子が名乗り出るが記憶が戻らず、山岡らと自分の店に行きメモの配合でカレーを作り味見をしたところ、カレー粉が完成したところまでの記憶を取り戻すが実は記憶喪失は演技であり、カレー粉完成以降の記憶だけが戻らないふりをする。 溝木 圭子 声 - 鈴木みえ 初登場5巻第4話「スパイスの秘密」。溝木豊の妻。 東西新聞に掲載された夫の記事を見て警察署へ来るが夫の記憶は戻らず。事情聴取により、過去に風俗嬢をしており夫に秘密にしていたが知人のヤクザに押しかけられ夫とヤクザが揉み合いになったことを話し、夫の記憶が戻るのを怖がっていた。 本村 声 - 丸山詠二 初登場5巻第8話「もてなしの心」。昔は海原雄山の元で働いており、その後は唐山陶人の元で働いている。 雄山が士郎と飯と味噌汁の対決をした際、雄山の代理として調理を命じられる。その際、炊く前の米粒を1粒ずつ選んで大きさを揃えて炊き、味噌を山椒の木のすりこぎで擦り、しじみの粒も揃えて調理し、士郎の味を圧倒。この時見せた彼の手腕、そして追い打ちと言わんばかりに雄山に完膚なきまでに論破された事が、士郎を『究極のメニュー』に本腰を入れさせるきっかけとなった。 その後、唐山陶人の元も引退することになり、送別会で士郎に生牡蠣を振る舞われる(第5巻第9話「鮮度とスピード」)。 エレーヌ・ルグラン 初登場6巻第8話「究極の作法」。ル・タン社の東京駐在員。 箸に興味があり、山岡らの案内で悦子と共に奈良の吉野へ杉箸製作の見学に向かう。悦子に「箸の素晴らしさと他国の文化を野蛮という人間の方が野蛮である」と説く。 時山悦子 声 - 深雪さなえ 初登場6巻第8話「究極の作法」。東西新聞社の外信部部長の時山氏の娘。 パリに居た時、箸をフランス人の同級生に「野蛮で貧乏たらしい」とからかわれたことで箸への嫌悪感を持つに至り、ナイフとフォークとスプーンしか使わなくなる。困った時山部長の要望でエレーヌらと杉箸製作の見学に同行し、箸への野蛮なイメージを払拭する。 登田 声 - 松岡文雄 初登場6巻第8話「究極の作法」。京都で指折りの食通。海原雄山とも親交がある。食事の際、箸先を1cmしか濡らさずに食べる究極の作法を身に付けている。 喜多 永一 初登場8巻第2話「SALT PEANUTS」。ジャズ喫茶「ソルト ピーナッツ」のマスター。65歳。「ソルト ピーナッツ」は山岡や三谷直吉が学生時代に通った店。他にかつて通った客には、本職のジャズミュージシャンになったり、政財界で成功した者もいる。 手作りのソルトピーナッツ(バターピーナッツ)が自慢だが、客が減って閉店することにしていた。しかし、そのソルトピーナッツのおかげでスクープをものにできた東西新聞社会部長川杉の記事掲載によって来客が増え、閉店を取りやめて店を続けている。かつて店のレコードでジャズの勉強をして巣立った、息子たちのような「ザ・カルテット」のメンバーが喧嘩別れで解散しようとしていたのを、山岡たちとともに解散しないよう説得した(20巻第5話「カニカニ大合戦」)。 宇田 声 - 鈴木清信 初登場9巻第1話「ハンバーガーの要素<前編>」。美食倶楽部の元料理人。 大勢の人に美味しいものを食べてもらいたいとの思いから美食倶楽部を辞めハンバーガーショップを開くも、高級な素材を使ったハンバーガーはモニター客に全く評価されず、原因が分からないまま山岡の提案で寿司を食べに行く。そこでネタとシャリのバランスで味が大きく変化することに気付き、ハンバーガーの上質な肉に対して弱すぎたパンを改良する。 吉村 信康 声 - 広森信吾 初登場9巻第5話「5年目のパスタ」。通称は信(シン)。 木崎と共に働いていたイタリア料理店主の娘久美子に思いを寄せていたが店主より2人共イタリアで5年修行して腕が上の者に久美子をやると言われ、5年間は絶対に帰らない約束でイタリアへ行くも2年後に店主が亡くなり、約束を破り日本へ帰国。久美子には木崎はイタリアで好きな女ができたから帰ってこない等と嘘をつく等して口説き(アニメ版では傷心していた久美子を支えているうちに自然と愛し合うようになり)結婚。店もパスタ専門店に変更する。その後帰って来た木崎に料理勝負を挑まれ、勝てば木崎は引き下がるが負けたら吉村の嘘のすべてを久美子に話すと言われ、勝ち目がないプレッシャーから勝負が近づいたある日蒸発。辰の仲間となっていたが辰と遭遇した山岡らと会い、山岡の提案で木崎と料理勝負し、木崎の仔牛料理に対しマカロニの中に様々な具を入れた料理を作り、(木崎が半ば自ら身を引く形で負けを認めた事で)勝利する。 木崎 声 - 堀川亮 初登場9巻第5話「5年目のパスタ」 。吉村と共に働いていたイタリア料理店主の娘久美子に思いを寄せていたが店主より2人共イタリアで5年修行して腕が上の者に久美子をやると言われ、5年間は絶対に帰らない約束でイタリアへ行く。2年後に店主が亡くなるがそのまま修行を続け日本へ帰国すると久美子は吉村と結婚し店はパスタ専門店となっていた。激怒した木崎は吉村に料理勝負を挑み、吉村が勝てば引き下がるが自分が勝てば吉村の嘘のすべてを久美子に話すと言い、山岡の執り成しで吉村と料理勝負し、吉村のマカロニの中に様々な具を入れた料理に敢えて降参する。山岡からは半ば自ら引き下がった事を見抜かれ、「立派な方」と評された。 古吉 伸一(紳一) 声 - 市川治 初登場10巻第4話「古酒」。旧華族で酒仙。 究極のメニュー作成の一環として山岡と栗田が酒についての話を聞きに行くが酔っ払って現れ、その理由を酒を文学に例え、日本には強い蒸留酒がないから強い精神が育たず、そのため日本にまともな文学がなく、それが恥ずかしいので酔っ払わずに居られないと言う。山岡に蒸留酒として泡盛を提示されるがそれを否定し、山岡になじられ激怒。文壇関係者に東西新聞への執筆拒否の圧力をかける。その後、山岡の提案で大原社主らと沖縄に招待され、数十年物の泡盛を味わい、泡盛の素晴らしさに目覚める。 正木 声 - 大塚芳忠 正木の妻 声 - 富沢美智恵 初登場11巻第2話「魚の醍醐味〈前編〉」。 中東から日本に帰省中、週刊誌で海原雄山が店の白子を称賛しているのを読み、ふぐ料理屋「ふく花」でふぐの白子を注文するも不漁で白子がないと言われるが、中東に出張で行くので日本に居られるのはあと3日しかなく、その場に居た雄山と山岡にふぐの白子の代用となる料理を振る舞われることとなる。 山岡にはたらの白子と子羊の脳みそ、雄山には子牛の脳みそを振舞われ、たらの白子ではふぐの白子の代用品にはならなかったが子牛の脳みそと子羊の脳みそはふぐの白子と同様の味で完全に本物の味と言える物であった。 さらに日本では子牛が圧倒的に入手性で有利であるが、正木夫妻は出張の長期滞在で中東に行くためアラブ文化圏で羊をよく食べるという特性を利用してまで現地の入手性を考慮した山岡の計らいに夫婦揃って感謝しており、雄山は食材の入手性と計らいで士郎に一本取られて不満であった。 阪村 俊夫 声 - 堀秀行 初登場11巻第4話「お菓子と夢」。銀座の高級ケーキ屋「天使の夢」で働いていた洋菓子職人。 姪の通っている保育園で出されるおやつが市販の大量生産品であったためその安全性が気になり、「子供たちに自家製の安全な菓子を食べさせたい」との思いから天使の夢を辞めて新しいケーキの移動販売を始める。 澄子 声 - 鷹森淑乃 初登場11巻第4話「お菓子と夢」。銀座の高級ケーキ屋「天使の夢」の一人娘。 婚約していた洋菓子職人の阪村が天使の夢を辞めたため、店の技術を盗むために近づいたと思い込み口論となる。事故で山岡を池に落としてしまい、山岡から事情を聞いた澄子は阪村が子供のために安全な菓子を作ろうとしていたと知り、2人でケーキの移動販売を始める。 中里 靖夫 声 - 広中雅志 初登場11巻第6話「フォン・ド・ヴォー」。「金銀亭」の中里シェフの息子で自身もシェフ。 ある日、花村の披露宴が金銀亭で行われることになり、思いを寄せていた靖夫は酒に溺れる。披露宴前に父が交通事故にあい、急遽山岡らが代役としての靖夫の腕前を確かめにくるもフォンの取り方の不備を指摘され、材料や調理法を吟味しフォンを改良する。 栃川 北男 声 - 田中秀幸 初登場12巻第6話「日本風カレー」。カレーショップ「マイダス王」経営。 元は柔道家で、日本柔道界のボス虎沢玄太郎(声 - 宮内幸平)の愛弟子。オリンピック代表まで登り詰めたが、飲酒運転をして代表を取り消されてしまったため生活が荒れ、警察沙汰を何回も引き起こした。その後、虎沢の孫娘である朝江(声 - 鷹森淑乃)によって立ち直り、朝江と共にカレーショップを開いて再出発した。二人の仲を許さない虎沢により一旦引き離されるも、虎沢に連れられて来店した山岡たちの協力により信用を取り戻し、仲を認められ晴れて朝江と結婚する。以来旨いカレーショップと評判になるが、来店した雄山のカレーに関する問いに答えられず苦悩。カレーの真実に迫るため山岡たちのインド・スリランカ取材に同行した(24巻第1話〈第3話〉「カレー勝負(3)」)。 芝原樹一 声 - 難波圭一 初登場13巻第2話(6話)「料理と絵ごころ」。料亭「芝浜」の若旦那。 料理は総合芸術だと言い、店の主人は職人の仕事である料理をする必要は無く芸術を研鑽することこそが重要であるという持論を持つ。ある時、絵画の個展を開いており、絵の研鑽を積むことで材料を吟味する眼力が養われると説くも山岡に嘲笑され激怒。自分の店の料理人に絵の判定させることにするも誰一人支持せず、樹一の描いた鮎は養殖物であり、鱸には活け締めの痕がない等の絵の不備を指摘され、改心する。 盛沢 声 - 松岡文雄 初登場14巻第2話「ビールと枝豆」。ビールつぎの名人。 店舗の新オーナーの仁木にビールと黒大豆の枝豆を振る舞うも、仁木が黒大豆の枝豆を腐った豆と勘違いし、顔に投げつけられる。心が通じなかったと感じた盛沢は仕事を辞めることを決意し、北海道への移住を考えていた。 槍村 勇 声 - 菅原正志 初登場14巻第4話「骨のない魚」。三谷直吉の高校の後輩でF1レーサーを目指している。 三谷らを招待したレースでクラッシュし、プレッシャーから不眠症になっていることを告白。山岡に「骨のない魚」をご馳走すると言われ、その正体が気になってしまうが、逆に寝床でそれについてだけ考えているうちに熟睡することができ、F3000で優勝する。 「究極のメニュー」対「至高のメニュー」対決の審査委員たち(唐山陶人、京極万太郎以外) 初登場15巻第1話「究極vs至高」。審査委員は、審査委員長の中前田貞治、唐山陶人、京極万太郎と他3名。中前田は、東都大学の総長で食文化にも詳しく、95巻第3話「ゴボウの教え(前編)」にて氏名と職業が判明。飛沢が山岡の後を継ぐと聞いてそれは無理だと断言したが、山岡の出した課題により飛沢の考えだしたゴボウ料理を食べて「努力次第で力を発揮するでしょう」と「究極のメニュー」の後継者として認めた。他3名も対決の審査時に必ず登場し発言も少なからずあるが、氏名・肩書など一切不明。ただ「いい加減な舌は持っていない」と言い切っている(35巻第5話「おかず対決〈後編〉」)。 天野 利夫 声 - 草尾毅 初登場15巻第5話「ふるさとの唄」。 東西新聞でアルバイトをしていたが東北訛りを気にして口をきかずトラブルを起こしクビになる。民謡祭りで優勝したことがあり、山岡らの前で「南部牛追い唄」を披露すると、彼から焼き芋屋を紹介される。東北弁による売り声が評判を呼び、仲間内でも断然トップの売上を記録し、TVで紹介されるまでになる。 明日香 まゆみ 声 - 中野聖子 初登場15巻第6話「下町の温もり」。深川で小料理屋をしている網浜半吉の幼馴染。 早くに父を亡くし母も病弱で半吉一家から度々援助を受けており、母がなくなってからは半吉一家を頼りに生きていた。18の時レコード会社のオーディションに合格するが、2年ほど全く売れずに芸能界の引退を考え、半吉と結婚予定であったが、新曲がヒットしスターとなり半吉から離れて行く。その後青年実業家と婚約するも株が暴落し婚約者が破産、婚約も破棄され海外に逃亡される。その後、半吉の店に舞い戻り深川鍋を振る舞われ、半吉とよりを戻す。 中里マスター 声 - 田中亮一 初登場16巻第2話「洋食屋の苦悩」。レストラン「銀洋亭」のオーナーシェフ。 フランス料理シェフ室野寛也の料理と自分の料理を比較し劣等感を抱き、自信を喪失していた。 室野 寛也 声 - 石丸博也 初登場16巻第2話「洋食屋の苦悩」。レストラン「シェ・ムロノ」のオーナーシェフ。 レストランを訪れた山岡に生牡蠣には日本酒が合い、ワインは合わない件を指摘される(アニメ版では実は本人も気付いていたが、海外では)。その後、山岡らと銀洋亭を訪れ中里のカキフライを注文し称賛。カキフライに合うソースも提案し、中里を勇気付ける。 山脇 勉 声 - 田中秀幸 初登場第17巻第1話「餃子の春〈前編〉」。餃子チェーン店「お春」の社長。 女房の春子の決めた味を守り続けていたが、競合店の増加に対抗するため山岡に新商品の開発の協力を依頼する。 房元 栄男 声 - 石森達幸 初登場第17巻第2話「エイと鮫〈前編〉」。映像作家。鮫やエイの試写会をしていたところ、紹介された東西テレビの紀井プロデューサーを生理的に受け付けないと言う理由で仕事を断る。秘境に行くことが多く、珍しい食べ物をよく食べるが山岡に鮫やエイを食べないのは食わず嫌いだと煽られ、数種の鮫料理を食べさせられ、鮫料理は美味いと認めるに至る。その後の究極対至高のエイ料理にも同席し、鮫やエイを食わず嫌いだったと認め、紀井と一緒に仕事をすることを決める。 富井 修 声 - 青森伸 初登場第17巻第3話「代用ガム」。東西新聞社文化部の富井富雄副部長の弟で、富井建興社長。髪型が若干違うが、そっくりな顔立ちをしている。 父親の十三回忌を前に富雄に呼ばれ、菩提寺が区画整理の対象になるため墓を移す件について相談される。しかし修は父が富雄を大学に行かせたのに学者になりたかった自分は大学に行かせなかったことを憎んでおり、それは修が大学受験の頃に父が事業に失敗し余裕がなかったからだという事情を富雄が説明しても聞く耳を持たなかった。富雄は父親の愛情を弟に思い出させるため幼少期にガムの代わりにと父親が小麦粉から作ってくれた代用ガムを作ろうとするが、小麦粉をそのまま水で練って口に含んでも溶けてしまい、富雄は代用ガムを作ることができなかった。修は父の墓に関する一切の援助を断りその場を後にしてしまう。 後日、山岡が岡星で食べた麩の食感をヒントに代用ガムの製法を思い付く。山岡の作った代用ガムを食べた修は、「ひどくまずい」と評したうえで、「日本全体が貧しかったとはいえ子どもにこんなものしか与えられなかった親はさぞ辛かっただろう」と父の心中を思いやり、また自分たちを慰めるため知恵を絞ってくれた父の優しさを思い出した。長年抱いてきた父や兄への恨みは消え、修は富雄に二人で協力して父の墓を綺麗に作り直そうと申し出ている。 足田 保孝 声 - 堀内賢雄 初登場17巻第4話「贅沢な献立」。北尾の高校時代の同級生。赤坂の料亭「足田」の4代目。 惚れて婚約していた信子を裏切り別の女と付き合うがその女にもっと贅沢をしたいと言われ地上げ屋の社長の息子と結婚された腹いせに店の金で放蕩三昧をするに至るが、信子の贅沢な料理に降参し改心する。 信子 声 - 鷹森淑乃 初登場17巻第4話「贅沢な献立」。築地の鮮魚仲卸「宮一」の娘。 魚を納めていた縁で行儀見習いで足田の店に入り、足田と恋に落ち婚約するが足田が他の女と恋に落ちたため一旦身を引く。その後、信子の父が貯めていた結婚資金や信子の全財産を使い、足田に一本600万円の本まぐろから大トロの一部のみを切り出し、塩を降ったサイコロ状の串焼きにして残りは全部捨てるという料理や、最高級の鯛の皮のみを切って炙って寿司を握り、残りは全部捨てるという贅沢な料理を振る舞う。 アーサー・ブラウン 声 - 村山明 初登場18巻第4話「丼の小宇宙」。アメリカの雑誌「WORLD」の副編集長、後に編集部長。アメリカ放送通信協会アジア支局長でもある。 快楽亭ブラックの友人で、日本語も話せるが、その言葉遣いは滅茶苦茶。あくまで日本語の言葉遣いが滅茶苦茶なだけで、同じアメリカ人と英語で会話している時の言葉遣いは至って普通(80巻第4話「驚きの日本味」)。日本を紹介する記事を書くため、たびたび山岡たちに協力を求める。大食漢。妻のちえみも、日本人だがアメリカ帰りのため日本語がおかしい(72巻第8話「トロロの深み」)。 森口 直太郎 声 - 麦人 初登場18巻第6話「不器量な魚」。ゴリ料理を出す料理店「犀」店主。 自身の顔を醜男を自虐するほどコンプレックスを持っている。金沢の料亭「前田屋」の元板前で、大旦那が娘と結婚させ跡を継がせようとしていたが、娘は弟弟子の精次と結婚してしまったため、騙されたと思って激怒し店を出る。金沢で開催される金茶会の料理は前田屋が引き受けているが大旦那は3年前から調理場に立てず、精次も交通事故で3ヶ月は調理できない状態となり、前田屋からくに子が直太朗に助けを求めに来たがこれを拒否。だが、山岡に発破をかけられ金茶会を手伝いに戻る。 くに子 声 - 小林優子 初登場18巻第6話「不器量な魚」。金沢の料亭「前田屋」の関係者。金沢で開催される金茶会のために直太朗に助けを求めに来たがこれを拒否され、山岡らに相談する。 酒造会社「江戸一番」の面々 均野社長(声 - 筈見純)、均野 法二(声 - 稲葉実)、喜山 徹平(声 - 麦人) 初登場19巻第2話「杜氏と水」。 「江戸一番」は均野兄弟が経営していたが酒の売れ行きが減っていたため、銘酒「七ッ里」の杜氏だった喜山を迎え入れることとなった。だが上京した当日の均野法二の水に対する振る舞いに怒って揉めていたところを、山岡たちに見咎められる。しかし均野社長の水に対する類稀な能力に驚嘆し、無事杜氏になることを承諾し新生「江戸一番」を作り始めた。その後評判が良くなって新酒鑑評会で金賞を受賞するなど経営は順調だったが、あることをきっかけに金上鋭に乗っ取られそうになるも、山岡たちの尽力により二都銀行からの融資を受け、これを退けた(54巻第3話「日本酒の実力」)。 多山 宗一 声 - 速水奨 初登場19巻第5話「食は三代」。多山財閥の御曹司。 ゆう子の大学時代の同級生が結婚することになり、司会を頼まれ、共同司会として紹介されたゆう子に一目惚れする。フランス人シェフのルヌー氏の取材に訪れる山岡とゆう子に対し評論家の竹原と共謀し味覚の試験をするがシェフのルヌー氏の手違いがあり、先に席を立った山岡らを追いかけ謝罪、お詫びにゆう子を食事に誘うが「山岡と一緒なら良い」と言われ振られる。 ジャズバンド「ザ・カルテット」の面々 日村 公二(ピアノ)、土家 昭夫(ベース)、大本 宏(ドラムス)、沖田 信(テナーサックス) 初登場20巻第5話「カニカニ大合戦」。 山岡とメンバーの大本らは以前から知り合いだったようである。メンバーそれぞれが日本ジャズ界でも有数のプレイヤーと自負していてアクが強いため、各人思い入れのある蟹の美味しさ自慢をきっかけに喧嘩別れしそうになったが、山岡たちや喜多永一により蟹を食べ比べ、それぞれ持ち味は違うが美味しいことに変わりがないことに気づき、その良さを生かすことと同じようにカルテット各人の持ち味を生かしてやり直す決意をした。その後も山岡たちや三谷夫妻は、ジャズクラブでの彼らの演奏を聴きに行っている(24巻「カレー勝負」)。 ジャック・バーバー 初登場23巻第5話「パワー・ミート」。草ラグビーチーム「東京蹴球団」コーチ。現在オーストラリアの銀行の東京支店に勤めていて、かつてオーストラリアのラグビーナショナルチームのメンバー。近城の誘いと練習後のビールに惹かれて山岡もこのラグビーチームに加わった。一時、羊肉を巡りメンバーと決裂したが、山岡の助力により和解。コーチを続けている。同巻第7話「真夏のソバ」で再登場した。 ばあちゃん 声 - 京田尚子 初登場23巻第6話「ばあちゃんの賭け」。娘の結婚資金を用意するために函館からイカを売りに東西新聞に現れる。その後、道を横断中に車に轢かれ入院するも山岡と総務部長の協力により、イカを全部売り捌く。 マサシ 声 - 露崎照久 初登場23巻第9話「もやしっ子」。富井ヒトシのクラスメイト。 父親がおらず、体が弱いためいじめられている。富井富雄に自分の代わりに息子の運動会に出るよう頼まれていた山岡がいじめを目撃し親子競争にて山岡と一緒に走る。その後ヒトシの頼みで山岡の提案で給食のもやしの頭と根をすべて取り除く作業を一人で行い、もやしの給食を振る舞ったクラスメイトとの関係を修復する。 白城(しらき) 初登場24巻第1話「カレー勝負(3)」。オリンピア産業スリランカ駐在員。 いちごと紅茶の生産に従事。スリランカを訪れた山岡たちを案内した。66巻第4話「"究極の紅茶"(後編)」や82巻第2話「幻の紅茶」でも登場し、山岡の意見を元に幻のスリランカティーを作りあげた。 大河 猪太 声 - 内海賢二 初登場26巻第1話「タイのタイ」。青隣産業の社長(推定。肩書きの記述は無い)。日本でも五本の指に入る大金持ち。 大原社主の子供時代からの悪友でガキ大将を競った仲。今でも何かと張り合っていて、「新聞屋なんちゅう儲からん商売、いつまでもやっとる」と大原をからかっている。46巻第1話「究極のスッポン料理」にも登場、やはり意地の張り合いを繰り広げた。 桜田 声 - 松岡文雄 初登場26巻第3話「グルメ志向」。評論家。 今までしてきた食べ物の評論の仕事は現在の浅薄なグルメブームを煽っただけで食文化に何の貢献もしてこなかったのではないのかと悩み、辞めようと思っていることを山岡らに吐露する。山岡に精進料理のごま豆腐を紹介され、日本の食文化の素晴らしさを再認識し、食の本質を書けるのは桜田だけだと説得され、食べ物の評論を辞めるのを思いとどまる。 朝井 季子(としこ) 声 - 松井菜桜子 初登場30巻第6話「恥ずかしい料理」。栗田ゆう子の同級生。 美人で、恋人の石本教一と美男美女カップル。実際は、自ら作業着を着て大きな炊飯ジャーから お皿におかずやご飯を盛りなどを手伝っている小さな給食弁当屋「朝井食品」の娘。恋人の教一を建設会社の御曹司と“思い込み”、「自分のような者は相手に相応しくない、上流階級のお嬢様じゃない、こんな『恥ずかしい料理』を食べるような者は相手に相応しくない」と悩む。バターと醤油をご飯にかけて食べる「バター醤油まぶしご飯」を好む。 石本 教一 声 - 速水奨 初登場30巻第6話「恥ずかしい料理」。朝井季子の恋人。美男子で季子と美男美女カップル。 季子を裕福な食品会社の社長令嬢と“思い込み”、「自分のような者は相手に相応しくない」「好かれたい思いで季子の前では上品に振る舞って、背広(スーツ)を着ていい格好が性に合わない、身を引くべきか」と悩む。実際は、御曹司というより自らも現場で働くバリバリのガテン系。2階建てのプレハブ作りの事務所にいる作業員たちに「てめぇらぁ!」という言葉を気さくに会話をして酒を飲み交わすのが好きで、自ら現場監督をするような規模の中小建設会社「石本建設」の息子。ご飯に上にウスターソースをご飯にぶかっけてかき混ぜて食べる料理「ソーライス」を好む。 丿貫(へちかん) 初登場31巻第5話「鍋対決‼」。稀代の茶人。 茶釜一つで各地を放浪し、辰さんたちホームレスに茶を点てるために岡星に水をもらいに来た。その茶釜で粥を炊いたり、水を沸かしたりする。丹沢の山中で丿貫は山岡たちに粥と茶をふるまう。丿貫流のもてなしを受けた山岡とゆう子だが、鍋勝負では山岡たちの鍋に無反応だった。雄山の五大鍋には山岡が出した鍋より素直で心がこもっていると述べた。 伸江 初登場33巻第3話「魅惑の大陸」。オーストラリアでの日本人向け現地ガイド。オーストラリアにて山岡たち東西新聞社取材班の案内をする。当初は食べ物の取材に厳しい見方をしていたが、山岡たちの取材や「究極のメニュー」の素材集めに全面的に協力する。他の仕事で同行できなかった時、同じ会社のジュディ・クリスティを同行させた(59巻第2話「対決再開オーストラリア(2)」)。 橋田 功夫・春代夫妻 初登場38巻第1話「ラーメン戦争(1)」。ラーメン屋「金銀軒」経営。 「金銀軒」はもともと春代の亡くなった前夫と義父が経営していた。功夫は荒川精作の年下の友人で、「大日自動車」社長の息子であり元常務取締役。常務に昇進したのは30歳の時だったが、親の七光りと呼ばれるのを嫌って努力し、7年の間に5台の新車を開発、会社の売り上げも2倍にするなどの実績で「天才経営者」の名声を勝ち取り、それを花道に会社を離れ、ラーメン屋「ジャニス軒」(店名はジャニス・イアンに由来)を開いていた。流星組とのラーメン対決を通じて春代や山岡たちと知り合い、その後春代と結婚。以後春代の前夫との間の息子しげおを含めた3人で仲良く暮らしている。その後もラーメンの話で登場する。 長井 伸助 初登場38巻第1話「ラーメン戦争(2)」。日本ラーメン総合開発研究所所長。ラーメン一筋50年。ラーメンを国民食から国際食に高めるのを使命としている。「ラーメンは地球を救う!!」という合言葉を言わないと研究所の敷居をまたげない。 日本中のどんな小さいラーメン店でもデータベース化している。同じくその後もラーメンの話で登場する。 ラーメン三銃士 乃士 勇造、出川 実、多木 康 初登場38巻第1話「ラーメン戦争(3)」。日本ラーメン総合開発研究所が「金銀軒」の危機を救うために派遣した、ラーメン専門家3名のこと。乃士が麺、出川がスープ、多木が具の専門家という設定だが、それ以外の生業は明らかにされていない。 作中における唐突な登場シーンがインターネット上で人気を博し、コラージュ画像が多く作られている。 平山相談役 初登場39巻第7話「新種のスイカ」「極日商事」の相談役で、「岡星」で働く田山勇一の大叔父。名字は「平上」となっていた。 極日グループを束ねる田山一族に生まれるも、養子に出されて放蕩三昧する遊び人だったが、その遊び人故の奇抜な着眼点をもって極日グループを今日までに発展させ、その道楽を見込まれて会社の相談役となっている。固くて上品な職業ばかり就く一族を憂いていたが、料理人を目指して岡星精一に弟子入りした田山勇一とそれを許した勇一の父邦蔵の決意を喜んだ。 また友人の日本画家永家房雄が肺ガンで半年の命のため、50年間断っていた肉料理を食べるにあたり、最高の豚肉を食べさせるためスペインに同行した(83巻第2話「最高の豚肉〈前編〉」)。また永家は京極とも懇意にしており、平山は豚肉料理が縁で京極とも知り合いになった。 水村 初登場47巻第2話「病の秘密」。その後もたびたび名前が出てくる。士郎の母を診察した医者で、現在は引退している。「美食倶楽部」の会員。 士郎の母の担当医だったため、海原雄山夫妻の結びつきを良く知っていた。そのことを士郎に語るも受け入れてもらえなかったが、ゆう子はそれを聞いて海原雄山夫妻の真実を理解、雄山・士郎親子の仲直りに向けて決意を固めることとなった。 谷村部長の同級生たち 初登場49巻第3話「タケノコ山作戦(前編)」。谷村部長の田園調布小学校6年2組時代の仲間。 主な面子は、山岡妻の双子を取り上げた産婦人科医院院長夫人の岩倉さんや、田園調布小学校の校歌をすぐ歌いだす「どかん」こと太田くんなど。頻繁に同窓会を開いていて、山岡たちの知恵を借りてはたびたび食べ物にまつわる旅行を行っている。岩倉さんは、初めての子供の誕生でおろおろしていた山岡の姿を上司の谷村に報告したり、山岡が初めての子供たちの名前を決めかねているときに「ポチとかタマ」と名付けると言ったりと、歯に衣着せぬキャラクターの持ち主。 「千旗」の主人 初登場50巻第3話「団の弱点(後編)」。「千旗」は団の妹ゆう子の婚約者立村が勤める和食料理店。立村曰く、「和食の鬼」。 立村の手腕を認めており、立村を解雇するように圧力をかけてきた金上鋭に対しても「わけのわからない奴の横槍で(立村を)クビにするくらいなら店を閉める」と言い切るなど器量の大きい人物。団一郎を恨んだ金上から営業妨害を受けるが、団や同じビルに入居するテナントと協力してそれを退けた。また、オーストラリアへの同行取材を渋る立村を、洋物を料理することを通して説得した(59巻第2話「対決再開! オーストラリア(1)」)。 トレパー・コドラム 初登場63巻第4話「東西新聞の危機(1)」。欧米の新聞・テレビなどを次々と買収して『メディア王』としてのし上がったアメリカの大実業家。 自らが買収した映画会社の宣伝という名目で来日したが、その記者会見の席で、その人柄を快く思っていなかった士郎から投げかけられた皮肉を込めた質問に対し、東西新聞社を愚弄する発言を返して軽くあしらうが、その後の宴会の場で山岡に騙されて大量のわさびが入った海苔巻きを食べさせられる仕返しを受けた為、冗談で済ませるつもりだった東西新聞社買収に本気でかかる事となり、利害が一致した金上鋭と手を組む事となる。金上が保有していた東西新聞社の株式を全て譲渡され、さらに山岡から受けた仕打ちを大原社主や役員達に増長して暴露し、山岡を解雇処分に追いやった。 その後、買収の見返りとして金上から持ちかけられた「海原雄山の悪事を暴く」のに協力する為に極亜テレビの番組で雄山が中国・台湾陶器を模倣した作品を作り、それを自作品と偽って売ったと批判し、国際的な詐欺行為としてアメリカで裁判を起こそうとしたが、実際は金上の仕組んだでっち上げで、公になった事で一転して「金上に乗せられた共犯」と非難を浴びて東西新聞社買収どころではなくなり、提訴した雄山に名誉毀損と誣告罪で訴えられる立場になってしまい、事態を招いた金上に縁切りを言い渡し破滅を決定的にした。 その後、山岡夫妻の仲介により、雄山に直接陳謝し、東西新聞社の株式を二都銀行に譲渡する事で買収を取り下げ、娘のセシルと話し合う事でそれぞれに和解が成立。山岡夫妻も名誉回復と同時に東西新聞社に復職した。 セシル 初登場63巻第4話「東西新聞の危機(3)」。トレパー・コドラムの末娘。 かつて家庭を顧みずに仕事に没頭し、妻であるセシルの母を秘書として酷使した結果、死に追いやったとして、父・コドラムを激しく憎んでおり、東西新聞社買収に乗り出した父を見て、彼を苦しめる為に自らのスキャンダルを東西新聞社に売り込む事で買収を妨害しようと来日するが、偶然山岡夫妻と居合わせた事がきっかけで、似た境遇を持つ山岡から自らの本心を言い当てられる形で諭され、それをきっかけに父と改めて話し合い、和解した。 花尾 若骨 初登場65巻第4話「ナスで仲直り!?」。俳人。現代俳句界の第一人者で、情報産業俳句会の顧問。 初登場の際は食べ物とは関わりのない人のように描かれていたが、登場する毎に食に関して強いこだわりを持ったやや偏屈な美食家としての性格が目立つようになり、幹事の小泉局長と秀沢局長の食べ物や言葉に関する無教養が原因で、すぐにへそを曲げて「顧問を辞める」と言い出しては、小泉局長と秀沢局長(と彼らに無理矢理協力させられる山岡)は宥めるのに苦労する羽目になる。特に貝が大好物(83巻「俳句会存亡の危機!!(前編)」)。 深川 かや子 初登場66巻第4話「究極の紅茶(前編)」。西洋骨董店「FUKAGAWA」の主人。雄山に紅茶セットを譲ったことがある。 彼女がロンドンで掘り出したマイセンを買いたいという板山秀司に、究極の紅茶を求める。紅茶の話でその後も登場する。 上杉 俊充 初登場74巻第1話「恍惚のワイン(2)」。ワイン評論家。その評論態度は他の評論家にも一目置かれている。 ワインと和食の相性実験を通じて山岡たちと知り合い、ワインに関する話に登場する。高瀬さとみの先生であり、さとみと田所誠司が創刊したワイン雑誌の発行の手助けをしている。 田所 誠司 初登場78巻第3話「ワイン大作戦!?(前編)」。インターネット事業の企業家。団一郎の後輩。同じくワインに関する話に登場する。 あるパーティーでさとみと出会い一目惚れするも、その時ワインを馬鹿にしたためさとみに叱責される。だがまた会いたいがために、1年半でワインのテイスティングを3000本行うほどワインにのめり込み、ついには自らワイン雑誌を発行する決心をする。後にさとみと再会し、山岡たちの協力もあって無事雑誌を創刊、さとみとは協力者から恋人に発展した。 大仁 定義 初登場87巻第1話「おイモな同級生!?」。世界的指揮者。 大人数のオーケストラの中から一人の間違いを見つける、曲の間隔や演奏時間などを全て記憶するなど、人間離れした感覚をもつ。北海道出身で、大河原美津夫とは同郷で中学の同級生であり、悪友同士でもある。演歌とクラシックの違いからお互いで喧嘩し合ってはいるが、大河原の新曲が盗作だと言われればそれを即座に否定して大河原のフォローに回るなど、お互いに信頼している。ジャガイモが嫌いだったが、山岡夫婦や大河原の手によって、今は好物である。99巻第1話「パンケーキの調べ」で再登場。 大河原 美津夫 初登場87巻第1話「おイモな同級生!?」。演歌歌手。「演歌の帝王」とも呼ばれ、中学時代から演歌を作り続けてきた、正に「演歌の天才」。 大仁定義とは同郷で中学の同級生であり、悪友。ジャガイモが大好物で、新曲のヒットのために、断腸の思いでジャガイモ断ちをしたほど。音楽大学を卒業した娘がおり、溺愛している(99巻第1話「パンケーキの調べ」)。
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