切り出しとは? わかりやすく解説

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きり‐だし【切(り)出し】

読み方:きりだし

木材や石を切り出すこと。

細長い鋼板先に幅広斜めの刃のついた小刀切り出しナイフ

用件などを言い始めること。「話の—に困る」

歌舞伎大道具で、山・樹木・建物などの形を切り抜いた厚紙・板などに彩色し舞台立てるようにしたもの。「—欄間(らんま)」


切り出し

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切り出し小刀

(切り出し から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/28 09:20 UTC 版)

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切り出し小刀の一種

切り出し小刀(きりだしこがたな)は、片刃の刃物ナイフ)の一種[1][2]鋼板の先端を斜めの刃としたもの[3]。主として物を削るために使用される[4]。代表的な片刃の刃物の一つであり[1]カッターナイフ鉛筆削りが普及するまでは[2]、日本では日常生活において特によく使用される工具の一つでもあった[5]切出小刀[1]あるいは単に切り出し[3]切出し[2][3]と表記されることもあるほか、切り出しナイフとも呼ばれる[3][6]。また、硬質な木材の彫刻等に適していることから仏師小刀とも呼ばれる[7]

構造

鋼板の先端を斜めの刃としたものであり[3]、先端は鋭くとがる[2]。身幅・厚さともに頭部から根元に向けて徐々に小さくなっており、厚さは背から腹に向けても徐々に薄くなっている[8]。一般的には軟鉄鋼鉄をつけた付け鋼を用い、胴体部分には錆防止のために酸化鉄がつけられる[5]

刃角は用途によって18から30度程度に調整される[8]。通常は20度であるが、接ぎ木のために使用する場合は18度程度、ウナギをさばくためのものは30度程度が良いとされる[8]

研磨によって刀身が短くなった時に柄の先端を切り落とし身を出して使うことから、この名がある[1]。このため本来は柄がついたものであるが、現在では柄のない状態のものでも切り出し小刀と呼ぶようになっている[1]

使用方法

様々な種類の切り出し小刀があるが[9]、通常は右手で握り、左手で削られるものを持ち、左手の親指を切り出し小刀の背に当てて削る[10]。ただし、長い部分を削る場合は、逆に削られるものを動かすなどの工夫が必要である[11]

切り出し小刀は、日本では日常生活において特によく使用される工具の一つで[5]、学校の図画工作の授業でも使用されていた[2][5]。しかし、カッターナイフ鉛筆削りが普及するのにしたがって使用されなくなっている[2]

手入れ

全体がでできているため、日常的には錆びないように管理する[5]

刃先が磨滅した場合は、中砥、仕上げ砥を用いて研磨し、最後に刃角を調整する[12]。欠けがある場合には、最初に荒砥にかける[12]。その際、錆止めのための酸化鉄が付けてある場合は、これを研ぎ落さないよう注意する[5]

脚注

  1. ^ a b c d e 渡辺 1957, p. 23.
  2. ^ a b c d e f 小学館 1986, p. 155.
  3. ^ a b c d e 切り出し・切出し”. コトバンク. 朝日新聞社. 2019年5月22日閲覧。
  4. ^ 渡辺 1957, p. 26.
  5. ^ a b c d e f 渡辺 1957, p. 30.
  6. ^ 粟屋容子 「ティータイム 切り出しナイフ」『科学技術ジャーナル』5巻7号 科学技術広報財団、1996年、30頁。ISSN 09185852
  7. ^ 永原 1936, p. 11.
  8. ^ a b c 渡辺 1957, p. 24.
  9. ^ 渡辺 1957, pp. 23-24.
  10. ^ 渡辺 1957, p. 27.
  11. ^ 渡辺 1957, pp. 27-28.
  12. ^ a b 渡辺 1957, p. 29.

参考文献

  • 永原与蔵 『木竹基本工作講座』第3巻 東学社、1936年
  • 渡辺鶴松 『工具の種類とその取扱い方:図画工作科指導書工具編』 東洋館出版社1957年
  • 『日本大百科全書』第7巻 小学館1986年

切り出し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 02:40 UTC 版)

日向石」の記事における「切り出し」の解説

石切場での切り出しは、(1)イシワリ石割り)・イシホリ(石堀り)、(2)オオワリ(3)コワリ、(4)アラシアゲ、(5)ヒンダシの工程行われた。 (1)イシワリ石割り)・イシホリ(石堀り)は、火薬使って割る方法と、ヤとよぶクサビ)を打ち込んで割る方法行われた火薬使って割る場合は、テッポウノミで割る石の大きさに応じて三尺~四尺(1m前後掘って、そこに火薬詰め導火線入れ土を詰め火をつけ爆発させる火薬には、黒色火薬、カージットが使われた。黒色火薬では縦横四方に石が割れ、カージットでは八方に石が破裂した。ヤを使って割る場合は、ノミセットウと呼ぶ叩き、普通の石で五寸(約15cm)おき位、堅い石で三寸(約9cm)おき位にヤアナを掘り、そこにヤを入れ、オオゲンノウで2、3叩いて割る。 (2)オオワリ(3)コワリでは、ヤを使ったイシワリと同じ方法で、必要な大きさまで小さく割っていく。オオワリは、山腹を転がる程度に割るのが目安とされた。 (4)アラシアゲでは、オオガネと呼ぶ曲尺さしがね)で、少し余裕持ったおおよそ寸法まで割っていき、三角コブ部分を斧(よき)でならして大まかな面を作る。 (5)ヒンダシでは、の木で作った斜面下ろし、それを手車牛車運搬した

※この「切り出し」の解説は、「日向石」の解説の一部です。
「切り出し」を含む「日向石」の記事については、「日向石」の概要を参照ください。

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